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第三章 復讐その三 ハリー=カベンディッシュ
話を、しよう。
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「では、出発です!」
「「はい!」」
馬車を作り変えてすぐ、僕達は別邸を出た。
しばらくは主が不在となって誰もいなくなるけど、またここに来た際には僕が綺麗にしよう。
本当は新たに使用人を雇って管理させるという選択肢もあったんだけど、ライラ様もハンナさんもそれを拒否した。
というより、ライラ様が侯爵に陞爵したことをどこから聞きつけたのか、前まで働いていた使用人達が掌を返すようにまた雇って欲しいと懇願してきたのだ。
当然、あっさり見限ったくせに今さらと、二人は元使用人達を門前払いにした。
そんなこともあったから、なおさら雇う気はないらしい。
「この王都も、これで見納めですね……」
「また……来ますよ……」
王都の街並みを馬車で闊歩する中、しみじみと話すライラ様に、僕はポツリ、と呟く。
ただ、願わくばその時は、復讐を成就して幸せになったライラ様であらんことを……。
「うふふ、見てください!」
左隣に座るハンナさんが、嬉しそうに指を差す。
その先には、太陽の光を浴びてキラキラと輝く大きな噴水があった。
「おお……! 綺麗ですね!」
「あの噴水は“ダーヴルの噴水”と言って、お金を投げ入れると願いが叶うという言い伝えがあるんです」
「へえー、詳しいですね」
「それはもちろん。私は王都の出身ですので」
そう言うと、ハンナさんは少し胸を張った。
だけど……王都はハンナさんにとって良い思い出ではない訳で……。
「ライラ様、ハンナさん、せっかくですから僕達もお金を投げ入れてみませんか?」
「いいですね! ぜひそうしましょう!」
そう提案すると、ライラ様が手放しで賛同してくれた。
「うふふ、アデル様ならそう仰ると思っておりました」
ハンナさんが微笑みながら頷く。
「では、行きましょう!」
「「はい!」」
噴水から少し離れた通りに馬車を停めると、僕達は馬車を降りて噴水へと向かう。
「ではお嬢様、アデル様、こちらを」
そう言ってハンナさんが差し出したのは、噴水に投げ入れるための二枚の銅貨だった。
「ハンナ……せっかくなのですから、ここは金貨にしましょう」
「お嬢様、願いは投げ込むお金の価値で決まるものではないのですよ?」
額の低さが気に入らないライラ様が金貨への変更を要求するけど、ハンナさんはクイ、と眼鏡を持ち上げ、ライラ様を諌める。
「あはは、ここはハンナさんの言う通りですよ」
「あう……アデル様まで……」
僕もハンナさんに同意すると、ライラ様は渋々銅貨を受け取った。
「では、投げ入れましょか」
僕達は願いを思い浮かべながら銅貨を噴水へと投げ入れる。
「アデル様は何を願ったのですか?」
ライラ様が上目遣いで僕の顔を覗き込みながら尋ねた。
「あはは……まあ、内緒です。ライラ様は?」
「……私も内緒、です」
そう言うと、ライラ様がプイ、と顔を背けてしまった。
だけど、ライラ様の耳は赤い。
「うふふ、願いは人に話すと叶わなくなってしまいますので、それで正解ですね」
「っ! ハ、ハンナ! 先にそれを言いなさい!」
ハンナさんが悪戯っぽくそう告げると、ライラ様が慌てて抗議した。
「あ! ハンナ待ちなさい!」
すると、ハンナさんはライラ様から逃げるように離れたかと思うと、僕の背中に隠れた。
そして。
「……アデル様、ありがとうございます」
そう、僕の耳元でささやいた。
多分、ハンナさんにとってこの噴水は思い入れがあったのだろう。
だから、僕がこの噴水に来ることを提案したことへのお礼、ってことかな。
「あはは。僕も、ハンナさんと王都で素敵な思い出が作れてよかったです」
「アデル様……」
ハンナさんが僕の背中に頬をそっと寄せる。
「あー! ハンナ! 早くアデル様から離れなさい!」
「うふふ、イヤです♪」
ハンナさんは僕を盾にするように、笑いながら逃げる。
ライラ様も怒っている仕草を見せるけど、その瞳は楽しそうに輝いていた。
ああ……ライラ様、ハンナさん……。
僕は……。
「え……?」
「ふあ……?」
気づけば、人目もはばからずに二人を抱き締めていた。
「ライラ様……ハンナさん……アイザックの街に帰ったら、話をしましょう。全てが終わった後、僕達三人が一緒に幸せになるための……」
「「っ!?」」
僕の言葉に、二人が息を飲んだ。
そして。
「はいっ! たくさん……たくさんしましょう! 私達がずっと幸せでいるために!」
「ええ! そうですとも! これからも……永遠に……!」
二人はぽろぽろと涙を零しながら、僕の胸に、肩に、頬を寄せる。
ああ……僕はこんなにも、この二人に想われていたんだ……。
そして僕は……こんなにも、この二人のことが、大好きだったんだ……。
「ライラ様……ハンナさん……!」
「「アデル様……!」」
僕は二人を強く抱き寄せる。
この……大切で、愛おしくて、そして、……世界中の誰よりも、愛する人達を……。
◇
それから、僕達三人は肩を寄せ合いながら、噴水の縁に腰掛けていた。
「アデル様……」
うっとりとした瞳で、ライラ様が僕を見つめる。
「すごく、安らぎます……」
嬉しそうに微笑みながら、ハンナさんがそっともたれかかる。
「はい……僕も、幸せです……」
そんな二人に、僕は素直な気持ちを伝える。
こんな気持ち、あのカルラと付き合っている時には一度もなかった。
その時。
「あれえ……困りました……」
少し呑気な声が声が僕達の傍らからこれ見よがしに聞こえてきた。
僕は少し鬱陶しいと思いながらも声のする方向へと振り返ると、白の修道服? を来た若い女の子が、困った表情でキョロキョロしながら辺りを見回していた。
そして、何故か僕達のほうをチラチラと見ていた。
それも、助けてほしそうな表情で。
……はあ、仕方ない。
「え、ええと……どうかしましたか?」
よせばいいのに、僕はその女の子に声を掛けた。
だって……多分この女の子は無視しても、僕達が声を掛けるまでずっと僕達の周りをまとわりつくような気がする……というか絶対そうだ。
「あ、ありがとうございます! 実は、道に迷ってしまいました!」
「うわっ!?」
すると、女の子が僕の手を取り、グイ、とその顔を近づけた。
「「な!? アデル様から離れなさい!」」
それを見たライラ様とハンナさんが思わず叫び、僕と女の子を引き離した。
ふ、二人共、助かりました……。
「そ、それで、どちらへ行こうとしていたのですか……?」
「はい……そのー……ファルマ聖教会のロンディニウム支部を探しているのですが……」
「それでしたらこの大通りを真っ直ぐあちらへ向かったところですので、今すぐお引き取りを」
ハンナさんが無表情で指し示し、ライラ様が手で追い払うような仕草をした。
「あのー……ところで、あなたのお名前をお伺いしても?」
女の子は、上目遣いでおずおずと尋ねる。
というか僕の名前なんて今は必要なくない!?
「あは♪ あなた……死にたいのですか?」
「うふふ♪ ……アデル様、この女は排除しますか?」
ライラ様が“死神”の顔を覗かせ、ハンナさんも眼鏡をクイ、と持ち上げながら妖しい微笑みを浮かべた!?
二人共!? 一般人! 一般人ですからね!?
「ああ! アデル様と仰るのですね! 素敵なお名前です!」
ハンナさんの言葉を耳聡く聞いていた女の子は、傍にいるだけで死んでしまいそうな程の二人のプレッシャーを意に介さず、ニコニコしながらなおも顔を近づけてきた!?
こ、このままじゃ、せっかくの僕達の思い出の場所に惨劇が生まれてしまう!
「あ、あああああ! そ、それじゃ僕達はこれで! ライラ様! ハンナさん! 行きましょう!」
「「あ……」」
僕は二人の手を取り、馬車を止めてある場所へと逃げるように走った。
すると。
「アデル様! 私の名は“ソフィア”です! またお会いしましょうね!」
振り返ると、女の子は大声で叫びながら笑顔で手を振っていた。
「……ふ、ふふ……次があれば、今度こそ息の根を止めて差し上げますよ……!」
「お嬢様、その役目はこのハンナに……!」
物騒な声が両隣から聞こえるけど、僕はあえて聞いてないフリをして、とにかく馬車へと急いだ。
だけど……何故か、僕の頭から“ソフィア”という名前が離れなかった。
「「はい!」」
馬車を作り変えてすぐ、僕達は別邸を出た。
しばらくは主が不在となって誰もいなくなるけど、またここに来た際には僕が綺麗にしよう。
本当は新たに使用人を雇って管理させるという選択肢もあったんだけど、ライラ様もハンナさんもそれを拒否した。
というより、ライラ様が侯爵に陞爵したことをどこから聞きつけたのか、前まで働いていた使用人達が掌を返すようにまた雇って欲しいと懇願してきたのだ。
当然、あっさり見限ったくせに今さらと、二人は元使用人達を門前払いにした。
そんなこともあったから、なおさら雇う気はないらしい。
「この王都も、これで見納めですね……」
「また……来ますよ……」
王都の街並みを馬車で闊歩する中、しみじみと話すライラ様に、僕はポツリ、と呟く。
ただ、願わくばその時は、復讐を成就して幸せになったライラ様であらんことを……。
「うふふ、見てください!」
左隣に座るハンナさんが、嬉しそうに指を差す。
その先には、太陽の光を浴びてキラキラと輝く大きな噴水があった。
「おお……! 綺麗ですね!」
「あの噴水は“ダーヴルの噴水”と言って、お金を投げ入れると願いが叶うという言い伝えがあるんです」
「へえー、詳しいですね」
「それはもちろん。私は王都の出身ですので」
そう言うと、ハンナさんは少し胸を張った。
だけど……王都はハンナさんにとって良い思い出ではない訳で……。
「ライラ様、ハンナさん、せっかくですから僕達もお金を投げ入れてみませんか?」
「いいですね! ぜひそうしましょう!」
そう提案すると、ライラ様が手放しで賛同してくれた。
「うふふ、アデル様ならそう仰ると思っておりました」
ハンナさんが微笑みながら頷く。
「では、行きましょう!」
「「はい!」」
噴水から少し離れた通りに馬車を停めると、僕達は馬車を降りて噴水へと向かう。
「ではお嬢様、アデル様、こちらを」
そう言ってハンナさんが差し出したのは、噴水に投げ入れるための二枚の銅貨だった。
「ハンナ……せっかくなのですから、ここは金貨にしましょう」
「お嬢様、願いは投げ込むお金の価値で決まるものではないのですよ?」
額の低さが気に入らないライラ様が金貨への変更を要求するけど、ハンナさんはクイ、と眼鏡を持ち上げ、ライラ様を諌める。
「あはは、ここはハンナさんの言う通りですよ」
「あう……アデル様まで……」
僕もハンナさんに同意すると、ライラ様は渋々銅貨を受け取った。
「では、投げ入れましょか」
僕達は願いを思い浮かべながら銅貨を噴水へと投げ入れる。
「アデル様は何を願ったのですか?」
ライラ様が上目遣いで僕の顔を覗き込みながら尋ねた。
「あはは……まあ、内緒です。ライラ様は?」
「……私も内緒、です」
そう言うと、ライラ様がプイ、と顔を背けてしまった。
だけど、ライラ様の耳は赤い。
「うふふ、願いは人に話すと叶わなくなってしまいますので、それで正解ですね」
「っ! ハ、ハンナ! 先にそれを言いなさい!」
ハンナさんが悪戯っぽくそう告げると、ライラ様が慌てて抗議した。
「あ! ハンナ待ちなさい!」
すると、ハンナさんはライラ様から逃げるように離れたかと思うと、僕の背中に隠れた。
そして。
「……アデル様、ありがとうございます」
そう、僕の耳元でささやいた。
多分、ハンナさんにとってこの噴水は思い入れがあったのだろう。
だから、僕がこの噴水に来ることを提案したことへのお礼、ってことかな。
「あはは。僕も、ハンナさんと王都で素敵な思い出が作れてよかったです」
「アデル様……」
ハンナさんが僕の背中に頬をそっと寄せる。
「あー! ハンナ! 早くアデル様から離れなさい!」
「うふふ、イヤです♪」
ハンナさんは僕を盾にするように、笑いながら逃げる。
ライラ様も怒っている仕草を見せるけど、その瞳は楽しそうに輝いていた。
ああ……ライラ様、ハンナさん……。
僕は……。
「え……?」
「ふあ……?」
気づけば、人目もはばからずに二人を抱き締めていた。
「ライラ様……ハンナさん……アイザックの街に帰ったら、話をしましょう。全てが終わった後、僕達三人が一緒に幸せになるための……」
「「っ!?」」
僕の言葉に、二人が息を飲んだ。
そして。
「はいっ! たくさん……たくさんしましょう! 私達がずっと幸せでいるために!」
「ええ! そうですとも! これからも……永遠に……!」
二人はぽろぽろと涙を零しながら、僕の胸に、肩に、頬を寄せる。
ああ……僕はこんなにも、この二人に想われていたんだ……。
そして僕は……こんなにも、この二人のことが、大好きだったんだ……。
「ライラ様……ハンナさん……!」
「「アデル様……!」」
僕は二人を強く抱き寄せる。
この……大切で、愛おしくて、そして、……世界中の誰よりも、愛する人達を……。
◇
それから、僕達三人は肩を寄せ合いながら、噴水の縁に腰掛けていた。
「アデル様……」
うっとりとした瞳で、ライラ様が僕を見つめる。
「すごく、安らぎます……」
嬉しそうに微笑みながら、ハンナさんがそっともたれかかる。
「はい……僕も、幸せです……」
そんな二人に、僕は素直な気持ちを伝える。
こんな気持ち、あのカルラと付き合っている時には一度もなかった。
その時。
「あれえ……困りました……」
少し呑気な声が声が僕達の傍らからこれ見よがしに聞こえてきた。
僕は少し鬱陶しいと思いながらも声のする方向へと振り返ると、白の修道服? を来た若い女の子が、困った表情でキョロキョロしながら辺りを見回していた。
そして、何故か僕達のほうをチラチラと見ていた。
それも、助けてほしそうな表情で。
……はあ、仕方ない。
「え、ええと……どうかしましたか?」
よせばいいのに、僕はその女の子に声を掛けた。
だって……多分この女の子は無視しても、僕達が声を掛けるまでずっと僕達の周りをまとわりつくような気がする……というか絶対そうだ。
「あ、ありがとうございます! 実は、道に迷ってしまいました!」
「うわっ!?」
すると、女の子が僕の手を取り、グイ、とその顔を近づけた。
「「な!? アデル様から離れなさい!」」
それを見たライラ様とハンナさんが思わず叫び、僕と女の子を引き離した。
ふ、二人共、助かりました……。
「そ、それで、どちらへ行こうとしていたのですか……?」
「はい……そのー……ファルマ聖教会のロンディニウム支部を探しているのですが……」
「それでしたらこの大通りを真っ直ぐあちらへ向かったところですので、今すぐお引き取りを」
ハンナさんが無表情で指し示し、ライラ様が手で追い払うような仕草をした。
「あのー……ところで、あなたのお名前をお伺いしても?」
女の子は、上目遣いでおずおずと尋ねる。
というか僕の名前なんて今は必要なくない!?
「あは♪ あなた……死にたいのですか?」
「うふふ♪ ……アデル様、この女は排除しますか?」
ライラ様が“死神”の顔を覗かせ、ハンナさんも眼鏡をクイ、と持ち上げながら妖しい微笑みを浮かべた!?
二人共!? 一般人! 一般人ですからね!?
「ああ! アデル様と仰るのですね! 素敵なお名前です!」
ハンナさんの言葉を耳聡く聞いていた女の子は、傍にいるだけで死んでしまいそうな程の二人のプレッシャーを意に介さず、ニコニコしながらなおも顔を近づけてきた!?
こ、このままじゃ、せっかくの僕達の思い出の場所に惨劇が生まれてしまう!
「あ、あああああ! そ、それじゃ僕達はこれで! ライラ様! ハンナさん! 行きましょう!」
「「あ……」」
僕は二人の手を取り、馬車を止めてある場所へと逃げるように走った。
すると。
「アデル様! 私の名は“ソフィア”です! またお会いしましょうね!」
振り返ると、女の子は大声で叫びながら笑顔で手を振っていた。
「……ふ、ふふ……次があれば、今度こそ息の根を止めて差し上げますよ……!」
「お嬢様、その役目はこのハンナに……!」
物騒な声が両隣から聞こえるけど、僕はあえて聞いてないフリをして、とにかく馬車へと急いだ。
だけど……何故か、僕の頭から“ソフィア”という名前が離れなかった。
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