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Part 3
Б.д まずは、土台造り - 05
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「ギルバート様は、国王陛下の王弟であられます。ですから、ギルバート様のお立場なら、騎士として、国王陛下をお護りなさるのでしょう。これから、国王陛下の政策一つで、今までの状況が完全にひっくり返ることも有り得ます。敵が、それを許すはずもないでしょう」
「そ、それは……」
あまりに素直で、ナイーブなリドウィナだったが、それでも、アトレシア大王国内の現状把握は、ちゃんとできているようである。
「私は、リドウィナ様と仲良くできたらいいなと、思っております。ですが、そういった状況で、リドウィナ様がお父上から叱られたり、責められたりすることが出てきてしまうことは、私も望んでおりません。そして、これから、私達には敵が増えていくことでしょう」
その状況も、避けられるものではない。
必然的な未来だから。
「リドウィナ様が、そういった状況を望まず、私と一緒にいることが危険だと思われてしまうのも、私は望んでいません。ですから、その答えを、ゆっくりと考えてみていただけませんか?」
「そ、それは…………」
「もし、質問の答えが難しいようでしたら、紙に書かれてもよろしいのですよ。紙に書いていくと、混乱しそうになっても、順序良く書き換えることができますから。考えを整理したい時になど、そういった方法はとても役に立ちますの」
「そう、ですか……。わかり、ましたわ……」
こんな場面で、反対もせずに、素直に頷けるところが、リドウィナの性格を反映している。
侯爵家で大事に育てられたお嬢様なのだろう。
「ありがとうございます。もし、リドウィナ様が手助けしてくださるのなら、私も全力でリドウィナ様をサポートします。口だけだと思われるかもしれませんが、私は必ず有言実行しますので」
「そ、そう……ですか……」
セシルから、あまりにはっきりと、迷いがないほど明確に断言されて、リドウィナもその迫力に押されてしまっている。
「私は、アトレシア大王国での滞在が限られていますので、その間に、もう一度、リドウィナ様にお会い出来たら嬉しく思います」
「わ、わかりましたわ……」
「今日、お茶会で、私と会っていたと知られたら、お父上に叱られてしまわないでしょうか?」
「そ、それは……」
叱られるのもあるだろうし、それと一緒に、どんな情報を掴んできたのだ、と問い詰められるのもあるだろう……。
「もし、リドウィナ様がよければ、今日は、王妃陛下に混ざり、私がお茶会に参加していた、と話されてはどうでしょう? それで、至極平凡な会話をしました、と報告なされば、あまり、問題にはならないのではないかと」
「そ、それは……」
そんな嘘をついて、バレてしまったのなら、大問題になってしまうだろうに……。
「王妃陛下の許可は取ってあります」
「えっ? そう、なのですか?」
「ええ。ですから、そのようにお話しされても、問題にはならないと思いますわ」
「そ、そうですか……」
問題になりそうな気配が勝手に消えてしまい、勝手に解決されてしまったようで、リドウィナもどう反応してよいのか判らない。
「明日、同じ時間にお茶会を開きましたら、問題になってしまいますか?」
「いえ……。それは、問題では、ありません」
「それなら、良かったです。では、明日、またお会いできるのを、楽しみにしておりますね」
そして、今日のお茶会は問題もなく、セシルの望んでいた情報も得られて、実は大満足のセシルだった。
昨日のお茶会を終えて、次の日。
今日も、同じ時間帯で、同じ場所で、お茶会が開かれていた。
ガゼボの下で、優雅な紅茶を満喫しているセシルの前で、リドウィナは真剣な様子で、持ってきていた書類をテーブルの上に少し置くようにした。
「わたくしは……、ヘルバート伯爵令嬢に、どのように力になれるのかは、自分でも、判りません……。ヘルバート伯爵令嬢は、わたくしには、学園で習った知識や、王国の貴族の知識があるとおっしゃいましたが、それも……普通のことですので、それが、役立つのかどうか……、定かでは、ありません……」
セシルは口を挟まず、リドウィナの邪魔もしない。
ただ、どこまでも落ち着いた藍の瞳を向け、静かにリドウィナの話を聞いているだけだ。
「ですが……、お力になれることが、あるのでしたら……、わたくしも……、お力に、なりたいと、思っております……。このような、お願いを、されましたのは……初めてでして、わたくしも、驚いておりまして……、その……、お力になれるかどうか、定かではありませんが……」
「私は、どのような知識であれ、それが役に立たないと考えたことは、一度もありません。普段、その知識を使用する機会がなかったとしても、自分に身についていく知識は、自分自身にとっての宝物だと思っています。本当に必要な時に、何も知らずでは、動くこともできません。それなら、普段使用しなくても、知っている知識を増やし、力をつけておくことは、とても大切だと思っています」
「そう、でしたか……」
「ですから、リドウィナ様が今まで経験されたことや、学んだことも、私にとっては初めての知識かもしれませんし、経験かもしれません。そういったことを学ぶ機会ができて、私も嬉しく思います」
セシルの態度はどこまでも真摯で、セシルの言葉が心から言っている言葉と、リドウィナにも感じられることができる。
なぜ、そんな風に思ったのかも、リドウィナにも不思議だったが、それでも、昨日ほど、リドウィナ自身が緊張していない事実を、リドウィナも気が付いていた。
「あの……、わたくしなどで、よろしいのでしょうか?」
「是非、仲良くなれたらと、思っています。私は、同年代の友人という方がいませんので、リドウィナ様と親しくなれて、そのような関係になれることを望んでいます」
「……友人、でしょう、か……?」
「そのように、親しくなれたら、嬉しく思います。ですが、お互いに初めて会ったばかりですし、まずは、お互いをもっと良く知り合っていければ、と思っています。リドウィナ様には、迷惑でしょうか?」
「い、いえ……。そのような、ことは、ございません……」
「それなら、良かったです」
なんだか、セシルに乗せられたのか、セシルの勢いに負かされたのか、そのどちらとも言い難い……。
それでも、今のリドウィナは、嫌悪する感情があまり上がってこなかったのだ。
「これから、よろしくお願いしますね、リドウィナ様」
「は、はい……。わたくしも、どうか、よろしくお願いいたします」
これで、セシルには、アトレシア大王国で、初の“将来の友人候補”ができたようである。
「そ、それは……」
あまりに素直で、ナイーブなリドウィナだったが、それでも、アトレシア大王国内の現状把握は、ちゃんとできているようである。
「私は、リドウィナ様と仲良くできたらいいなと、思っております。ですが、そういった状況で、リドウィナ様がお父上から叱られたり、責められたりすることが出てきてしまうことは、私も望んでおりません。そして、これから、私達には敵が増えていくことでしょう」
その状況も、避けられるものではない。
必然的な未来だから。
「リドウィナ様が、そういった状況を望まず、私と一緒にいることが危険だと思われてしまうのも、私は望んでいません。ですから、その答えを、ゆっくりと考えてみていただけませんか?」
「そ、それは…………」
「もし、質問の答えが難しいようでしたら、紙に書かれてもよろしいのですよ。紙に書いていくと、混乱しそうになっても、順序良く書き換えることができますから。考えを整理したい時になど、そういった方法はとても役に立ちますの」
「そう、ですか……。わかり、ましたわ……」
こんな場面で、反対もせずに、素直に頷けるところが、リドウィナの性格を反映している。
侯爵家で大事に育てられたお嬢様なのだろう。
「ありがとうございます。もし、リドウィナ様が手助けしてくださるのなら、私も全力でリドウィナ様をサポートします。口だけだと思われるかもしれませんが、私は必ず有言実行しますので」
「そ、そう……ですか……」
セシルから、あまりにはっきりと、迷いがないほど明確に断言されて、リドウィナもその迫力に押されてしまっている。
「私は、アトレシア大王国での滞在が限られていますので、その間に、もう一度、リドウィナ様にお会い出来たら嬉しく思います」
「わ、わかりましたわ……」
「今日、お茶会で、私と会っていたと知られたら、お父上に叱られてしまわないでしょうか?」
「そ、それは……」
叱られるのもあるだろうし、それと一緒に、どんな情報を掴んできたのだ、と問い詰められるのもあるだろう……。
「もし、リドウィナ様がよければ、今日は、王妃陛下に混ざり、私がお茶会に参加していた、と話されてはどうでしょう? それで、至極平凡な会話をしました、と報告なされば、あまり、問題にはならないのではないかと」
「そ、それは……」
そんな嘘をついて、バレてしまったのなら、大問題になってしまうだろうに……。
「王妃陛下の許可は取ってあります」
「えっ? そう、なのですか?」
「ええ。ですから、そのようにお話しされても、問題にはならないと思いますわ」
「そ、そうですか……」
問題になりそうな気配が勝手に消えてしまい、勝手に解決されてしまったようで、リドウィナもどう反応してよいのか判らない。
「明日、同じ時間にお茶会を開きましたら、問題になってしまいますか?」
「いえ……。それは、問題では、ありません」
「それなら、良かったです。では、明日、またお会いできるのを、楽しみにしておりますね」
そして、今日のお茶会は問題もなく、セシルの望んでいた情報も得られて、実は大満足のセシルだった。
昨日のお茶会を終えて、次の日。
今日も、同じ時間帯で、同じ場所で、お茶会が開かれていた。
ガゼボの下で、優雅な紅茶を満喫しているセシルの前で、リドウィナは真剣な様子で、持ってきていた書類をテーブルの上に少し置くようにした。
「わたくしは……、ヘルバート伯爵令嬢に、どのように力になれるのかは、自分でも、判りません……。ヘルバート伯爵令嬢は、わたくしには、学園で習った知識や、王国の貴族の知識があるとおっしゃいましたが、それも……普通のことですので、それが、役立つのかどうか……、定かでは、ありません……」
セシルは口を挟まず、リドウィナの邪魔もしない。
ただ、どこまでも落ち着いた藍の瞳を向け、静かにリドウィナの話を聞いているだけだ。
「ですが……、お力になれることが、あるのでしたら……、わたくしも……、お力に、なりたいと、思っております……。このような、お願いを、されましたのは……初めてでして、わたくしも、驚いておりまして……、その……、お力になれるかどうか、定かではありませんが……」
「私は、どのような知識であれ、それが役に立たないと考えたことは、一度もありません。普段、その知識を使用する機会がなかったとしても、自分に身についていく知識は、自分自身にとっての宝物だと思っています。本当に必要な時に、何も知らずでは、動くこともできません。それなら、普段使用しなくても、知っている知識を増やし、力をつけておくことは、とても大切だと思っています」
「そう、でしたか……」
「ですから、リドウィナ様が今まで経験されたことや、学んだことも、私にとっては初めての知識かもしれませんし、経験かもしれません。そういったことを学ぶ機会ができて、私も嬉しく思います」
セシルの態度はどこまでも真摯で、セシルの言葉が心から言っている言葉と、リドウィナにも感じられることができる。
なぜ、そんな風に思ったのかも、リドウィナにも不思議だったが、それでも、昨日ほど、リドウィナ自身が緊張していない事実を、リドウィナも気が付いていた。
「あの……、わたくしなどで、よろしいのでしょうか?」
「是非、仲良くなれたらと、思っています。私は、同年代の友人という方がいませんので、リドウィナ様と親しくなれて、そのような関係になれることを望んでいます」
「……友人、でしょう、か……?」
「そのように、親しくなれたら、嬉しく思います。ですが、お互いに初めて会ったばかりですし、まずは、お互いをもっと良く知り合っていければ、と思っています。リドウィナ様には、迷惑でしょうか?」
「い、いえ……。そのような、ことは、ございません……」
「それなら、良かったです」
なんだか、セシルに乗せられたのか、セシルの勢いに負かされたのか、そのどちらとも言い難い……。
それでも、今のリドウィナは、嫌悪する感情があまり上がってこなかったのだ。
「これから、よろしくお願いしますね、リドウィナ様」
「は、はい……。わたくしも、どうか、よろしくお願いいたします」
これで、セシルには、アトレシア大王国で、初の“将来の友人候補”ができたようである。
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