6 / 146
第一章 復讐その一 ジェイコブ=カートレット
私は、否定する
しおりを挟む
「……あれ?」
僕は目を開けると、見慣れない天井がそこにあった。
というか……僕は死んだ筈。
だとすると、ここは元居た世界とは別の……天国か地獄、ってことかな……。
むくり、と身体を起こし、辺りを見回す。
うん……ここは天国だな。
でなければこんな貴族が住むような部屋に、僕がいる筈がない。
ベッドから起き上がり、僕は部屋の扉へと向かう。
すると。
——ガチャ。
突然、扉が開く。
そこには。
「あ、あれ? ハンナさん!?」
どうしてハンナさんが!?
ここはいわゆるあの世って場所の筈……ひょっとして……って!?
突然、僕はハンナさんに抱き締められた。
「あ、あの……」
「よくぞ……よくぞお目覚めになられました……!」
「は、はあ……」
僕は状況が理解できず、気の抜けた返事をした。
「そ、そうだ! こうしてはいられません!」
そう言うと、ハンナさんが勢いよく部屋を飛び出した。
い、一体何なんだ……。
すると今度は、ガチャガチャ、と金属音が近づいてきた。
——バアン!
勢いよく扉が開け……って、吹き飛んだ!?
そして、そこには……。
「あ……」
「あ……あああ……!」
僕の目の前に、少女……ライラ=カートレットがいた。
その右の瞳に、涙を浮かべながら。
「あああああああああああ……!」
そして、その場に崩れ落ち、彼女は大声を上げて泣き叫んだ。
「あ、あの、これは……」
僕は同じく涙ぐんでいるハンナさんに尋ねる。
「グス……アデル様はお嬢様をお救いになられた後、一か月もの間お眠りになられていたのです……」
「ええ!?」
一か月寝ていたっていうのも驚きだけど、それよりも……!
「僕、死んでないのか……?」
僕は自分の両手を見つめ、握ったり開いたりしてみる。
「は、はい……あの後、お倒れになったアデル様にポーションや回復魔法、ありとあらゆるものを使った結果、何とか一命をとりとめました……ただ、このまま一生お目覚めにならないのかと、お嬢様も私も、それは心配した次第です……」
「そ、そうだったんですか……」
何だ……結局、僕は死に損ねたんだな……。
「はは……何だか締まらない、ですね……」
僕は自嘲気味に笑うと。
「そんな……こと……ない……」
少女が見上げながら僕に向かって呟いた。
「はは……それより、無事に動いているようですね」
まあ、僕の[技術者]で作ったものが、失敗するなんてことは絶対にないんだけど……それでも、命を懸けて作った訳だから、ね。
じゃあ、僕の役割はここまで、かな。
「うん……それじゃ、伯爵様の想いが成就するよう、祈っています」
そう言って、僕はここから立ち去ろうとして。
「ま、待って……!」
少女に服をつかまれてしまった。
「ま、まだ何のお礼もしていない! 何も……お返ししていない!」
表情は一切変わらないものの、少女の右の瞳は懇願するような色を見せた。
「あ、あはは……別にお礼なんていいですよ。だって……」
だって……僕は死ぬつもりで、あなたのその身体を作ったんだから。
「……はは、とにかくお礼とかいりませんから。それじゃ、今度こそ……って」
やっぱり彼女は僕の服を離してはくれなかった。
しかも、僕の作った鋼の腕は、僕ごときの力で振りほどけるものでもないし……。
「そうですね。お礼についてはともかく、一か月眠られたままだったんです。まずはお食事をご用意いたしますね」
そう言ってニコリ、と微笑むとハンナさんが部屋を出て行った。
ま、まあ、確かにお腹は減っているみたいだ……。
僕はポリポリと頭を掻きながら、少女の様子を窺うと……うう、ジッと僕を見てる。
「あ、あはは……それじゃ、ご馳走になりますね……」
「っ! は、はい!」
僕がそう言うと、少女の表情は一切変わらないけど、その声と瞳はとても嬉しそうだった。
◇
「な、何だこれは……!」
僕はテーブルに並べられた料理の数々に驚愕の声を上げた。
い、いや、こんな量の料理、一体誰が食べるんだ!?
「ふふ……存分にお召し上がりください」
そう言って、椅子を下げて僕に座るように促す。
僕は恐縮しながら椅子に腰かけると。
「足りなければ、すぐに言ってください!」
無表情のまま、少女が瞳をキラキラさせてそんなことを言うけど……うん、むしろ余るから。
「は、はは……いただきます……」
僕は苦笑しつつも、その料理の数々に舌鼓を打った。
いや、ハッキリ言って味は最高の一言だった。
こんな美味い料理、生まれて初めて食べたよ……。
「アデル様」
すると少女が、居住まいを正して僕に声を掛けた。
「アデル様のお蔭で、私はこのように誰にも負けない翼を得ることができました。まずはお礼を述べさせてください」
「あ、い、いえ……そんな……」
真正面から向けられた感謝の言葉に、僕は思わず恐縮する。
「その上で……実はアデル様にお願いしたいことがございます」
「お願い……?」
お願いって……何だ?
もうこれ以上、僕にできることなんてないんだけど……。
「その……私が復讐を果たすその時まで、アデル様に私の傍にいて欲しいのです……」
「はあ!?」
ど、どうして……?
僕なんかが傍にいても、邪魔にしかならないぞ!?
「む、無理ですよ! 僕なんかが伯爵様の傍にいたところで、何の役にも……!」
「そんなことはありません! アデル様が傍にいてくだされば、私の想いは必ず成就します! ですから!」
そ、そう言われても……。
「や、やっぱり無理ですよ……だって、僕は“役立たず”ですから……」
そう言って僕は視線を落とす。
だって、僕はカルラにそうハッキリと言われたんだから。
だけど。
「そんなことはあり得ません」
彼女は俺の瞳を見つめ、そう言い切った。
「はは……自分のことは自分が分かってますよ。僕は“役立たず”なんです。伯爵様のそのお身体だって、僕のちっぽけな命の全てを懸けて、やっとできた代物な訳ですし……」
そう言って僕は、彼女の視線を避けるように顔を背けた。
これ以上、彼女の瞳が耐えられそうにないから。
すると彼女は立ち上がり、僕の傍にやって来て。
「いいえ……あなたは素晴らしいお方です。あなたは私に希望をくれた。生きる勇気をくれた。あのまま……ただ物言わぬ人形のように生き続けるしかなかったこの私に」
僕の顔にその鋼の手を添え、そうささやいた。
「だ、だけど! 僕はハッキリと言われた! 『ガラクタや“役立たず”なんていらない』って! だから……だから僕は……!」
僕は彼女の肩をつかみ、そう叫ぶ。
もう……僕は、夢を見ない。希望もない。
あるのは……使い道のない、この“役立たず”の命だけなんだ……。
その命だって、結局は使い切ることができなかったんだ。
本当に……僕は“役立たず”だ。
「なら……なら! この私が否定します! あなたは“役立たず”なんかじゃない! あなたは……あなたは“役立たず”ではないと、この“ライラ=カートレット”が否定します!」
彼女は表情を変えず、ただ訴える。
その言葉と……その残された右の瞳で。
「なんで……」
僕は、ポツリ、と呟く。
その言葉に、色んな意味を込めて。
「……決まっています。それは、あなただから。その命を賭して、この私の魂を救ってくださった、あなただから」
「っ!」
僕は……僕は……!
「僕は……“役立たず”じゃ、ないですか……?」
「はい」
「僕は……生きていても、いい……ですか……?」
「はい……生きてください。私の、傍で」
「僕は……僕は……!」
僕は……そのまま、膝を落とした。
そして。
「あ、ああ……あああああああああああ!」
そのまま、泣き崩れた。
「あなたは……全てを失った私の……“全て”、です……」
「うああああああああああ……!」
彼女の胸に縋りつき、張り裂ける程の声で。
僕は……今日、生きてもいいんだと知った。
僕は目を開けると、見慣れない天井がそこにあった。
というか……僕は死んだ筈。
だとすると、ここは元居た世界とは別の……天国か地獄、ってことかな……。
むくり、と身体を起こし、辺りを見回す。
うん……ここは天国だな。
でなければこんな貴族が住むような部屋に、僕がいる筈がない。
ベッドから起き上がり、僕は部屋の扉へと向かう。
すると。
——ガチャ。
突然、扉が開く。
そこには。
「あ、あれ? ハンナさん!?」
どうしてハンナさんが!?
ここはいわゆるあの世って場所の筈……ひょっとして……って!?
突然、僕はハンナさんに抱き締められた。
「あ、あの……」
「よくぞ……よくぞお目覚めになられました……!」
「は、はあ……」
僕は状況が理解できず、気の抜けた返事をした。
「そ、そうだ! こうしてはいられません!」
そう言うと、ハンナさんが勢いよく部屋を飛び出した。
い、一体何なんだ……。
すると今度は、ガチャガチャ、と金属音が近づいてきた。
——バアン!
勢いよく扉が開け……って、吹き飛んだ!?
そして、そこには……。
「あ……」
「あ……あああ……!」
僕の目の前に、少女……ライラ=カートレットがいた。
その右の瞳に、涙を浮かべながら。
「あああああああああああ……!」
そして、その場に崩れ落ち、彼女は大声を上げて泣き叫んだ。
「あ、あの、これは……」
僕は同じく涙ぐんでいるハンナさんに尋ねる。
「グス……アデル様はお嬢様をお救いになられた後、一か月もの間お眠りになられていたのです……」
「ええ!?」
一か月寝ていたっていうのも驚きだけど、それよりも……!
「僕、死んでないのか……?」
僕は自分の両手を見つめ、握ったり開いたりしてみる。
「は、はい……あの後、お倒れになったアデル様にポーションや回復魔法、ありとあらゆるものを使った結果、何とか一命をとりとめました……ただ、このまま一生お目覚めにならないのかと、お嬢様も私も、それは心配した次第です……」
「そ、そうだったんですか……」
何だ……結局、僕は死に損ねたんだな……。
「はは……何だか締まらない、ですね……」
僕は自嘲気味に笑うと。
「そんな……こと……ない……」
少女が見上げながら僕に向かって呟いた。
「はは……それより、無事に動いているようですね」
まあ、僕の[技術者]で作ったものが、失敗するなんてことは絶対にないんだけど……それでも、命を懸けて作った訳だから、ね。
じゃあ、僕の役割はここまで、かな。
「うん……それじゃ、伯爵様の想いが成就するよう、祈っています」
そう言って、僕はここから立ち去ろうとして。
「ま、待って……!」
少女に服をつかまれてしまった。
「ま、まだ何のお礼もしていない! 何も……お返ししていない!」
表情は一切変わらないものの、少女の右の瞳は懇願するような色を見せた。
「あ、あはは……別にお礼なんていいですよ。だって……」
だって……僕は死ぬつもりで、あなたのその身体を作ったんだから。
「……はは、とにかくお礼とかいりませんから。それじゃ、今度こそ……って」
やっぱり彼女は僕の服を離してはくれなかった。
しかも、僕の作った鋼の腕は、僕ごときの力で振りほどけるものでもないし……。
「そうですね。お礼についてはともかく、一か月眠られたままだったんです。まずはお食事をご用意いたしますね」
そう言ってニコリ、と微笑むとハンナさんが部屋を出て行った。
ま、まあ、確かにお腹は減っているみたいだ……。
僕はポリポリと頭を掻きながら、少女の様子を窺うと……うう、ジッと僕を見てる。
「あ、あはは……それじゃ、ご馳走になりますね……」
「っ! は、はい!」
僕がそう言うと、少女の表情は一切変わらないけど、その声と瞳はとても嬉しそうだった。
◇
「な、何だこれは……!」
僕はテーブルに並べられた料理の数々に驚愕の声を上げた。
い、いや、こんな量の料理、一体誰が食べるんだ!?
「ふふ……存分にお召し上がりください」
そう言って、椅子を下げて僕に座るように促す。
僕は恐縮しながら椅子に腰かけると。
「足りなければ、すぐに言ってください!」
無表情のまま、少女が瞳をキラキラさせてそんなことを言うけど……うん、むしろ余るから。
「は、はは……いただきます……」
僕は苦笑しつつも、その料理の数々に舌鼓を打った。
いや、ハッキリ言って味は最高の一言だった。
こんな美味い料理、生まれて初めて食べたよ……。
「アデル様」
すると少女が、居住まいを正して僕に声を掛けた。
「アデル様のお蔭で、私はこのように誰にも負けない翼を得ることができました。まずはお礼を述べさせてください」
「あ、い、いえ……そんな……」
真正面から向けられた感謝の言葉に、僕は思わず恐縮する。
「その上で……実はアデル様にお願いしたいことがございます」
「お願い……?」
お願いって……何だ?
もうこれ以上、僕にできることなんてないんだけど……。
「その……私が復讐を果たすその時まで、アデル様に私の傍にいて欲しいのです……」
「はあ!?」
ど、どうして……?
僕なんかが傍にいても、邪魔にしかならないぞ!?
「む、無理ですよ! 僕なんかが伯爵様の傍にいたところで、何の役にも……!」
「そんなことはありません! アデル様が傍にいてくだされば、私の想いは必ず成就します! ですから!」
そ、そう言われても……。
「や、やっぱり無理ですよ……だって、僕は“役立たず”ですから……」
そう言って僕は視線を落とす。
だって、僕はカルラにそうハッキリと言われたんだから。
だけど。
「そんなことはあり得ません」
彼女は俺の瞳を見つめ、そう言い切った。
「はは……自分のことは自分が分かってますよ。僕は“役立たず”なんです。伯爵様のそのお身体だって、僕のちっぽけな命の全てを懸けて、やっとできた代物な訳ですし……」
そう言って僕は、彼女の視線を避けるように顔を背けた。
これ以上、彼女の瞳が耐えられそうにないから。
すると彼女は立ち上がり、僕の傍にやって来て。
「いいえ……あなたは素晴らしいお方です。あなたは私に希望をくれた。生きる勇気をくれた。あのまま……ただ物言わぬ人形のように生き続けるしかなかったこの私に」
僕の顔にその鋼の手を添え、そうささやいた。
「だ、だけど! 僕はハッキリと言われた! 『ガラクタや“役立たず”なんていらない』って! だから……だから僕は……!」
僕は彼女の肩をつかみ、そう叫ぶ。
もう……僕は、夢を見ない。希望もない。
あるのは……使い道のない、この“役立たず”の命だけなんだ……。
その命だって、結局は使い切ることができなかったんだ。
本当に……僕は“役立たず”だ。
「なら……なら! この私が否定します! あなたは“役立たず”なんかじゃない! あなたは……あなたは“役立たず”ではないと、この“ライラ=カートレット”が否定します!」
彼女は表情を変えず、ただ訴える。
その言葉と……その残された右の瞳で。
「なんで……」
僕は、ポツリ、と呟く。
その言葉に、色んな意味を込めて。
「……決まっています。それは、あなただから。その命を賭して、この私の魂を救ってくださった、あなただから」
「っ!」
僕は……僕は……!
「僕は……“役立たず”じゃ、ないですか……?」
「はい」
「僕は……生きていても、いい……ですか……?」
「はい……生きてください。私の、傍で」
「僕は……僕は……!」
僕は……そのまま、膝を落とした。
そして。
「あ、ああ……あああああああああああ!」
そのまま、泣き崩れた。
「あなたは……全てを失った私の……“全て”、です……」
「うああああああああああ……!」
彼女の胸に縋りつき、張り裂ける程の声で。
僕は……今日、生きてもいいんだと知った。
0
お気に入りに追加
364
あなたにおすすめの小説
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
冤罪で自殺未遂にまで追いやられた俺が、潔白だと皆が気付くまで
一本橋
恋愛
ある日、密かに想いを寄せていた相手が痴漢にあった。
その犯人は俺だったらしい。
見覚えのない疑惑をかけられ、必死に否定するが周りからの反応は冷たいものだった。
罵倒する者、蔑む者、中には憎悪をたぎらせる者さえいた。
噂はすぐに広まり、あろうことかネットにまで晒されてしまった。
その矛先は家族にまで向き、次第にメチャクチャになっていく。
慕ってくれていた妹すらからも拒絶され、人生に絶望した俺は、自ずと歩道橋へ引き寄せられるのだった──
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる