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まやかしの演奏
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限られたエリア内で、先ずはどこにいるか分からない相手を見つけなければならない。獲物を鳥籠に捕らえた相手にとって、姿を見せるメリットはない。唯一の手掛かりである演奏の音を頼りに、一行は動き出す。
時間短縮の為には、三人で分担して捜索する方が圧倒的に効率がいいのだが、彼らにはいつ敵の襲撃があるか分からないのと、音により動きを封じられてしまった際に、その攻撃範囲から仲間を連れ出す者が必要になる。
その為単独行動が封じられてしまっているのが、一行の首を絞める足枷にもなっていた。音を追いかける一行だったが、聞こえてくる音楽が近づいていると言う感覚がない。
そもそも狩人が獲物と同じ鳥籠の中に入っていると言う保証は何処にもない。彼らが立てた作戦も、あくまでそうあって欲しいという憶測のもとに成り立っている。
「なぁ・・・音に近づいてる気がしないのは、アタシだけか?」
「いや、俺も丁度同じことを思っていた。今まで奴が俺達を探していたのは、この術中に俺達を追い込む為だったとしたら、わざわざ姿を見せるメリットもないんじゃないかって・・・」
「音が聞こえる範囲が相手の攻撃範囲であるのなら、最低限音が聞こえるエリアが我々が閉じ込められている空間であると考えていいでしょう。そしてエリアが固定されているのなら、演奏が移動してしまうと獲物が攻撃範囲から外れてしまう可能性もある」
ケヴィン曰く、一行が閉じ込められているエリアには限りがあり、その術の範囲は固定化されている。そしてそのエリア全体に音楽が行き届くような場所で相手は演奏しているのではないかと考察した。
「要するに、この限られたエリア内の中心部で相手は演奏しているのではないでしょうか?」
「そいつぁ名推理だが、音が近づいてこない事に関してはどう説明するつもりだ?さっきからアタシらは、その限られたエリア内を動き回ってる。なのに聞こえてくる音楽の音量が変わらないのはおかしくないか?」
「そこが問題なんですよねぇ・・・。相手も自身の居場所を知られる訳にはいかない。それは理解しているようで、何らかの方法で我々が探れないような仕掛けを施していると考えるのが妥当でしょう」
「アンタの捜査犬はどうだ?何か怪しいものがあればそれで探れるんじゃないか?」
探偵のクラスであるケヴィンが使う捜査犬であれば、何かしら相手のトリックを暴く手掛かりを見つけられるのではないかと問うも、先程囮をさせた際に音や臭いによる異変はなかったと語る。
「その時にはまだアタシらを術中に嵌めてなかったかもしれないだろ?もう一度呼び出して確認できないのか?」
「情けない話ですが、あれはそう何度も使えるものではなく、再使用にはもう暫く時間を有します。お役に立てず申し訳ない・・・」
「仕方がないさ。そもそもケヴィンは戦闘向きじゃない。別の手を考えよう」
今までは戦闘を行える者達と接する機会が多かった為忘れがちになってはいたが、元々戦闘を行うことを想定していないクラスにつく者達は、シン達のように戦闘向きのクラスとは違い、魔力量もスキルを使った際の体力消費なども彼らの比ではないのだ。
「別の手か・・・。いい案があるのなら聞いてみたいモンだな」
「音に関する攻撃を仕掛けてくるのなら、音に関連するものから調べてみるのはどうでしょう?」
「音って言われてもなぁ・・・」
あまり名案と呼べるようなものではなさそうだったが、ケヴィンはアルバの街では日常であり、他所から来た者達にとっては珍しく興味深いものでもあった“音のシャボン玉“に注目した。
「例えばこのアルバの名物でもある音の鳴るシャボン玉。初めは珍しいものとして注目していましたが、慣れてしまうと興味も薄れてしまうものです」
「あぁ、確かに最初は気になっていたが、こう何日も滞在すると新鮮味がなくなったな・・・。これが今の状況とどう関係する?触れたところで音が鳴るだけだぞ?」
そう言って、二人の前で試しに一つ割って見せるシン。するとシャボン玉の中から、それまで聞こえていた演奏で使われる楽器とは違う楽器による音色が周囲に響いた。
「これはアルバの街特有の現象です。私の知る限り、他の街などではこのようなものは存在しません。いや、何らかのクラスやスキルによっては作り出せるのかもしれませんが、常に街に漂っているというのは非常に珍しい現象です。音を利用する者が、この存在を利用していたとしてもおかしくはありません」
「だがどうやって利用する?今シンが割って見せたように、ただ音が鳴っただけで何も起こらなかったが?」
「結果を早急に求め過ぎですよ。こういうものには試行回数が必要になる場合もあります。一つや二つでは効果が分からないものですよ?」
「どっちみち手掛かりは無いんだ。ケヴィンの言う通り、少し気にかけてみよう」
一行はケヴィンの案を頼りに、これまでと同様に音のする方を目指しながらその道中で目に入った、音の鳴るシャボン玉を割っていく事にした。初めの内こそ何の変化もなかったのだが、それは暫くして彼らにも気付ける範囲で変化をもたらした。
それまで会話もなく黙々とシャボン玉を割っていた一行は、突如として聞こえていた音楽にノイズが走り、一瞬だけ目指していた方角とは違う方向から音楽が聞こえたのだ。
「ッ!?」
「おい!今の聞こえたか!?」
「はい!確かに別の方角から音楽が・・・。やはり今まで聞こえていた音楽はまやかしで、さっき聞こえた音の方向に本物の演奏者がいるのでしょう」
「聞こえた方向はみんな同じだよな?なら今度はそっちに向かおう」
一行は聞こえてくる音楽に惑わされる事なく、先程聞こえた音の方角を目指して一直線に向かっていく。その道中でも絶やす事なく目についたシャボン玉を割っていく事で、この後も何度か同じ現象に見舞われた。
その都度方角は僅かにズレていたが、それが本物の演奏が聞こえてくる方角だと信じ、常時聞こえてくる音楽に惑わされる事なく歩みを進める。
すると暫くしたところで、明らかに家屋の中から音楽が聞こえてくる場所へと辿り着く。まるでそこが音源だと言わんばかりに、家屋を一周してみても聞こえてくるのはその家屋の中で間違いなかった。
「ここから聞こえてる。間違いない・・・」
三人の聴覚に差異はない。皆一様に同じ場所から演奏が聞こえていた。漸く彼らを術中に嵌めていた犯人の居場所を突き止めることに成功した。だがここからが本当の戦いとなる。
演奏者を始末しなければ、彼らがこの無限ループから抜け出す事はできない。それに敵の居場所を突き止めることに夢中になっており誰も口にはしなかったが、音源に近づけば近づくほど彼らの息は上がっていた。
時間短縮の為には、三人で分担して捜索する方が圧倒的に効率がいいのだが、彼らにはいつ敵の襲撃があるか分からないのと、音により動きを封じられてしまった際に、その攻撃範囲から仲間を連れ出す者が必要になる。
その為単独行動が封じられてしまっているのが、一行の首を絞める足枷にもなっていた。音を追いかける一行だったが、聞こえてくる音楽が近づいていると言う感覚がない。
そもそも狩人が獲物と同じ鳥籠の中に入っていると言う保証は何処にもない。彼らが立てた作戦も、あくまでそうあって欲しいという憶測のもとに成り立っている。
「なぁ・・・音に近づいてる気がしないのは、アタシだけか?」
「いや、俺も丁度同じことを思っていた。今まで奴が俺達を探していたのは、この術中に俺達を追い込む為だったとしたら、わざわざ姿を見せるメリットもないんじゃないかって・・・」
「音が聞こえる範囲が相手の攻撃範囲であるのなら、最低限音が聞こえるエリアが我々が閉じ込められている空間であると考えていいでしょう。そしてエリアが固定されているのなら、演奏が移動してしまうと獲物が攻撃範囲から外れてしまう可能性もある」
ケヴィン曰く、一行が閉じ込められているエリアには限りがあり、その術の範囲は固定化されている。そしてそのエリア全体に音楽が行き届くような場所で相手は演奏しているのではないかと考察した。
「要するに、この限られたエリア内の中心部で相手は演奏しているのではないでしょうか?」
「そいつぁ名推理だが、音が近づいてこない事に関してはどう説明するつもりだ?さっきからアタシらは、その限られたエリア内を動き回ってる。なのに聞こえてくる音楽の音量が変わらないのはおかしくないか?」
「そこが問題なんですよねぇ・・・。相手も自身の居場所を知られる訳にはいかない。それは理解しているようで、何らかの方法で我々が探れないような仕掛けを施していると考えるのが妥当でしょう」
「アンタの捜査犬はどうだ?何か怪しいものがあればそれで探れるんじゃないか?」
探偵のクラスであるケヴィンが使う捜査犬であれば、何かしら相手のトリックを暴く手掛かりを見つけられるのではないかと問うも、先程囮をさせた際に音や臭いによる異変はなかったと語る。
「その時にはまだアタシらを術中に嵌めてなかったかもしれないだろ?もう一度呼び出して確認できないのか?」
「情けない話ですが、あれはそう何度も使えるものではなく、再使用にはもう暫く時間を有します。お役に立てず申し訳ない・・・」
「仕方がないさ。そもそもケヴィンは戦闘向きじゃない。別の手を考えよう」
今までは戦闘を行える者達と接する機会が多かった為忘れがちになってはいたが、元々戦闘を行うことを想定していないクラスにつく者達は、シン達のように戦闘向きのクラスとは違い、魔力量もスキルを使った際の体力消費なども彼らの比ではないのだ。
「別の手か・・・。いい案があるのなら聞いてみたいモンだな」
「音に関する攻撃を仕掛けてくるのなら、音に関連するものから調べてみるのはどうでしょう?」
「音って言われてもなぁ・・・」
あまり名案と呼べるようなものではなさそうだったが、ケヴィンはアルバの街では日常であり、他所から来た者達にとっては珍しく興味深いものでもあった“音のシャボン玉“に注目した。
「例えばこのアルバの名物でもある音の鳴るシャボン玉。初めは珍しいものとして注目していましたが、慣れてしまうと興味も薄れてしまうものです」
「あぁ、確かに最初は気になっていたが、こう何日も滞在すると新鮮味がなくなったな・・・。これが今の状況とどう関係する?触れたところで音が鳴るだけだぞ?」
そう言って、二人の前で試しに一つ割って見せるシン。するとシャボン玉の中から、それまで聞こえていた演奏で使われる楽器とは違う楽器による音色が周囲に響いた。
「これはアルバの街特有の現象です。私の知る限り、他の街などではこのようなものは存在しません。いや、何らかのクラスやスキルによっては作り出せるのかもしれませんが、常に街に漂っているというのは非常に珍しい現象です。音を利用する者が、この存在を利用していたとしてもおかしくはありません」
「だがどうやって利用する?今シンが割って見せたように、ただ音が鳴っただけで何も起こらなかったが?」
「結果を早急に求め過ぎですよ。こういうものには試行回数が必要になる場合もあります。一つや二つでは効果が分からないものですよ?」
「どっちみち手掛かりは無いんだ。ケヴィンの言う通り、少し気にかけてみよう」
一行はケヴィンの案を頼りに、これまでと同様に音のする方を目指しながらその道中で目に入った、音の鳴るシャボン玉を割っていく事にした。初めの内こそ何の変化もなかったのだが、それは暫くして彼らにも気付ける範囲で変化をもたらした。
それまで会話もなく黙々とシャボン玉を割っていた一行は、突如として聞こえていた音楽にノイズが走り、一瞬だけ目指していた方角とは違う方向から音楽が聞こえたのだ。
「ッ!?」
「おい!今の聞こえたか!?」
「はい!確かに別の方角から音楽が・・・。やはり今まで聞こえていた音楽はまやかしで、さっき聞こえた音の方向に本物の演奏者がいるのでしょう」
「聞こえた方向はみんな同じだよな?なら今度はそっちに向かおう」
一行は聞こえてくる音楽に惑わされる事なく、先程聞こえた音の方角を目指して一直線に向かっていく。その道中でも絶やす事なく目についたシャボン玉を割っていく事で、この後も何度か同じ現象に見舞われた。
その都度方角は僅かにズレていたが、それが本物の演奏が聞こえてくる方角だと信じ、常時聞こえてくる音楽に惑わされる事なく歩みを進める。
すると暫くしたところで、明らかに家屋の中から音楽が聞こえてくる場所へと辿り着く。まるでそこが音源だと言わんばかりに、家屋を一周してみても聞こえてくるのはその家屋の中で間違いなかった。
「ここから聞こえてる。間違いない・・・」
三人の聴覚に差異はない。皆一様に同じ場所から演奏が聞こえていた。漸く彼らを術中に嵌めていた犯人の居場所を突き止めることに成功した。だがここからが本当の戦いとなる。
演奏者を始末しなければ、彼らがこの無限ループから抜け出す事はできない。それに敵の居場所を突き止めることに夢中になっており誰も口にはしなかったが、音源に近づけば近づくほど彼らの息は上がっていた。
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