318 / 530
Part2
Е.а 今年もお邪魔します - 03
しおりを挟む
* * *
軽快な足取りで、四日ほどの長旅を終え、ギルバート達はコトレア領に到着していた。
移動の間も全く問題はなく順調で、天候にも恵まれ、晴天の中、ギルバートは馬を駆けていた。
豊穣祭二日前なのに、今からでも行列ができ始めているコトレア領の領門での検問を終え、ギルバート達は、いざ、領主館へ。
今年は、セシルからの招待状があったおかげで、検問所での登録もスムーズで、領地内に入り、通行門前での確認も、断然、スムーズに終わっていた。
ここまでのプロセスは去年と同じで、あまり驚くことはなかった。それでも、セシルの領地なら、今年もきっと、ギルバート達は色々と驚かされることだろう。
今からでも楽しみだ。
コトレア領にやって来たからではないが、なぜか、まだ顔を合わせてもいないセシルの存在を近くに感じてしまうのは、ギルバートの感傷だろうか。
ここ数日だけは、会えない距離ではない。会えない理由は、疑いようもなく、セシルが超多忙だからだ。
セシルなら、ギルバート達に挨拶をする為に、豊穣祭前でも、ギルバート達に顔合わせに来るはずだ。それが短い挨拶の時間だとしても、完全にセシルに会えない状況とは全く違う。
ギルバートは、セシルのこととなると、本当に重症である。
邸の前にやって来ると、邸の執事だけではなく、見慣れた顔ぶれも揃っていた。
ギルバートは馬から下り、出迎えてくれている顔ぶれに向き合った。
「お久しぶりです。ようこそお越しくださいました」
「お久しぶりです、ヘルバート伯爵、ヘルバート伯爵夫人、そして、シリル殿」
邸の前では、セシルの両親と、弟であるシリルが、ギルバート達を出迎えてくれたのだ。
「皆さんもお変わりなく」
ヘルバート伯爵一家の面々も、去年と変わりなく、元気そうだ。
「ええ、ありがとうございます。セシルは席を外しているものですから、代わりに、私が挨拶をさせていただきました」
「そうですか。わざわざ出迎えありがとうございます。今年もお邪魔しますので、よろしくお願いします」
社交辞令でも、隣国の王子殿下であるギルバートの態度は礼儀正しく、騎士らしい律儀なものだった。
今回、ギルバートは、コトレア領に到着する時間帯を見計らっていた。あまり早過ぎず、邸に長く居過ぎず、それでも、混雑時を避け、セシル達にとっても面倒ごとにならないように、ちゃんと時間を合わせてきたのだ。
アトレシア大王国の国境となる領地は、コロッカル領だ。そこからなら、数時間でコトレア領に到着することができる。
コロッカル領には昨夜遅く到着していたのだが、一夜を開け、朝食と昼食を済ませてから、ギルバート達はコトレア領にやって来た。
午後を過ぎた時間である。
これなら、部屋に通されても、昼食の心配はないし、まだ明るい時間なので、メイド達の邪魔にもならずに、部屋で少し休憩を取れる時間だろうとの配慮である。
セシルは、両親と弟にも、邸の使用人達にも、ギルバート達の来訪を説明し、仕事を指示してあったので、そこまで、ギルバートが気遣う必要はなかったのだが。
ギルバートは、セシルの前で、お荷物にもなりたくないし、迷惑もかけたくない。礼儀正しく、騎士らしく、豊穣祭に招待してくれたセシルに心から感謝をして。
可愛らしい男心である。
部屋に案内され、メイド達がギルバート達の荷を解いてくれる。
それが終わり、全員が、ギルバートにあてがわれた客室に集まっていた。対の長椅子に、ギルバートとクリストフ、反対側に、残りの二人の護衛が座っていた。
椅子に腰を下ろし、紅茶を飲みながら、ほっと一休みできる。
ヘルバート伯爵一家は、(恒例のごとく)セシルから仕事を頼まれているようなので、先程の挨拶を済ませ、「すみませんが、失礼します」 と、ギルバート達と別れている。
夕食まで、ヘルバート伯爵一家とも、顔を合わせないだろう。
「ああ、ついにこの領地にやって来ましたねえ」
「ついに? 別に、旅路は問題なく、快調だったじゃないか」
「そう言う意味じゃありませんよ。もう、この日が来るのが長かったですからねえ。待ち遠しいこと」
待ち遠しかったのは、ギルバートの方だ。
そんな風に、わざわざ、指摘されなくても、自覚はある。
「いやあ、豊穣祭の料理が楽しみですねえ」
なるほど。
ギルバートだけが豊穣祭にやって来たかったのではなく、クリストフだって、実は、かなり期待していたのである。
いつも、ギルバートをからかっている癖に、「ギルバート様のついでに、コトレア領に行きますからねえ」 などと、よく豪語したものである。
黙って口を挟まない二人の騎士達も、実は、密かに大喜び。
昨年の理由は、経験があり腕の立つ護衛、が理由だった。二人の騎士の名は、アンドレアとガスである。
去年の豊穣祭で、それも他国のお祭りを参加することができたラッキーな二人は、今年もまた、ギルバートの護衛として、一緒に付き添ってくることができた。
コトレア領に慣れているから、という理由で。
大盛況を見せたこの領地の豊穣祭では、目新しいものばかりが売られていた。初めて食べる食事もたくさんあった。
だから、二人も、密かに、豊穣祭に参加できることを大喜びしているのである。
「それにしても、豊穣祭二日前でも、かなりの人数が移動しているようでしたね」
「そのようだな。もしかして、宿屋を確保する為に、早めに来ている観光客がいるのだろうか」
領門前で並んでいる行列を見る限り、商隊のような団体もいれば、個人で並んでいるような人込みもあった。数で言えば、半々と言ったところだろうか。
「商隊や商用でこの領地を通り過ぎるとしても、豊穣祭があるなら、と滞在を少し長めにしても、不思議はないしな」
「確かに、そうですね。この領地の豊穣祭は、とても賑わっていましたからね。機会があるのなら、せっかくですし、一日二日くらいなら滞在を伸ばすかもしれませんね」
この地のお祭りは、他の領地などで見られるようなスケールでもない。規模でもない。
観光客用に全てが準備されていて、楽しめるようになっているなど、中々、見られるお祭りではない。
「この領地の者は、明日も多忙を極めるでしょうが、我々は、一日、フリータイムができましたね」
全く何もしないで一日を過ごすなど、ギルバートにはものすごく珍しいことだ。
明日、一日、部屋にこもりっぱなしで、このメンバーだけでお喋りをするのでもなし、一体、何をしようか。
久しぶりの休暇だからゆっくりと寝坊する。――それも、無理だ。
日頃から慣れ親しんだ早朝の習慣が邪魔をして、何をしない休暇でも、ギルバートなら朝早くから目が覚めてしまうことだろう。
そんなことを呑気に考えていたギルバート達は、夕食に参加していた。
その場では、仕事を終えたらしいヘルバート伯爵一家が揃っていた。
「皆様、よくいらっしゃいました。皆様を歓迎いたします」
夕食時はセシルも一緒に参加できるようで、ギルバートの前にセシルがにこやかにやって来た。
――やっと会えた!
セシルの姿を見るなり、密かに、ギルバートの歓喜が上がるほど、心臓がスキップしていた。
「豊穣祭に招待いただきまして、ありがとうございます。今年もお邪魔してしまいますが、皆さんにお世話になります」
嬉しさを噛み締めながら、ギルバートが丁寧にお辞儀をする。スッと、後ろで控えている騎士達も一礼をした。
「私も皆様をもてなすことができて、嬉しく思います」
落ち着いた口調も、儚げで美しいその姿も、意志の強さを映した深い藍の瞳も変わっていないのに、ギルバートの目にはなにもかもが輝いて見える。
ズボン姿のセシルだって、あまりに久しぶりだ。
今夜は人数が多い為、夕食も大広間のダイニングホールでされる。
大抵なら、ギルバートの部下達は壁側で整列し、食事の間、護衛として控えているのが常だ。
でも、セシルはギルバートの部下達が食事に混ざることを忌避していないのか、今夜は、親切に、全員分の席を用意してくれた。
全員が席につき、食事がサーブされていく。
軽快な足取りで、四日ほどの長旅を終え、ギルバート達はコトレア領に到着していた。
移動の間も全く問題はなく順調で、天候にも恵まれ、晴天の中、ギルバートは馬を駆けていた。
豊穣祭二日前なのに、今からでも行列ができ始めているコトレア領の領門での検問を終え、ギルバート達は、いざ、領主館へ。
今年は、セシルからの招待状があったおかげで、検問所での登録もスムーズで、領地内に入り、通行門前での確認も、断然、スムーズに終わっていた。
ここまでのプロセスは去年と同じで、あまり驚くことはなかった。それでも、セシルの領地なら、今年もきっと、ギルバート達は色々と驚かされることだろう。
今からでも楽しみだ。
コトレア領にやって来たからではないが、なぜか、まだ顔を合わせてもいないセシルの存在を近くに感じてしまうのは、ギルバートの感傷だろうか。
ここ数日だけは、会えない距離ではない。会えない理由は、疑いようもなく、セシルが超多忙だからだ。
セシルなら、ギルバート達に挨拶をする為に、豊穣祭前でも、ギルバート達に顔合わせに来るはずだ。それが短い挨拶の時間だとしても、完全にセシルに会えない状況とは全く違う。
ギルバートは、セシルのこととなると、本当に重症である。
邸の前にやって来ると、邸の執事だけではなく、見慣れた顔ぶれも揃っていた。
ギルバートは馬から下り、出迎えてくれている顔ぶれに向き合った。
「お久しぶりです。ようこそお越しくださいました」
「お久しぶりです、ヘルバート伯爵、ヘルバート伯爵夫人、そして、シリル殿」
邸の前では、セシルの両親と、弟であるシリルが、ギルバート達を出迎えてくれたのだ。
「皆さんもお変わりなく」
ヘルバート伯爵一家の面々も、去年と変わりなく、元気そうだ。
「ええ、ありがとうございます。セシルは席を外しているものですから、代わりに、私が挨拶をさせていただきました」
「そうですか。わざわざ出迎えありがとうございます。今年もお邪魔しますので、よろしくお願いします」
社交辞令でも、隣国の王子殿下であるギルバートの態度は礼儀正しく、騎士らしい律儀なものだった。
今回、ギルバートは、コトレア領に到着する時間帯を見計らっていた。あまり早過ぎず、邸に長く居過ぎず、それでも、混雑時を避け、セシル達にとっても面倒ごとにならないように、ちゃんと時間を合わせてきたのだ。
アトレシア大王国の国境となる領地は、コロッカル領だ。そこからなら、数時間でコトレア領に到着することができる。
コロッカル領には昨夜遅く到着していたのだが、一夜を開け、朝食と昼食を済ませてから、ギルバート達はコトレア領にやって来た。
午後を過ぎた時間である。
これなら、部屋に通されても、昼食の心配はないし、まだ明るい時間なので、メイド達の邪魔にもならずに、部屋で少し休憩を取れる時間だろうとの配慮である。
セシルは、両親と弟にも、邸の使用人達にも、ギルバート達の来訪を説明し、仕事を指示してあったので、そこまで、ギルバートが気遣う必要はなかったのだが。
ギルバートは、セシルの前で、お荷物にもなりたくないし、迷惑もかけたくない。礼儀正しく、騎士らしく、豊穣祭に招待してくれたセシルに心から感謝をして。
可愛らしい男心である。
部屋に案内され、メイド達がギルバート達の荷を解いてくれる。
それが終わり、全員が、ギルバートにあてがわれた客室に集まっていた。対の長椅子に、ギルバートとクリストフ、反対側に、残りの二人の護衛が座っていた。
椅子に腰を下ろし、紅茶を飲みながら、ほっと一休みできる。
ヘルバート伯爵一家は、(恒例のごとく)セシルから仕事を頼まれているようなので、先程の挨拶を済ませ、「すみませんが、失礼します」 と、ギルバート達と別れている。
夕食まで、ヘルバート伯爵一家とも、顔を合わせないだろう。
「ああ、ついにこの領地にやって来ましたねえ」
「ついに? 別に、旅路は問題なく、快調だったじゃないか」
「そう言う意味じゃありませんよ。もう、この日が来るのが長かったですからねえ。待ち遠しいこと」
待ち遠しかったのは、ギルバートの方だ。
そんな風に、わざわざ、指摘されなくても、自覚はある。
「いやあ、豊穣祭の料理が楽しみですねえ」
なるほど。
ギルバートだけが豊穣祭にやって来たかったのではなく、クリストフだって、実は、かなり期待していたのである。
いつも、ギルバートをからかっている癖に、「ギルバート様のついでに、コトレア領に行きますからねえ」 などと、よく豪語したものである。
黙って口を挟まない二人の騎士達も、実は、密かに大喜び。
昨年の理由は、経験があり腕の立つ護衛、が理由だった。二人の騎士の名は、アンドレアとガスである。
去年の豊穣祭で、それも他国のお祭りを参加することができたラッキーな二人は、今年もまた、ギルバートの護衛として、一緒に付き添ってくることができた。
コトレア領に慣れているから、という理由で。
大盛況を見せたこの領地の豊穣祭では、目新しいものばかりが売られていた。初めて食べる食事もたくさんあった。
だから、二人も、密かに、豊穣祭に参加できることを大喜びしているのである。
「それにしても、豊穣祭二日前でも、かなりの人数が移動しているようでしたね」
「そのようだな。もしかして、宿屋を確保する為に、早めに来ている観光客がいるのだろうか」
領門前で並んでいる行列を見る限り、商隊のような団体もいれば、個人で並んでいるような人込みもあった。数で言えば、半々と言ったところだろうか。
「商隊や商用でこの領地を通り過ぎるとしても、豊穣祭があるなら、と滞在を少し長めにしても、不思議はないしな」
「確かに、そうですね。この領地の豊穣祭は、とても賑わっていましたからね。機会があるのなら、せっかくですし、一日二日くらいなら滞在を伸ばすかもしれませんね」
この地のお祭りは、他の領地などで見られるようなスケールでもない。規模でもない。
観光客用に全てが準備されていて、楽しめるようになっているなど、中々、見られるお祭りではない。
「この領地の者は、明日も多忙を極めるでしょうが、我々は、一日、フリータイムができましたね」
全く何もしないで一日を過ごすなど、ギルバートにはものすごく珍しいことだ。
明日、一日、部屋にこもりっぱなしで、このメンバーだけでお喋りをするのでもなし、一体、何をしようか。
久しぶりの休暇だからゆっくりと寝坊する。――それも、無理だ。
日頃から慣れ親しんだ早朝の習慣が邪魔をして、何をしない休暇でも、ギルバートなら朝早くから目が覚めてしまうことだろう。
そんなことを呑気に考えていたギルバート達は、夕食に参加していた。
その場では、仕事を終えたらしいヘルバート伯爵一家が揃っていた。
「皆様、よくいらっしゃいました。皆様を歓迎いたします」
夕食時はセシルも一緒に参加できるようで、ギルバートの前にセシルがにこやかにやって来た。
――やっと会えた!
セシルの姿を見るなり、密かに、ギルバートの歓喜が上がるほど、心臓がスキップしていた。
「豊穣祭に招待いただきまして、ありがとうございます。今年もお邪魔してしまいますが、皆さんにお世話になります」
嬉しさを噛み締めながら、ギルバートが丁寧にお辞儀をする。スッと、後ろで控えている騎士達も一礼をした。
「私も皆様をもてなすことができて、嬉しく思います」
落ち着いた口調も、儚げで美しいその姿も、意志の強さを映した深い藍の瞳も変わっていないのに、ギルバートの目にはなにもかもが輝いて見える。
ズボン姿のセシルだって、あまりに久しぶりだ。
今夜は人数が多い為、夕食も大広間のダイニングホールでされる。
大抵なら、ギルバートの部下達は壁側で整列し、食事の間、護衛として控えているのが常だ。
でも、セシルはギルバートの部下達が食事に混ざることを忌避していないのか、今夜は、親切に、全員分の席を用意してくれた。
全員が席につき、食事がサーブされていく。
1
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
ある公爵令嬢の生涯
ユウ
恋愛
伯爵令嬢のエステルには妹がいた。
妖精姫と呼ばれ両親からも愛され周りからも無条件に愛される。
婚約者までも妹に奪われ婚約者を譲るように言われてしまう。
そして最後には妹を陥れようとした罪で断罪されてしまうが…
気づくとエステルに転生していた。
再び前世繰り返すことになると思いきや。
エステルは家族を見限り自立を決意するのだが…
***
タイトルを変更しました!
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
イケメン御曹司、地味子へのストーカー始めました 〜マイナス余命1日〜
和泉杏咲
恋愛
表紙イラストは「帳カオル」様に描いていただきました……!眼福です(´ω`)
https://twitter.com/tobari_kaoru
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は間も無く死ぬ。だから、彼に別れを告げたいのだ。それなのに……
なぜ、私だけがこんな目に遭うのか。
なぜ、私だけにこんなに執着するのか。
私は間も無く死んでしまう。
どうか、私のことは忘れて……。
だから私は、あえて言うの。
バイバイって。
死を覚悟した少女と、彼女を一途(?)に追いかけた少年の追いかけっこの終わりの始まりのお話。
<登場人物>
矢部雪穂:ガリ勉してエリート中学校に入学した努力少女。小説家志望
悠木 清:雪穂のクラスメイト。金持ち&ギフテッドと呼ばれるほどの天才奇人イケメン御曹司
山田:清に仕えるスーパー執事
乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました
雨夜 零
恋愛
ある日...スファルニア公爵家で大事件が起きた
スファルニア公爵家長女のシエル・スファルニア(0歳)が何者かに誘拐されたのだ
この事は、王都でも話題となり公爵家が賞金を賭け大捜索が行われたが一向に見つからなかった...
その12年後彼女は......転生した記憶を取り戻しゆったりスローライフをしていた!?
たまたまその光景を見た兄に連れていかれ学園に入ったことで気づく
ここが...
乙女ゲームの世界だと
これは、乙女ゲームに転生したモブ令嬢と彼女に恋した攻略対象の話
【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。
乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい
ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。
だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。
気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。
だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?!
平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
一家の恥と言われた令嬢ですが、嫁ぎ先で本領を発揮させていただきます
風見ゆうみ
恋愛
ベイディ公爵家の次女である私、リルーリアは貴族の血を引いているのであれば使えて当たり前だと言われる魔法が使えず、両親だけでなく、姉や兄からも嫌われておりました。
婚約者であるバフュー・エッフエム公爵令息も私を馬鹿にしている一人でした。
お姉様の婚約披露パーティーで、お姉様は現在の婚約者との婚約破棄を発表しただけでなく、バフュー様と婚約すると言い出し、なんと二人の間に出来た子供がいると言うのです。
責任を取るからとバフュー様から婚約破棄された私は「初夜を迎えることができない」という条件で有名な、訳アリの第三王子殿下、ルーラス・アメル様の元に嫁ぐことになります。
実は数万人に一人、存在するかしないかと言われている魔法を使える私ですが、ルーラス様の訳ありには、その魔法がとても効果的で!? そして、その魔法が使える私を手放したことがわかった家族やバフュー様は、私とコンタクトを取りたがるようになり、ルーラス様に想いを寄せている義姉は……。
※レジーナブックス様より書籍発売予定です!
※本編完結しました。番外編や補足話を連載していきます。のんびり更新です。
※作者独自の異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる