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3:ショットガン・コヨーテ
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「まあ、座りなさい」
舐るように視線を這わせながら、ムゲン・モチダが笑う。
促されたハナコは、向かいの革張りのカウチに座った。
「依頼の品、お持ちしました」
続いてハナコのとなりに座ったトキオが、鞄から藁紙のつつみを取りだして、おずおずと大理石のテーブルへ置いた。
「おお、やっと来たか」
ムゲンが目を輝かせてそれを開いた。なかには水色の錠剤がたっぷりと入っている。
「依頼の〈ピーク〉です。きっちり五十錠」
「うむうむ」
ムゲンはそこから二錠のピークを、人差し指と中指の背ではさんで抜き取り、一錠を自らの口に含み、もう一錠をひざに座らせた年端のいかない少女の口へと滑りこませた。うつろな瞳の少女はあどけなくそれを飲みくだし、恍惚の笑みを浮かべながらムゲンの肩に頭をあずけた。
少女の着る白いワンピースがおぞましく見え、ハナコは思わず目を逸らす。
まるで等身大の着せ替え人形だ、クソッタレ。
「天国かい?」
「はい、モチダ様」
「うむうむ、いい子だ」
少女の額に優しくキスをして、ムゲンはふたたび濁る眼をハナコに向けた。その脂肪に包まれた相貌から内面の醜悪さがこれでもかとにじみ出し、英雄の気品は微塵も感じられない。
九番には、ムゲン・モチダに限らず、四十年前の独立戦争において武功をあげた、かつての英雄がそれこそ腐るほどいる。そのほとんどがクニオ・ヒグチの独裁体制下では不要とされ、中央から捨てられた者たちである。九番まで堕ちてきたかつての英雄たちは、〈御隠居〉という、軽侮をはらむ敬称でひとくくりにされ、〈以前〉の帝政時代までは首都であったこのスラム街の、中心部にそびえ立つ超高層ビル〈面伏せの塔――通称ツラブセ〉に、その身を潜めていた。
ゆえに滅多なことでは下界へ姿を現すことはないが、ストリップバー〈ショットガン・コヨーテ〉で、ふた月に一度ひらかれるムゲン・モチダ主催の慰労会には、そのストレスを発散させるためにこぞって出席する。この日だけは一般客の入店は禁止され、店内には、いまだ好色の光を瞳に宿した老人たちと、それを適度にあしらいながらも艶やかに媚びる、色香にあふれた女たちによって狂宴が繰り広げられる。
「いけすかないね、どいつもこいつも」ハナコはトキオに囁いて、「報酬をお願いします。早く帰りたいので」と、ムゲンをにらみつけながら吐き捨てた。
「気の強いお姉さんだな、だがなかなかの器量好しときている。どうだ、わたしが面倒を見てやろうか?」
「あいにくと、白馬の王子様との先約があるので」
「グフフ。その冗談はつまらんが、ますます気に入った。おい」
ムゲンは、背後に控える黒服からアタッシュケースを受け取ると、その中から札束を取りだして、無雑作にテーブルへと放り投げた。
「報酬にはだいぶ多いが、お釣りはお姉さんの小遣いにでもすればいい」
「そりゃどうも」
ぶっきらぼうに言って、受け取った札束をトキオに渡したハナコは、用は済んだとばかりに立ち上がり、そのまま踵を返してVIPルームを後にした。
「また会おう、お姉さん」
ムゲンの湿った声が、背に浴びせかけられる。
「毎度あり!」
ハナコは嫌悪感をあらわにして怒鳴り、出口へと向かった。
店の中央の円形になったステージでは、顔見知りの炎のように赤いショートボブの女が、色とりどりの照明できらめくポールを相手に張りのある大きな白磁色の乳房を揺らしながら艶めかしく踊っている。女はハナコに気づき、妖しげな笑みを浮かべながらゆっくりと手を振った。眉間にシワを寄せたままのハナコは、女へ控えめにうなずき返し、そのまま振り向くこともなく店を出た。
「いやあ、チャコさんキレイでしたね」
つづいて店を出てきたトキオが、鼻の下を伸ばしながら言った。
ステージの上で踊っていた赤い髪の女――チャコ・ピーベリーは、ハナコたちと同じくドン・イェンロンに飼われている四組の運び屋チームの一つに所属している。ハナコたち二人を例外として、その他の者は運び屋とはべつの稼業を持っており、チャコの場合はそれが“超人気ストリッパー”だった。
「チャコも、運び屋だけやってりゃいいのにな」
「それだけじゃあマトモに飯が食えないですからね、オヤジはがめついから。それに、麗しきチャコ・ピーベリー嬢のお陰で、明日への活力をえている連中は、そこら中にいますよ」
「盆の上にいる時点で、一般人には手の届かない女ってことじゃないか。あたしが男なら、イライラして、むしろ仕事が手につかないけどね」
言って、ハナコは、ムゲンの膝の上で恍惚の笑みを浮かべていた、名も知らぬ少女をふと思い出した。
――あの少女はなにも分からないまま、下卑た老人の“明日への活力”となっているんだろうか?
――そしていつの日か、チャコと同じく盆の上で、男たちのために艶めかしく踊るようになるのだろうか?
――それとも、その前にあのクソッタレな〈ピーク〉に身も心も蝕まれ、飽きた老人に捨てられてしまうのだろうか?
――その時、少女はあの白いワンピースを無慈悲にも剥がされて、捨てられてしまうのだろうか?
――ほかの新しい少女に着せるために?
――地獄の九番には、死の順番を待つばかりの英雄たちの寵愛を、躊躇いなく受け入れることでしか生きられない少女が、あと何人くらいいるのだろうか?
考えても埒のあかない疑問が、五月のハエのように脳裡にまとわりつき、吐き気と怒りが胸いっぱいに広がっていく……
「……なんかやってらんないね、飲みに行くよ」
「あ、ええ。でも金ないっすよ、おれ」
「英雄から、小遣いだか迷惑料だかをもらっただろ」
ハナコは吐き捨てるように言い、苛立ちに背を押されて歩き出した。
舐るように視線を這わせながら、ムゲン・モチダが笑う。
促されたハナコは、向かいの革張りのカウチに座った。
「依頼の品、お持ちしました」
続いてハナコのとなりに座ったトキオが、鞄から藁紙のつつみを取りだして、おずおずと大理石のテーブルへ置いた。
「おお、やっと来たか」
ムゲンが目を輝かせてそれを開いた。なかには水色の錠剤がたっぷりと入っている。
「依頼の〈ピーク〉です。きっちり五十錠」
「うむうむ」
ムゲンはそこから二錠のピークを、人差し指と中指の背ではさんで抜き取り、一錠を自らの口に含み、もう一錠をひざに座らせた年端のいかない少女の口へと滑りこませた。うつろな瞳の少女はあどけなくそれを飲みくだし、恍惚の笑みを浮かべながらムゲンの肩に頭をあずけた。
少女の着る白いワンピースがおぞましく見え、ハナコは思わず目を逸らす。
まるで等身大の着せ替え人形だ、クソッタレ。
「天国かい?」
「はい、モチダ様」
「うむうむ、いい子だ」
少女の額に優しくキスをして、ムゲンはふたたび濁る眼をハナコに向けた。その脂肪に包まれた相貌から内面の醜悪さがこれでもかとにじみ出し、英雄の気品は微塵も感じられない。
九番には、ムゲン・モチダに限らず、四十年前の独立戦争において武功をあげた、かつての英雄がそれこそ腐るほどいる。そのほとんどがクニオ・ヒグチの独裁体制下では不要とされ、中央から捨てられた者たちである。九番まで堕ちてきたかつての英雄たちは、〈御隠居〉という、軽侮をはらむ敬称でひとくくりにされ、〈以前〉の帝政時代までは首都であったこのスラム街の、中心部にそびえ立つ超高層ビル〈面伏せの塔――通称ツラブセ〉に、その身を潜めていた。
ゆえに滅多なことでは下界へ姿を現すことはないが、ストリップバー〈ショットガン・コヨーテ〉で、ふた月に一度ひらかれるムゲン・モチダ主催の慰労会には、そのストレスを発散させるためにこぞって出席する。この日だけは一般客の入店は禁止され、店内には、いまだ好色の光を瞳に宿した老人たちと、それを適度にあしらいながらも艶やかに媚びる、色香にあふれた女たちによって狂宴が繰り広げられる。
「いけすかないね、どいつもこいつも」ハナコはトキオに囁いて、「報酬をお願いします。早く帰りたいので」と、ムゲンをにらみつけながら吐き捨てた。
「気の強いお姉さんだな、だがなかなかの器量好しときている。どうだ、わたしが面倒を見てやろうか?」
「あいにくと、白馬の王子様との先約があるので」
「グフフ。その冗談はつまらんが、ますます気に入った。おい」
ムゲンは、背後に控える黒服からアタッシュケースを受け取ると、その中から札束を取りだして、無雑作にテーブルへと放り投げた。
「報酬にはだいぶ多いが、お釣りはお姉さんの小遣いにでもすればいい」
「そりゃどうも」
ぶっきらぼうに言って、受け取った札束をトキオに渡したハナコは、用は済んだとばかりに立ち上がり、そのまま踵を返してVIPルームを後にした。
「また会おう、お姉さん」
ムゲンの湿った声が、背に浴びせかけられる。
「毎度あり!」
ハナコは嫌悪感をあらわにして怒鳴り、出口へと向かった。
店の中央の円形になったステージでは、顔見知りの炎のように赤いショートボブの女が、色とりどりの照明できらめくポールを相手に張りのある大きな白磁色の乳房を揺らしながら艶めかしく踊っている。女はハナコに気づき、妖しげな笑みを浮かべながらゆっくりと手を振った。眉間にシワを寄せたままのハナコは、女へ控えめにうなずき返し、そのまま振り向くこともなく店を出た。
「いやあ、チャコさんキレイでしたね」
つづいて店を出てきたトキオが、鼻の下を伸ばしながら言った。
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「チャコも、運び屋だけやってりゃいいのにな」
「それだけじゃあマトモに飯が食えないですからね、オヤジはがめついから。それに、麗しきチャコ・ピーベリー嬢のお陰で、明日への活力をえている連中は、そこら中にいますよ」
「盆の上にいる時点で、一般人には手の届かない女ってことじゃないか。あたしが男なら、イライラして、むしろ仕事が手につかないけどね」
言って、ハナコは、ムゲンの膝の上で恍惚の笑みを浮かべていた、名も知らぬ少女をふと思い出した。
――あの少女はなにも分からないまま、下卑た老人の“明日への活力”となっているんだろうか?
――そしていつの日か、チャコと同じく盆の上で、男たちのために艶めかしく踊るようになるのだろうか?
――それとも、その前にあのクソッタレな〈ピーク〉に身も心も蝕まれ、飽きた老人に捨てられてしまうのだろうか?
――その時、少女はあの白いワンピースを無慈悲にも剥がされて、捨てられてしまうのだろうか?
――ほかの新しい少女に着せるために?
――地獄の九番には、死の順番を待つばかりの英雄たちの寵愛を、躊躇いなく受け入れることでしか生きられない少女が、あと何人くらいいるのだろうか?
考えても埒のあかない疑問が、五月のハエのように脳裡にまとわりつき、吐き気と怒りが胸いっぱいに広がっていく……
「……なんかやってらんないね、飲みに行くよ」
「あ、ええ。でも金ないっすよ、おれ」
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