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Part 3
В.г 後夜祭 - 09(セシルの歴史教室:ドレス)
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o ロマン主義:ナポレオン政権崩壊後、ブルボン王朝の復活で、また、貴族調な豪華なドレスの復興です。
女性は可憐で弱々しく、労働と無縁であることが理想とされ、従順な真相の令嬢を形作るべく、コルセットの再使用です(ああ、嫌ですねえ、この時代……。女性が弱々しいという固定概念が嫌ですねえ)。
撫で肩で、スカートとのバランスを取る為、シゴ袖(肩からポワンと膨らんだ)、ヘアスタイルは高く結い上げるスタイルが流行です。
• 英国ヴィクトリア時代(1830年代~1890年代)
o クリノリンスタイル(19世紀後半前期)
スカートを広げる為の補正下着、クリノリンが出てきます。ややハイウェストで、クリノリンで広がる全円スカートが主流。
まだ撫で肩。
ティアード・フリルスカートなど、乙女チックのドレスが基本です。袖もふんわり。
夜会服としては、オフショルダーのドレスが。短い手袋も流行してきます。
o バッスルスタイル(19世紀後半後期)
お尻が膨らんだドレスですねえ。スカートの後ろ側の布をたくし上げたり、プリーツを寄せたりと、スカート布をふんだんに使った基本形です。
様々な帽子は、頭頂に被るものが主流。フリルのついた日傘が、アクセサリーですね。
この頃の貴婦人は、午前の服と午後の服、散歩着や晩餐服など、用途に合わせ、日に六回は着替えていたとのこと(ええぇ、面倒臭いですねえ)。
• アール・ヌーヴォー(19世紀末)
• アール・デコ(20世紀初頭)
19世紀前半は、英国ヴィクトリア朝が重なっていますが、大体、こんな感じでしょうか(写真を添付できないのが残念ですねえ)?
歴史の狭義では、ルネサンスから絶対王政期(16世紀~18世紀頃)は、“近世”と分類されます。
“中世”ヨーロッパではないんですね。
そして、ヨーロッパの“近代”は、封建制社会の後に出現した、資本主義の時代が含まれます(18世紀後半~20世紀初頭)。
漫画や小説でよく見かけるのは、やはり、ロココ朝時代のファッション。華やかな宮廷を描くには最適ですよね。
でも、この時代なのに、なぜか、オフショルダーで、華やかなレースなどがたくさんついた、ベル型の可愛らしいドレスも、一緒になって出てくるのが多いですよね。
それは、ヴィクトリア時代の流行で、18世紀と19世紀が、ちょっとごちゃ混ぜになっていますよね。
かくいう本作でも、話の記述の書き易さや華やかさに、結構、時代は関係なく、ごちゃ混ぜになっていますが(笑)。
本作では、大体は、貴婦人のドレスはロココ調前期が基本形です。でも、髪型は、ポンパドゥールやらマリー・アントワネット髪型やらと、記述が(とっても) 大変なので、そこら辺は自由にしています(面倒くさがり……)。
でも、セシルは前世(なのか現世) の記憶があるので、ドレスは、自分の好きなようにアレンジしたデザインを、お針子達に縫い直してもらっています。
ここで、ちょっとだけ男性のファッションのお話なのですが、女性のドレスがロココスタイルなら、それなら男性は?
なりますよねえ。
でも、ロココスタイルは18世紀ですから、そうなると、ジェストコール(膝丈くらいの長い上着)。中には同じ長けのベストに、ショース(靴下、要はタイツのことです) にハイヒールの靴。
うーん、個人的にこの格好、書くのも大変ですし、着ている場所を想像するのも―――個人的に合わないなぁ、と男性のファッションは、18世紀ロココスタイルを基本としていません。あしからず。
おまけに、ルイ13世のあたりでは、もう、マスケット銃が出ていましたよね。あの有名な、“三銃士(The Three Musketeers)”ですよ、あれ。
でも、本作では銃は出しません。出てきません。
剣の方が格好いいなあ、なんて?
年代で言えば、19世紀前期くらいでしょうか?
英国の海軍将校などで着用されていたブルーコート(ナポレオン・ジャケットのような形で金色の装飾がある) に、ウェストコート(ベスト)、エポレット(肩のひらひら)、トラウザーズ(長ズボン) とブーツ等々が、メインでしょうか。
この頃から、礼服として燕尾服(初代) も出てきます。
19世紀後半頃から登場した礼装で、モーニングコート(裾の長いジャケット)。略礼装で、メスドレス(裾のない燕尾服) も使いたいですね。
男性の衣装やファッションは、かなり緩ーく書いていますので、その辺りは、まあ創作ということでご勘弁を。
今回の豊穣祭で、セシルが着ていたドレスは、もっと近代的です。
具体的に言うと、ドレスの構想は、現代版インドのツーピースドレス、ランガ(Langa) を基本形としています。
お腹を出さずに、現代的なウェスタン化した感じで、ドレスはAラインよりももっと広がった三角鋳型に近く、パニエを何枚か重ねた、自然にふんわりスカート。
刺繍も豪華(ごうか)絢爛(けんらん)で、豪奢なドレスにしました。
ですから、身に着けているアクセサリーも、大型で豪奢なものばかり。
やっぱり、十周年記念ですからねえ。豪華にいかなきゃいけません!
そんなこんなで、ちょっと歴史雑談でした。
~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~
~・~・~・~・~・~・~・~・
読んでいただき、ありがとうございます。
Salamat sa pagbabasa ng nobelang ito
~・~・~・~・~・~・~・~・
女性は可憐で弱々しく、労働と無縁であることが理想とされ、従順な真相の令嬢を形作るべく、コルセットの再使用です(ああ、嫌ですねえ、この時代……。女性が弱々しいという固定概念が嫌ですねえ)。
撫で肩で、スカートとのバランスを取る為、シゴ袖(肩からポワンと膨らんだ)、ヘアスタイルは高く結い上げるスタイルが流行です。
• 英国ヴィクトリア時代(1830年代~1890年代)
o クリノリンスタイル(19世紀後半前期)
スカートを広げる為の補正下着、クリノリンが出てきます。ややハイウェストで、クリノリンで広がる全円スカートが主流。
まだ撫で肩。
ティアード・フリルスカートなど、乙女チックのドレスが基本です。袖もふんわり。
夜会服としては、オフショルダーのドレスが。短い手袋も流行してきます。
o バッスルスタイル(19世紀後半後期)
お尻が膨らんだドレスですねえ。スカートの後ろ側の布をたくし上げたり、プリーツを寄せたりと、スカート布をふんだんに使った基本形です。
様々な帽子は、頭頂に被るものが主流。フリルのついた日傘が、アクセサリーですね。
この頃の貴婦人は、午前の服と午後の服、散歩着や晩餐服など、用途に合わせ、日に六回は着替えていたとのこと(ええぇ、面倒臭いですねえ)。
• アール・ヌーヴォー(19世紀末)
• アール・デコ(20世紀初頭)
19世紀前半は、英国ヴィクトリア朝が重なっていますが、大体、こんな感じでしょうか(写真を添付できないのが残念ですねえ)?
歴史の狭義では、ルネサンスから絶対王政期(16世紀~18世紀頃)は、“近世”と分類されます。
“中世”ヨーロッパではないんですね。
そして、ヨーロッパの“近代”は、封建制社会の後に出現した、資本主義の時代が含まれます(18世紀後半~20世紀初頭)。
漫画や小説でよく見かけるのは、やはり、ロココ朝時代のファッション。華やかな宮廷を描くには最適ですよね。
でも、この時代なのに、なぜか、オフショルダーで、華やかなレースなどがたくさんついた、ベル型の可愛らしいドレスも、一緒になって出てくるのが多いですよね。
それは、ヴィクトリア時代の流行で、18世紀と19世紀が、ちょっとごちゃ混ぜになっていますよね。
かくいう本作でも、話の記述の書き易さや華やかさに、結構、時代は関係なく、ごちゃ混ぜになっていますが(笑)。
本作では、大体は、貴婦人のドレスはロココ調前期が基本形です。でも、髪型は、ポンパドゥールやらマリー・アントワネット髪型やらと、記述が(とっても) 大変なので、そこら辺は自由にしています(面倒くさがり……)。
でも、セシルは前世(なのか現世) の記憶があるので、ドレスは、自分の好きなようにアレンジしたデザインを、お針子達に縫い直してもらっています。
ここで、ちょっとだけ男性のファッションのお話なのですが、女性のドレスがロココスタイルなら、それなら男性は?
なりますよねえ。
でも、ロココスタイルは18世紀ですから、そうなると、ジェストコール(膝丈くらいの長い上着)。中には同じ長けのベストに、ショース(靴下、要はタイツのことです) にハイヒールの靴。
うーん、個人的にこの格好、書くのも大変ですし、着ている場所を想像するのも―――個人的に合わないなぁ、と男性のファッションは、18世紀ロココスタイルを基本としていません。あしからず。
おまけに、ルイ13世のあたりでは、もう、マスケット銃が出ていましたよね。あの有名な、“三銃士(The Three Musketeers)”ですよ、あれ。
でも、本作では銃は出しません。出てきません。
剣の方が格好いいなあ、なんて?
年代で言えば、19世紀前期くらいでしょうか?
英国の海軍将校などで着用されていたブルーコート(ナポレオン・ジャケットのような形で金色の装飾がある) に、ウェストコート(ベスト)、エポレット(肩のひらひら)、トラウザーズ(長ズボン) とブーツ等々が、メインでしょうか。
この頃から、礼服として燕尾服(初代) も出てきます。
19世紀後半頃から登場した礼装で、モーニングコート(裾の長いジャケット)。略礼装で、メスドレス(裾のない燕尾服) も使いたいですね。
男性の衣装やファッションは、かなり緩ーく書いていますので、その辺りは、まあ創作ということでご勘弁を。
今回の豊穣祭で、セシルが着ていたドレスは、もっと近代的です。
具体的に言うと、ドレスの構想は、現代版インドのツーピースドレス、ランガ(Langa) を基本形としています。
お腹を出さずに、現代的なウェスタン化した感じで、ドレスはAラインよりももっと広がった三角鋳型に近く、パニエを何枚か重ねた、自然にふんわりスカート。
刺繍も豪華(ごうか)絢爛(けんらん)で、豪奢なドレスにしました。
ですから、身に着けているアクセサリーも、大型で豪奢なものばかり。
やっぱり、十周年記念ですからねえ。豪華にいかなきゃいけません!
そんなこんなで、ちょっと歴史雑談でした。
~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~
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読んでいただき、ありがとうございます。
Salamat sa pagbabasa ng nobelang ito
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