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Part 3
Д.б 状況確認 - 07
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調査隊が飛ばされて30分もしない頃、騎士の一人が騎馬で戻ってきた。すぐに、セシルとギルバートの前に駆けてくる。
「どうした?」
「生き残っている領民を見つけたのですが、土砂崩れが遭った場所から離れず、我々の指示にも耳を貸さず、そこから動く様子がないのです……」
「土砂崩れの現場の方にも足を伸ばせたのですか?」
騎士がセシルの方に向いて、しっかりと頷いてみせる。
「はい。初めは、領地の騎士の指示に従いまして、土砂崩れが遭った場所とは反対に向かって、領民達の確認を済ませたのです。ですが、民家はそれほど離れていませんでしたので、そちら側の確認は、左程、時間がかかりませんでした。それで、次に土砂崩れが起きた方に調査を伸ばしてみたのです」
「騎士達も、土砂崩れの間近まで行ったのですか?」
その時ばかりは、騎士も心底困ったような表情見せ、硬い顔をみせた。
「はい、申し訳ありません……」
「ああ、謝罪はいりませんよ。非常事態ですから、騎士達も避けられない状況だったのでしょう」
「はい、そうなのです……。領民の一人が、土砂崩れの現場で座り込んでいまして……。それで、我々も領民を保護する為に、土砂崩れの場所に近寄る以外に方法がありませんでしたのです……」
「土砂が落ちて来たその場ですか?」
「そうです。領民の一人が、山盛りになった土砂の上で座り込んでいるものですから」
「待機させている騎士達も、同じ場所ですか?」
「一応、土砂の上には登らせてはいません。土砂の崩れ落ちた下の方で待たせてあります」
土砂崩れが起きたばかりで、その土砂の上に座り込んでいるなど、なんと危険な行為なのか。崩れた土砂が固まっていないのだから、その土砂がまた崩れ落ちることもあるし、第二弾の土砂崩れが起きないとは言い切れない。
二次災害で巻き込まれでもしまったら、助かる余地などないだろう。
「私達も今すぐその現場に向かいましょう」
「わかりました」
全員がすぐに馬の背に飛び乗っていく。
騎士に案内され、土砂崩れの現場まで馬を馳せらせる。
現場に到着すると、土砂崩れの終わりの方で待機していた三人の騎士達が、セシルとギルバートに向かって頭を下げる。
「あの女性ですか?」
「はい、そうです。あの場から動く様子がなく、我々の指示にも耳を貸す様子がありませんでして……」
「わかりました。皆さんはこの場に待機していください。ですが、土砂が崩れる気配や、何か異変を感じた場合、即座に撤退してください。この場所からできるだけ遠くに、素早く逃げ去るように。例外はありません」
騎士達の瞳がギルバートに向けられる。
「ご令嬢の指示通りに」
「わかりました」
セシル達は、慎重に、土砂崩れで積もりに積もっている土砂の上を登り出した。
足を踏み入れるだけで、ポロポロと土砂と泥が崩れてきて、足場は心もとないものだ。
さすがに、ギルバートとクリストフも、こんなひどい足場の上を歩いたことがないのだろう。バランスを取ろうとしているが、かなり苦労しているようである。
「足場がかなり不安定で、土砂と泥ですぐに崩れてしまいそうですね」
「確かに……」
「この場合、ブーツの先を土砂の中に突っ込む形で足場を取り、膝を曲げ、姿勢は前屈みに。体の重心も前側の方に向けておくといいですよ。または、前で手をつきながら、半腰で登っていく方法も、簡単かもしれません」
二人とも、セシルが教えてくれた姿勢を、ジッと、観察している。
「わかりました。やってみます」
セシルの真似をして、二人も土砂の坂を上っていくと、そこに泥だらけになった女が座り込んでいた。
大声を出して泣き叫んでいて、セシル達がやって来たことも気が付いていない。
セシルがその女の肩を掴んでいた。
「しっかりしなさい」
「いやだっ……! 離してっ! うちの家が、この下に埋もれちゃったんだからっ! うちなんか、ずっと昔からある家なのよ……。昔から一家が受け継いできたんだからっ……!」
セシルの手を払いのけ、大泣きしながら女が叫ぶ。
その態度に、ギルバートとクリストフが動きかけたのを、セシルが無言の視線で止める。
「この場所にい続けては、また、いつ土砂崩れの被害に遭うか判りません。今すぐ避難しなさい」
「そんなの、関係ないわよっ……! うちの家は、ここにあるんだからっ……! うちの家なのよ……。もう、代々、受け継がれてきた家なんだから……。壺だって、置物だって、大切なのよ。いくらすると思ってるのよっ……! もう、家がなくなっちゃたら、生きていけないんだから……」
「なくなった家は、また建て直せばいいでしょう?」
「ふざけないでよっ……! うちの家なんだから。建て直したって、戻ってなんてこないんだからぁ……! ――もう、こんなんなら、死んだ方がマシよ! もう、ここに埋もれて、死ねば良かったんだから――!」
シュッ――
素早く、セシルの腕が上がっていた。
「ふざけたことを言わないで」
その言葉を吐くと同時に、セシルの手が女の頬を引っぱたいていた。
パシンッと、加減もなく、その頬を引っぱたいていたのだ。
その行動に、ギルバートとクリストフも目が飛び出さんばかりに瞠目している。下でセシル達の動向を見守っている騎士達も、全員、唖然として口を大きく開けてしまっている。
女の方は、一体、今、何が起きたのか理解できず、頬に手を当て呆然とセシルを見上げる。
「ふざけたことを言わないで。死んだ方がマシだ? 死んで、一体、何ができると言うのです? 家屋を失ったのなら、また造り直せば良いのです。一からでも、また、一つずつ建て直せばいいのです。ですが、命を失っては、もう、何もできない。造り直すこともできない。大切な人の思い出だって守ることもできない。それを、さっさと死にたい、などという言葉は、この災害で命を落としてしまったかもしれない人達に対する侮辱の言葉です」
最終確認は済ませてない状態でも、土砂崩れの被害状況を見る限りでも、生存者の簡単な説明を聞く限りでも、すでに――死者は出ているのだ。
この天災により、土砂崩れに巻き込まれて亡くなってしまった人達はいるのだ。
ただ、それが何人なのか、判っていないだけなのだ……。
災害に巻き込まれ、自分の意思とは無関係に土砂崩れの下敷きになり亡くなってしまった人達は、死にたいなどと望んではいなかったはずだ。そんな選択肢さえ与えられる暇もなかったはずだ。
まだ、これからの生があったはずなのに、この災害により、その命が無残に散らされた形になる。
そんな人達の前で、死んだ方がマシだったなどと豪語するなんて、亡くなってしまった人達に対する侮辱だ。冒涜だ。
~・~・~・~・~・~・~・~・
読んでいただき、ありがとうございます。
Bu romanı okuduğunuz için teşekkür ederiz (hebraw)
~・~・~・~・~・~・~・~・
「どうした?」
「生き残っている領民を見つけたのですが、土砂崩れが遭った場所から離れず、我々の指示にも耳を貸さず、そこから動く様子がないのです……」
「土砂崩れの現場の方にも足を伸ばせたのですか?」
騎士がセシルの方に向いて、しっかりと頷いてみせる。
「はい。初めは、領地の騎士の指示に従いまして、土砂崩れが遭った場所とは反対に向かって、領民達の確認を済ませたのです。ですが、民家はそれほど離れていませんでしたので、そちら側の確認は、左程、時間がかかりませんでした。それで、次に土砂崩れが起きた方に調査を伸ばしてみたのです」
「騎士達も、土砂崩れの間近まで行ったのですか?」
その時ばかりは、騎士も心底困ったような表情見せ、硬い顔をみせた。
「はい、申し訳ありません……」
「ああ、謝罪はいりませんよ。非常事態ですから、騎士達も避けられない状況だったのでしょう」
「はい、そうなのです……。領民の一人が、土砂崩れの現場で座り込んでいまして……。それで、我々も領民を保護する為に、土砂崩れの場所に近寄る以外に方法がありませんでしたのです……」
「土砂が落ちて来たその場ですか?」
「そうです。領民の一人が、山盛りになった土砂の上で座り込んでいるものですから」
「待機させている騎士達も、同じ場所ですか?」
「一応、土砂の上には登らせてはいません。土砂の崩れ落ちた下の方で待たせてあります」
土砂崩れが起きたばかりで、その土砂の上に座り込んでいるなど、なんと危険な行為なのか。崩れた土砂が固まっていないのだから、その土砂がまた崩れ落ちることもあるし、第二弾の土砂崩れが起きないとは言い切れない。
二次災害で巻き込まれでもしまったら、助かる余地などないだろう。
「私達も今すぐその現場に向かいましょう」
「わかりました」
全員がすぐに馬の背に飛び乗っていく。
騎士に案内され、土砂崩れの現場まで馬を馳せらせる。
現場に到着すると、土砂崩れの終わりの方で待機していた三人の騎士達が、セシルとギルバートに向かって頭を下げる。
「あの女性ですか?」
「はい、そうです。あの場から動く様子がなく、我々の指示にも耳を貸す様子がありませんでして……」
「わかりました。皆さんはこの場に待機していください。ですが、土砂が崩れる気配や、何か異変を感じた場合、即座に撤退してください。この場所からできるだけ遠くに、素早く逃げ去るように。例外はありません」
騎士達の瞳がギルバートに向けられる。
「ご令嬢の指示通りに」
「わかりました」
セシル達は、慎重に、土砂崩れで積もりに積もっている土砂の上を登り出した。
足を踏み入れるだけで、ポロポロと土砂と泥が崩れてきて、足場は心もとないものだ。
さすがに、ギルバートとクリストフも、こんなひどい足場の上を歩いたことがないのだろう。バランスを取ろうとしているが、かなり苦労しているようである。
「足場がかなり不安定で、土砂と泥ですぐに崩れてしまいそうですね」
「確かに……」
「この場合、ブーツの先を土砂の中に突っ込む形で足場を取り、膝を曲げ、姿勢は前屈みに。体の重心も前側の方に向けておくといいですよ。または、前で手をつきながら、半腰で登っていく方法も、簡単かもしれません」
二人とも、セシルが教えてくれた姿勢を、ジッと、観察している。
「わかりました。やってみます」
セシルの真似をして、二人も土砂の坂を上っていくと、そこに泥だらけになった女が座り込んでいた。
大声を出して泣き叫んでいて、セシル達がやって来たことも気が付いていない。
セシルがその女の肩を掴んでいた。
「しっかりしなさい」
「いやだっ……! 離してっ! うちの家が、この下に埋もれちゃったんだからっ! うちなんか、ずっと昔からある家なのよ……。昔から一家が受け継いできたんだからっ……!」
セシルの手を払いのけ、大泣きしながら女が叫ぶ。
その態度に、ギルバートとクリストフが動きかけたのを、セシルが無言の視線で止める。
「この場所にい続けては、また、いつ土砂崩れの被害に遭うか判りません。今すぐ避難しなさい」
「そんなの、関係ないわよっ……! うちの家は、ここにあるんだからっ……! うちの家なのよ……。もう、代々、受け継がれてきた家なんだから……。壺だって、置物だって、大切なのよ。いくらすると思ってるのよっ……! もう、家がなくなっちゃたら、生きていけないんだから……」
「なくなった家は、また建て直せばいいでしょう?」
「ふざけないでよっ……! うちの家なんだから。建て直したって、戻ってなんてこないんだからぁ……! ――もう、こんなんなら、死んだ方がマシよ! もう、ここに埋もれて、死ねば良かったんだから――!」
シュッ――
素早く、セシルの腕が上がっていた。
「ふざけたことを言わないで」
その言葉を吐くと同時に、セシルの手が女の頬を引っぱたいていた。
パシンッと、加減もなく、その頬を引っぱたいていたのだ。
その行動に、ギルバートとクリストフも目が飛び出さんばかりに瞠目している。下でセシル達の動向を見守っている騎士達も、全員、唖然として口を大きく開けてしまっている。
女の方は、一体、今、何が起きたのか理解できず、頬に手を当て呆然とセシルを見上げる。
「ふざけたことを言わないで。死んだ方がマシだ? 死んで、一体、何ができると言うのです? 家屋を失ったのなら、また造り直せば良いのです。一からでも、また、一つずつ建て直せばいいのです。ですが、命を失っては、もう、何もできない。造り直すこともできない。大切な人の思い出だって守ることもできない。それを、さっさと死にたい、などという言葉は、この災害で命を落としてしまったかもしれない人達に対する侮辱の言葉です」
最終確認は済ませてない状態でも、土砂崩れの被害状況を見る限りでも、生存者の簡単な説明を聞く限りでも、すでに――死者は出ているのだ。
この天災により、土砂崩れに巻き込まれて亡くなってしまった人達はいるのだ。
ただ、それが何人なのか、判っていないだけなのだ……。
災害に巻き込まれ、自分の意思とは無関係に土砂崩れの下敷きになり亡くなってしまった人達は、死にたいなどと望んではいなかったはずだ。そんな選択肢さえ与えられる暇もなかったはずだ。
まだ、これからの生があったはずなのに、この災害により、その命が無残に散らされた形になる。
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