310 / 530
Part2
Д.г 根性見せろよ - 06
しおりを挟む
「会った時から、くそ生意気なガキだと思ったぜ。偉そうでな。それで、「人として生きて、そして、世界を見なさい」 ってな。なに、バカなこと言ってんだ、こいつっ――とは思ったぜ。胸くそ悪いって」
「じゃあ、なんで領地に来たの?」
さっきから、フィロはリアーガに質問してばかりだ。
「「機会が与えられているのに、それも理解せず、しようともしないのはバカがすることだわ。バカのままでいたいなら、勝手にすればいい。でも、そうじゃないと証明するのなら、私の領地に招待します」 ――ってな? くそ生意気で、おまけに、俺より年下のガキが、偉そうだろ?」
「でも、領地にやって来たじゃないか」
「そりゃあな。ムカつくから、「だったら、証明してやるよ」 って、領地に来たと言う訳だ」
「それで、今もまだ領地にいるくせに。おまけに、領地の護衛役までしてる」
「そっ。この領地が、俺の戻る家になったから」
それを話すリアーガの瞳が、少しだけ細められ、そして、なにかを思い出したのか、ふっと、口元に笑みが浮かぶ。
「今の俺は、生きている、からな」
「生きてるじゃん」
ふっと、今度は小馬鹿にしたように、リアーガが笑い飛ばす。
「お前たちも、その意味が分かるようになれば、人として生きている証を知ることになるさ」
「なにそれ」
「だから、お前達も、バカじゃない、って証明してみせろ。スラム街に戻るなんて、いつでもできる。でも、スラム街から抜け出せられるなんて、一生ない。その機会を与えられた。そのチャンスだけでも無駄にするようなら、お前たちは、初めから素質がないってことだな。さっさとスラム街に戻れ」
口調は変わらず、怒っているのでもない。
だが、その瞳だけは笑っていなかった。
「問題起こそうなら、俺も容赦しないし、手加減しない。お嬢の邪魔する奴は、誰だろうと叩き斬るぜ」
「……っ……」
本気の目で、本気の殺気をあからさまに飛ばしてきて、五人だって、すぐに身構える。
伊達に、スラム街で生き延びてきたガキ共じゃないのだ。
自分の命の危機だって、何度も経験している。危険を察知するのだって、生きる為に磨かれてきた能力だ。
「俺は、人を殺したことがあるぜ。だから、躊躇うこともない」
「――スラム街で?」
「いや。半殺しに近いことはしたが、スラム街では、殺しはしてない。俺は、戦場で人を殺した。何人も斬った。お嬢と一緒に」
「――なんでっ?!」
「お嬢がそういう奴だから、俺は、お嬢に命を懸けることを誓った」
「伯爵令嬢なんでしょっ?!」
「そうだ。でも、お嬢は、そんなチンケな肩書で収まるような女じゃない。お嬢が見ている世界は、俺なんかが想像もつかないような広い世界で、誰よりも、前をずっと先に進んでいて、進むことを諦めないで、それで、俺達を引き連れて、引っ張って、それで、導いてくことのできる器を持った、要は、すげー女でな。俺は、足元にも及ばないほどだ」
「それ、ただ単に、惚れてるからじゃないの?」
「お嬢に惚れない男なんて、いないだろ?」
わざと皮肉で返したのに、リアーガはあっさりとしたものだ。
それで、フィロの顔が、理解し難そうにしかめられる。
「ああいうのを――一生涯に一度会うか会わないかっていう、“最高の女”って言うんだろうな」
「のろけてるだけじゃん」
「いや、事実だ。お前達がこの領地に残るのなら、すぐに気が付くことだぜ」
その言葉を、全然、信用していない五人だ。
だが、リアーガはその反応も気にした風はなく、
「機会を与えられて、それも理解しようともしないのなら、できないなら、さっさとスラム街に帰れ。お前達、チャンスは二度も与えられるものじゃない。スラム街のガキ共なら、その意味がよく分かってるはずだろ?」
それで、五人は黙り込む。
今まで自分達が生きて来た中で、誰一人、スラム街の孤児なんか気にする人間などいない。構う人間だっていない。
スラム街の孤児、というだけで、自分達は世の中から存在していない人間で、目障りなだけで、殴り殺されても、誰一人、文句をいう奴だっていないのだ。
「俺が領地にやって来た時は、今ほど栄えていたわけじゃなかった。はっきり言って、農村っていうだけの、ド田舎だった」
「でも――来た時見えたけど、お店とかあったじゃん……」
「そうそう。ここの孤児院だって、ちゃんとしてるし……」
「だから、そこまで村を成長させて、町にして、発展させたんだ。あのお嬢がたった一人で」
「信じられない、そんなの……」
「でも、事実だ。俺が領地にやってきたすぐ翌年には冷夏に襲われて、村中が食糧難に陥った。その時でも、お嬢は、一番初めに食糧確保を最優先して、それで、どうやって食料を増やすか、育てるか、生きていけるか。絶対諦めなかった。その上、村人が困窮してるんで、お嬢自身も、あの年はパンをかじるか、野菜をかじるか、果ては小麦粉を混ぜて焼いたような、ただの薄皮のようなもんを、俺達同様に食ってた」
「なんでっ?! 伯爵令嬢なのに」
「お嬢はそういう奴なんだ。だから、冷夏で食糧不足でも、誰一人、お嬢に文句を言った村人はいない。そうやって、自分から、生き抜いていくことを、証明してみせたんだ。生き抜いて、生き延びる――これが、お嬢の信念だ。だから、今の領地は、これだけ栄えて来たんだ。それも、並大抵の努力なんて次元じゃない。お嬢は、この領地の「領主」 だからな」
「でも、子供が領主になれるなんて、聞いたことない」
「「領主名代」 って言うらしい。要は、本物の領主サマにかわって、領地を治めることができる奴だな」
「じゃあ、領主じゃないんだ」
「いや。この領地の領民全員が、お嬢がこの土地の領主だと知ってる。それ以外、認めないし、認める気もない。こうやって、領地の食糧難が解決できて、少しずつ潤ってきて、お店もできて、町に成長してきたのは、本当につい最近だ。去年から、やっと少しずつ、町らしい領地になってきた。そして、この領地は、これからもっと成長していく。発展していく。大きくなっていく」
リアーガが五人に向かって、くいっと、顎を振ってみせた。
「お前達、幸運だと思えよ。そんな、一生かけたって経験できないような世界を、お前達は見ていくことができるんだ。その機会を、与えられたんだ。自分がバカじゃないって、証明してみせろよ。根性みせて、一人の人間として立ってみろ」
それができて、初めて、世界に、世間に、世の中全部に文句が言えるんだ。
差別してきた奴らに、孤児ってだけで殴りつけて来た奴らに、そいつら全員に、初めて、対等に文句が言える。
「それを、全部、証明してみせろ」
そして、その夜のリアーガとの“ちょっと雑談”は、そこで終えていた。
「じゃあ、なんで領地に来たの?」
さっきから、フィロはリアーガに質問してばかりだ。
「「機会が与えられているのに、それも理解せず、しようともしないのはバカがすることだわ。バカのままでいたいなら、勝手にすればいい。でも、そうじゃないと証明するのなら、私の領地に招待します」 ――ってな? くそ生意気で、おまけに、俺より年下のガキが、偉そうだろ?」
「でも、領地にやって来たじゃないか」
「そりゃあな。ムカつくから、「だったら、証明してやるよ」 って、領地に来たと言う訳だ」
「それで、今もまだ領地にいるくせに。おまけに、領地の護衛役までしてる」
「そっ。この領地が、俺の戻る家になったから」
それを話すリアーガの瞳が、少しだけ細められ、そして、なにかを思い出したのか、ふっと、口元に笑みが浮かぶ。
「今の俺は、生きている、からな」
「生きてるじゃん」
ふっと、今度は小馬鹿にしたように、リアーガが笑い飛ばす。
「お前たちも、その意味が分かるようになれば、人として生きている証を知ることになるさ」
「なにそれ」
「だから、お前達も、バカじゃない、って証明してみせろ。スラム街に戻るなんて、いつでもできる。でも、スラム街から抜け出せられるなんて、一生ない。その機会を与えられた。そのチャンスだけでも無駄にするようなら、お前たちは、初めから素質がないってことだな。さっさとスラム街に戻れ」
口調は変わらず、怒っているのでもない。
だが、その瞳だけは笑っていなかった。
「問題起こそうなら、俺も容赦しないし、手加減しない。お嬢の邪魔する奴は、誰だろうと叩き斬るぜ」
「……っ……」
本気の目で、本気の殺気をあからさまに飛ばしてきて、五人だって、すぐに身構える。
伊達に、スラム街で生き延びてきたガキ共じゃないのだ。
自分の命の危機だって、何度も経験している。危険を察知するのだって、生きる為に磨かれてきた能力だ。
「俺は、人を殺したことがあるぜ。だから、躊躇うこともない」
「――スラム街で?」
「いや。半殺しに近いことはしたが、スラム街では、殺しはしてない。俺は、戦場で人を殺した。何人も斬った。お嬢と一緒に」
「――なんでっ?!」
「お嬢がそういう奴だから、俺は、お嬢に命を懸けることを誓った」
「伯爵令嬢なんでしょっ?!」
「そうだ。でも、お嬢は、そんなチンケな肩書で収まるような女じゃない。お嬢が見ている世界は、俺なんかが想像もつかないような広い世界で、誰よりも、前をずっと先に進んでいて、進むことを諦めないで、それで、俺達を引き連れて、引っ張って、それで、導いてくことのできる器を持った、要は、すげー女でな。俺は、足元にも及ばないほどだ」
「それ、ただ単に、惚れてるからじゃないの?」
「お嬢に惚れない男なんて、いないだろ?」
わざと皮肉で返したのに、リアーガはあっさりとしたものだ。
それで、フィロの顔が、理解し難そうにしかめられる。
「ああいうのを――一生涯に一度会うか会わないかっていう、“最高の女”って言うんだろうな」
「のろけてるだけじゃん」
「いや、事実だ。お前達がこの領地に残るのなら、すぐに気が付くことだぜ」
その言葉を、全然、信用していない五人だ。
だが、リアーガはその反応も気にした風はなく、
「機会を与えられて、それも理解しようともしないのなら、できないなら、さっさとスラム街に帰れ。お前達、チャンスは二度も与えられるものじゃない。スラム街のガキ共なら、その意味がよく分かってるはずだろ?」
それで、五人は黙り込む。
今まで自分達が生きて来た中で、誰一人、スラム街の孤児なんか気にする人間などいない。構う人間だっていない。
スラム街の孤児、というだけで、自分達は世の中から存在していない人間で、目障りなだけで、殴り殺されても、誰一人、文句をいう奴だっていないのだ。
「俺が領地にやって来た時は、今ほど栄えていたわけじゃなかった。はっきり言って、農村っていうだけの、ド田舎だった」
「でも――来た時見えたけど、お店とかあったじゃん……」
「そうそう。ここの孤児院だって、ちゃんとしてるし……」
「だから、そこまで村を成長させて、町にして、発展させたんだ。あのお嬢がたった一人で」
「信じられない、そんなの……」
「でも、事実だ。俺が領地にやってきたすぐ翌年には冷夏に襲われて、村中が食糧難に陥った。その時でも、お嬢は、一番初めに食糧確保を最優先して、それで、どうやって食料を増やすか、育てるか、生きていけるか。絶対諦めなかった。その上、村人が困窮してるんで、お嬢自身も、あの年はパンをかじるか、野菜をかじるか、果ては小麦粉を混ぜて焼いたような、ただの薄皮のようなもんを、俺達同様に食ってた」
「なんでっ?! 伯爵令嬢なのに」
「お嬢はそういう奴なんだ。だから、冷夏で食糧不足でも、誰一人、お嬢に文句を言った村人はいない。そうやって、自分から、生き抜いていくことを、証明してみせたんだ。生き抜いて、生き延びる――これが、お嬢の信念だ。だから、今の領地は、これだけ栄えて来たんだ。それも、並大抵の努力なんて次元じゃない。お嬢は、この領地の「領主」 だからな」
「でも、子供が領主になれるなんて、聞いたことない」
「「領主名代」 って言うらしい。要は、本物の領主サマにかわって、領地を治めることができる奴だな」
「じゃあ、領主じゃないんだ」
「いや。この領地の領民全員が、お嬢がこの土地の領主だと知ってる。それ以外、認めないし、認める気もない。こうやって、領地の食糧難が解決できて、少しずつ潤ってきて、お店もできて、町に成長してきたのは、本当につい最近だ。去年から、やっと少しずつ、町らしい領地になってきた。そして、この領地は、これからもっと成長していく。発展していく。大きくなっていく」
リアーガが五人に向かって、くいっと、顎を振ってみせた。
「お前達、幸運だと思えよ。そんな、一生かけたって経験できないような世界を、お前達は見ていくことができるんだ。その機会を、与えられたんだ。自分がバカじゃないって、証明してみせろよ。根性みせて、一人の人間として立ってみろ」
それができて、初めて、世界に、世間に、世の中全部に文句が言えるんだ。
差別してきた奴らに、孤児ってだけで殴りつけて来た奴らに、そいつら全員に、初めて、対等に文句が言える。
「それを、全部、証明してみせろ」
そして、その夜のリアーガとの“ちょっと雑談”は、そこで終えていた。
1
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢ですが、ヒロインが大好きなので助けてあげてたら、その兄に溺愛されてます!?
柊 来飛
恋愛
ある日現実世界で車に撥ねられ死んでしまった主人公。
しかし、目が覚めるとそこは好きなゲームの世界で!?
しかもその悪役令嬢になっちゃった!?
困惑する主人公だが、大好きなヒロインのために頑張っていたら、なぜかヒロインの兄に溺愛されちゃって!?
不定期です。趣味で描いてます。
あくまでも創作として、なんでも許せる方のみ、ご覧ください。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
イケメン御曹司、地味子へのストーカー始めました 〜マイナス余命1日〜
和泉杏咲
恋愛
表紙イラストは「帳カオル」様に描いていただきました……!眼福です(´ω`)
https://twitter.com/tobari_kaoru
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は間も無く死ぬ。だから、彼に別れを告げたいのだ。それなのに……
なぜ、私だけがこんな目に遭うのか。
なぜ、私だけにこんなに執着するのか。
私は間も無く死んでしまう。
どうか、私のことは忘れて……。
だから私は、あえて言うの。
バイバイって。
死を覚悟した少女と、彼女を一途(?)に追いかけた少年の追いかけっこの終わりの始まりのお話。
<登場人物>
矢部雪穂:ガリ勉してエリート中学校に入学した努力少女。小説家志望
悠木 清:雪穂のクラスメイト。金持ち&ギフテッドと呼ばれるほどの天才奇人イケメン御曹司
山田:清に仕えるスーパー執事
乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました
雨夜 零
恋愛
ある日...スファルニア公爵家で大事件が起きた
スファルニア公爵家長女のシエル・スファルニア(0歳)が何者かに誘拐されたのだ
この事は、王都でも話題となり公爵家が賞金を賭け大捜索が行われたが一向に見つからなかった...
その12年後彼女は......転生した記憶を取り戻しゆったりスローライフをしていた!?
たまたまその光景を見た兄に連れていかれ学園に入ったことで気づく
ここが...
乙女ゲームの世界だと
これは、乙女ゲームに転生したモブ令嬢と彼女に恋した攻略対象の話
乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい
ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。
だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。
気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。
だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?!
平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
一家の恥と言われた令嬢ですが、嫁ぎ先で本領を発揮させていただきます
風見ゆうみ
恋愛
ベイディ公爵家の次女である私、リルーリアは貴族の血を引いているのであれば使えて当たり前だと言われる魔法が使えず、両親だけでなく、姉や兄からも嫌われておりました。
婚約者であるバフュー・エッフエム公爵令息も私を馬鹿にしている一人でした。
お姉様の婚約披露パーティーで、お姉様は現在の婚約者との婚約破棄を発表しただけでなく、バフュー様と婚約すると言い出し、なんと二人の間に出来た子供がいると言うのです。
責任を取るからとバフュー様から婚約破棄された私は「初夜を迎えることができない」という条件で有名な、訳アリの第三王子殿下、ルーラス・アメル様の元に嫁ぐことになります。
実は数万人に一人、存在するかしないかと言われている魔法を使える私ですが、ルーラス様の訳ありには、その魔法がとても効果的で!? そして、その魔法が使える私を手放したことがわかった家族やバフュー様は、私とコンタクトを取りたがるようになり、ルーラス様に想いを寄せている義姉は……。
※レジーナブックス様より書籍発売予定です!
※本編完結しました。番外編や補足話を連載していきます。のんびり更新です。
※作者独自の異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる