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Part2

Е. б 豊穣祭 - 07(セシルの歴史教室:チョコレート)

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 では、ここでちょっと歴史のおさらいなど?


~*~ セシルの歴史教室:チョコレート ~*~

 チョコレート。Chocolateですね。

 スイートからビター、スパイシーな味など色々。そして、形態も、ドリンクからチョコレートバー、お菓子やデザートに、またフレーバーとしてなど、多種多様に使われています。

 チョコレートって、世界中で、よく愛されている珍味の一つですよねえ。

 セシルの領地でも、“ブラウニー”が出てきました。一応、チョコレートは入れています。
 でも、やっぱり、高級嗜好品しこうひんとして扱われていることが多いです。

 ですから、特別な豊穣祭に、年に一度だけ、セシルが大盤振る舞いで、領民達にチョコレート味のブラウニーをあげているんですね(なんて幸運な領民達なのでしょう)。

 チョコレートの歴史は、4千年近くにも及び、まず初めに、メソアメリカ(今のメキシコ辺り)で、初めのココアの木が発見されたそうです。

 メソアメリカ文明の一つ、オルメック(Olmec)が、カカオをチョコレートに精製したと言われていますね。

 それから、マヤ族が“神の飲み物”として、“苦い水(xocolatl)”としてチョコレートのドリンクを消費しだしました。

 この時代は、砂糖など入れていないので、苦いままのドリンクを飲んでいたことになります。

 マヤ族のチョコレートドリンクは、って引いたカカオの種に、チリ(辛味の)と水、ひきわりとうもろこしの粉を混ぜていたものらしいです。

 想像しても、とてもじゃないけど、飲みたくないですねえ(うぇ……)。

 15世紀頃、アズテック族(メキシコの原住民族)は、貨幣としてもココアを使用し、Quetzalcoatl (知の神) の祝福を受けていると信じ、貴重な物資となっていました。

 ここで、ヨーロッパにチョコレートが紹介され始めますが、誰が最初にスペインにチョコレートを持ち込んできたのかは、よく知られていません。

 一応、噂や伝説では、1528年、Hernán Cortésが、アメリカ遠征・探索の時に見つけて、持ち帰ってきたというような話ですが。

 この時でも、チョコレートはドリンクとして提供されていましたが、スペイン人が砂糖やハチミツを入れることによって、にがいドリンクから、スイートドリンクへと変わっていったのですね。

 ここからチョコレートは、貴族やお金持ち階層の間で、人気が急上昇。

 カトリック教会の僧達だって、宗教活動として、チョコレートを飲んでいたそうな?

 それって、ただ単に、宗教とは関係なく、飲みたかっただけなんじゃないのかしらぁ?

 スペインは、長きにわたり、チョコレートのことを、地国内だけで隠していたんですね。

 それが、フランスに渡るきっかけとなったのは、フランスルイ王国13世が、スペイン王国の王女アンと結婚するきっかけからなんです。

 二つの国の結婚を祝して、チョコレートがサンプルとして、フランスの宮廷に持ち込まれたことが始まりです。

 フランスに始まり、すぐに、英国でもチョコレートが紹介され、それから、ヨーロッパ中で広がっていきます。

 ココアからチョコレートに精製する過程は、ずっと手作業で、大変な仕事で時間もかかり、高級嗜好品しこうひんとして扱われてきましたが、産業革命で、これが一気に変わります。

 1828年、ココアバターを抽出ちゅうしゅつする機械が発明されたんですね!

 ここから、現代チョコレートの時代の始まりです。やったぁー!

 1875年、Daniel Peterにより、初めて、固いミルクチョコレートができあがりました。

 なんと、8年近くも研究に研究を重ね、やっと、ミルクチョコレートのレシピが出来上がったそうな。

 今では、スーパーだろうと、菓子店だろうと、専門店だろうと、気軽にチョコレートが手に入る時代になりましたが、皆さん、こうやって、人知れずの苦労をしてくれた発明家さんや、お菓子屋さんの努力のおかげで、現在のチョコレートがあるんですね。




 そんなこんなで、ちょっと歴史雑談でした。
~*~~*~~*~~*~~*~~*~~*~
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