45 / 532
Part1
Б.б 見限るしかない - 02
しおりを挟む
「マスター」
ジャン達が、リアーガ達と入れ替わりで戻って来る。
「どうしたの?」
「駐屯地が、少々、騒がしくなっています」
「騒がしくなっている? なにか動きがあったの?」
「なんでも、兵士達が、向こう側の国境の砦に飛ばされるそうです。それで、戦準備を始めたようです。「戦に行くのか? 援軍なんてやってられねー」って、文句をこぼしている兵士がいましたから」
「援軍ねえ。敵が襲撃してから三日も立っているのに、随分と、時間がかかること」
「援軍なんて、どうせ役にも立たないだろうに」
フィロの推測には、全員が全く異論なく賛成ですよ。うんうん。
「でも、結構な数でしたよ」
ジャンが口を挟んだ。
「どのくらいです?」
「荷物とか、動き回っている兵士がかなりいました。100人以上は、いると思いますけど」
「へえ、そうですか。調査の方は、どうなっています?」
「ある程度、家屋、物資、建築物の場所は判りました。θの方は、まだ数えているはず」
「いや、もう終わりました。昨日のといれて――大体、千人ほどですね。使用人とかいないのか、次で確認してきます」
「よろしくね。κは?」
「もう少し見て回ってきます。それが終われば、地図を描くので」
「そうですか。では、三人共、よろしくね」
「わかりました」
頼りになる子供達は、簡単な報告を済ませて、また任務に戻って行く。
セシルが連れて来た五人の子供達は、セシルの領地にいる領民だ。そして、フィロを抜かした四人は、今の所、領地の「騎士見習い」 である。
見習い騎士、ではない。
正規の騎士ではないだけで、騎士の仕事もしなければならないし、任務もこなさなければならない。厳しい訓練も受けているし、徹底した騎士の躾だってされている。
基礎を習っている、ただの“見習い”ではない。
領地の子供達で仕事をする子供達は、全員「見習い」 とされる。成人してから、正式な仕事の任命が下り、「見習い」 ではなくなるだけだ。
そして、まだ子供であるのに――あの五人の子供達は、セシルが手放せない、とても優秀なセシルの“精鋭部隊”となるほどに、死ぬほどの努力をして、腕を磨いてきた子供達なのだ。
ジャン、ケルト、フィロ、ハンス、トムソーヤ。
その順番で、年齢が年長から年少になっていき、大抵、グルーブで行動する時には、ジャンがグルーブのまとめ役をやっていることが多い。
そして、全員、スラム街の孤児だ。
スラム街の孤児で、ゴミのような扱いを受けて、虐げられ、人としてなど扱われず、そうやって生き抜いて来た子供達を、セシルが領地に呼び寄せたのだ。
それから、五人はコトレアの領民となった。
ケルトとハンスは、昔から器用な子供だったようで、なんでも自分達で作り上げることが得意だ。
ケルトは、木ならなんでも切り崩したり、武器を作ったりと、仕事が手早い。
ハンスはケルトのように木工もするが、ハンスの場合は、手でなんでもグチャグチャにするのが趣味なのだ。盗んだ時計を分解したり、ドアの金具を外したり、そういったことが大得意である。
それで、この二人には、昨日、セシル達が陣を取っている周囲一帯の罠と仕掛けを張ってもらったのだ。初日から、盗人を捕まえることができて、大助かりだ。
フィロは五人の中で一番頭が良かった子供で、頭の回転も機転も早く、領地にやって来た当初から、セシルの付き人として、そっちの教育を受けていた。
だから、大抵、セシルが行く場所には、フィロが同行している。
最後に、トムソーヤは、グループの中で最年少の子供である。まだ体格も小さく、それだけに、大抵、いつも見張り役として、一人、こっそりと隠れている仕事を任されることが多い。
昔から、こっそり隠れてばかりいる為、ほとんど気配を悟られることもない。
ただ、隠れる為には、最適な隠れ場所を見つける必要があるし、逃げ場所確保の為に、地理や地形の把握が必要とされる。
それで、そういった知識が自然と養われたのか、身に着いたのか、トムソーヤは地理や地形を読むことに長けていた。だから、今回も、駐屯地の敷地内を散策させ、駐屯地の構造やら、地図の作成を任されている。
まだまだ子供なのに、本当に、セシルの元に集まった子供達は、大人以上の働きをして、とても頼りになる子供達ばかりだ。
その日は、それぞれの仕事をこなし、順調な一日を終えていた。それぞれに持って帰ってきた報告をし合い、駐屯地の構造やら施設などの位置も、大体、把握した。
リアーガやジャール達は、西の砦に向かって少し距離を伸ばしてはみたが、駐屯地周辺だけ、と言うセシルの指示で、それほど遠くまでの確認はしていない。
だが、干し肉を買いに行くついでで、ジャールが仕入れて来た情報は、ちょっとボーナスを出してもいいほどの価値ある情報となった。
「どうやら、コロッカルとブレッカを行き来する奴がいるらしい。毎回、毎回、なにか物資を持ち運んでいる男らしいがな。ブレッカなんて、基礎用品程度しか買い入れはできない。なのに、その男が持ち込んでくる高価な嗜好品やら珍味が、酒場なんかで直接取引されてるってな話だ」
「それで、横流し、ですか?」
「そうだろうな。酒場の奴らの話でも、「たぶん、駐屯地のお偉いさんからこっそりくすねてきたんだろうさ」 なんて噂も上がってる」
「噂も上がっているのに、何もしないんですね」
「別に、ブレッカで店を開いている奴らには、支障もなければ、問題もないだろ? 客が金を払えば、それでいい」
「まあ、そうですけれど」
「もう一つ、面白い話も出てたぜ」
「それは?」
「高価な嗜好品やら珍味だけでなく、時たま、武器が売られてくる、ってな」
「武器? 剣ですか?」
「そう。それも、かなり頻繁に」
「剣を売りさばいてばかりでは、限りがあるでしょう?」
「確かにな。だが、頻繁に剣を売りさばいているとは言え、数は多くない。数本ずつが横流しされているようだな。その代わりに、ブレッカにある武器商に、兵士が剣を買い付けにくる。それも劣化した品質の剣を」
「どういうことです?」
「王国軍の兵士は、あんな役立たずでも、一応、正規の兵士だ。それで、正規の剣が支給される。そいつは、ちゃんとしたモンだろうな。そいつを売りさばき、盗人が金儲けする。闇商人は、質の高い剣を闇商売で売りさばき、儲けを得る。そして、今度は、劣化した品質の剣を武器商に売りつけ、横流しを誤魔化す為に、盗人が、その安モンで粗悪品を買って帰る。多少の出費だろうと、最初に売りさばいた金があるから、まだ多少の儲けはある」
「なるほど」
「試しに買ってみたが、間違いなく粗悪品だ」
「買えたのですか?」
「ああ、予備は何本かおいてあるようだ。それは別払いで」
「……いいでしょう。それが粗悪品?」
「ああ。鋼じゃない。重さからいって鉄だが、混合鉄かなんかで、木を切り倒したら、すぐに刃こぼれしたぜ」
「全然、役に立たないじゃないですか。それで戦?」
あまりにバカげてる、と完全に軽蔑しているセシルに、ジャールも肩をすくめる。
「あんたの見立ては正しかったな。この駐屯地――いや、もしかしたら、反対側も、絶望的だ」
「そうですか」
セシルの憶測が確認されたからと言って、何も嬉しくはない。
むしろ――確認が取れてしまって、もう、呆れを通り越して、軽蔑以外のなにものでもない。
「相変わらず、いい仕事ぶりですね」
「お喋りは好きなんでね」
それで、ちょっと店に顔を出した程度で、ここまでの情報収集である。
できる味方や仲間がいると、本当に仕事が早いだけではなく、頼りになるものだ。セシルが一人で動き回る必要もない。
ああぁ……、良い人材に恵まれて本当に良かったですわぁ……。
ジャン達が、リアーガ達と入れ替わりで戻って来る。
「どうしたの?」
「駐屯地が、少々、騒がしくなっています」
「騒がしくなっている? なにか動きがあったの?」
「なんでも、兵士達が、向こう側の国境の砦に飛ばされるそうです。それで、戦準備を始めたようです。「戦に行くのか? 援軍なんてやってられねー」って、文句をこぼしている兵士がいましたから」
「援軍ねえ。敵が襲撃してから三日も立っているのに、随分と、時間がかかること」
「援軍なんて、どうせ役にも立たないだろうに」
フィロの推測には、全員が全く異論なく賛成ですよ。うんうん。
「でも、結構な数でしたよ」
ジャンが口を挟んだ。
「どのくらいです?」
「荷物とか、動き回っている兵士がかなりいました。100人以上は、いると思いますけど」
「へえ、そうですか。調査の方は、どうなっています?」
「ある程度、家屋、物資、建築物の場所は判りました。θの方は、まだ数えているはず」
「いや、もう終わりました。昨日のといれて――大体、千人ほどですね。使用人とかいないのか、次で確認してきます」
「よろしくね。κは?」
「もう少し見て回ってきます。それが終われば、地図を描くので」
「そうですか。では、三人共、よろしくね」
「わかりました」
頼りになる子供達は、簡単な報告を済ませて、また任務に戻って行く。
セシルが連れて来た五人の子供達は、セシルの領地にいる領民だ。そして、フィロを抜かした四人は、今の所、領地の「騎士見習い」 である。
見習い騎士、ではない。
正規の騎士ではないだけで、騎士の仕事もしなければならないし、任務もこなさなければならない。厳しい訓練も受けているし、徹底した騎士の躾だってされている。
基礎を習っている、ただの“見習い”ではない。
領地の子供達で仕事をする子供達は、全員「見習い」 とされる。成人してから、正式な仕事の任命が下り、「見習い」 ではなくなるだけだ。
そして、まだ子供であるのに――あの五人の子供達は、セシルが手放せない、とても優秀なセシルの“精鋭部隊”となるほどに、死ぬほどの努力をして、腕を磨いてきた子供達なのだ。
ジャン、ケルト、フィロ、ハンス、トムソーヤ。
その順番で、年齢が年長から年少になっていき、大抵、グルーブで行動する時には、ジャンがグルーブのまとめ役をやっていることが多い。
そして、全員、スラム街の孤児だ。
スラム街の孤児で、ゴミのような扱いを受けて、虐げられ、人としてなど扱われず、そうやって生き抜いて来た子供達を、セシルが領地に呼び寄せたのだ。
それから、五人はコトレアの領民となった。
ケルトとハンスは、昔から器用な子供だったようで、なんでも自分達で作り上げることが得意だ。
ケルトは、木ならなんでも切り崩したり、武器を作ったりと、仕事が手早い。
ハンスはケルトのように木工もするが、ハンスの場合は、手でなんでもグチャグチャにするのが趣味なのだ。盗んだ時計を分解したり、ドアの金具を外したり、そういったことが大得意である。
それで、この二人には、昨日、セシル達が陣を取っている周囲一帯の罠と仕掛けを張ってもらったのだ。初日から、盗人を捕まえることができて、大助かりだ。
フィロは五人の中で一番頭が良かった子供で、頭の回転も機転も早く、領地にやって来た当初から、セシルの付き人として、そっちの教育を受けていた。
だから、大抵、セシルが行く場所には、フィロが同行している。
最後に、トムソーヤは、グループの中で最年少の子供である。まだ体格も小さく、それだけに、大抵、いつも見張り役として、一人、こっそりと隠れている仕事を任されることが多い。
昔から、こっそり隠れてばかりいる為、ほとんど気配を悟られることもない。
ただ、隠れる為には、最適な隠れ場所を見つける必要があるし、逃げ場所確保の為に、地理や地形の把握が必要とされる。
それで、そういった知識が自然と養われたのか、身に着いたのか、トムソーヤは地理や地形を読むことに長けていた。だから、今回も、駐屯地の敷地内を散策させ、駐屯地の構造やら、地図の作成を任されている。
まだまだ子供なのに、本当に、セシルの元に集まった子供達は、大人以上の働きをして、とても頼りになる子供達ばかりだ。
その日は、それぞれの仕事をこなし、順調な一日を終えていた。それぞれに持って帰ってきた報告をし合い、駐屯地の構造やら施設などの位置も、大体、把握した。
リアーガやジャール達は、西の砦に向かって少し距離を伸ばしてはみたが、駐屯地周辺だけ、と言うセシルの指示で、それほど遠くまでの確認はしていない。
だが、干し肉を買いに行くついでで、ジャールが仕入れて来た情報は、ちょっとボーナスを出してもいいほどの価値ある情報となった。
「どうやら、コロッカルとブレッカを行き来する奴がいるらしい。毎回、毎回、なにか物資を持ち運んでいる男らしいがな。ブレッカなんて、基礎用品程度しか買い入れはできない。なのに、その男が持ち込んでくる高価な嗜好品やら珍味が、酒場なんかで直接取引されてるってな話だ」
「それで、横流し、ですか?」
「そうだろうな。酒場の奴らの話でも、「たぶん、駐屯地のお偉いさんからこっそりくすねてきたんだろうさ」 なんて噂も上がってる」
「噂も上がっているのに、何もしないんですね」
「別に、ブレッカで店を開いている奴らには、支障もなければ、問題もないだろ? 客が金を払えば、それでいい」
「まあ、そうですけれど」
「もう一つ、面白い話も出てたぜ」
「それは?」
「高価な嗜好品やら珍味だけでなく、時たま、武器が売られてくる、ってな」
「武器? 剣ですか?」
「そう。それも、かなり頻繁に」
「剣を売りさばいてばかりでは、限りがあるでしょう?」
「確かにな。だが、頻繁に剣を売りさばいているとは言え、数は多くない。数本ずつが横流しされているようだな。その代わりに、ブレッカにある武器商に、兵士が剣を買い付けにくる。それも劣化した品質の剣を」
「どういうことです?」
「王国軍の兵士は、あんな役立たずでも、一応、正規の兵士だ。それで、正規の剣が支給される。そいつは、ちゃんとしたモンだろうな。そいつを売りさばき、盗人が金儲けする。闇商人は、質の高い剣を闇商売で売りさばき、儲けを得る。そして、今度は、劣化した品質の剣を武器商に売りつけ、横流しを誤魔化す為に、盗人が、その安モンで粗悪品を買って帰る。多少の出費だろうと、最初に売りさばいた金があるから、まだ多少の儲けはある」
「なるほど」
「試しに買ってみたが、間違いなく粗悪品だ」
「買えたのですか?」
「ああ、予備は何本かおいてあるようだ。それは別払いで」
「……いいでしょう。それが粗悪品?」
「ああ。鋼じゃない。重さからいって鉄だが、混合鉄かなんかで、木を切り倒したら、すぐに刃こぼれしたぜ」
「全然、役に立たないじゃないですか。それで戦?」
あまりにバカげてる、と完全に軽蔑しているセシルに、ジャールも肩をすくめる。
「あんたの見立ては正しかったな。この駐屯地――いや、もしかしたら、反対側も、絶望的だ」
「そうですか」
セシルの憶測が確認されたからと言って、何も嬉しくはない。
むしろ――確認が取れてしまって、もう、呆れを通り越して、軽蔑以外のなにものでもない。
「相変わらず、いい仕事ぶりですね」
「お喋りは好きなんでね」
それで、ちょっと店に顔を出した程度で、ここまでの情報収集である。
できる味方や仲間がいると、本当に仕事が早いだけではなく、頼りになるものだ。セシルが一人で動き回る必要もない。
ああぁ……、良い人材に恵まれて本当に良かったですわぁ……。
1
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。

元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

辺境伯令嬢に転生しました。
織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。
アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。
書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる