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現れたのは偉大な音楽家・・・
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ブルースの身体は生身の人間のそれとは似て非なるものであり、ゾルターンの能力によって特別な素材や成分を使って作られた、人体を模した人形だったのだ。
故にゾルターンか、彼と同じクラスや能力を持つ者でないと治療が不可能。尚且つ、作り物の肉体ということで、構造や使用している成分も製作者によって異なる為、尚更ゾルターンにしかブルースの負った傷を直すことはできない。
「酷いな・・・。心臓周辺の組織が軒並み機能していない。これじゃぁ生身の肉体だったら一たまりもなかっただろうな・・・」
「こういう時は、この身体でよかったと心底思うな。それと引き換えに多くの“人“としての幸せを失ったがな・・・」
ブルースは寂しそうな眼差しで自身の身体を見つめる。生身の肉体だからこそ感じる感触や温もりも、今のブルースの身体は感覚として脳が処理したものを身体に信号で送っているもので、実際のそれとは全く別のものに感じるようだ。
生身の肉体というものを知っている分、ブルースには本来の人間の肉体がどれほど神秘的で優れたものであったのかをより強く実感している。初めから作り物の身体で生まれてきたのなら、ブルースの抱えるような悩みや後悔もなかったのだろうか。
身体の破損部位が治されていく事により、これまで聞こえていた演奏がよりはっきりとブルースの耳に伝わる。すると彼は目を丸くしてその演奏に聴き入ってしまった。
壊れた身体で聞き取っていた演奏でさえ、今を生きる有名な音楽家達にも負けていないものだったというのに、いざ聴力の機能が回復してみるとその演奏はこれまでとは比べ物にならないほど、ブルースのある筈のない心をまるで呼び覚ますように掴んで離さなかった。
「あぁ・・・なんと心地の良い・・・」
「ん?どうした大将」
「いや、何でもない」
「もうすぐ治療が終わる。そしたら演奏している奴の正体を見に行こう。ゆっくりでいい。まずは万全の準備を。急げば全てを失う・・・」
教会で行われるゾルターンの土人形と謎の人物達の戦闘。その中において、ゾルターンとブルースのいる空間だけ、まるで演奏を聴きにきたただの観客かのように静寂に包まれていた。
演奏が聞こえてくるオルガンの周りには、それを守るように立ちはだかる謎の人物達によって、誰が演奏しているのかは見えない。ブルースも今だけは、演奏しているのが何者かよりもこの演奏に酔いしれていたいとさえ思っていた。
だが、そんな時間も長くは続くはずもなく、ブルースの身体に起きていた異常はゾルターンの手によって完全に回復した。
「そら、できたぞ。これで直ったはずだ。だが修理の部品はこれっきりだ。次に同じ方法で襲われたら、一度馬車に戻るまでは無いからな?」
「そうか、心得ておこう」
そういうとブルースは席を立ち、いよいよこの素晴らしき演奏をする者が誰なのかを確かめに向かうとゾルターンに告げる。主人であるブルースの指示により、これまで謎の人物との戦闘を繰り広げていた土人形達がゾルターンの号令で一斉に強化される。
魔力特有の淡い青色のオーラを腕に纏い始めると、これまでの人形らしいぎこちない動きからより人間らしい精密な動きへと変わり、硬直していた戦局を一気にひっくり返し攻勢へと転じた。
触れようとする謎の人物の手を掻い潜り懐へ飛び込むと、青色の光を宿した手のひらを相手の胸に添える土人形。すると、人形の手に宿った光が謎の人物の胸に吸い込まれていくように吸収されていく。
謎の人物の胸は吸い取った魔力により膨張し破裂すると、黒い塵となって消え去っていく。他のところでも土人形が善戦するが、グーゲル教会での戦闘と同様にオルガンを演奏する人物による仕業か、失った兵隊を補充するかのように、ゆっくりとオルガンの周りに謎の人物が出現していく。
「キリがないな・・・」
「時間をかけてはダメだ、ゾルターン。人形はくれてやってもいい。補充が追いつかないよう一斉に叩き込んでやれ。親玉は俺とお前で直接叩く。いいな?」
ブルースの指示に従い、土人形の息を合わせるように指令を出すゾルターン。攻撃のタイミングを合わせ、一斉に謎の人物達へ魔力を送り込み爆散させる。何体かは失敗してしまったが、それでも撃破のタイミングだけは合わせるように動かしていく。
オルガンの周りの者達も動き出し、次第に供給が追いつかなくなり親玉の守りが薄くなっていく。次の土人形達の攻撃を合図に挟み込むように動き出すぞと合図を送るブルース。
ゾルターンは一度だけ頷き、反対側の柱の影へと移動を開始する。当然、動き出した事により数体の敵の注目を集める結果となったが、かえってその動きが相手の隙を生み出し、土人形はすかさず目標を変えた謎の人物に近づくと、合図となる一斉攻撃を始める。
複数の謎の人物が塵となって爆散する。柱の影から飛び出したブルースとゾルターンが、オルガンで演奏している親玉の元へと駆け寄る。その行く手を阻むように立ち塞がる謎の人物達を、素早い身のこなしと音楽家らしからぬ体術で退けるブルース。
しかし、物理的な攻撃では謎の人物達を倒すことはできない。元よりそれはブルースも分かっていた。だが物理的な攻撃を透過させる事により、僅かに立ち位置をズラす事さえできればそれでよかった。
遂に演奏する親玉の姿を捉えたブルースは、開けた僅かな道を潜り抜け、鋭い拳を演奏する親玉の背中に撃ち放つ。
だが、ブルースの拳は命中することはなく、まるで煙の中に空気の弾を撃ち込んだかのようにその姿を消してしまった。
取り巻きの者達の性質上、物理攻撃が通じるとは思っていなかったブルースは、驚くことなく冷静に状況を判断し、再び襲い掛かる謎の人物達の攻撃を避けて後退する。
視野を広げ、再びオルガンとその周りを観察するブルース。オルガンで演奏をしていた親玉と思われる人物は確かに消え去った。だが、教会に鳴り響く音楽は依然止まることはなかった。
オルガンは一人でに演奏を続け、その代わりに大きさも雰囲気も他の者達とは明らかに異なるシルエットが現れた。宙に浮いたそのシルエットは徐々に形と姿を表し、オルガンよりも小さいチェンバロという鍵盤楽器と共に、オルガンの演奏とのセッションを始めたのだ。
その姿を見たブルースは驚愕の表情を浮かべる。彼はその人物に見覚えがあったのだ。それは彼が若かりし頃、まだレオン達のように音楽を学んでいた頃に教材で見た、偉大な音楽家一族の姿だった。
「なッ・・・!?まさか、これはッ・・・!!」
「どうした、ブルース!誰だコイツはッ!?」
「彼は・・・“バッハ“だ・・・。このアルバで最も名の知れた、音楽の父・・・。だがこれはッ・・・」
ブルースが驚いていたのも無理もない。WoFの世界で一般的に知られているバッハの肖像画と似てはいるものの、髪型や容姿が異なっていたのだ。それ以前に彼らの前に現れたバッハと思しき謎の人物は、狂気に取り憑かれたかのように異様な空気を身に纏っていた。
故にゾルターンか、彼と同じクラスや能力を持つ者でないと治療が不可能。尚且つ、作り物の肉体ということで、構造や使用している成分も製作者によって異なる為、尚更ゾルターンにしかブルースの負った傷を直すことはできない。
「酷いな・・・。心臓周辺の組織が軒並み機能していない。これじゃぁ生身の肉体だったら一たまりもなかっただろうな・・・」
「こういう時は、この身体でよかったと心底思うな。それと引き換えに多くの“人“としての幸せを失ったがな・・・」
ブルースは寂しそうな眼差しで自身の身体を見つめる。生身の肉体だからこそ感じる感触や温もりも、今のブルースの身体は感覚として脳が処理したものを身体に信号で送っているもので、実際のそれとは全く別のものに感じるようだ。
生身の肉体というものを知っている分、ブルースには本来の人間の肉体がどれほど神秘的で優れたものであったのかをより強く実感している。初めから作り物の身体で生まれてきたのなら、ブルースの抱えるような悩みや後悔もなかったのだろうか。
身体の破損部位が治されていく事により、これまで聞こえていた演奏がよりはっきりとブルースの耳に伝わる。すると彼は目を丸くしてその演奏に聴き入ってしまった。
壊れた身体で聞き取っていた演奏でさえ、今を生きる有名な音楽家達にも負けていないものだったというのに、いざ聴力の機能が回復してみるとその演奏はこれまでとは比べ物にならないほど、ブルースのある筈のない心をまるで呼び覚ますように掴んで離さなかった。
「あぁ・・・なんと心地の良い・・・」
「ん?どうした大将」
「いや、何でもない」
「もうすぐ治療が終わる。そしたら演奏している奴の正体を見に行こう。ゆっくりでいい。まずは万全の準備を。急げば全てを失う・・・」
教会で行われるゾルターンの土人形と謎の人物達の戦闘。その中において、ゾルターンとブルースのいる空間だけ、まるで演奏を聴きにきたただの観客かのように静寂に包まれていた。
演奏が聞こえてくるオルガンの周りには、それを守るように立ちはだかる謎の人物達によって、誰が演奏しているのかは見えない。ブルースも今だけは、演奏しているのが何者かよりもこの演奏に酔いしれていたいとさえ思っていた。
だが、そんな時間も長くは続くはずもなく、ブルースの身体に起きていた異常はゾルターンの手によって完全に回復した。
「そら、できたぞ。これで直ったはずだ。だが修理の部品はこれっきりだ。次に同じ方法で襲われたら、一度馬車に戻るまでは無いからな?」
「そうか、心得ておこう」
そういうとブルースは席を立ち、いよいよこの素晴らしき演奏をする者が誰なのかを確かめに向かうとゾルターンに告げる。主人であるブルースの指示により、これまで謎の人物との戦闘を繰り広げていた土人形達がゾルターンの号令で一斉に強化される。
魔力特有の淡い青色のオーラを腕に纏い始めると、これまでの人形らしいぎこちない動きからより人間らしい精密な動きへと変わり、硬直していた戦局を一気にひっくり返し攻勢へと転じた。
触れようとする謎の人物の手を掻い潜り懐へ飛び込むと、青色の光を宿した手のひらを相手の胸に添える土人形。すると、人形の手に宿った光が謎の人物の胸に吸い込まれていくように吸収されていく。
謎の人物の胸は吸い取った魔力により膨張し破裂すると、黒い塵となって消え去っていく。他のところでも土人形が善戦するが、グーゲル教会での戦闘と同様にオルガンを演奏する人物による仕業か、失った兵隊を補充するかのように、ゆっくりとオルガンの周りに謎の人物が出現していく。
「キリがないな・・・」
「時間をかけてはダメだ、ゾルターン。人形はくれてやってもいい。補充が追いつかないよう一斉に叩き込んでやれ。親玉は俺とお前で直接叩く。いいな?」
ブルースの指示に従い、土人形の息を合わせるように指令を出すゾルターン。攻撃のタイミングを合わせ、一斉に謎の人物達へ魔力を送り込み爆散させる。何体かは失敗してしまったが、それでも撃破のタイミングだけは合わせるように動かしていく。
オルガンの周りの者達も動き出し、次第に供給が追いつかなくなり親玉の守りが薄くなっていく。次の土人形達の攻撃を合図に挟み込むように動き出すぞと合図を送るブルース。
ゾルターンは一度だけ頷き、反対側の柱の影へと移動を開始する。当然、動き出した事により数体の敵の注目を集める結果となったが、かえってその動きが相手の隙を生み出し、土人形はすかさず目標を変えた謎の人物に近づくと、合図となる一斉攻撃を始める。
複数の謎の人物が塵となって爆散する。柱の影から飛び出したブルースとゾルターンが、オルガンで演奏している親玉の元へと駆け寄る。その行く手を阻むように立ち塞がる謎の人物達を、素早い身のこなしと音楽家らしからぬ体術で退けるブルース。
しかし、物理的な攻撃では謎の人物達を倒すことはできない。元よりそれはブルースも分かっていた。だが物理的な攻撃を透過させる事により、僅かに立ち位置をズラす事さえできればそれでよかった。
遂に演奏する親玉の姿を捉えたブルースは、開けた僅かな道を潜り抜け、鋭い拳を演奏する親玉の背中に撃ち放つ。
だが、ブルースの拳は命中することはなく、まるで煙の中に空気の弾を撃ち込んだかのようにその姿を消してしまった。
取り巻きの者達の性質上、物理攻撃が通じるとは思っていなかったブルースは、驚くことなく冷静に状況を判断し、再び襲い掛かる謎の人物達の攻撃を避けて後退する。
視野を広げ、再びオルガンとその周りを観察するブルース。オルガンで演奏をしていた親玉と思われる人物は確かに消え去った。だが、教会に鳴り響く音楽は依然止まることはなかった。
オルガンは一人でに演奏を続け、その代わりに大きさも雰囲気も他の者達とは明らかに異なるシルエットが現れた。宙に浮いたそのシルエットは徐々に形と姿を表し、オルガンよりも小さいチェンバロという鍵盤楽器と共に、オルガンの演奏とのセッションを始めたのだ。
その姿を見たブルースは驚愕の表情を浮かべる。彼はその人物に見覚えがあったのだ。それは彼が若かりし頃、まだレオン達のように音楽を学んでいた頃に教材で見た、偉大な音楽家一族の姿だった。
「なッ・・・!?まさか、これはッ・・・!!」
「どうした、ブルース!誰だコイツはッ!?」
「彼は・・・“バッハ“だ・・・。このアルバで最も名の知れた、音楽の父・・・。だがこれはッ・・・」
ブルースが驚いていたのも無理もない。WoFの世界で一般的に知られているバッハの肖像画と似てはいるものの、髪型や容姿が異なっていたのだ。それ以前に彼らの前に現れたバッハと思しき謎の人物は、狂気に取り憑かれたかのように異様な空気を身に纏っていた。
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