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第48話 新たな出会い
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転送装置が起動して白い光が琢磨とシエラを飲み込んだ。一瞬の浮遊感とともに光が晴れるとなんか薄暗い空間だった。外は夜なのかと思ったが、目が段々と暗さに慣れてきて辺りを見渡すとごつい岩の壁が所せましありどう見ても洞窟の中って言われた方がしっくりする場所だった。
「何でだ? まさか失敗したのか?」
やっと外に出てダンジョンから出れると思ったのにこの仕打ち。ある意味奈落の底に落とされた時よりも今の方がショックがでかかった。
いくら見ても今まで見てきたダンジョンの壁にしか思えない。しかもこの場所に見覚えがない。あのアトリエまでもう一度行く元気がない。それにもしかしたら違うダンジョンに転移した可能性も拭いきれない。しょんぼりした琢磨の袖をグイグイ引っ張られた。「なんだ?」と顔を向ければシエラが指を差して「向こうの方に光が見える」と告げてきた。
「向こう?」
琢磨はシエラの指差す方向に目を凝らして眺めると確かにぼんやりと白い光が漏れてる箇所がある。
「・・・・・・もしかしたら外の光かもしれない」
「だとしたら出口の可能性が高いな」
二人は光が漏れてる方に歩き出した。近づくにつれ外の明かりが漏れてることが分かる。やっと外だと気を緩めた瞬間、突然地面が開き、二人とも落ちた。落ちた場所は滑り台みたいに琢磨たちを運び、しばらくするとその勢いのまま放り出されて二人とも強くお尻を打ちつけた。
「痛ー!」
琢磨はお尻をさすりながら周りを見渡すと樹木に囲まれていた。太陽の光に照らされてるところを見るとどうやら外に出られたようだ。
「シエラ、大丈夫か?」
琢磨は手を差し出す。
「・・・・・・お尻がヒリヒリする」
シエラは琢磨の手を取り立ち上がる。
「それにしても最後にあんな落とし穴があるとわな。完全に油断してた」
「あれ、たぶん魔王様の仕掛け・・・・・・昔からこういう悪戯みたいの良くしてた」
琢磨はいちいち気にしたら負けだと心の中で笑い焦げている颯斗の幻影を追い払いながら後ろを見る。岩の上の方に穴のようなものが見える。おそらくあそこから放り出されたのだろう。しばらくしたら穴が自動で塞がった。どういう仕組なんだ?
「・・・・・・久々の外の空気美味い」
シエラに言われ思い出したように新鮮な風が流れてきた。今までは気にしたことは無かったのにあんなに長い時間ダンジョンの奈落の底にいたと思うと周りを囲んでる樹木と新鮮な風に空気、それにどこからか聞こえてくる川の水の音、これほど地上に出れて感動したことは無かった。
「やっと、太陽を拝むことができた。・・・・・・もうダメだと思った時は何度もあったけど・・・・・・」
「・・・・・・諦めなければ何でもできる」
「シエラ、いいこと言うじゃないか」
琢磨は大自然の中に寝転んで日向ごっこしだした。
「・・・・・・タクマ、何してるの?」
「シエラも寝っ転がってみ。気持ちいから」
「んっ」
シエラも琢磨の横に寝転んだ。
「気持ちいい。・・・・・・なんだか眠くなってきた」
「少し寝るか? 別に急いでるわけでもないしな。一応結界ぐらい張っておくか――ん、近くに何かいるな」
ガサガサと音がし、樹木の間から魔物が数匹駆けてくる。囲まれている。見たところウルフのようだ。
「はぁ、人がせっかく気持ちよく寝てたのに、ただで済むと思うなよ」
「・・・・・・私もやろうか」
「いや、シエラは後ろに下がっていてくれ。せっかくだから今の俺の実力を試す実験台にしてやろう」
「・・・・・・タクマ、なんか悪だくみしてそうな顔している」
琢磨は魔物たちの前に出る。ちょっと前は恐ろしい魔物のはずなのに今は何の恐怖も感じないし、自棄《やけ》に落ち着いてるのが分かる。もしかしたら魔物の肉を喰らったりあんな密閉されたところに長くいたもんだから精神がおかしくなったのかもしれない。
ウルフたちは魔物特有の殺気めいたものを琢磨に感じ無意識に後ずさる。金縛りにあったようにブルブル震えていたが、一匹のウルフが均衡を破るように咆哮《ほうこう》を上げながら琢磨に飛びかかった。
「ガァアアアアアア!!!」
琢磨は飛びかかってくるはずのウルフがなかなか来ないことに痺れを切らしていた。まるでウルフの動きがスローモーションに見えるのだ。何らかのスキルを使ったのではない。そこまでのレベル差があることを物語っている。常人ならば素早い動きに見えるはずの動作が琢磨には目に留まったように見えるのだ。琢磨は歩くようにウルフに近づくとすれ違いざまに聖剣を抜き一太刀浴びせた。
ウルフは琢磨がいつの間にか背後にいることに気付きもう一度飛びかかろうとした瞬間、ゴトッとウルフの頭が落ち、やがて消滅して魔石が転がっていた。
あまりの出来事に呆然としたエルフたちだったが琢磨に勝てないと見るや後方にいたシエラをターゲットに絞り一斉に襲い掛かろうとするがシエラの魔法であっけなく倒されていた。
琢磨は転がっている魔石を回収しながら唸《うな》っていた。
そんな琢磨の様子が気になってシエラが近くに来る。
「どうしたの?」
「いや、今の魔物全然大したことなき上に動きが止まってるように見えたんだよな~。こんな事初めてだから、知らないうちに狸にでも化かされてるような」
「・・・・・・タヌキ? てのはよくわからないけど今まで相当な視線を潜り抜けてきたからレベルは相当上がってるはず。それに今の琢磨ならミノタウロスぐらいなら瞬殺できると思う」
「・・・・・マジで。ミノタウロスとやったときは何回も死を覚悟したけど」
「自信もっていい。あのころとは雲泥《うんでい》の差」
「シエラにそう言ってもらえると自信つくな。そうか俺が強くなったのか」
琢磨はダンジョンの戦いは無駄じゃなかったと実感して泣きそうになった。
琢磨たちは歩き出そうとしたが周りを樹木に囲まれてるためここがどの辺りか分からない。アトリエから持ってきた地図も世界地図を見てる感じで近くに何があるか分からない。
「シエラ、近くの街か村の場所分かるか?」
「わからない」
「仕方ない。ちょっとそこにある絶壁登って上から全体見渡すか」
目の前に聳《そび》え立つ高さ二十メートルぐらの絶壁を見上げながら言うと、シエラが「見てくる」と飛び跳ねるように登って行ってしまった。
「・・・・・忍者みたいなやつだな」
数分後、シエラが降りてきた。
「どうだった。何か建造物らしきものとかなかったか?」
「周りは気に囲まれて見渡す限り森だったけどあっちの方向に何かが土煙を上げて疾走していた」
「とりあえずその場所に行くか。もし、人とか獣人なら街の場所教えてもらえばいいし、もし魔物ならぶっ殺せばいいしな」
琢磨とシエラは足に装備している武器の性能を確かめるいい機会だと土煙が舞っているいる場所まで疾走した。すると、あまりのスピードに周りの樹木が衝撃波で圧《へ》し折れたりしていた。そうこうしているうちにあっという間に土煙が向かってくる場所に回り込んだ。
「あれか?」
「そう・・・・・・」
琢磨は【緋色の魔眼】を発動して土煙の先頭を観察しているとこちらに向かってくる人影を捉えた。その人影は耳が長く長い緑色の髪、背中には矢筒《やづつ》、その中には弓が数本入っている。そして右手には弓矢、あの特徴はエルフに違いない。涙目で何かから逃げてるようだ。
段々とこちらに近づいてきているがまだ五キロメートルぐらいの距離が離れてる。
「エルフってこの辺りに生息してるのか?」
「・・・・・聞いたことない。昔エルフに会ったことあるけど精霊の森って言うところに結界が張ってあって普段は外に出ないって聞いたことがある」
「じゃあ、何か? よっぽどのことがあって出ざるおえなかったが興味本位で外に出たか? 取り敢えずエルフなら森のこと詳しいだろうから聞きに行くか」
もう一度エルフを見るとこちらに何か言いながら手を振っている。この距離で見えるのか。さすがはエルフと思いながらせっかくだから琢磨も手を振り返す。【緋色の魔眼】でも言葉までは聞き取れなかった。
琢磨とシエラはエルフがいる方向に疾走するとやがて視界に捉《とら》えた。
「見つけましたぁ!! 酷いじゃないですかぁ。助けを求めたのに手を振り返すだなんて!!! お願い、あいつらを――ぐふぅ」
エルフが涙を流しながら恐怖に引き攣られたような顔で琢磨に飛びかかってきたところを思わず首元にエルボをきめてしまった。
エルフは崩れ落ち、口から泡を吹いてビクッビクッと痙攣しながら気絶していた。
「・・・・・タクマ、やったの?」
「・・・・・気持ちわっるい顔で近づいてきたから思わず手が出ちまった。お詫びに元凶をやっつけておくか」
「元凶?」
「ほら向こうからわらわらと向かってくるぞ」
シエラはその方向を見ると遠くから何かが駆けてくる音が聞こえた。
「何でだ? まさか失敗したのか?」
やっと外に出てダンジョンから出れると思ったのにこの仕打ち。ある意味奈落の底に落とされた時よりも今の方がショックがでかかった。
いくら見ても今まで見てきたダンジョンの壁にしか思えない。しかもこの場所に見覚えがない。あのアトリエまでもう一度行く元気がない。それにもしかしたら違うダンジョンに転移した可能性も拭いきれない。しょんぼりした琢磨の袖をグイグイ引っ張られた。「なんだ?」と顔を向ければシエラが指を差して「向こうの方に光が見える」と告げてきた。
「向こう?」
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「・・・・・・もしかしたら外の光かもしれない」
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「痛ー!」
琢磨はお尻をさすりながら周りを見渡すと樹木に囲まれていた。太陽の光に照らされてるところを見るとどうやら外に出られたようだ。
「シエラ、大丈夫か?」
琢磨は手を差し出す。
「・・・・・・お尻がヒリヒリする」
シエラは琢磨の手を取り立ち上がる。
「それにしても最後にあんな落とし穴があるとわな。完全に油断してた」
「あれ、たぶん魔王様の仕掛け・・・・・・昔からこういう悪戯みたいの良くしてた」
琢磨はいちいち気にしたら負けだと心の中で笑い焦げている颯斗の幻影を追い払いながら後ろを見る。岩の上の方に穴のようなものが見える。おそらくあそこから放り出されたのだろう。しばらくしたら穴が自動で塞がった。どういう仕組なんだ?
「・・・・・・久々の外の空気美味い」
シエラに言われ思い出したように新鮮な風が流れてきた。今までは気にしたことは無かったのにあんなに長い時間ダンジョンの奈落の底にいたと思うと周りを囲んでる樹木と新鮮な風に空気、それにどこからか聞こえてくる川の水の音、これほど地上に出れて感動したことは無かった。
「やっと、太陽を拝むことができた。・・・・・・もうダメだと思った時は何度もあったけど・・・・・・」
「・・・・・・諦めなければ何でもできる」
「シエラ、いいこと言うじゃないか」
琢磨は大自然の中に寝転んで日向ごっこしだした。
「・・・・・・タクマ、何してるの?」
「シエラも寝っ転がってみ。気持ちいから」
「んっ」
シエラも琢磨の横に寝転んだ。
「気持ちいい。・・・・・・なんだか眠くなってきた」
「少し寝るか? 別に急いでるわけでもないしな。一応結界ぐらい張っておくか――ん、近くに何かいるな」
ガサガサと音がし、樹木の間から魔物が数匹駆けてくる。囲まれている。見たところウルフのようだ。
「はぁ、人がせっかく気持ちよく寝てたのに、ただで済むと思うなよ」
「・・・・・・私もやろうか」
「いや、シエラは後ろに下がっていてくれ。せっかくだから今の俺の実力を試す実験台にしてやろう」
「・・・・・・タクマ、なんか悪だくみしてそうな顔している」
琢磨は魔物たちの前に出る。ちょっと前は恐ろしい魔物のはずなのに今は何の恐怖も感じないし、自棄《やけ》に落ち着いてるのが分かる。もしかしたら魔物の肉を喰らったりあんな密閉されたところに長くいたもんだから精神がおかしくなったのかもしれない。
ウルフたちは魔物特有の殺気めいたものを琢磨に感じ無意識に後ずさる。金縛りにあったようにブルブル震えていたが、一匹のウルフが均衡を破るように咆哮《ほうこう》を上げながら琢磨に飛びかかった。
「ガァアアアアアア!!!」
琢磨は飛びかかってくるはずのウルフがなかなか来ないことに痺れを切らしていた。まるでウルフの動きがスローモーションに見えるのだ。何らかのスキルを使ったのではない。そこまでのレベル差があることを物語っている。常人ならば素早い動きに見えるはずの動作が琢磨には目に留まったように見えるのだ。琢磨は歩くようにウルフに近づくとすれ違いざまに聖剣を抜き一太刀浴びせた。
ウルフは琢磨がいつの間にか背後にいることに気付きもう一度飛びかかろうとした瞬間、ゴトッとウルフの頭が落ち、やがて消滅して魔石が転がっていた。
あまりの出来事に呆然としたエルフたちだったが琢磨に勝てないと見るや後方にいたシエラをターゲットに絞り一斉に襲い掛かろうとするがシエラの魔法であっけなく倒されていた。
琢磨は転がっている魔石を回収しながら唸《うな》っていた。
そんな琢磨の様子が気になってシエラが近くに来る。
「どうしたの?」
「いや、今の魔物全然大したことなき上に動きが止まってるように見えたんだよな~。こんな事初めてだから、知らないうちに狸にでも化かされてるような」
「・・・・・・タヌキ? てのはよくわからないけど今まで相当な視線を潜り抜けてきたからレベルは相当上がってるはず。それに今の琢磨ならミノタウロスぐらいなら瞬殺できると思う」
「・・・・・マジで。ミノタウロスとやったときは何回も死を覚悟したけど」
「自信もっていい。あのころとは雲泥《うんでい》の差」
「シエラにそう言ってもらえると自信つくな。そうか俺が強くなったのか」
琢磨はダンジョンの戦いは無駄じゃなかったと実感して泣きそうになった。
琢磨たちは歩き出そうとしたが周りを樹木に囲まれてるためここがどの辺りか分からない。アトリエから持ってきた地図も世界地図を見てる感じで近くに何があるか分からない。
「シエラ、近くの街か村の場所分かるか?」
「わからない」
「仕方ない。ちょっとそこにある絶壁登って上から全体見渡すか」
目の前に聳《そび》え立つ高さ二十メートルぐらの絶壁を見上げながら言うと、シエラが「見てくる」と飛び跳ねるように登って行ってしまった。
「・・・・・忍者みたいなやつだな」
数分後、シエラが降りてきた。
「どうだった。何か建造物らしきものとかなかったか?」
「周りは気に囲まれて見渡す限り森だったけどあっちの方向に何かが土煙を上げて疾走していた」
「とりあえずその場所に行くか。もし、人とか獣人なら街の場所教えてもらえばいいし、もし魔物ならぶっ殺せばいいしな」
琢磨とシエラは足に装備している武器の性能を確かめるいい機会だと土煙が舞っているいる場所まで疾走した。すると、あまりのスピードに周りの樹木が衝撃波で圧《へ》し折れたりしていた。そうこうしているうちにあっという間に土煙が向かってくる場所に回り込んだ。
「あれか?」
「そう・・・・・・」
琢磨は【緋色の魔眼】を発動して土煙の先頭を観察しているとこちらに向かってくる人影を捉えた。その人影は耳が長く長い緑色の髪、背中には矢筒《やづつ》、その中には弓が数本入っている。そして右手には弓矢、あの特徴はエルフに違いない。涙目で何かから逃げてるようだ。
段々とこちらに近づいてきているがまだ五キロメートルぐらいの距離が離れてる。
「エルフってこの辺りに生息してるのか?」
「・・・・・聞いたことない。昔エルフに会ったことあるけど精霊の森って言うところに結界が張ってあって普段は外に出ないって聞いたことがある」
「じゃあ、何か? よっぽどのことがあって出ざるおえなかったが興味本位で外に出たか? 取り敢えずエルフなら森のこと詳しいだろうから聞きに行くか」
もう一度エルフを見るとこちらに何か言いながら手を振っている。この距離で見えるのか。さすがはエルフと思いながらせっかくだから琢磨も手を振り返す。【緋色の魔眼】でも言葉までは聞き取れなかった。
琢磨とシエラはエルフがいる方向に疾走するとやがて視界に捉《とら》えた。
「見つけましたぁ!! 酷いじゃないですかぁ。助けを求めたのに手を振り返すだなんて!!! お願い、あいつらを――ぐふぅ」
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エルフは崩れ落ち、口から泡を吹いてビクッビクッと痙攣しながら気絶していた。
「・・・・・タクマ、やったの?」
「・・・・・気持ちわっるい顔で近づいてきたから思わず手が出ちまった。お詫びに元凶をやっつけておくか」
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