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第三章「都落ち侍のゆとりぐらし」
第十話「糟糠の妻」
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虚屋の一室に、夢野をはじめとする大勢が集まっていた。
場に居るのは、部屋の主である虚屋と、出版の取引相手である夢野と綾女、更に、久恵と二人の青年である。
二人の青年は、取手藩の後継者争いをしている毛野正之進と毛野利左衛門である。後継者争いと言っても普通のものではなく、互いに譲り合った結果出奔してしまったのである。後継者が不在になってしまったため、現在取手藩は混乱状態にあり、幕府も困惑しているのだ。
その二人を探しに来たのが取手藩でも有数の商家の娘である久恵である。久恵は藩主一族とも血縁関係にあり、正之進と利左衛門とは面識がある。
「夢野さん凄いですね。昨日頼んだばかりなのに、もう二人とも見つけるなんて。こんなに簡単なら、もっと早くお願いするんでした」
久恵は興奮気味に言った。久恵の視点からすれば、確かにそう思うのも当然である。だが、夢野が正之進達を見つけたのはただの偶然である。長屋の隣人である鯉之助が、名を変えて潜んでいた正之進だっただけである。そして利左衛門は正之進と連絡をとりあっていたので、簡単に揃っただけの事だ。
「単刀直入に言いますが、早いところ藩に戻ってくれませんか? 今は幕府も静観していますが、本来なら大名家の跡取りが出奔するなど一大事ですよ。人質を勝手に隠匿して謀反を企んでいると言われても弁解できません」
夢野は挨拶もそこそこに、二人を説得にかかった。先ずは正論をぶつけてみる事にした。
正論中の正論を突かれ、正之進と利左衛門は微妙な顔になった。
「お二人が互いに譲り合うその悌の心は分かりますが、徳川への忠や父への孝を忘れてはいけません。史記にある伯夷と叔斉の話は確かに美しいですが、現代で実践するには制約が大きすぎます。それに伯夷と叔斉には他に兄弟がいたので跡継ぎは問題ありませんでしたが、今のあなた達が置かれている状況は違うではありませんか」
二人は学問好きであると聞いているので、夢野は儒学的な観点から説得を続ける。だが、これに対して意外な反論がある。
「いや、それは違います。跡取りは他にいます。家老の生野仲馬は我らの父の妹の子、つまり我らからすれば従弟にあたります。そもそも私は父がかなり歳をとってから生まれましたので、生まれなかった場合は仲馬に藩主の地位を譲る約束になっていたのです」
「そう、結局利左衛門が生まれたり、私が養子になったのでその話は消えましたが、仲馬殿は家老として藩政を切り盛りしており、昨今の難しい時勢を乗り切るには若輩の我らが藩主になるより適切なはずです」
「え? そうなんですか?」
水戸藩主の徳川斉昭などは、伯夷や叔斉の話、そして自分の祖先の話になぞらえて正之進達以外を藩主にする事はまかりならんと主張しているらしいが、これならば話は別である。家老の生野仲馬なる人物は、伯夷と叔斉の逸話になぞらえる観点からも、水戸家の過去の話から言っても十分周囲が納得する話である。
「そして、そこにいる久恵さんは先々代の藩主の落胤にあたるので、彼女と結婚し、その子を次世代の藩主とするのがその先々代の遺言でして」
「なんか妙な話になって来たわね」
話が複雑になって来たので綾女が顔をしかめる。
どうやら藩の外部が知らないし、久恵が話していなかった事情が色々とある様だ。だが、論点を絞り込む事は出来る。
「要は、家老が藩主になって更には久恵さんと結婚して次の跡継ぎにすれば、血脈や遺言が成り立ち、解決って事なんですね?」
「その通りです」
「その家老の年齢は?」
「確か四十過ぎかと」
「奥方は?」
「当然います。もう元服した子供もいて藩庁に出仕していますよ」
「久恵さんがこの件をどう思っているか、聞いた事はありますか?」
「さあ?」
「ああもう! さっきから聞いていればぐだぐだとくだらない事を!」
夢野が正之進や利左衛門に詳しい事情を聞いていたのだが、ついに綾女が怒りを露わにした。
「あなた達の言う通りにするとして、家老の奥方はどうするの! それに、そんな結婚を強いられる久恵さんの気持ちはどうなるの!」
「し、しかし、よくある事では?」
「だまらっしゃい!」
正之進が何とか反論しようとしたのだが、凄まじい剣幕の綾女に怒鳴られて口をつぐむ。確かに主君の命で妻を代えるというのは武家では普通の事であるし、二十以上離れた結婚も珍しくはない。
だが、綾女にとってはどうでも良い事だ。
「綾女の言い方は乱暴ですが、正論も含まれています。糟糠の妻は粗略に扱ってはならぬという話が残っている様に、例え藩主の意向であっても軽々しく離縁して、別の女性と結婚させようというのは如何なものでしょう」
夢野が言う糟糠の妻の逸話は、皇帝から新たな妻を提案された家臣が断った事を伝えている。提案された新しい妻は皇帝の姉である。つまり皇帝の一族に連なる事さえ妻のために拒否したのである。これを思えば、一地方の藩主の地位などいかほどのものであろう。
「実は、仲馬殿は奥方と離縁する事も、藩主になる事も拒否していまして」
「それで我らがいなくなれば諦めるものかと」
「もっと話し合ってください」
正之進と利左衛門はうなだれた。自分達の考えが未熟だったことを痛烈に指摘されてしまったのだ。これまで自分達の考え方は、家臣や領民からは高潔であると称賛されていた。だがそれは、身内だけの論理である。傍から見ている夢野達からすれば、随分と滑稽だったと痛感したのだ。いや、滑稽どころか度が過ぎて不快だったとも言えよう。
ひとまず二人は、藩邸に戻る事を約束したのだった。
夢野と藩に帰還する約束を交わしている二人を見ながら、綾女はこっそりと久恵に尋ねた。
「どちらが好きなの?」
先々代の藩主の遺言をそのまま解釈するならば、次の藩主になる者が久恵と結婚する事になる。つまり、家老でなくとも良いわけである。ならば、久恵が結婚の意思を示した方が藩主になるという逆の発想もある。互いに譲り合って結論が出ないのであれば、これが決め手となるかもしれない。
「決められません」
「あらそう」
正之進と利左衛門の話し合いと同じく、久恵の心も決められない様である。
決断しきれない三人に綾女はふと溜息をついた。そして、時間がかかってもきちんと結論を出してくれるよう願ったのであった。
場に居るのは、部屋の主である虚屋と、出版の取引相手である夢野と綾女、更に、久恵と二人の青年である。
二人の青年は、取手藩の後継者争いをしている毛野正之進と毛野利左衛門である。後継者争いと言っても普通のものではなく、互いに譲り合った結果出奔してしまったのである。後継者が不在になってしまったため、現在取手藩は混乱状態にあり、幕府も困惑しているのだ。
その二人を探しに来たのが取手藩でも有数の商家の娘である久恵である。久恵は藩主一族とも血縁関係にあり、正之進と利左衛門とは面識がある。
「夢野さん凄いですね。昨日頼んだばかりなのに、もう二人とも見つけるなんて。こんなに簡単なら、もっと早くお願いするんでした」
久恵は興奮気味に言った。久恵の視点からすれば、確かにそう思うのも当然である。だが、夢野が正之進達を見つけたのはただの偶然である。長屋の隣人である鯉之助が、名を変えて潜んでいた正之進だっただけである。そして利左衛門は正之進と連絡をとりあっていたので、簡単に揃っただけの事だ。
「単刀直入に言いますが、早いところ藩に戻ってくれませんか? 今は幕府も静観していますが、本来なら大名家の跡取りが出奔するなど一大事ですよ。人質を勝手に隠匿して謀反を企んでいると言われても弁解できません」
夢野は挨拶もそこそこに、二人を説得にかかった。先ずは正論をぶつけてみる事にした。
正論中の正論を突かれ、正之進と利左衛門は微妙な顔になった。
「お二人が互いに譲り合うその悌の心は分かりますが、徳川への忠や父への孝を忘れてはいけません。史記にある伯夷と叔斉の話は確かに美しいですが、現代で実践するには制約が大きすぎます。それに伯夷と叔斉には他に兄弟がいたので跡継ぎは問題ありませんでしたが、今のあなた達が置かれている状況は違うではありませんか」
二人は学問好きであると聞いているので、夢野は儒学的な観点から説得を続ける。だが、これに対して意外な反論がある。
「いや、それは違います。跡取りは他にいます。家老の生野仲馬は我らの父の妹の子、つまり我らからすれば従弟にあたります。そもそも私は父がかなり歳をとってから生まれましたので、生まれなかった場合は仲馬に藩主の地位を譲る約束になっていたのです」
「そう、結局利左衛門が生まれたり、私が養子になったのでその話は消えましたが、仲馬殿は家老として藩政を切り盛りしており、昨今の難しい時勢を乗り切るには若輩の我らが藩主になるより適切なはずです」
「え? そうなんですか?」
水戸藩主の徳川斉昭などは、伯夷や叔斉の話、そして自分の祖先の話になぞらえて正之進達以外を藩主にする事はまかりならんと主張しているらしいが、これならば話は別である。家老の生野仲馬なる人物は、伯夷と叔斉の逸話になぞらえる観点からも、水戸家の過去の話から言っても十分周囲が納得する話である。
「そして、そこにいる久恵さんは先々代の藩主の落胤にあたるので、彼女と結婚し、その子を次世代の藩主とするのがその先々代の遺言でして」
「なんか妙な話になって来たわね」
話が複雑になって来たので綾女が顔をしかめる。
どうやら藩の外部が知らないし、久恵が話していなかった事情が色々とある様だ。だが、論点を絞り込む事は出来る。
「要は、家老が藩主になって更には久恵さんと結婚して次の跡継ぎにすれば、血脈や遺言が成り立ち、解決って事なんですね?」
「その通りです」
「その家老の年齢は?」
「確か四十過ぎかと」
「奥方は?」
「当然います。もう元服した子供もいて藩庁に出仕していますよ」
「久恵さんがこの件をどう思っているか、聞いた事はありますか?」
「さあ?」
「ああもう! さっきから聞いていればぐだぐだとくだらない事を!」
夢野が正之進や利左衛門に詳しい事情を聞いていたのだが、ついに綾女が怒りを露わにした。
「あなた達の言う通りにするとして、家老の奥方はどうするの! それに、そんな結婚を強いられる久恵さんの気持ちはどうなるの!」
「し、しかし、よくある事では?」
「だまらっしゃい!」
正之進が何とか反論しようとしたのだが、凄まじい剣幕の綾女に怒鳴られて口をつぐむ。確かに主君の命で妻を代えるというのは武家では普通の事であるし、二十以上離れた結婚も珍しくはない。
だが、綾女にとってはどうでも良い事だ。
「綾女の言い方は乱暴ですが、正論も含まれています。糟糠の妻は粗略に扱ってはならぬという話が残っている様に、例え藩主の意向であっても軽々しく離縁して、別の女性と結婚させようというのは如何なものでしょう」
夢野が言う糟糠の妻の逸話は、皇帝から新たな妻を提案された家臣が断った事を伝えている。提案された新しい妻は皇帝の姉である。つまり皇帝の一族に連なる事さえ妻のために拒否したのである。これを思えば、一地方の藩主の地位などいかほどのものであろう。
「実は、仲馬殿は奥方と離縁する事も、藩主になる事も拒否していまして」
「それで我らがいなくなれば諦めるものかと」
「もっと話し合ってください」
正之進と利左衛門はうなだれた。自分達の考えが未熟だったことを痛烈に指摘されてしまったのだ。これまで自分達の考え方は、家臣や領民からは高潔であると称賛されていた。だがそれは、身内だけの論理である。傍から見ている夢野達からすれば、随分と滑稽だったと痛感したのだ。いや、滑稽どころか度が過ぎて不快だったとも言えよう。
ひとまず二人は、藩邸に戻る事を約束したのだった。
夢野と藩に帰還する約束を交わしている二人を見ながら、綾女はこっそりと久恵に尋ねた。
「どちらが好きなの?」
先々代の藩主の遺言をそのまま解釈するならば、次の藩主になる者が久恵と結婚する事になる。つまり、家老でなくとも良いわけである。ならば、久恵が結婚の意思を示した方が藩主になるという逆の発想もある。互いに譲り合って結論が出ないのであれば、これが決め手となるかもしれない。
「決められません」
「あらそう」
正之進と利左衛門の話し合いと同じく、久恵の心も決められない様である。
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