172 / 530
Part1
* EPILOGUE 02 *
しおりを挟む
だが、そんな長い時間をかけて準備などしていたら、いつどこで、“長老派”の邪魔や、茶々入れが入るか判ったものではない。
だから、無理を押しても、さっさと、新国王即位式を済ませようとしている兄のレイフの考えには、ギルバートも賛成だった。
「まずは、来週まで、レイフ殿下の決定を待ちましょう。日程が判らないままでは、こちらも、計画すら立てられませんから」
「確かに、そうだな」
「それにしても――かの伯爵令嬢を、ですか? 王家に?」
「たぶん――臣籍降下すると思う」
慎重にクリストフを見ているギルバートの一言に、クリストフの視線が、無言で向けられた。
「兄上達は知らないが」
「でしょうね。ですが、まあ、驚きはしませんが」
ギルバートは王家の一員であっても、三男であったことから、残りの二人の兄達のように、王家に直接縛られていることが少なかった。
二人の兄達がそれを許していたことも事実で、さっさと自分の好きな道を選び、騎士団に入団してもいる。
だから、臣籍降下を決意しようとも、ギルバートは、そのことを、左程、問題にはしないだろう。
ある程度の貴族の称号をもらって、それでいいだろう――程度の思い入れではないだろうか。
まして、王太子殿下から、今は、絶対に許されないだろうと諦めていた、ギルバートの唯一の我儘を許されたのだ。
期限付きだろうと、ギルバートが、そのチャンスを逃すはずがないことは明確だった。
そして、あの――ある意味手ごわい伯爵令嬢が、進んで王家に嫁いでくるとは、クリストフも、到底、考えられなかった。
だから、ギルバートが臣籍降下を考えていても、不思議ではない。
すでに「領主」 という立場で、重責を背負っているからか、あのセシルには、権力に媚びる概念に全く欠けている。
そんな無駄な時間を費やしているのなら、さっさと、領土開発・発展を進めた方がよっぽど効率的だ、と簡単に断言してきそうである。
あれだけ自立していて、そして高い能力があり、行動力もあり、民をまとめていくだけの統率力もあったことになる。
初めて出会った時は、なんてハチャメチャな令嬢なんだ! ――と、開いた口が塞がらなかった。
でも、ハチャメチャでもなんでもなかった。
今度は、信じられない令嬢が存在する! ――と、違った意味で、開いた口が塞がらなかった。
そして、今は――素直に、白旗を上げて、完全完敗である。
全てを圧倒するほどの強い眼差し、あの存在感。セシルのどの行動をとっても、どの言動をとっても、つい惹き込まれてしまうのだ。
あの勢いに、あの強さに、そして――思ってもみないところで、ふと見せる、あの優しさに。
あれほどの――ある意味カリスマ的な存在の――令嬢を前にして、ギルバートが惹かれないはずはなかった。
クリストフも、ギルバートとは昔からの長い付き合いだ。
だから、たぶん――もう二度と、ギルバートの前で、かの令嬢以上の女性は見つからないだろう、とクリストフだって気が付いてしまっていた。
それだけに、ギルバートが本気でセシルを求めるのなら、唯一の腹心としては、その幸せを願わずにはいられない。
かの令嬢は、ギルバートの相手として、全く不足ないのだから。
「いつも、かつらや変装で隠していた容姿は、本当に美しい方でしたね」
「ああ、そうだな」
「王国に連れてきて、他の貴族の子息に目をつけられないとでも?」
「だから、私が必ず側にいる。離れなければいいだけのことだ」
「そうですね。殿下は、そうするべきですね」
「わかっている」
王宮に来ていた時のセシルは、変装もしていただろうし、かつらを被っていて、いつも表情さえも見えなかったから気づかなかったが、それでも、顔の輪郭から――きっと容姿が整っているだろう、とは二人も推測していたことである。
それが、そんな変装を取り除いたセシルは、ものすごい儚げな美女だったのだ。
サラサラと癖のない真っ直ぐな銀髪が肩を流れ、透き通るようなアラバスターの肌と合わせ、全体的に白みがかった、淡い印象を受ける美麗な容姿だった。
だが、あの意志の強さを映す深い瞳だけが対照的で、あの瞳の強さに惹き付けられてしまう。
一日中、動き回っているセシルの体躯は細身で、平均して他の貴族令嬢より少し背が高いせいか、華奢にみられないでもない。
でも、剣を振り回すことができるほど、筋肉はある。
だから、余分な贅肉がない細身の体躯はしなやかで、コルセットもしないドレスを着込んだ時は、女性らしい体躯の稜線が浮き彫りになって、大層、艶めかしいものだった。
容姿だけを見ていると、完璧な容姿なのである。
「ノーウッド王国が手放すとでも?」
それを聞いて、ふんと、ギルバートが冷たく笑い飛ばしていた。
「兄上の報告が本当であるのならば、そりゃあ、手放したくはないだろう。だが、十八年も気づきもしなかったのだから、今更、遅い」
「確かにそうですね。手放して判る価値、ですか?」
「そうだな。だが、今更、遅すぎる。私は、諦める気は全くないんで」
「そうでしょうね」
まさか、遠く離れた隣国の地で、この二人が――セシルの将来を決めるであろう大事を話し合っていたなど、セシルは露にも思わないことだろう。
「お会いできて光栄でした――」 の挨拶は、あれが最後ではなかったと、一体、誰が考えただろうか。
セシルの築き上げた縁は広がっていった。今も広がっていっている。
そして、これからも繋がって、広がっていくのだろうか。
誰にも知らない、これから未来(さき)の話である――――
だから、無理を押しても、さっさと、新国王即位式を済ませようとしている兄のレイフの考えには、ギルバートも賛成だった。
「まずは、来週まで、レイフ殿下の決定を待ちましょう。日程が判らないままでは、こちらも、計画すら立てられませんから」
「確かに、そうだな」
「それにしても――かの伯爵令嬢を、ですか? 王家に?」
「たぶん――臣籍降下すると思う」
慎重にクリストフを見ているギルバートの一言に、クリストフの視線が、無言で向けられた。
「兄上達は知らないが」
「でしょうね。ですが、まあ、驚きはしませんが」
ギルバートは王家の一員であっても、三男であったことから、残りの二人の兄達のように、王家に直接縛られていることが少なかった。
二人の兄達がそれを許していたことも事実で、さっさと自分の好きな道を選び、騎士団に入団してもいる。
だから、臣籍降下を決意しようとも、ギルバートは、そのことを、左程、問題にはしないだろう。
ある程度の貴族の称号をもらって、それでいいだろう――程度の思い入れではないだろうか。
まして、王太子殿下から、今は、絶対に許されないだろうと諦めていた、ギルバートの唯一の我儘を許されたのだ。
期限付きだろうと、ギルバートが、そのチャンスを逃すはずがないことは明確だった。
そして、あの――ある意味手ごわい伯爵令嬢が、進んで王家に嫁いでくるとは、クリストフも、到底、考えられなかった。
だから、ギルバートが臣籍降下を考えていても、不思議ではない。
すでに「領主」 という立場で、重責を背負っているからか、あのセシルには、権力に媚びる概念に全く欠けている。
そんな無駄な時間を費やしているのなら、さっさと、領土開発・発展を進めた方がよっぽど効率的だ、と簡単に断言してきそうである。
あれだけ自立していて、そして高い能力があり、行動力もあり、民をまとめていくだけの統率力もあったことになる。
初めて出会った時は、なんてハチャメチャな令嬢なんだ! ――と、開いた口が塞がらなかった。
でも、ハチャメチャでもなんでもなかった。
今度は、信じられない令嬢が存在する! ――と、違った意味で、開いた口が塞がらなかった。
そして、今は――素直に、白旗を上げて、完全完敗である。
全てを圧倒するほどの強い眼差し、あの存在感。セシルのどの行動をとっても、どの言動をとっても、つい惹き込まれてしまうのだ。
あの勢いに、あの強さに、そして――思ってもみないところで、ふと見せる、あの優しさに。
あれほどの――ある意味カリスマ的な存在の――令嬢を前にして、ギルバートが惹かれないはずはなかった。
クリストフも、ギルバートとは昔からの長い付き合いだ。
だから、たぶん――もう二度と、ギルバートの前で、かの令嬢以上の女性は見つからないだろう、とクリストフだって気が付いてしまっていた。
それだけに、ギルバートが本気でセシルを求めるのなら、唯一の腹心としては、その幸せを願わずにはいられない。
かの令嬢は、ギルバートの相手として、全く不足ないのだから。
「いつも、かつらや変装で隠していた容姿は、本当に美しい方でしたね」
「ああ、そうだな」
「王国に連れてきて、他の貴族の子息に目をつけられないとでも?」
「だから、私が必ず側にいる。離れなければいいだけのことだ」
「そうですね。殿下は、そうするべきですね」
「わかっている」
王宮に来ていた時のセシルは、変装もしていただろうし、かつらを被っていて、いつも表情さえも見えなかったから気づかなかったが、それでも、顔の輪郭から――きっと容姿が整っているだろう、とは二人も推測していたことである。
それが、そんな変装を取り除いたセシルは、ものすごい儚げな美女だったのだ。
サラサラと癖のない真っ直ぐな銀髪が肩を流れ、透き通るようなアラバスターの肌と合わせ、全体的に白みがかった、淡い印象を受ける美麗な容姿だった。
だが、あの意志の強さを映す深い瞳だけが対照的で、あの瞳の強さに惹き付けられてしまう。
一日中、動き回っているセシルの体躯は細身で、平均して他の貴族令嬢より少し背が高いせいか、華奢にみられないでもない。
でも、剣を振り回すことができるほど、筋肉はある。
だから、余分な贅肉がない細身の体躯はしなやかで、コルセットもしないドレスを着込んだ時は、女性らしい体躯の稜線が浮き彫りになって、大層、艶めかしいものだった。
容姿だけを見ていると、完璧な容姿なのである。
「ノーウッド王国が手放すとでも?」
それを聞いて、ふんと、ギルバートが冷たく笑い飛ばしていた。
「兄上の報告が本当であるのならば、そりゃあ、手放したくはないだろう。だが、十八年も気づきもしなかったのだから、今更、遅い」
「確かにそうですね。手放して判る価値、ですか?」
「そうだな。だが、今更、遅すぎる。私は、諦める気は全くないんで」
「そうでしょうね」
まさか、遠く離れた隣国の地で、この二人が――セシルの将来を決めるであろう大事を話し合っていたなど、セシルは露にも思わないことだろう。
「お会いできて光栄でした――」 の挨拶は、あれが最後ではなかったと、一体、誰が考えただろうか。
セシルの築き上げた縁は広がっていった。今も広がっていっている。
そして、これからも繋がって、広がっていくのだろうか。
誰にも知らない、これから未来(さき)の話である――――
1
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームで唯一悲惨な過去を持つモブ令嬢に転生しました
雨夜 零
恋愛
ある日...スファルニア公爵家で大事件が起きた
スファルニア公爵家長女のシエル・スファルニア(0歳)が何者かに誘拐されたのだ
この事は、王都でも話題となり公爵家が賞金を賭け大捜索が行われたが一向に見つからなかった...
その12年後彼女は......転生した記憶を取り戻しゆったりスローライフをしていた!?
たまたまその光景を見た兄に連れていかれ学園に入ったことで気づく
ここが...
乙女ゲームの世界だと
これは、乙女ゲームに転生したモブ令嬢と彼女に恋した攻略対象の話
乙女ゲームの世界に転生した!攻略対象興味ないので自分のレベル上げしていたら何故か隠しキャラクターに溺愛されていた
ノアにゃん
恋愛
私、アリスティーネ・スティアート、
侯爵家であるスティアート家の第5子であり第2女です
そして転生者、笹壁 愛里寿(ささかべ ありす)です、
はっきり言ってこの乙女ゲーム楽しかった!
乙女ゲームの名は【熱愛!育ててプリンセス!】
約して【熱プリ】
この乙女ゲームは好感度を上げるだけではなく、
最初に自分好みに設定したり、特化魔法を選べたり、
RPGみたいにヒロインのレベルを上げたりできる、
個人的に最高の乙女ゲームだった!
ちなみにセーブしても一度死んだらやり直しという悲しい設定も有った、
私は熱プリ世界のモブに転生したのでレベルを上げを堪能しますか!
ステータスオープン!
あれ?
アイテムボックスオープン!
あれれ?
メイクボックスオープン!
あれれれれ?
私、前世の熱プリのやり込んだステータスや容姿、アイテム、ある‼
テイム以外すべて引き継いでる、
それにレベルMAX超えてもモンスター狩ってた分のステータス上乗せ、
何故か神々に寵愛されし子、王に寵愛されし子、
あ、この世界MAX99じゃないんだ、、、
あ、チートですわ、、、
※2019/ 7/23 21:00 小説投稿ランキングHOT 8位ありがとうございます‼
※2019/ 7/24 6:00 小説投稿ランキングHOT 4位ありがとうございます‼
※2019/ 7/24 12:00 小説投稿ランキングHOT 3位ありがとうございます‼
※2019/ 7/24 21:00 小説投稿ランキングHOT 2位ありがとうございます‼
お気に入り登録1,000突破ありがとうございます‼
初めてHOT 10位以内入れた!嬉しい‼
乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい
ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。
だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。
気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。
だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?!
平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。
落ちぶれて捨てられた侯爵令嬢は辺境伯に求愛される~今からは俺の溺愛ターンだから覚悟して~
しましまにゃんこ
恋愛
年若い辺境伯であるアレクシスは、大嫌いな第三王子ダマスから、自分の代わりに婚約破棄したセシルと新たに婚約を結ぶように頼まれる。実はセシルはアレクシスが長年恋焦がれていた令嬢で。アレクシスは突然のことにとまどいつつも、この機会を逃してたまるかとセシルとの婚約を引き受けることに。
とんとん拍子に話はまとまり、二人はロイター辺境で甘く穏やかな日々を過ごす。少しずつ距離は縮まるものの、時折どこか悲し気な表情を見せるセシルの様子が気になるアレクシス。
「セシルは絶対に俺が幸せにしてみせる!」
だがそんなある日、ダマスからセシルに王都に戻るようにと伝令が来て。セシルは一人王都へ旅立ってしまうのだった。
追いかけるアレクシスと頑なな態度を崩さないセシル。二人の恋の行方は?
すれ違いからの溺愛ハッピーエンドストーリーです。
小説家になろう、他サイトでも掲載しています。
麗しすぎるイラストは汐の音様からいただきました!
流星群の落下地点で〜集団転移で私だけ魔力なし判定だったから一般人として生活しようと思っているんですが、もしかして下剋上担当でしたか?〜
古森きり
恋愛
平凡な女子高生、加賀深涼はハロウィンの夜に不思議な男の声を聴く。
疎遠だった幼馴染の真堂刃や、仮装しに集まっていた人たちとともに流星群の落下地点から異世界『エーデルラーム』に召喚された。
他の召喚者が召喚魔法師の才能を発現させる中、涼だけは魔力なしとして殺されかける。
そんな時、助けてくれたのは世界最強最悪の賞金首だった。
一般人生活を送ることになった涼だが、召喚時につけられた首輪と召喚主の青年を巡る争いに巻き込まれていく。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスに掲載。
[お願い]
敵役へのヘイト感想含め、感想欄への書き込みは「不特定多数に見られるものである」とご理解の上、行ってください。
ご自身の人間性と言葉を大切にしてください。
言葉は人格に繋がります。
ご自分を大切にしてください。
処刑直前ですが得意の転移魔法で離脱します~私に罪を被せた公爵令嬢は絶対許しませんので~
インバーターエアコン
恋愛
王宮で働く少女ナナ。王様の誕生日パーティーに普段通りに給仕をしていた彼女だったが、突然第一王子の暗殺未遂事件が起きる。
ナナは最初、それを他人事のように見ていたが……。
「この女よ! 王子を殺そうと毒を盛ったのは!」
「はい?」
叫んだのは第二王子の婚約者であるビリアだった。
王位を巡る争いに巻き込まれ、王子暗殺未遂の罪を着せられるナナだったが、相手が貴族でも、彼女はやられたままで終わる女ではなかった。
(私をドロドロした内争に巻き込んだ罪は贖ってもらいますので……)
得意の転移魔法でその場を離脱し反撃を始める。
相手が悪かったことに、ビリアは間もなく気付くこととなる。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
前世持ち公爵令嬢のワクワク領地改革! 私、イイ事思いついちゃったぁ~!
Akila
ファンタジー
旧題:前世持ち貧乏公爵令嬢のワクワク領地改革!私、イイ事思いついちゃったぁ〜!
【第2章スタート】【第1章完結約30万字】
王都から馬車で約10日かかる、東北の超田舎街「ロンテーヌ公爵領」。
主人公の公爵令嬢ジェシカ(14歳)は両親の死をきっかけに『異なる世界の記憶』が頭に流れ込む。
それは、54歳主婦の記憶だった。
その前世?の記憶を頼りに、自分の生活をより便利にするため、みんなを巻き込んであーでもないこーでもないと思いつきを次々と形にしていく。はずが。。。
異なる世界の記憶=前世の知識はどこまで通じるのか?知識チート?なのか、はたまたただの雑学なのか。
領地改革とちょっとラブと、友情と、涙と。。。『脱☆貧乏』をスローガンに奮闘する貧乏公爵令嬢のお話です。
1章「ロンテーヌ兄妹」 妹のジェシカが前世あるある知識チートをして領地経営に奮闘します!
2章「魔法使いとストッカー」 ジェシカは貴族学校へ。癖のある?仲間と学校生活を満喫します。乞うご期待。←イマココ
恐らく長編作になるかと思いますが、最後までよろしくお願いします。
<<おいおい、何番煎じだよ!ってごもっとも。しかし、暖かく見守って下さると嬉しいです。>>
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる