177 / 530
Part2
А.а 始まり - 04
しおりを挟む
* * *
「こちらは、カボチャとチキンのクリームスープ。こちらが、カボチャのミートソースグラタン。これは、おツマミ程度にカボチャ団子。カボチャばかりになってしまいますけれど、一応、このスライスはカボチャのパイです。「パンプキンパイ」 と言います。スライスだけにしてもらいましたから、味見程度なら、皆様で食べられますでしょう?」
それで、全員が、テーブルの上に運ばれてきた料理に視線を落とす。
ホカホカと湯気が上がっていて、色鮮やかなオレンジ色の料理が、テーブルの上に乗っている。
「カボチャばかりでは、味が飽きてしまうかもしれませんので、こちらは、普通の食事もオーダーしました。こちらは、牛肉とマッシュルームのキャセロール。こちらは、鶏肉のハーブ焼き。中にチーズが入っていて、おいしいですわよ。そして、ローストベジタブル。今夜はグリーンに欠けてしまいましたが、お野菜はたっぷり摂れますから、良しとしましょう」
「はあ……」
「今夜は、皆様で色々試せれるように、シェアする形になりますけれど、大丈夫ですか?」
「シェア、ですか?」
ギルバートは、生まれてこの方、食事を“シェア”する経験などしたことはない。
なにしろ、一国の王子殿下なものだから、食事は、必ず、自分の皿に、侍女や侍従が盛り付けていくものを食べる。
晩餐会などでは、全員に配膳することを考えれば、それも一応、“シェア”のうちに入るのだろうか……。
「問題でしょうか?」
「いえ――問題ではありません」
「そうですか。たくさんありますので、皆様、しっかり召し上がってくださいね? では、皆様の最初の分は、配膳しますね」
セシルは手慣れた風に、配膳用の大きなスプーンを取り上げ、一人一人の皿に、それぞれの食事を乗せていく。
スープ用のボールももらっているので、チキンのクリームスープも、スプーン一杯ずつ配り終わっていた。
初めてで慣れない食事なので、沢山盛り付けては、食べられない場合、大変なことになってしまうだろう。
それで、食事も数口分ずつ、スープはお肉や野菜が一個ずつで、スプーンで、何回か食べられる程度の量だけである。
それで、ギルバートを含めた残りの騎士達も、全員、セシルが食事を配膳してくれるのを大人しく待っていく。
なにしろ、騎士団で訓練は受けていたり、遠征などで野宿することもあっても、大抵、誰かが配膳してくれる為、今日揃っている騎士は――ある意味、全員、お坊ちゃまとも言える。
夕食の時間になり、セシルと共に宿場町に下りて来た一行は、食堂なのか、食事処にやって来ていた。
中は広々としていて、丸いテーブルがたくさん並べられている。
だが、壁側には仕切りのついた四角いテーブルを囲っていて、今夜のセシル達は、壁側の席に座るようだった。
それで、セシルがやって来ると、満面の笑みを浮かべて女将がやってきて、セシルと残りの全員を席に通してくれた。
食事のオーダーも、セシルに全部任せることにして、全員が席についていた。
年期の入った大きな四角いテーブルの両端に、背もたれのないベンチ式の椅子が置かれているので、三人対の向かい合って座る形式だった。
一番奥に座ったセシルの隣にギルバート。ギルバートの隣にクリストフ。
三人の向かいには、残りの二人の部下が。
「えっと……毒見、した方がよろしかったかしら?」
「いえ、とんでもございません。そのような必要は、ありませんので」
ギルバートだって、そこまで警戒はしていないのだ。
それも、セシルが食事をする食事処なら、尚更だ。
「では、皆様、どうぞ召し上がってくださいね?」
「ありがとうございます」
ギルバートはスプーンを取り上げ、クリームスープの中に入っていた、オレンジ色の野菜を取り上げてみた。
一口含んで、咀嚼してみる。
「柔らかくて甘いですね」
「ええ、そうですね。どうでしょう? 食べられそうですか?」
「はい。味が優しくて、おいしい料理ですね」
「ありがとうございます」
上官であるギルバートが食事を始めたので、残りの三人も、それぞれ、カトラリーに手を伸ばす。
「どの料理も――聞いたことのないものばかりなのですね」
ふふふ、とセシルは微笑んでいる。
なにしろ、ここに出されている料理全部、この店の店主であるコックに、セシルが自ら伝授したものなのだから。
こういう作り方で、こういった感じの味なんだけれど――等々と説明をして、コックの方も、自分から試行錯誤して、今の料理が出来上がったのだ。
この地――というか、この世界では、どうやら塩や胡椒の味付けはあっても、ただそれだけが多く、お肉を焼いても、おいしいソースがあるわけでもない。
まあチーズソースだったり、プラムソースだったり、オシャレなソースはシェフ達も日々開発しているようだったが、それでも、普段の一般的な食事には、味付けが――どうも欠けているのが、セシルには気に入らなかったのだ。
セシルは、元は日本人である。
(お醤油はないが) ソースも、多種多様な味付けも大好きである。
素材を生かした味付けで、それでも旨みを乗せるのも――なんていう料理が懐かしい……。
だから、この食事処だって、セシルの食への欲求不満から建てたようなものだ。セシル個人の趣味が、入りまくりである。
その甲斐あってか、この食事処はいつも賑わっている。
「皆様も、問題ありませんか?」
残りの三人が、モグモグと、口を動かして、
「いえ、ありません」
どうやら、全員、食事に満足してくれたようである。
外部のお客さまには、“宣伝”が一番なのである。
「この――ミートソースの料理も、とてもおいしいものですね」
「それは良かったです。ミートソースは、ご存じですか?」
「いいえ、初めてです」
「ミートソースは、お肉を細かく刻んで、そこに玉ねぎを加え、香辛料とトマトをベースとして、煮込んだものなのです。トマトのお料理などは?」
「それはあります。ですが、ミートソースは、初めてです。チーズと相性がいいのは、知りませんでした」
「トマトをベースにしたお料理は、大抵、チーズととても相性がいいんです。つい、病みつきになってしまいますわよ」
「そうですか」
ひょんなことから夕食を一緒にすることができて、おまけに、テーブルの配置から、ギルバートはセシルの隣に座っているから、セシルとこんなに近くで会話ができるなんて、今回は、随分、幸運なことだ。
「――ああ、次からは、どうぞ、ご自由にお料理を取ってくださいね」
セシルの向かいに座っている騎士の皿が空になり始めていたので、向かい側の騎士が取りやすいように、盛り付け用の大きなスプーンを反対側に置く。
「あっ、ありがとうございます」
「皆様、たくさん食べてくださいね。お料理を残すのは、勿体ないですから」
まあ、その点は、心配する必要はないだろう。
セシルも、領内に騎士達を置いているから知っているかもしれないが、とかく、騎士というものは、よく食べるのだ。
毎日、訓練やら、護衛やらと、体を動かしているだけに、食事の時間は、ある意味、戦争と化す。
そして、真剣に食べている間は、ものすごい静かになる。
「こちらは、カボチャとチキンのクリームスープ。こちらが、カボチャのミートソースグラタン。これは、おツマミ程度にカボチャ団子。カボチャばかりになってしまいますけれど、一応、このスライスはカボチャのパイです。「パンプキンパイ」 と言います。スライスだけにしてもらいましたから、味見程度なら、皆様で食べられますでしょう?」
それで、全員が、テーブルの上に運ばれてきた料理に視線を落とす。
ホカホカと湯気が上がっていて、色鮮やかなオレンジ色の料理が、テーブルの上に乗っている。
「カボチャばかりでは、味が飽きてしまうかもしれませんので、こちらは、普通の食事もオーダーしました。こちらは、牛肉とマッシュルームのキャセロール。こちらは、鶏肉のハーブ焼き。中にチーズが入っていて、おいしいですわよ。そして、ローストベジタブル。今夜はグリーンに欠けてしまいましたが、お野菜はたっぷり摂れますから、良しとしましょう」
「はあ……」
「今夜は、皆様で色々試せれるように、シェアする形になりますけれど、大丈夫ですか?」
「シェア、ですか?」
ギルバートは、生まれてこの方、食事を“シェア”する経験などしたことはない。
なにしろ、一国の王子殿下なものだから、食事は、必ず、自分の皿に、侍女や侍従が盛り付けていくものを食べる。
晩餐会などでは、全員に配膳することを考えれば、それも一応、“シェア”のうちに入るのだろうか……。
「問題でしょうか?」
「いえ――問題ではありません」
「そうですか。たくさんありますので、皆様、しっかり召し上がってくださいね? では、皆様の最初の分は、配膳しますね」
セシルは手慣れた風に、配膳用の大きなスプーンを取り上げ、一人一人の皿に、それぞれの食事を乗せていく。
スープ用のボールももらっているので、チキンのクリームスープも、スプーン一杯ずつ配り終わっていた。
初めてで慣れない食事なので、沢山盛り付けては、食べられない場合、大変なことになってしまうだろう。
それで、食事も数口分ずつ、スープはお肉や野菜が一個ずつで、スプーンで、何回か食べられる程度の量だけである。
それで、ギルバートを含めた残りの騎士達も、全員、セシルが食事を配膳してくれるのを大人しく待っていく。
なにしろ、騎士団で訓練は受けていたり、遠征などで野宿することもあっても、大抵、誰かが配膳してくれる為、今日揃っている騎士は――ある意味、全員、お坊ちゃまとも言える。
夕食の時間になり、セシルと共に宿場町に下りて来た一行は、食堂なのか、食事処にやって来ていた。
中は広々としていて、丸いテーブルがたくさん並べられている。
だが、壁側には仕切りのついた四角いテーブルを囲っていて、今夜のセシル達は、壁側の席に座るようだった。
それで、セシルがやって来ると、満面の笑みを浮かべて女将がやってきて、セシルと残りの全員を席に通してくれた。
食事のオーダーも、セシルに全部任せることにして、全員が席についていた。
年期の入った大きな四角いテーブルの両端に、背もたれのないベンチ式の椅子が置かれているので、三人対の向かい合って座る形式だった。
一番奥に座ったセシルの隣にギルバート。ギルバートの隣にクリストフ。
三人の向かいには、残りの二人の部下が。
「えっと……毒見、した方がよろしかったかしら?」
「いえ、とんでもございません。そのような必要は、ありませんので」
ギルバートだって、そこまで警戒はしていないのだ。
それも、セシルが食事をする食事処なら、尚更だ。
「では、皆様、どうぞ召し上がってくださいね?」
「ありがとうございます」
ギルバートはスプーンを取り上げ、クリームスープの中に入っていた、オレンジ色の野菜を取り上げてみた。
一口含んで、咀嚼してみる。
「柔らかくて甘いですね」
「ええ、そうですね。どうでしょう? 食べられそうですか?」
「はい。味が優しくて、おいしい料理ですね」
「ありがとうございます」
上官であるギルバートが食事を始めたので、残りの三人も、それぞれ、カトラリーに手を伸ばす。
「どの料理も――聞いたことのないものばかりなのですね」
ふふふ、とセシルは微笑んでいる。
なにしろ、ここに出されている料理全部、この店の店主であるコックに、セシルが自ら伝授したものなのだから。
こういう作り方で、こういった感じの味なんだけれど――等々と説明をして、コックの方も、自分から試行錯誤して、今の料理が出来上がったのだ。
この地――というか、この世界では、どうやら塩や胡椒の味付けはあっても、ただそれだけが多く、お肉を焼いても、おいしいソースがあるわけでもない。
まあチーズソースだったり、プラムソースだったり、オシャレなソースはシェフ達も日々開発しているようだったが、それでも、普段の一般的な食事には、味付けが――どうも欠けているのが、セシルには気に入らなかったのだ。
セシルは、元は日本人である。
(お醤油はないが) ソースも、多種多様な味付けも大好きである。
素材を生かした味付けで、それでも旨みを乗せるのも――なんていう料理が懐かしい……。
だから、この食事処だって、セシルの食への欲求不満から建てたようなものだ。セシル個人の趣味が、入りまくりである。
その甲斐あってか、この食事処はいつも賑わっている。
「皆様も、問題ありませんか?」
残りの三人が、モグモグと、口を動かして、
「いえ、ありません」
どうやら、全員、食事に満足してくれたようである。
外部のお客さまには、“宣伝”が一番なのである。
「この――ミートソースの料理も、とてもおいしいものですね」
「それは良かったです。ミートソースは、ご存じですか?」
「いいえ、初めてです」
「ミートソースは、お肉を細かく刻んで、そこに玉ねぎを加え、香辛料とトマトをベースとして、煮込んだものなのです。トマトのお料理などは?」
「それはあります。ですが、ミートソースは、初めてです。チーズと相性がいいのは、知りませんでした」
「トマトをベースにしたお料理は、大抵、チーズととても相性がいいんです。つい、病みつきになってしまいますわよ」
「そうですか」
ひょんなことから夕食を一緒にすることができて、おまけに、テーブルの配置から、ギルバートはセシルの隣に座っているから、セシルとこんなに近くで会話ができるなんて、今回は、随分、幸運なことだ。
「――ああ、次からは、どうぞ、ご自由にお料理を取ってくださいね」
セシルの向かいに座っている騎士の皿が空になり始めていたので、向かい側の騎士が取りやすいように、盛り付け用の大きなスプーンを反対側に置く。
「あっ、ありがとうございます」
「皆様、たくさん食べてくださいね。お料理を残すのは、勿体ないですから」
まあ、その点は、心配する必要はないだろう。
セシルも、領内に騎士達を置いているから知っているかもしれないが、とかく、騎士というものは、よく食べるのだ。
毎日、訓練やら、護衛やらと、体を動かしているだけに、食事の時間は、ある意味、戦争と化す。
そして、真剣に食べている間は、ものすごい静かになる。
1
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました
雨夜 零
恋愛
ある日...スファルニア公爵家で大事件が起きた
スファルニア公爵家長女のシエル・スファルニア(0歳)が何者かに誘拐されたのだ
この事は、王都でも話題となり公爵家が賞金を賭け大捜索が行われたが一向に見つからなかった...
その12年後彼女は......転生した記憶を取り戻しゆったりスローライフをしていた!?
たまたまその光景を見た兄に連れていかれ学園に入ったことで気づく
ここが...
乙女ゲームの世界だと
これは、乙女ゲームに転生したモブ令嬢と彼女に恋した攻略対象の話
乙女ゲームの世界に転生した!攻略対象興味ないので自分のレベル上げしていたら何故か隠しキャラクターに溺愛されていた
ノアにゃん
恋愛
私、アリスティーネ・スティアート、
侯爵家であるスティアート家の第5子であり第2女です
そして転生者、笹壁 愛里寿(ささかべ ありす)です、
はっきり言ってこの乙女ゲーム楽しかった!
乙女ゲームの名は【熱愛!育ててプリンセス!】
約して【熱プリ】
この乙女ゲームは好感度を上げるだけではなく、
最初に自分好みに設定したり、特化魔法を選べたり、
RPGみたいにヒロインのレベルを上げたりできる、
個人的に最高の乙女ゲームだった!
ちなみにセーブしても一度死んだらやり直しという悲しい設定も有った、
私は熱プリ世界のモブに転生したのでレベルを上げを堪能しますか!
ステータスオープン!
あれ?
アイテムボックスオープン!
あれれ?
メイクボックスオープン!
あれれれれ?
私、前世の熱プリのやり込んだステータスや容姿、アイテム、ある‼
テイム以外すべて引き継いでる、
それにレベルMAX超えてもモンスター狩ってた分のステータス上乗せ、
何故か神々に寵愛されし子、王に寵愛されし子、
あ、この世界MAX99じゃないんだ、、、
あ、チートですわ、、、
※2019/ 7/23 21:00 小説投稿ランキングHOT 8位ありがとうございます‼
※2019/ 7/24 6:00 小説投稿ランキングHOT 4位ありがとうございます‼
※2019/ 7/24 12:00 小説投稿ランキングHOT 3位ありがとうございます‼
※2019/ 7/24 21:00 小説投稿ランキングHOT 2位ありがとうございます‼
お気に入り登録1,000突破ありがとうございます‼
初めてHOT 10位以内入れた!嬉しい‼
乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい
ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。
だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。
気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。
だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?!
平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。
落ちぶれて捨てられた侯爵令嬢は辺境伯に求愛される~今からは俺の溺愛ターンだから覚悟して~
しましまにゃんこ
恋愛
年若い辺境伯であるアレクシスは、大嫌いな第三王子ダマスから、自分の代わりに婚約破棄したセシルと新たに婚約を結ぶように頼まれる。実はセシルはアレクシスが長年恋焦がれていた令嬢で。アレクシスは突然のことにとまどいつつも、この機会を逃してたまるかとセシルとの婚約を引き受けることに。
とんとん拍子に話はまとまり、二人はロイター辺境で甘く穏やかな日々を過ごす。少しずつ距離は縮まるものの、時折どこか悲し気な表情を見せるセシルの様子が気になるアレクシス。
「セシルは絶対に俺が幸せにしてみせる!」
だがそんなある日、ダマスからセシルに王都に戻るようにと伝令が来て。セシルは一人王都へ旅立ってしまうのだった。
追いかけるアレクシスと頑なな態度を崩さないセシル。二人の恋の行方は?
すれ違いからの溺愛ハッピーエンドストーリーです。
小説家になろう、他サイトでも掲載しています。
麗しすぎるイラストは汐の音様からいただきました!
流星群の落下地点で〜集団転移で私だけ魔力なし判定だったから一般人として生活しようと思っているんですが、もしかして下剋上担当でしたか?〜
古森きり
恋愛
平凡な女子高生、加賀深涼はハロウィンの夜に不思議な男の声を聴く。
疎遠だった幼馴染の真堂刃や、仮装しに集まっていた人たちとともに流星群の落下地点から異世界『エーデルラーム』に召喚された。
他の召喚者が召喚魔法師の才能を発現させる中、涼だけは魔力なしとして殺されかける。
そんな時、助けてくれたのは世界最強最悪の賞金首だった。
一般人生活を送ることになった涼だが、召喚時につけられた首輪と召喚主の青年を巡る争いに巻き込まれていく。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスに掲載。
[お願い]
敵役へのヘイト感想含め、感想欄への書き込みは「不特定多数に見られるものである」とご理解の上、行ってください。
ご自身の人間性と言葉を大切にしてください。
言葉は人格に繋がります。
ご自分を大切にしてください。
処刑直前ですが得意の転移魔法で離脱します~私に罪を被せた公爵令嬢は絶対許しませんので~
インバーターエアコン
恋愛
王宮で働く少女ナナ。王様の誕生日パーティーに普段通りに給仕をしていた彼女だったが、突然第一王子の暗殺未遂事件が起きる。
ナナは最初、それを他人事のように見ていたが……。
「この女よ! 王子を殺そうと毒を盛ったのは!」
「はい?」
叫んだのは第二王子の婚約者であるビリアだった。
王位を巡る争いに巻き込まれ、王子暗殺未遂の罪を着せられるナナだったが、相手が貴族でも、彼女はやられたままで終わる女ではなかった。
(私をドロドロした内争に巻き込んだ罪は贖ってもらいますので……)
得意の転移魔法でその場を離脱し反撃を始める。
相手が悪かったことに、ビリアは間もなく気付くこととなる。
転生不憫令嬢は自重しない~愛を知らない令嬢の異世界生活
リョンコ
恋愛
シュタイザー侯爵家の長女『ストロベリー・ディ・シュタイザー』の人生は幼少期から波乱万丈であった。
銀髪&碧眼色の父、金髪&翠眼色の母、両親の色彩を受け継いだ、金髪&碧眼色の実兄。
そんな侯爵家に産まれた待望の長女は、ミルキーピンクの髪の毛にパープルゴールドの眼。
両親どちらにもない色彩だった為、母は不貞を疑われるのを恐れ、産まれたばかりの娘を敷地内の旧侯爵邸へ隔離し、下働きメイドの娘(ハニーブロンドヘア&ヘーゼルアイ)を実娘として育てる事にした。
一方、本当の実娘『ストロベリー』は、産まれたばかりなのに泣きもせず、暴れたりもせず、無表情で一点を見詰めたまま微動だにしなかった……。
そんな赤ん坊の胸中は(クッソババアだな。あれが実母とかやばくね?パパンは何処よ?家庭を顧みないダメ親父か?ヘイゴッド、転生先が悪魔の住処ってこれ如何に?私に恨みでもあるんですか!?)だった。
そして泣きもせず、暴れたりもせず、ずっと無表情だった『ストロベリー』の第一声は、「おぎゃー」でも「うにゃー」でもなく、「くっそはりゃへった……」だった。
その声は、空が茜色に染まってきた頃に薄暗い部屋の中で静かに木霊した……。
※この小説は剣と魔法の世界&乙女ゲームを模した世界なので、バトル有り恋愛有りのファンタジー小説になります。
※ギリギリR15を攻めます。
※残酷描写有りなので苦手な方は注意して下さい。
※主人公は気が強く喧嘩っ早いし口が悪いです。
※色々な加護持ちだけど、平凡なチートです。
※他転生者も登場します。
※毎日1話ずつ更新する予定です。ゆるゆると進みます。
皆様のお気に入り登録やエールをお待ちしております。
※なろう小説でも掲載しています☆
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる