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ムー
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「ふう、ようやく森から出ることができた。」
しばらく歩き続けると森を抜けて草原へと出ることが出来た。辺りには見たこともない動物や魔物らしきものが生息している。
「アッシュさんの話だと森を出てすぐに街があるって言ってたけど、もしかしてあれかな」
草原の向こうには防護壁に囲まれた街が見える。森の出口から街までは踏みならされて道が出来ていた。
「取り敢えずは街に向かって歩いてみようかな」
周りの生物を観察しながら街へ向かう。
周りの動物たちは生えている草をもさもさと食べている。
「んー、異世界って言うんだから地球とは全く違う生き物がいると思ったけど動物は案外普通だね。」
少し形は違うけれど牛や馬など地球にいる動物と似たような特徴を持つ動物が多く見られる。
「む~。む~。」
「ん?」
動物の鳴き声が聞こえ足元を見る。そこには白い子犬くらいの大きさの生き物が足に寄り添っていた。外見がカピバラっぽいが目はパッチリとしている。
「んー?どうしたのかな君ー。僕に興味でもあるの?」
しゃがみこんで動物を撫でて愛でる。毛がモフモフしてて触ってて気持ちがいい。向こうも嫌がる様子はなく無防備過ぎないかと心配になるほどに体を許している。
「むむぅ~…」
「ふふっ、なんか可愛いなこいつ。なんて名前なんだろう。」
白い動物に対して鑑定を使って見る。
・ムーの子ども
子供ってことは種族はムーってことでいいのかな。それなら親が近くにいてもおかしくないはず。もし凶暴な生物だったら危険かもしれないし気をつけないと。
『<鑑定>がランクアップしました』
また頭の中に声が響いた。ランクアップ?取り敢えず性能が上がったってことだろうか。
「使ってみなきゃ分からないか。<鑑定>!」
・ムー:主に草原に生息している草食動物。気性は大人しく家畜としてよく飼われている。
「おお!今度はちゃんと説明もついてる!」
鑑定物の名前の他に、鑑定物についての説明も頭の中に表示された。これでアイテムのことについていちいち考えなくて済みそうだ。
「む~?」
「ああ、ごめんごめん。こっちの話だよ。」
僕が独り言を言って勝手に一人で解決している様子を見てこの子が首を傾げてこちらを見ている。その姿に思わず頭を撫でてしまう。
「むむ~♪」
ムーの方も気持ちよさそうに目を細めている。時間を忘れてそのままムーと一緒に戯れていた。
「むむーん」
しばらくして大人のムーが二匹こちらに近づいてくるのが見えた。もしかしたらこの子の親なのかもしれない。
「む~~!」
戯れていたムーの子どもが二匹の大人のムーの所へと駆けていく。子どものムーは親のムーに体がを引っ付けている。親のムーはその子どもを舌で舐めている。ムーの親子が暖かい雰囲気で包まれている。
「家族団欒を邪魔しちゃ悪いよね。」
そう思って再び街へと歩き出した。
しばらく歩き続けると森を抜けて草原へと出ることが出来た。辺りには見たこともない動物や魔物らしきものが生息している。
「アッシュさんの話だと森を出てすぐに街があるって言ってたけど、もしかしてあれかな」
草原の向こうには防護壁に囲まれた街が見える。森の出口から街までは踏みならされて道が出来ていた。
「取り敢えずは街に向かって歩いてみようかな」
周りの生物を観察しながら街へ向かう。
周りの動物たちは生えている草をもさもさと食べている。
「んー、異世界って言うんだから地球とは全く違う生き物がいると思ったけど動物は案外普通だね。」
少し形は違うけれど牛や馬など地球にいる動物と似たような特徴を持つ動物が多く見られる。
「む~。む~。」
「ん?」
動物の鳴き声が聞こえ足元を見る。そこには白い子犬くらいの大きさの生き物が足に寄り添っていた。外見がカピバラっぽいが目はパッチリとしている。
「んー?どうしたのかな君ー。僕に興味でもあるの?」
しゃがみこんで動物を撫でて愛でる。毛がモフモフしてて触ってて気持ちがいい。向こうも嫌がる様子はなく無防備過ぎないかと心配になるほどに体を許している。
「むむぅ~…」
「ふふっ、なんか可愛いなこいつ。なんて名前なんだろう。」
白い動物に対して鑑定を使って見る。
・ムーの子ども
子供ってことは種族はムーってことでいいのかな。それなら親が近くにいてもおかしくないはず。もし凶暴な生物だったら危険かもしれないし気をつけないと。
『<鑑定>がランクアップしました』
また頭の中に声が響いた。ランクアップ?取り敢えず性能が上がったってことだろうか。
「使ってみなきゃ分からないか。<鑑定>!」
・ムー:主に草原に生息している草食動物。気性は大人しく家畜としてよく飼われている。
「おお!今度はちゃんと説明もついてる!」
鑑定物の名前の他に、鑑定物についての説明も頭の中に表示された。これでアイテムのことについていちいち考えなくて済みそうだ。
「む~?」
「ああ、ごめんごめん。こっちの話だよ。」
僕が独り言を言って勝手に一人で解決している様子を見てこの子が首を傾げてこちらを見ている。その姿に思わず頭を撫でてしまう。
「むむ~♪」
ムーの方も気持ちよさそうに目を細めている。時間を忘れてそのままムーと一緒に戯れていた。
「むむーん」
しばらくして大人のムーが二匹こちらに近づいてくるのが見えた。もしかしたらこの子の親なのかもしれない。
「む~~!」
戯れていたムーの子どもが二匹の大人のムーの所へと駆けていく。子どものムーは親のムーに体がを引っ付けている。親のムーはその子どもを舌で舐めている。ムーの親子が暖かい雰囲気で包まれている。
「家族団欒を邪魔しちゃ悪いよね。」
そう思って再び街へと歩き出した。
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