92 / 531
Part1
В.в ご冗談を - 04
しおりを挟む
だが、ヘインズも事情を把握しているのではないから、ギルバートに責められても、助けようがない。
それで、質問の方向を変えてみることにした。
「――王太子殿下、それに、ハーキン殿。なぜ、あの者――伯爵令嬢でしたか? あのような令嬢を、夜会にお呼びになったのですか? 見るからに――貴族の令嬢とは思えない様相をしていたようですが」
会場に入って来たセシルのドレスは――奇天烈、とさえ呼べるほどの、見たこともないドレスのデザインだった。
見慣れないドレスを着る令嬢がいてもおかしくはないが、セシルのあの様相は、とてもではないが、王族が開く夜会にやって来られるような出で立ちではなかったと、間違いなく断言できる。
セシルを夜会に呼んだ理由はさておいても、セシルがあんな――奇天烈なドレスを着てくるなど予想外で、その点については、アルデーラだって言葉なし。
だが、アルデーラのからの返答はない。
未だに、気難しそうに眉間を寄せたまま、黙り込んでいる。
いつまで経っても、アルデーラが口を開く様子はなく、説明する様子もなくて、微かに苛立ちを見せている残りの全員を見て、ハーキンが少し疲れたような息をつく。
「あの者は――あの令嬢には、王太子殿下の命を救われているのだ……」
「なんとっ――!?」
「なんですって――?!」
驚く全員を前にして、ハーキンが、更に疲れたような、長い息を吐き出した。
「ブレッカの小競り合いがまた勃発して、王太子殿下を含む我々第一騎士団は、ブレッカの南東側で、部族連合の急進派が仕向けた大規模な領土進行を食い止める為、部族連合を迎え撃っていた」
それを説明しているハーキンの表情は、なぜか浮かなないものだ。
それも、あまりに――嫌々に、話をしているように見えないでもない。
「だが、その反対の南西でも、二派に分れた部族連合の兵達が、後ろから回り込んで、挟撃をするつもりだったのだろう。それで、ブレッカに駐屯させていた王国軍で、南西、いや、南の砦側は制圧させる予定だったのだが……」
「問題が?」
「ああ……。それも、小競り合いをしかけてきた部族連合ではなく、我々、王国軍が」
「どういうことですか?」
「南側の奇襲は――我々も、初め予想はしていなかったのだ。南の小国、ギリトルから、賊などの略奪行為なら解るが、わざわざ、ギリトルを抜けて、部族連合の賊も、他国からアトレシア大王国に攻め入ってくるとは考えなかった」
それは、別に地理的な位置を考慮すれば、誰にも不思議はない状況だ。
「まず先に奇襲を受けていたのは、ギリトルからの南に近い南西だったようで、現地の王国軍が制圧にむかっていたはずだったのだが――その間、不正が発覚した」
「――不正っ?!」
その事実を思い出すだけで頭痛がしてきそうだ……とでも言いたげな様相で、ハーキンも、嫌そうに手を額に押し当てていた。
「あの場に――我々よりも先に、現地に到着し、そして、奇襲から始まった小競り合いに参戦していた者がいたのだ。それが、あの令嬢なのだ」
「――――ちょっと待ってくださいっ。伯爵令嬢が、戦に参戦していたっ?」
「ご冗談をっ――」
「冗談ではない。あの令嬢は、ノーウッド王国ヘルバート伯爵家の代行として、ボランティアで、義勇軍として、現地にやって来ていたのだ」
その話を聞いている全員の顔に、なぜ? という激しい疑問が浮かび、それ以上に、令嬢が義勇軍などという話が信じられず、顔を強張らせている。
「その条件として、ノーウッド王国では、ブレッカの戦の影響で、必ず南の通商路が影響を受け、流れ込んでくる移民問題が出る為に、それの調査と、そして、ブレッカの民の怪我人の手伝い程度なら力を貸す――という契約で、隣国からの義勇兵――として、戦に参加していたのだ」
伯爵令嬢ともなる令嬢が戦場に参戦したなど前代未聞で、残りの全員は、その話があまりに信じがたく、強張った顔を今度はしかめ出す。
「――――なぜ、たかが一国の伯爵令嬢が、戦場へなど……?」
「ヘルバート伯爵家は、ノーウッド王国の南に位置する場所に、領地を構えているようだ。あの令嬢は――その領地の女領主でもある」
「えっ……?!」
「令嬢が領主っ――?!」
これまた信じられない話に、全員が目を飛びださんばかりに驚いている。
「では――ヘルバート伯爵とは、令嬢のことなのですか?」
「いや。領地の正式な領主任命を受け、準伯爵の地位を授かったそうだ。ヘルバート伯爵は、令嬢の父親の方である」
「でも、準伯爵? ――で、女領主……?」
「そうらしい。私も、そこら辺の事情はよく知らないのだが、その女領主として任命された伯爵令嬢がブレッカの戦に参戦していた。そして、王国軍の不正を知らせてきたのも、令嬢だ」
「!!」
本当に……、今思い出しても腹立たしい、王国の名を汚す行為そのものでならない、悪質な不正に無能な仕事ぶり。
はあぁ……と、更に嫌そうに、ハーキンが息を吐き出していた。
「王国同士の戦争援助や兵士の援助ではなく、同盟国の支援でもないのに、個人的に、まして、ボランティアで義勇軍として参加した伯爵令嬢に向かっての――」
不正行為、略奪行為、違法行為、契約違反、強制的な戦への参戦、礼も弁えずに侮辱罪、不敬罪で問われてもおかしくない数々の非礼行為……。
「おまけに、最悪なことは……現地で駐屯していた王国軍の兵士達は、あの令嬢がいなければ、全滅であったかもしれない……など、もう……、あまりに目に余る行為の数々……」
「なん、と…………!!」
まさか、自国の兵士たちが、他国から義勇軍としてやってきた伯爵家に対し――そんな卑劣な行為を働いていたなど露にも思わず、全員が絶句している。
「王国の恥さらしもいいところだった……」
「――――王国軍の指揮官は、どうなったのです?」
「もちろん、あの場の指揮官である中尉、及び、指揮していた上位兵士達は、捕縛、即座に処罰を受け、投獄されている。――だが……、その程度の処罰で拭いきれないほどの罪を犯し、あの令嬢に借りまでも作ってしまった……」
「――――だから、あの令嬢に――非礼な態度をさせても、許していらっしゃるのですか?」
それにも何と言っていいのか、判らないものだ……。
シーンと、嫌な沈黙が降りてしまった。
「不正発覚で呼びつけられた王太子殿下は、あの令嬢との話し合いの場で、兵士に紛れ込んでいた賊に、命を狙われかけた」
「なんとっ――!」
「だが、あの令嬢に、間一髪のところで、王太子殿下は命を救われ、代わりに、あの令嬢が毒を受けてしまった……。その事件で、令嬢が引き連れていた――彼女の精鋭部隊が、自分達のマスターを傷つけた賊など許しておかないと、まずは邪魔な部族連合の賊の排除をすると言ってな……。――あの令嬢の指示の元、信じられない話だが、南の戦を、滅茶滅茶に叩き潰してしまったんだ……」
「ご、冗談を……?」
「冗談なら、どんなに笑えたことだろうか……」
それも、セシルが引き連れていた兵士など、護衛に付き添ってきた騎士達ばかりだ。おまけに――子供まで混ざった!
「あんな少人数で、徹底して、部族連合の賊を叩き潰してしまった……。――その後、令嬢は、ブレッカの戦争も、不正・不義、違法行為から諸共、ノーウッド王国の王宮には知らせるつもりはない、とおっしゃってくれたが……」
セシルは、もう二度と会わないから、今回の(恥ずべく) 問題は不問にしてやる、と言った。
だが、もし、ブレッカでの隣国に対する非礼や不敬が発覚していたのなら、ノーウッド王国とて、侮辱されたとして、今頃、アトレシア大王国を責めていたのは疑いようもなかった。
国際問題、親善関係に亀裂さえ入っていたかもしれなく、王国を揺るがす大惨事にだってなりかねなかったはずだ。
それで、質問の方向を変えてみることにした。
「――王太子殿下、それに、ハーキン殿。なぜ、あの者――伯爵令嬢でしたか? あのような令嬢を、夜会にお呼びになったのですか? 見るからに――貴族の令嬢とは思えない様相をしていたようですが」
会場に入って来たセシルのドレスは――奇天烈、とさえ呼べるほどの、見たこともないドレスのデザインだった。
見慣れないドレスを着る令嬢がいてもおかしくはないが、セシルのあの様相は、とてもではないが、王族が開く夜会にやって来られるような出で立ちではなかったと、間違いなく断言できる。
セシルを夜会に呼んだ理由はさておいても、セシルがあんな――奇天烈なドレスを着てくるなど予想外で、その点については、アルデーラだって言葉なし。
だが、アルデーラのからの返答はない。
未だに、気難しそうに眉間を寄せたまま、黙り込んでいる。
いつまで経っても、アルデーラが口を開く様子はなく、説明する様子もなくて、微かに苛立ちを見せている残りの全員を見て、ハーキンが少し疲れたような息をつく。
「あの者は――あの令嬢には、王太子殿下の命を救われているのだ……」
「なんとっ――!?」
「なんですって――?!」
驚く全員を前にして、ハーキンが、更に疲れたような、長い息を吐き出した。
「ブレッカの小競り合いがまた勃発して、王太子殿下を含む我々第一騎士団は、ブレッカの南東側で、部族連合の急進派が仕向けた大規模な領土進行を食い止める為、部族連合を迎え撃っていた」
それを説明しているハーキンの表情は、なぜか浮かなないものだ。
それも、あまりに――嫌々に、話をしているように見えないでもない。
「だが、その反対の南西でも、二派に分れた部族連合の兵達が、後ろから回り込んで、挟撃をするつもりだったのだろう。それで、ブレッカに駐屯させていた王国軍で、南西、いや、南の砦側は制圧させる予定だったのだが……」
「問題が?」
「ああ……。それも、小競り合いをしかけてきた部族連合ではなく、我々、王国軍が」
「どういうことですか?」
「南側の奇襲は――我々も、初め予想はしていなかったのだ。南の小国、ギリトルから、賊などの略奪行為なら解るが、わざわざ、ギリトルを抜けて、部族連合の賊も、他国からアトレシア大王国に攻め入ってくるとは考えなかった」
それは、別に地理的な位置を考慮すれば、誰にも不思議はない状況だ。
「まず先に奇襲を受けていたのは、ギリトルからの南に近い南西だったようで、現地の王国軍が制圧にむかっていたはずだったのだが――その間、不正が発覚した」
「――不正っ?!」
その事実を思い出すだけで頭痛がしてきそうだ……とでも言いたげな様相で、ハーキンも、嫌そうに手を額に押し当てていた。
「あの場に――我々よりも先に、現地に到着し、そして、奇襲から始まった小競り合いに参戦していた者がいたのだ。それが、あの令嬢なのだ」
「――――ちょっと待ってくださいっ。伯爵令嬢が、戦に参戦していたっ?」
「ご冗談をっ――」
「冗談ではない。あの令嬢は、ノーウッド王国ヘルバート伯爵家の代行として、ボランティアで、義勇軍として、現地にやって来ていたのだ」
その話を聞いている全員の顔に、なぜ? という激しい疑問が浮かび、それ以上に、令嬢が義勇軍などという話が信じられず、顔を強張らせている。
「その条件として、ノーウッド王国では、ブレッカの戦の影響で、必ず南の通商路が影響を受け、流れ込んでくる移民問題が出る為に、それの調査と、そして、ブレッカの民の怪我人の手伝い程度なら力を貸す――という契約で、隣国からの義勇兵――として、戦に参加していたのだ」
伯爵令嬢ともなる令嬢が戦場に参戦したなど前代未聞で、残りの全員は、その話があまりに信じがたく、強張った顔を今度はしかめ出す。
「――――なぜ、たかが一国の伯爵令嬢が、戦場へなど……?」
「ヘルバート伯爵家は、ノーウッド王国の南に位置する場所に、領地を構えているようだ。あの令嬢は――その領地の女領主でもある」
「えっ……?!」
「令嬢が領主っ――?!」
これまた信じられない話に、全員が目を飛びださんばかりに驚いている。
「では――ヘルバート伯爵とは、令嬢のことなのですか?」
「いや。領地の正式な領主任命を受け、準伯爵の地位を授かったそうだ。ヘルバート伯爵は、令嬢の父親の方である」
「でも、準伯爵? ――で、女領主……?」
「そうらしい。私も、そこら辺の事情はよく知らないのだが、その女領主として任命された伯爵令嬢がブレッカの戦に参戦していた。そして、王国軍の不正を知らせてきたのも、令嬢だ」
「!!」
本当に……、今思い出しても腹立たしい、王国の名を汚す行為そのものでならない、悪質な不正に無能な仕事ぶり。
はあぁ……と、更に嫌そうに、ハーキンが息を吐き出していた。
「王国同士の戦争援助や兵士の援助ではなく、同盟国の支援でもないのに、個人的に、まして、ボランティアで義勇軍として参加した伯爵令嬢に向かっての――」
不正行為、略奪行為、違法行為、契約違反、強制的な戦への参戦、礼も弁えずに侮辱罪、不敬罪で問われてもおかしくない数々の非礼行為……。
「おまけに、最悪なことは……現地で駐屯していた王国軍の兵士達は、あの令嬢がいなければ、全滅であったかもしれない……など、もう……、あまりに目に余る行為の数々……」
「なん、と…………!!」
まさか、自国の兵士たちが、他国から義勇軍としてやってきた伯爵家に対し――そんな卑劣な行為を働いていたなど露にも思わず、全員が絶句している。
「王国の恥さらしもいいところだった……」
「――――王国軍の指揮官は、どうなったのです?」
「もちろん、あの場の指揮官である中尉、及び、指揮していた上位兵士達は、捕縛、即座に処罰を受け、投獄されている。――だが……、その程度の処罰で拭いきれないほどの罪を犯し、あの令嬢に借りまでも作ってしまった……」
「――――だから、あの令嬢に――非礼な態度をさせても、許していらっしゃるのですか?」
それにも何と言っていいのか、判らないものだ……。
シーンと、嫌な沈黙が降りてしまった。
「不正発覚で呼びつけられた王太子殿下は、あの令嬢との話し合いの場で、兵士に紛れ込んでいた賊に、命を狙われかけた」
「なんとっ――!」
「だが、あの令嬢に、間一髪のところで、王太子殿下は命を救われ、代わりに、あの令嬢が毒を受けてしまった……。その事件で、令嬢が引き連れていた――彼女の精鋭部隊が、自分達のマスターを傷つけた賊など許しておかないと、まずは邪魔な部族連合の賊の排除をすると言ってな……。――あの令嬢の指示の元、信じられない話だが、南の戦を、滅茶滅茶に叩き潰してしまったんだ……」
「ご、冗談を……?」
「冗談なら、どんなに笑えたことだろうか……」
それも、セシルが引き連れていた兵士など、護衛に付き添ってきた騎士達ばかりだ。おまけに――子供まで混ざった!
「あんな少人数で、徹底して、部族連合の賊を叩き潰してしまった……。――その後、令嬢は、ブレッカの戦争も、不正・不義、違法行為から諸共、ノーウッド王国の王宮には知らせるつもりはない、とおっしゃってくれたが……」
セシルは、もう二度と会わないから、今回の(恥ずべく) 問題は不問にしてやる、と言った。
だが、もし、ブレッカでの隣国に対する非礼や不敬が発覚していたのなら、ノーウッド王国とて、侮辱されたとして、今頃、アトレシア大王国を責めていたのは疑いようもなかった。
国際問題、親善関係に亀裂さえ入っていたかもしれなく、王国を揺るがす大惨事にだってなりかねなかったはずだ。
1
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
前世持ち公爵令嬢のワクワク領地改革! 私、イイ事思いついちゃったぁ~!
Akila
ファンタジー
旧題:前世持ち貧乏公爵令嬢のワクワク領地改革!私、イイ事思いついちゃったぁ〜!
【第2章スタート】【第1章完結約30万字】
王都から馬車で約10日かかる、東北の超田舎街「ロンテーヌ公爵領」。
主人公の公爵令嬢ジェシカ(14歳)は両親の死をきっかけに『異なる世界の記憶』が頭に流れ込む。
それは、54歳主婦の記憶だった。
その前世?の記憶を頼りに、自分の生活をより便利にするため、みんなを巻き込んであーでもないこーでもないと思いつきを次々と形にしていく。はずが。。。
異なる世界の記憶=前世の知識はどこまで通じるのか?知識チート?なのか、はたまたただの雑学なのか。
領地改革とちょっとラブと、友情と、涙と。。。『脱☆貧乏』をスローガンに奮闘する貧乏公爵令嬢のお話です。
1章「ロンテーヌ兄妹」 妹のジェシカが前世あるある知識チートをして領地経営に奮闘します!
2章「魔法使いとストッカー」 ジェシカは貴族学校へ。癖のある?仲間と学校生活を満喫します。乞うご期待。←イマココ
恐らく長編作になるかと思いますが、最後までよろしくお願いします。
<<おいおい、何番煎じだよ!ってごもっとも。しかし、暖かく見守って下さると嬉しいです。>>
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
乙女ゲームに転生した世界でメイドやってます!毎日大変ですが、瓶底メガネ片手に邁進します!
美月一乃
恋愛
前世で大好きなゲームの世界?に転生した自分の立ち位置はモブ!
でも、自分の人生満喫をと仕事を初めたら
偶然にも大好きなライバルキャラに仕えていますが、毎日がちょっと、いえすっごい大変です!
瓶底メガネと縄を片手に、メイド服で邁進してます。
「ちがいますよ、これは邁進してちゃダメな奴なのにー」
と思いながら
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】神様に嫌われた神官でしたが、高位神に愛されました
土広真丘
ファンタジー
神と交信する力を持つ者が生まれる国、ミレニアム帝国。
神官としての力が弱いアマーリエは、両親から疎まれていた。
追い討ちをかけるように神にも拒絶され、両親は妹のみを溺愛し、妹の婚約者には無能と罵倒される日々。
居場所も立場もない中、アマーリエが出会ったのは、紅蓮の炎を操る青年だった。
小説家になろう、カクヨムでも公開していますが、一部内容が異なります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
異世界細腕奮闘記〜貧乏伯爵家を立て直してみせます!〜
くろねこ
恋愛
気付いたら赤ん坊だった。
いや、ちょっと待て。ここはどこ?
私の顔をニコニコと覗き込んでいるのは、薄い翠の瞳に美しい金髪のご婦人。
マジか、、、てかついに異世界デビューきた!とワクワクしていたのもつかの間。
私の生まれた伯爵家は超貧乏とか、、、こうなったら前世の無駄知識をフル活用して、我が家を成り上げてみせますわ!
だって、このままじゃロクなところに嫁にいけないじゃないの!
前世で独身アラフォーだったミコトが、なんとか頑張って幸せを掴む、、、まで。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる