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Part2
Б.б デートはいかが? - 02
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「このマントも、領地で開発したものなんです?」
「マントをですか?」
マント程度、ただ、体にかぶさる程度の布があれば、誰でも作れる品だ。
それをわざわざと開発する必要などない――はずだと、考えて、はたと、ギルバートの思考が止まっていた。
待て待て。
いやいや。
あの領地は、ギルバートの常識も概念も全く通用しなかった、全く未知の土地なのだ。
あまりに見たことも、聞いたこともないような発明品ばかりがあって、度肝を抜いて驚かされたのは、まだ記憶に新しい。
そうなると、マントごとき――などとは言っていられないはずである。
一体、マントにどんな隠し技が仕込まれているのか、ギルバートの興味が最大限に引かれてしまった。
「それは、どのような秘密が隠されているのでしょうか? お聞きしてしまっては、問題になりますか?」
ギルバートの目は真剣そのものだ。
そして、キラキラと興味心が大いに現れている。
ふふと、口元を緩めたセシルは、ちょっと、自分の身に着けているマントの裾を持ち上げて見せるようにした。
「秘密ではありませんの。ただ、工夫を凝らしてみました」
「どのような工夫なのでしょう?」
「実は、このマントはリバーシブルにできていますの」
「リバーシブル?」
そして、またしても、意味不能、理解不能な単語が出てきてしまった。
「裏表で、両方に使用できるもののことを言います」
「裏表? ということは、マントの裏側も使用できるのですか?」
「ええ。今日は生成り色が表ですが、裏は黒色です。副団長様も、以前にご覧になったのかと?」
「え? あれ――あの、黒いマントですか?!」
そして、蘇る不吉なイメージ……。
セシルがマントの中側を折って、黒地の裏側を見せてくれた。
「その時により、色を変えられるように工夫を凝らしました」
「そう、なると、裏を引っ繰り返せば、また、マントとして着用ができると?」
「そうです」
「すごいっ……!」
セシルに取っては、リバーシブルの概念もそれほど驚くことではなかったが、どうやら、アトレシア大王国でもリバーシブルの概念は珍しいことのようだった。
「リバーシブルにする時に、縫い目を見せないようにするのが少々大変でしたけれど、やっと、表裏でもマントが使用できるように工夫できましたの。ほら? こちらが、黒地のマント生地で、表が生成りです。あまり縫い目が目立ちませんでしょう?」
マントの端を引っ繰り返して見せてくれるセシルの手元を見ても、裏側の生地が表にでているのではない。
だから、引っ繰り返しても、きっと、ただのマントに見えることだろう。
「すごいですね。なんて便利なんでしょう」
用途に応じて、マントで外側の姿を変えられるなんて!
「実は、ここだけのお話ですけれど、四色変えることができます」
「4色? そんなにですか?! それは、すごいっ。では、2枚のマントですか」
「いいえ、四枚の生地を好みで選べるのです」
「どうやってですか?」
「マントの生地は一枚一枚独立していまして、裏表で重ねる時に、中にあるボタンで留める形になるんです。ですから、その時により、二色を選び、ボタンで重ねる形になります」
「それは、すごいっ」
それなら、わざわざ、全部のマントを仕立て、用意しなくても、ただ、マントの生地を持ち歩くだけで、変化可能ということになる。
「マントも、領地の“なんでも雑貨屋”で買えるのですか?」
「いいえ。マントは、騎士団の騎士達の支給品でして」
「そうでしたか」
そうなると、コトレア領の騎士団専用グッズとなってしまう。
なんとも便利なマントがあって、ギルバートも一枚欲しくなってしまったのだが、残念だ。
今日もまた、セシルのおかげで、新たな発見をしたギルバートとクリストフだった。
このご令嬢と話していると、新たな発見ばかりで驚かされて、それで、その興味が尽きなくて、一生、飽きはしないのではないだろうか。
「あら? 今日は、こちらで降りなくてよろしいのですか?」
以前、通り過ぎた王都へのゲートで降車することもなく、馬車がその場所を通り過ぎて行く。
「今日は、もう少し奥の方へ行ってみようと考えています。そこまでは、馬車の移動が簡単ですので」
「そうでしたか」
ゆっくりと進んで行く馬車の横で通り過ぎて行く街並みが見えて来て、忙しそうな街の喧騒も見えて来る。
こんな風に、また、王都にやって来ることがあるなど、一体、誰が想像しようか。
前回は、ただ、無駄に事件に巻き込まれて、陰謀を暴く為に動いていたから、街並みになど、一切目を向けなかった。
お店にも注意を払っていない。
今日は、前回とは違う。
大王国の中心地である王都の観光だ。
大都市の観光だ。
一体、どんなお店があるのか、どんな街並みなのか、セシルも今日の観光を今朝から楽しみにしている。
しばらくして馬車が停まり、セシルはゆっくりと外に出ていた。
「この場所は、奥にも市場があり、色々なお店が並んでいる場所なのです」
「そうでしたか」
さすが、王都。
大通りなのか、繁華街とも呼べる場所なのか、人込みで溢れ、行きかう人の波や喧騒で溢れかえっている。
ノーウッド王国の王都も大きな街だったが、アトレシア大王国の王都も、その遥か上を行きそうなほどの大きな街だった。
セシルは、今までの少女時代、婚約解消を成立させることで多忙だった為、外国に出かけて行ったことはない。
コトレア領から一番近い近隣の国がアトレシア大王国で、国境側のコロッカルが最初の街となるから、たまに、買い物程度には、コロッカルにでも出かけて行ったことがあるが、実は、こうやって、他国の外国にやって来て観光をするのは、今日が初めてだった。
前世(なのか現世)では、結構、暇を見つけては、色々な場所を見て回ったものだ。
色々な文化や習慣を経験してみたものだ。
訪ねた場所で、色々な食文化だって(一番初めに)経験してみたものだ。
楽しかった――大昔の、過去の話だ……。
街並みや、旅行の楽しかった気分なども覚えてはいるが、もう、ほとんど、薄れかかった記憶の欠片となってしまった思い出だ。
その思い出で、寂しい感情が上がって来るか――と言えば、セシルには、もう、そんな感情が上がって来ることは、ほとんどなくなっていた。
この世界に生まれ変わり(やって来て)、長い歳月が過ぎた。
今はもう、あまりに、『セシル・ヘルバート』としての自分自身が身についてしまい、確立してしまったから、前世(なのか現世) の記憶はそこはかとなく覚えてはいても、思い出して、泣き出しそうになるほど懐かしむ感情は、もう上がってこなかったのだ。
やっと婚約解消も成立し、セシルは晴れて自由の身となった。
まだ数年は、次の婚約話を押し付けられることもないであろうから、その間、セシルの時間のある限り、他国の外国に遊びにいけたら、どんなに楽しいことだろうか。
「マントをですか?」
マント程度、ただ、体にかぶさる程度の布があれば、誰でも作れる品だ。
それをわざわざと開発する必要などない――はずだと、考えて、はたと、ギルバートの思考が止まっていた。
待て待て。
いやいや。
あの領地は、ギルバートの常識も概念も全く通用しなかった、全く未知の土地なのだ。
あまりに見たことも、聞いたこともないような発明品ばかりがあって、度肝を抜いて驚かされたのは、まだ記憶に新しい。
そうなると、マントごとき――などとは言っていられないはずである。
一体、マントにどんな隠し技が仕込まれているのか、ギルバートの興味が最大限に引かれてしまった。
「それは、どのような秘密が隠されているのでしょうか? お聞きしてしまっては、問題になりますか?」
ギルバートの目は真剣そのものだ。
そして、キラキラと興味心が大いに現れている。
ふふと、口元を緩めたセシルは、ちょっと、自分の身に着けているマントの裾を持ち上げて見せるようにした。
「秘密ではありませんの。ただ、工夫を凝らしてみました」
「どのような工夫なのでしょう?」
「実は、このマントはリバーシブルにできていますの」
「リバーシブル?」
そして、またしても、意味不能、理解不能な単語が出てきてしまった。
「裏表で、両方に使用できるもののことを言います」
「裏表? ということは、マントの裏側も使用できるのですか?」
「ええ。今日は生成り色が表ですが、裏は黒色です。副団長様も、以前にご覧になったのかと?」
「え? あれ――あの、黒いマントですか?!」
そして、蘇る不吉なイメージ……。
セシルがマントの中側を折って、黒地の裏側を見せてくれた。
「その時により、色を変えられるように工夫を凝らしました」
「そう、なると、裏を引っ繰り返せば、また、マントとして着用ができると?」
「そうです」
「すごいっ……!」
セシルに取っては、リバーシブルの概念もそれほど驚くことではなかったが、どうやら、アトレシア大王国でもリバーシブルの概念は珍しいことのようだった。
「リバーシブルにする時に、縫い目を見せないようにするのが少々大変でしたけれど、やっと、表裏でもマントが使用できるように工夫できましたの。ほら? こちらが、黒地のマント生地で、表が生成りです。あまり縫い目が目立ちませんでしょう?」
マントの端を引っ繰り返して見せてくれるセシルの手元を見ても、裏側の生地が表にでているのではない。
だから、引っ繰り返しても、きっと、ただのマントに見えることだろう。
「すごいですね。なんて便利なんでしょう」
用途に応じて、マントで外側の姿を変えられるなんて!
「実は、ここだけのお話ですけれど、四色変えることができます」
「4色? そんなにですか?! それは、すごいっ。では、2枚のマントですか」
「いいえ、四枚の生地を好みで選べるのです」
「どうやってですか?」
「マントの生地は一枚一枚独立していまして、裏表で重ねる時に、中にあるボタンで留める形になるんです。ですから、その時により、二色を選び、ボタンで重ねる形になります」
「それは、すごいっ」
それなら、わざわざ、全部のマントを仕立て、用意しなくても、ただ、マントの生地を持ち歩くだけで、変化可能ということになる。
「マントも、領地の“なんでも雑貨屋”で買えるのですか?」
「いいえ。マントは、騎士団の騎士達の支給品でして」
「そうでしたか」
そうなると、コトレア領の騎士団専用グッズとなってしまう。
なんとも便利なマントがあって、ギルバートも一枚欲しくなってしまったのだが、残念だ。
今日もまた、セシルのおかげで、新たな発見をしたギルバートとクリストフだった。
このご令嬢と話していると、新たな発見ばかりで驚かされて、それで、その興味が尽きなくて、一生、飽きはしないのではないだろうか。
「あら? 今日は、こちらで降りなくてよろしいのですか?」
以前、通り過ぎた王都へのゲートで降車することもなく、馬車がその場所を通り過ぎて行く。
「今日は、もう少し奥の方へ行ってみようと考えています。そこまでは、馬車の移動が簡単ですので」
「そうでしたか」
ゆっくりと進んで行く馬車の横で通り過ぎて行く街並みが見えて来て、忙しそうな街の喧騒も見えて来る。
こんな風に、また、王都にやって来ることがあるなど、一体、誰が想像しようか。
前回は、ただ、無駄に事件に巻き込まれて、陰謀を暴く為に動いていたから、街並みになど、一切目を向けなかった。
お店にも注意を払っていない。
今日は、前回とは違う。
大王国の中心地である王都の観光だ。
大都市の観光だ。
一体、どんなお店があるのか、どんな街並みなのか、セシルも今日の観光を今朝から楽しみにしている。
しばらくして馬車が停まり、セシルはゆっくりと外に出ていた。
「この場所は、奥にも市場があり、色々なお店が並んでいる場所なのです」
「そうでしたか」
さすが、王都。
大通りなのか、繁華街とも呼べる場所なのか、人込みで溢れ、行きかう人の波や喧騒で溢れかえっている。
ノーウッド王国の王都も大きな街だったが、アトレシア大王国の王都も、その遥か上を行きそうなほどの大きな街だった。
セシルは、今までの少女時代、婚約解消を成立させることで多忙だった為、外国に出かけて行ったことはない。
コトレア領から一番近い近隣の国がアトレシア大王国で、国境側のコロッカルが最初の街となるから、たまに、買い物程度には、コロッカルにでも出かけて行ったことがあるが、実は、こうやって、他国の外国にやって来て観光をするのは、今日が初めてだった。
前世(なのか現世)では、結構、暇を見つけては、色々な場所を見て回ったものだ。
色々な文化や習慣を経験してみたものだ。
訪ねた場所で、色々な食文化だって(一番初めに)経験してみたものだ。
楽しかった――大昔の、過去の話だ……。
街並みや、旅行の楽しかった気分なども覚えてはいるが、もう、ほとんど、薄れかかった記憶の欠片となってしまった思い出だ。
その思い出で、寂しい感情が上がって来るか――と言えば、セシルには、もう、そんな感情が上がって来ることは、ほとんどなくなっていた。
この世界に生まれ変わり(やって来て)、長い歳月が過ぎた。
今はもう、あまりに、『セシル・ヘルバート』としての自分自身が身についてしまい、確立してしまったから、前世(なのか現世) の記憶はそこはかとなく覚えてはいても、思い出して、泣き出しそうになるほど懐かしむ感情は、もう上がってこなかったのだ。
やっと婚約解消も成立し、セシルは晴れて自由の身となった。
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