39 / 53
番外編1
エステルのお悩み
しおりを挟む
「どうされました? お嬢様。さきほどからため息ばかりつかれて」
自室のベッドに腰掛けため息をついていると、いつものようにリネン類を届けに来たマリナに怪訝そうに聞かれた。
帝都でバラカルド帝国皇帝の誕生日会に出席し、港町のクレトの邸に戻ってすぐのことだ。
皇帝の誕生日会を途中で抜け出し、そのまま帝都見物に五日を費やし(それでも全ては見切れなかった)、その後帝都から近い港町へ出て船に乗り南の島へ渡り、そこに二週間ほど滞在してから帰宅したあとのことだ。
予定からは大幅に遅れて帰宅したクレトを、執事のブラスは渋面をもって迎え入れ、いつもの日常が動き出していた。
「クレト様のことは全てわかり、もうお互いに隠し事もないのですよね。帝都見物も南の島もすごく楽しかったとおっしゃっていたではないですか。お幸せの絶頂にいらっしゃるはずなのに、どうしてそう何度もため息をつかれるのです?」
マリナの疑問ももっともだ。
確かに今のエステルは幸せだ。幸せすぎて夢なのではないかと思うくらいだ。
帝都見物も楽しかったし、南の島では今まで見たこともないようなカラフルな鳥や不思議な生き物、食べたことのない果物と新しいこと尽くしで、クレトと一緒になって驚いたり、楽しんだりしているうちにあっという間に時が過ぎた。
その旅自体はとても満足したし、クレトと恋人になってはじめての旅とあって心も弾んだ。何も不満はない。むしろ満足しかない。そう言いたいのだけれど……。
「あのね、マリナ……」
「―――ちょっとお待ちくださいませ、お嬢様」
エステルが切り出そうとすると、マリナは両手を前に突き出し、バツ印を作った。
「お聞きしておいて何なのですが、やはりご相談なされるのなら私ではなくダナ様にしてくださいませ。男女のことについては私めは全くお嬢様のお役には立てませんので」
マリナはそう言うとそそくさと部屋を出て行った。
旅の間も何度も悩んだことをやっと誰かに相談できると思ったのも束の間、一人取り残されたエステルはこてんとベッドに沈みこんだ。
「相談? クレトとのことで?」
翌朝、ダナと二人で手掛けたワインの商船が港に着いた。
セブリアンに案内され船の中で検品を行い、問題はなかったので今は終わったものから順に人足の手によって次々に運び出されていっている。そのワインの木箱を見ながら、ダナに相談があるので後で時間を取ってほしいと頼むと、ダナは「いいよ」と請け合った。
「お時間取らせて大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫。―――ちょっと! その木箱からは次の馬車に載せてちょうだい!」
エステルに答えながらもダナの視線は運び出されていく木箱へと向けられている。
手元の書類を見ながら、的確に指示を出していく。
「へぇ、相談事? 何なら私が代わりに聞いてあげようか?」
側にいたセブリアンがひょいっと割って入り、興味津々といった態で目を輝かせる。
けれどエステルは慌てて手を振った。
「あの、セブリアン様にご相談するようなことではないので、その……」
せっかくの好意だけれど、セブリアンには相談しにくい内容だ。
あたふたと断ると、セブリアンはますます興味をひかれたようだ。
「クレトのことだろう? 気になるなぁ。あいつのことならダナよりも私の方がよく知っていると思うよ。なんだろうなぁ。二人が恋人になって、そろそろひと月くらいだろう? 少し冷静になってお互いの欠点も見え始める頃だ。あいつの欠点なぞ数え上げればきりがないからな」
セブリアンは何を想像するのか、一人頷いている。おそらく全くの見当違いだろう。エステルの悩みはクレトに関することではあるが、クレトの欠点が気になるとかそんな類のものではない。むしろ相変わらずクレトは、エステルから見れば完璧で、たまには弱音も聞いてみたいと思うくらいなのだから。
「いいんです、本当に。セブリアン様は忘れてください」
「隠されると余計に気になるよ。あててみせるから正解だったらちゃんと教えてくれよ」
えっとそうだな、とセブリアンは指折りながら挙げていく。
「寝相が悪い」
「違います」
「最近冷たくなった」
「違います」
「欲しい物を買ってくれなかった」
「違います」
「二人の時間がなかなかとれない」
「……違います。あの、」
「えっとあとはそうだなぁ」
まだ続けそうなセブリアンをエステルは止めた。
「どれも違います。たぶん、当てられないと思います」
「そうかなぁ。そのうち当たるんじゃないか? 悔しいなぁ。なんだろうなぁ」
セブリアンはまだ考えていたが、ちょうど通りかかった人足の一人が、この荷はどこに運べばいいのかと聞くので
「―――そちらの木箱は一番右端の荷車にお願いいいたします」
と答えて、セブリアンには「ちょっと失礼します」と言い置き、これ幸いとその場を離れた。
本当にセブリアンには相談しにくい内容だったし、これ以上詮索されて万が一当てられても、とっても困る。
セブリアンは名残惜しそうにこちらを見たが、エステルは仕分けられていく荷を確認しながら、ワインのチェックに集中した。
自室のベッドに腰掛けため息をついていると、いつものようにリネン類を届けに来たマリナに怪訝そうに聞かれた。
帝都でバラカルド帝国皇帝の誕生日会に出席し、港町のクレトの邸に戻ってすぐのことだ。
皇帝の誕生日会を途中で抜け出し、そのまま帝都見物に五日を費やし(それでも全ては見切れなかった)、その後帝都から近い港町へ出て船に乗り南の島へ渡り、そこに二週間ほど滞在してから帰宅したあとのことだ。
予定からは大幅に遅れて帰宅したクレトを、執事のブラスは渋面をもって迎え入れ、いつもの日常が動き出していた。
「クレト様のことは全てわかり、もうお互いに隠し事もないのですよね。帝都見物も南の島もすごく楽しかったとおっしゃっていたではないですか。お幸せの絶頂にいらっしゃるはずなのに、どうしてそう何度もため息をつかれるのです?」
マリナの疑問ももっともだ。
確かに今のエステルは幸せだ。幸せすぎて夢なのではないかと思うくらいだ。
帝都見物も楽しかったし、南の島では今まで見たこともないようなカラフルな鳥や不思議な生き物、食べたことのない果物と新しいこと尽くしで、クレトと一緒になって驚いたり、楽しんだりしているうちにあっという間に時が過ぎた。
その旅自体はとても満足したし、クレトと恋人になってはじめての旅とあって心も弾んだ。何も不満はない。むしろ満足しかない。そう言いたいのだけれど……。
「あのね、マリナ……」
「―――ちょっとお待ちくださいませ、お嬢様」
エステルが切り出そうとすると、マリナは両手を前に突き出し、バツ印を作った。
「お聞きしておいて何なのですが、やはりご相談なされるのなら私ではなくダナ様にしてくださいませ。男女のことについては私めは全くお嬢様のお役には立てませんので」
マリナはそう言うとそそくさと部屋を出て行った。
旅の間も何度も悩んだことをやっと誰かに相談できると思ったのも束の間、一人取り残されたエステルはこてんとベッドに沈みこんだ。
「相談? クレトとのことで?」
翌朝、ダナと二人で手掛けたワインの商船が港に着いた。
セブリアンに案内され船の中で検品を行い、問題はなかったので今は終わったものから順に人足の手によって次々に運び出されていっている。そのワインの木箱を見ながら、ダナに相談があるので後で時間を取ってほしいと頼むと、ダナは「いいよ」と請け合った。
「お時間取らせて大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫。―――ちょっと! その木箱からは次の馬車に載せてちょうだい!」
エステルに答えながらもダナの視線は運び出されていく木箱へと向けられている。
手元の書類を見ながら、的確に指示を出していく。
「へぇ、相談事? 何なら私が代わりに聞いてあげようか?」
側にいたセブリアンがひょいっと割って入り、興味津々といった態で目を輝かせる。
けれどエステルは慌てて手を振った。
「あの、セブリアン様にご相談するようなことではないので、その……」
せっかくの好意だけれど、セブリアンには相談しにくい内容だ。
あたふたと断ると、セブリアンはますます興味をひかれたようだ。
「クレトのことだろう? 気になるなぁ。あいつのことならダナよりも私の方がよく知っていると思うよ。なんだろうなぁ。二人が恋人になって、そろそろひと月くらいだろう? 少し冷静になってお互いの欠点も見え始める頃だ。あいつの欠点なぞ数え上げればきりがないからな」
セブリアンは何を想像するのか、一人頷いている。おそらく全くの見当違いだろう。エステルの悩みはクレトに関することではあるが、クレトの欠点が気になるとかそんな類のものではない。むしろ相変わらずクレトは、エステルから見れば完璧で、たまには弱音も聞いてみたいと思うくらいなのだから。
「いいんです、本当に。セブリアン様は忘れてください」
「隠されると余計に気になるよ。あててみせるから正解だったらちゃんと教えてくれよ」
えっとそうだな、とセブリアンは指折りながら挙げていく。
「寝相が悪い」
「違います」
「最近冷たくなった」
「違います」
「欲しい物を買ってくれなかった」
「違います」
「二人の時間がなかなかとれない」
「……違います。あの、」
「えっとあとはそうだなぁ」
まだ続けそうなセブリアンをエステルは止めた。
「どれも違います。たぶん、当てられないと思います」
「そうかなぁ。そのうち当たるんじゃないか? 悔しいなぁ。なんだろうなぁ」
セブリアンはまだ考えていたが、ちょうど通りかかった人足の一人が、この荷はどこに運べばいいのかと聞くので
「―――そちらの木箱は一番右端の荷車にお願いいいたします」
と答えて、セブリアンには「ちょっと失礼します」と言い置き、これ幸いとその場を離れた。
本当にセブリアンには相談しにくい内容だったし、これ以上詮索されて万が一当てられても、とっても困る。
セブリアンは名残惜しそうにこちらを見たが、エステルは仕分けられていく荷を確認しながら、ワインのチェックに集中した。
0
お気に入りに追加
372
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】もう結構ですわ!
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
どこぞの物語のように、夜会で婚約破棄を告げられる。結構ですわ、お受けしますと返答し、私シャルリーヌ・リン・ル・フォールは微笑み返した。
愚かな王子を擁するヴァロワ王家は、あっという間に追い詰められていく。逆に、ル・フォール公国は独立し、豊かさを享受し始めた。シャルリーヌは、豊かな国と愛する人、両方を手に入れられるのか!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/29……完結
2024/09/12……小説家になろう 異世界日間連載 7位 恋愛日間連載 11位
2024/09/12……エブリスタ、恋愛ファンタジー 1位
2024/09/12……カクヨム恋愛日間 4位、週間 65位
2024/09/12……アルファポリス、女性向けHOT 42位
2024/09/11……連載開始
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
【1/23取り下げ予定】あなたたちに捨てられた私はようやく幸せになれそうです
gacchi
恋愛
伯爵家の長女として生まれたアリアンヌは妹マーガレットが生まれたことで育児放棄され、伯父の公爵家の屋敷で暮らしていた。一緒に育った公爵令息リオネルと婚約の約束をしたが、父親にむりやり伯爵家に連れて帰られてしまう。しかも第二王子との婚約が決まったという。貴族令嬢として政略結婚を受け入れようと覚悟を決めるが、伯爵家にはアリアンヌの居場所はなく、婚約者の第二王子にもなぜか嫌われている。学園の二年目、婚約者や妹に虐げられながらも耐えていたが、ある日呼び出されて婚約破棄と伯爵家の籍から外されたことが告げられる。修道院に向かう前にリオ兄様にお別れするために公爵家を訪ねると…… 書籍化のため1/23に取り下げ予定です。
【完結】さようなら、婚約者様。私を騙していたあなたの顔など二度と見たくありません
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
婚約者とその家族に虐げられる日々を送っていたアイリーンは、赤ん坊の頃に森に捨てられていたところを、貧乏なのに拾って育ててくれた家族のために、つらい毎日を耐える日々を送っていた。
そんなアイリーンには、密かな夢があった。それは、世界的に有名な魔法学園に入学して勉強をし、宮廷魔術師になり、両親を楽させてあげたいというものだった。
婚約を結ぶ際に、両親を支援する約束をしていたアイリーンだったが、夢自体は諦めきれずに過ごしていたある日、別の女性と恋に落ちていた婚約者は、アイリーンなど体のいい使用人程度にしか思っておらず、支援も行っていないことを知る。
どういうことか問い詰めると、お前とは婚約破棄をすると言われてしまったアイリーンは、ついに我慢の限界に達し、婚約者に別れを告げてから婚約者の家を飛び出した。
実家に帰ってきたアイリーンは、唯一の知人で特別な男性であるエルヴィンから、とあることを提案される。
それは、特待生として魔法学園の編入試験を受けてみないかというものだった。
これは一人の少女が、夢を掴むために奮闘し、時には婚約者達の妨害に立ち向かいながら、幸せを手に入れる物語。
☆すでに最終話まで執筆、予約投稿済みの作品となっております☆
隠れ蓑婚約者 ~了解です。貴方が王女殿下に相応しい地位を得るまで、ご協力申し上げます~
夏笆(なつは)
恋愛
ロブレス侯爵家のフィロメナの婚約者は、魔法騎士としてその名を馳せる公爵家の三男ベルトラン・カルビノ。
ふたりの婚約が整ってすぐ、フィロメナは王女マリルーより、自身とベルトランは昔からの恋仲だと打ち明けられる。
『ベルトランはね、あたくしに相応しい爵位を得ようと必死なのよ。でも時間がかかるでしょう?だからその間、隠れ蓑としての婚約者、よろしくね』
可愛い見た目に反するフィロメナを貶める言葉に衝撃を受けるも、フィロメナはベルトランにも確認をしようとして、機先を制するように『マリルー王女の警護があるので、君と夜会に行くことは出来ない。今後についても、マリルー王女の警護を優先する』と言われてしまう。
更に『俺が同行できない夜会には、出席しないでくれ』と言われ、その後に王女マリルーより『ベルトランがごめんなさいね。夜会で貴女と遭遇してしまったら、あたくしの気持ちが落ち着かないだろうって配慮なの』と聞かされ、自由にしようと決意する。
『俺が同行出来ない夜会には、出席しないでくれと言った』
『そんなのいつもじゃない!そんなことしていたら、若さが逃げちゃうわ!』
夜会の出席を巡ってベルトランと口論になるも、フィロメナにはどうしても夜会に行きたい理由があった。
それは、ベルトランと婚約破棄をしてもひとりで生きていけるよう、靴の事業を広めること。
そんな折、フィロメナは、ベルトランから、魔法騎士の特別訓練を受けることになったと聞かされる。
期間は一年。
厳しくはあるが、訓練を修了すればベルトランは伯爵位を得ることが出来、王女との婚姻も可能となる。
つまり、その時に婚約破棄されると理解したフィロメナは、会うことも出来ないと言われた訓練中の一年で、何とか自立しようと努力していくのだが、そもそもすべてがすれ違っていた・・・・・。
この物語は、互いにひと目で恋に落ちた筈のふたりが、言葉足らずや誤解、曲解を繰り返すうちに、とんでもないすれ違いを引き起こす、魔法騎士や魔獣も出て来るファンタジーです。
あらすじの内容と実際のお話では、順序が一致しない場合があります。
小説家になろうでも、掲載しています。
Hotランキング1位、ありがとうございます。
夫が愛人を離れに囲っているようなので、私も念願の猫様をお迎えいたします
葉柚
恋愛
ユフィリア・マーマレード伯爵令嬢は、婚約者であるルードヴィッヒ・コンフィチュール辺境伯と無事に結婚式を挙げ、コンフィチュール伯爵夫人となったはずであった。
しかし、ユフィリアの夫となったルードヴィッヒはユフィリアと結婚する前から離れの屋敷に愛人を住まわせていたことが使用人たちの口から知らされた。
ルードヴィッヒはユフィリアには目もくれず、離れの屋敷で毎日過ごすばかり。結婚したというのにユフィリアはルードヴィッヒと簡単な挨拶は交わしてもちゃんとした言葉を交わすことはなかった。
ユフィリアは決意するのであった。
ルードヴィッヒが愛人を離れに囲うなら、自分は前々からお迎えしたかった猫様を自室に迎えて愛でると。
だが、ユフィリアの決意をルードヴィッヒに伝えると思いもよらぬ事態に……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる