79 / 531
Part1
В.а アトレシア大王国 - 02
しおりを挟む
* * *
アトレシア大王国は大国であるから国土が大きく広い。封建制の典型的な政治体制で、貴族を領主と立て、封土として領地を与え、広い国土を統治している。
治世は穏やかで、現国王陛下の性格を表している――という表現はよくされるし、よく巷でも聞くものだった。
それでも、どこの国とも変わらず、権力に媚び、権力に貪欲な貴族はたくさんいる。
その目に余るほどの貪欲さを隠しもせず、権力を独り占めしている勢力が、アトレシア大王国にはあった。
“長老派”と呼ばれている、貴族の派閥があった。
昔からの王国で続いている高位貴族がほとんどで、長きに渡る彼らの権力への強欲さ、傲慢さ、それらが積もりに積もって、今では、王族に匹敵するほどの富と権力を押さえているほどになってしまった。
悪政だろうとなんのその。薄汚い貴族共が集まり、その派閥だが肥大し、王宮内でも絶大的な権力を押さえている派閥だ。
なにかと、王政・国政に意見し、政治の決定権だって、“長老派”の許可がなければ行使できないことも、何度もある。
王政を取りながら、国王の権力も舐められたものである。
だが、その“長老派”に真っ向から対抗している派閥を揃えているのが、この王太子殿下であるアルデーラだった。
幼い時より、“長老派”による腐りに腐った悪政・横暴を見て来ただけに、王族として、王子として、“長老派”に権力を握られている今の王宮の状態を徹底的に壊滅させようと立ち上がった、王太子殿下だった。
その為、若くして、“長老派”に対抗できる派閥、権力、新興貴族達を引き入れ、そして、王国騎士団を作り上げた一人だ。
だから、王国騎士団は、王太子殿下の直属の部下でもあり、王太子殿下が、唯一、自由に動かせる武力だった。
この国の宰相であるヴォーグル侯爵ハラルドは、元々は中立の立場で、政に関わっていた。
宰相を務めている間ずっと、今まで、なににつけても“長老派”の邪魔が入り、“長老派”が治めている領土でも悪政が止まず、その成り行きを見守っていた。
だが、王太子殿下が成人すると同時に、王太子殿下が、真っ向から“長老派”を叩き潰す体制を整え始めたので、今では、宰相も王太子殿下の元で、“長老派”を真っ向から敵対関係とする、筆頭貴族となった。
国の憂いを払い、王政の立て直しを試みる王太子殿下に従う貴族達は、かなりいる。それと同時に、未だ、様子を伺い、状況を伺っている中立派もかなりいる。
「なるほど、王国軍の堕落、兵士達の統率の欠如、兵力の低下。国境警備として、全く役に立ちませんね」
分厚い報告書を読み終えた宰相が、ふむ、と表情も変えず考える。
宰相の前にあるのは、ブレッカの戦の後、コロッカル領の領主に提出させた、ブレッカの王国軍の報告書だ。
コロッカル領の領主は、元王宮騎士団に所属し、師団長を務めいたほどの男である。
アトレシア大王国には、王国軍が存在する。要所、要所に王国軍を配置し、特に、辺境やら国境近辺の土地を守らせているのだ。
だが、王国内には、王国軍を管理し統治する総督や総司令官がいない。その為か、部署ごとに、地方ごとに、配置されている王国軍は、その場の指揮官が責任を任されていることが多い。
その欠点と言うか、欠陥が――今回のブレッカでの最大の問題点として、浮き上がってしまったのだ。
その他、重要な主要都市などには、元王宮騎士団の騎士達も揃っていることが多い。コロッカル領の領主も、その立場だった。
王宮騎士団は、アルデーラが立ち上げた王国騎士団ではない。
王宮騎士団は、“長老派”の息がかかっていて、ブレッカに駐屯していた王国軍同様、締まりのない、横柄で、貴族ばかりを相手にする、役立たずが揃った騎士団だった。
だが、幸運なことに、地方を任されていたコロッカル領の領主は信用できる男で、アルデーラの味方の一人である。あの男がいてくれたから、ブレッカの国境だって、敵に落とされずに済んだのだ。
その領主に、戦の後片付けをしている間、ブレッカの国王軍の現状を調査させ、その報告書をまとめさせていたのだ。
「ブレッカの国王軍を一から叩き直すとしても、時間がかかり過ぎてしまうでしょう。今は――そうですね。仕方がありませんが、国王軍で、ただ、ブレッカの“無人”を防ぎ、コロッカル領の騎士達で、コロッカルからの敵の侵入を防ぐよう警戒させましょう」
現状では、ブレッカの無能集団を訓練し直させるほどの指揮官もいなければ、王国軍を指揮できる能力のある兵士もいない。
だから、宰相の提案が最低限の予防策であるのは違いないのだったが、それでも、アルデーラも、その策にはあまり賛成しかねているようだった。
「王太子殿下も、ご無事の帰還でなによりです」
それは皮肉か?
あまりに淡々と、とてもではないが心配していた様子などなく――むしろ、王太子殿下の立場でありながら、戦場に、自ら参戦していってしまったアルデーラを責めているような口調だ。
ブレッカに発つ前も、危険だからダメだ、とあまりに冷たく止められた。
だが、王国軍の要請だけなら、アルデーラ自身もブレッカに発つことはなかったが、コロッカル領領主からの報告を聞いて、すでに最悪の状況になっていた事実を知ったから、アルデーラにもその選択がなかったのだ。
ブレッカを攻め落とされてしまっては、本格的に、今度は、コロッカルで侵略戦争が勃発することは目に見えていた。
そうなると、王宮からだって、近隣の領地からだって、援軍を派遣しなければならなくなり、かなりの被害と損害が出てしまっていたことだっただろう。
本格的な戦の勃発だけは食い止めなければならなくて、それで、緊急で、アルデーラが出陣したのだ。
「王国軍の内情は判りました。ブレッカでの戦の報告書は?」
そして、切れ者で有名な宰相だけに、王国軍の堕落だけの報告書で許してくれるはずもない。
「ハーキン」
「はい。こちらに」
ハーキンは王宮に戻って来てから、ハーキンも、騎士団からの報告書をまとめていたのだ。だから、次の分厚い書類が、宰相の前に渡される。
ペラ、ペラと、分厚い報告書を一枚ずつめくっていく宰相の手は止まらない。
ペラ、ペラと、書類が次々に進んで行く。
だが、一瞬――滅多にその冷たく厳しい表情を変えたこともない宰相が、眉間を寄せていたのだ。
「――――これは、何です?」
ハーキンは――問題になる正にそのページに宰相がたどり着いてしまったので、気が重く、口も重く、次の言葉を出したくない……。
だが、宰相はそんな甘い男ではない。
「――不正です」
「不正?」
そして、その片眉だけが、不快そうに上がる。
この顔をする時は、きまって(いや絶対に)、宰相自身が納得していない報告を聞いた時なのだ。だから、自分が納得するまで、納得できる説明を聞くまで、宰相は容赦がない。
アトレシア大王国は大国であるから国土が大きく広い。封建制の典型的な政治体制で、貴族を領主と立て、封土として領地を与え、広い国土を統治している。
治世は穏やかで、現国王陛下の性格を表している――という表現はよくされるし、よく巷でも聞くものだった。
それでも、どこの国とも変わらず、権力に媚び、権力に貪欲な貴族はたくさんいる。
その目に余るほどの貪欲さを隠しもせず、権力を独り占めしている勢力が、アトレシア大王国にはあった。
“長老派”と呼ばれている、貴族の派閥があった。
昔からの王国で続いている高位貴族がほとんどで、長きに渡る彼らの権力への強欲さ、傲慢さ、それらが積もりに積もって、今では、王族に匹敵するほどの富と権力を押さえているほどになってしまった。
悪政だろうとなんのその。薄汚い貴族共が集まり、その派閥だが肥大し、王宮内でも絶大的な権力を押さえている派閥だ。
なにかと、王政・国政に意見し、政治の決定権だって、“長老派”の許可がなければ行使できないことも、何度もある。
王政を取りながら、国王の権力も舐められたものである。
だが、その“長老派”に真っ向から対抗している派閥を揃えているのが、この王太子殿下であるアルデーラだった。
幼い時より、“長老派”による腐りに腐った悪政・横暴を見て来ただけに、王族として、王子として、“長老派”に権力を握られている今の王宮の状態を徹底的に壊滅させようと立ち上がった、王太子殿下だった。
その為、若くして、“長老派”に対抗できる派閥、権力、新興貴族達を引き入れ、そして、王国騎士団を作り上げた一人だ。
だから、王国騎士団は、王太子殿下の直属の部下でもあり、王太子殿下が、唯一、自由に動かせる武力だった。
この国の宰相であるヴォーグル侯爵ハラルドは、元々は中立の立場で、政に関わっていた。
宰相を務めている間ずっと、今まで、なににつけても“長老派”の邪魔が入り、“長老派”が治めている領土でも悪政が止まず、その成り行きを見守っていた。
だが、王太子殿下が成人すると同時に、王太子殿下が、真っ向から“長老派”を叩き潰す体制を整え始めたので、今では、宰相も王太子殿下の元で、“長老派”を真っ向から敵対関係とする、筆頭貴族となった。
国の憂いを払い、王政の立て直しを試みる王太子殿下に従う貴族達は、かなりいる。それと同時に、未だ、様子を伺い、状況を伺っている中立派もかなりいる。
「なるほど、王国軍の堕落、兵士達の統率の欠如、兵力の低下。国境警備として、全く役に立ちませんね」
分厚い報告書を読み終えた宰相が、ふむ、と表情も変えず考える。
宰相の前にあるのは、ブレッカの戦の後、コロッカル領の領主に提出させた、ブレッカの王国軍の報告書だ。
コロッカル領の領主は、元王宮騎士団に所属し、師団長を務めいたほどの男である。
アトレシア大王国には、王国軍が存在する。要所、要所に王国軍を配置し、特に、辺境やら国境近辺の土地を守らせているのだ。
だが、王国内には、王国軍を管理し統治する総督や総司令官がいない。その為か、部署ごとに、地方ごとに、配置されている王国軍は、その場の指揮官が責任を任されていることが多い。
その欠点と言うか、欠陥が――今回のブレッカでの最大の問題点として、浮き上がってしまったのだ。
その他、重要な主要都市などには、元王宮騎士団の騎士達も揃っていることが多い。コロッカル領の領主も、その立場だった。
王宮騎士団は、アルデーラが立ち上げた王国騎士団ではない。
王宮騎士団は、“長老派”の息がかかっていて、ブレッカに駐屯していた王国軍同様、締まりのない、横柄で、貴族ばかりを相手にする、役立たずが揃った騎士団だった。
だが、幸運なことに、地方を任されていたコロッカル領の領主は信用できる男で、アルデーラの味方の一人である。あの男がいてくれたから、ブレッカの国境だって、敵に落とされずに済んだのだ。
その領主に、戦の後片付けをしている間、ブレッカの国王軍の現状を調査させ、その報告書をまとめさせていたのだ。
「ブレッカの国王軍を一から叩き直すとしても、時間がかかり過ぎてしまうでしょう。今は――そうですね。仕方がありませんが、国王軍で、ただ、ブレッカの“無人”を防ぎ、コロッカル領の騎士達で、コロッカルからの敵の侵入を防ぐよう警戒させましょう」
現状では、ブレッカの無能集団を訓練し直させるほどの指揮官もいなければ、王国軍を指揮できる能力のある兵士もいない。
だから、宰相の提案が最低限の予防策であるのは違いないのだったが、それでも、アルデーラも、その策にはあまり賛成しかねているようだった。
「王太子殿下も、ご無事の帰還でなによりです」
それは皮肉か?
あまりに淡々と、とてもではないが心配していた様子などなく――むしろ、王太子殿下の立場でありながら、戦場に、自ら参戦していってしまったアルデーラを責めているような口調だ。
ブレッカに発つ前も、危険だからダメだ、とあまりに冷たく止められた。
だが、王国軍の要請だけなら、アルデーラ自身もブレッカに発つことはなかったが、コロッカル領領主からの報告を聞いて、すでに最悪の状況になっていた事実を知ったから、アルデーラにもその選択がなかったのだ。
ブレッカを攻め落とされてしまっては、本格的に、今度は、コロッカルで侵略戦争が勃発することは目に見えていた。
そうなると、王宮からだって、近隣の領地からだって、援軍を派遣しなければならなくなり、かなりの被害と損害が出てしまっていたことだっただろう。
本格的な戦の勃発だけは食い止めなければならなくて、それで、緊急で、アルデーラが出陣したのだ。
「王国軍の内情は判りました。ブレッカでの戦の報告書は?」
そして、切れ者で有名な宰相だけに、王国軍の堕落だけの報告書で許してくれるはずもない。
「ハーキン」
「はい。こちらに」
ハーキンは王宮に戻って来てから、ハーキンも、騎士団からの報告書をまとめていたのだ。だから、次の分厚い書類が、宰相の前に渡される。
ペラ、ペラと、分厚い報告書を一枚ずつめくっていく宰相の手は止まらない。
ペラ、ペラと、書類が次々に進んで行く。
だが、一瞬――滅多にその冷たく厳しい表情を変えたこともない宰相が、眉間を寄せていたのだ。
「――――これは、何です?」
ハーキンは――問題になる正にそのページに宰相がたどり着いてしまったので、気が重く、口も重く、次の言葉を出したくない……。
だが、宰相はそんな甘い男ではない。
「――不正です」
「不正?」
そして、その片眉だけが、不快そうに上がる。
この顔をする時は、きまって(いや絶対に)、宰相自身が納得していない報告を聞いた時なのだ。だから、自分が納得するまで、納得できる説明を聞くまで、宰相は容赦がない。
1
お気に入りに追加
84
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
悪役令嬢は反省しない!
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢リディス・アマリア・フォンテーヌは18歳の時に婚約者である王太子に婚約破棄を告げられる。その後馬車が事故に遭い、気づいたら神様を名乗る少年に16歳まで時を戻されていた。
性格を変えてまで王太子に気に入られようとは思わない。同じことを繰り返すのも馬鹿らしい。それならいっそ魔界で頂点に君臨し全ての国を支配下に置くというのが、良いかもしれない。リディスは決意する。魔界の皇子を私の美貌で虜にしてやろうと。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
新婚早々、愛人紹介って何事ですか?
ネコ
恋愛
貴方の妻は私なのに、初夜の場で見知らぬ美女を伴い「彼女も大事な人だ」と堂々宣言する夫。
家名のため黙って耐えてきたけれど、嘲笑う彼らを見て気がついた。
「結婚を続ける価値、どこにもないわ」
一瞬にしてすべてがどうでもよくなる。
はいはい、どうぞご自由に。私は出て行きますから。
けれど捨てられたはずの私が、誰よりも高い地位の殿方たちから注目を集めることになるなんて。
笑顔で見返してあげますわ、卑劣な夫も愛人も、私を踏みつけたすべての者たちを。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
三年待ったのに愛は帰らず、出奔したら何故か追いかけられています
ネコ
恋愛
リーゼルは三年間、婚約者セドリックの冷淡な態度に耐え続けてきたが、ついに愛を感じられなくなり、婚約解消を告げて領地を後にする。ところが、なぜかセドリックは彼女を追って執拗に行方を探り始める。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
[完結連載]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ@大人の女性向け
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
虚偽の罪で婚約破棄をされそうになったので、真正面から潰す
千葉シュウ
恋愛
王立学院の卒業式にて、突如第一王子ローラス・フェルグラントから婚約破棄を受けたティアラ・ローゼンブルグ。彼女は国家の存亡に関わるレベルの悪事を働いたとして、弾劾されそうになる。
しかし彼女はなぜだか妙に強気な態度で……?
貴族の令嬢にも関わらず次々と王子の私兵を薙ぎ倒していく彼女の正体とは一体。
ショートショートなのですぐ完結します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる