1,191 / 1,646
街に染まる
しおりを挟む
観光客や地元の人々で賑わう街中からは、時折教会のマティアス司祭から聞いた大司教の話題が上がっていた。それだけこのアルバという街では、教会とそれにお世話になっている人々が多いのだろう。
「ねぇ聞いた?今度大司教様がこのアルバの街にいらっしゃるそうよ」
「聞いた聞いた!噂だと今回のグーデル教会の合唱って、その為の練習なんだとか・・・」
事前に話を聞いていたシンとミアは、他の会話こそ耳に入ってこないものの、その手の話にはついつい耳を傾けてしまっていた。
「随分と噂になっているみたいだな・・・」
「それだけ有名人なのか、或いは大事なんだろう」
「ん?何の話?」
本当は宿を見つけてからゆっくり話すつもりだったが、事情を知らないツクヨやツバキとアカリにも、教会で聞いた話を道すがら説明するシンとミア。
「式典みたいなことかな?それなら尚更、お祭り騒ぎというか街が湧き立つんじゃないか?あっ・・・それだと宿も危ないかも?」
「教団の関係者が来るだけなんだろ?そんなに騒がしいものじゃなくて、粛々と行われるものなんじゃねぇの?」
ツバキの言うように、教会に使える者達が出迎え曲を披露するなど、騒ぎになると言うよりは厳格な空気感で行われる行事の一つのような印象を受ける一行。
「先程も教会というものを見ましたけれど、何か物静かな様子で神々しい感じがしました・・・。大司教様というのは、神様か何かなのですか?」
「いや、そうではないんだけど要するに偉い人が来るのを、みんながお出迎えするっていう感じかな?」
「そっか。アカリは教会も式典も知らねぇんだったな。祭りってのとはだいぶ違うから期待するなよ?」
「わっ分かってますってば!」
食い意地が張っているように思ったのか、アカリは顔を赤くしてツバキに言い返す。だが、こんな街中でも噂を耳にするくらい、教団の動きというのは公になっているのだろうか。
大きな国や都市にやって来るという訳ではないため、事前の警備や警護が厳重に行われていないこともあるのかもしれないが、それだけ教団の上層部が来るというのに情報が漏れているということは、余程このアルバの街の治安が良く信頼しているのか、そんな心配をすることもないほど恐らく共にアルバへやって来ると思われる護衛や警護隊を頼りにしているのか。
街を練り歩き何軒目かの宿屋で、漸く一行は全員で泊まれる場所を確保することに成功する。大通りから少し外れた路地にあることからか、五人が泊まれるような大部屋も空いており、当面の宿屋問題は解決した。
「ふぅ・・・これで一安心だな!意外とあっさり決まって良かったぜ」
「そっそれなりには歩きましたけれども・・・」
漸くゆっくりできる場所を得て、真っ先にベッドやソファーに向かうツバキとアカリ。立ち並ぶ民家や店によって、他の宿屋などよりも景観が優れないからか、一行の泊まった宿屋には観光客は少ないのだそうだ。
実際にツクヨが窓から外の様子を見てみても、広がるのは細い通りと同じような建造をした建物が並ぶ光景だけだった。何なら、カーテンやブラインドがなければ、通りを挟んで向こう側の建物の窓から、部屋の様子が分かってしまうほどの距離感でもあった。
「なるほど・・・。これじゃぁあんまり窓も開けられないかもね」
「贅沢するつもりはないさ。街を楽しみたいのであれば、自分の足で街に出ればいいだけだしな」
ミアの言葉を聞いて、シンは街の散策を楽しみにしていたツバキとアカリを見るも、宿屋探しで長らく歩いたせいか酷く疲れ切った様子でぐったりしていた。この様子では、すぐに街を巡りたいとは言い出しそうにないだろう。
「食事は出ないから、また各自で済ませるか買ってくることになりそうだな」
「俺、もう歩きたくねぇ~よぉ~・・・」
「わっ私も少し休みたいです・・・」
「ミアは?お昼の時は私達で色々巡ったから、どこか行きたいところでもあれば優先するよ?まぁ、その時は夕食の工面もお願いしちゃうけど・・・」
ツクヨに勧められたミアは、意外にもその提案に乗っかった。それならツクヨとシンのどっちが一緒に行くかということになり、視線を合わせるツクヨとシンだったが、ツクヨが気を利かすようにシンとミアで街に出る事を勧めてきた。
「よろしく頼むぜシン。ミアだけじゃ酒とかその肴ばかりになりそうだからな」
「アンタはアタシにどんなイメージを持ってんだよ・・・。流石に無いって」
否定するミアだったが、他の者達は満場一致でツバキの言葉に同意しているといった様子の目をしていた。シンはミアを宥めながらも宿屋を後にすると、今度は一行の夕食の為に街中を散策することとなる。
「ったく!何だってんだ、アイツら!覚えてろよ、碌でもねぇモン買ってってやるッ!」
「まぁまぁ・・・。それより、その大司教っていう人が来る式典って、俺らは見ることもできないのかな?」
「どうだろうな。教会で行うんなら、関係者とか招待された人以外は入れねぇだろうけど、街を大名行列みたいに歩くんなら、どっかからその顔を拝めるかもしれないな」
興味が無い訳ではなかった。たまたま訪れた街でイベント事や行事や式典が開かれるのなら、寄ってみたり見学してみたいと思うのはごく自然なことだろう。シンの心境もそういったものだった。
お昼を過ぎたあたりからか、街中で見かける音の出る玉の数も増えてきたように感じる。シン達の他にもその玉に興味を示す者達は多い。正しくミアがマティアスから聞いていたように、日常の風景となっているそれは、二人にとっても最早気にならないくらい自然なものになりつつあった。
夕食を探しに出かけた二人も、疲れが無い訳ではなかった。ふらっと立ち寄ったカフェテリアで、休憩がてら喉を潤そうと言い出したミアに引かれ、二人はゆっくり街の雰囲気に浸りながら、何気ない時間を過ごす。
すると、如何にもジェントルマンといった風貌の男が、シン達の席の近くにやって来る。特に目立つ様子の無い感じの人物だったが、たまたま目に入ったその男は、彼らのテーブルの近くの席に座ると、手にしていた書類を幾つか並べ重石で風で飛ばぬよう固定する。
懐から取り出したパイプのボウルに火をつけ、煙を吹かしながら椅子に寄りかかり、一枚一枚丁寧に書類に目を通していた。
初めは男のそんな姿に、出来る大人の印象を受け、現実の世界の自分もこんな大人を想像していたと、嘗ての記憶に浸っていたシンだったが、ふと男のテーブルに展開された書類に視線を向けると、そこにはグーゲル教会の文字とそこの司祭であるマティアスの似顔絵が描かれていた。
「ねぇ聞いた?今度大司教様がこのアルバの街にいらっしゃるそうよ」
「聞いた聞いた!噂だと今回のグーデル教会の合唱って、その為の練習なんだとか・・・」
事前に話を聞いていたシンとミアは、他の会話こそ耳に入ってこないものの、その手の話にはついつい耳を傾けてしまっていた。
「随分と噂になっているみたいだな・・・」
「それだけ有名人なのか、或いは大事なんだろう」
「ん?何の話?」
本当は宿を見つけてからゆっくり話すつもりだったが、事情を知らないツクヨやツバキとアカリにも、教会で聞いた話を道すがら説明するシンとミア。
「式典みたいなことかな?それなら尚更、お祭り騒ぎというか街が湧き立つんじゃないか?あっ・・・それだと宿も危ないかも?」
「教団の関係者が来るだけなんだろ?そんなに騒がしいものじゃなくて、粛々と行われるものなんじゃねぇの?」
ツバキの言うように、教会に使える者達が出迎え曲を披露するなど、騒ぎになると言うよりは厳格な空気感で行われる行事の一つのような印象を受ける一行。
「先程も教会というものを見ましたけれど、何か物静かな様子で神々しい感じがしました・・・。大司教様というのは、神様か何かなのですか?」
「いや、そうではないんだけど要するに偉い人が来るのを、みんながお出迎えするっていう感じかな?」
「そっか。アカリは教会も式典も知らねぇんだったな。祭りってのとはだいぶ違うから期待するなよ?」
「わっ分かってますってば!」
食い意地が張っているように思ったのか、アカリは顔を赤くしてツバキに言い返す。だが、こんな街中でも噂を耳にするくらい、教団の動きというのは公になっているのだろうか。
大きな国や都市にやって来るという訳ではないため、事前の警備や警護が厳重に行われていないこともあるのかもしれないが、それだけ教団の上層部が来るというのに情報が漏れているということは、余程このアルバの街の治安が良く信頼しているのか、そんな心配をすることもないほど恐らく共にアルバへやって来ると思われる護衛や警護隊を頼りにしているのか。
街を練り歩き何軒目かの宿屋で、漸く一行は全員で泊まれる場所を確保することに成功する。大通りから少し外れた路地にあることからか、五人が泊まれるような大部屋も空いており、当面の宿屋問題は解決した。
「ふぅ・・・これで一安心だな!意外とあっさり決まって良かったぜ」
「そっそれなりには歩きましたけれども・・・」
漸くゆっくりできる場所を得て、真っ先にベッドやソファーに向かうツバキとアカリ。立ち並ぶ民家や店によって、他の宿屋などよりも景観が優れないからか、一行の泊まった宿屋には観光客は少ないのだそうだ。
実際にツクヨが窓から外の様子を見てみても、広がるのは細い通りと同じような建造をした建物が並ぶ光景だけだった。何なら、カーテンやブラインドがなければ、通りを挟んで向こう側の建物の窓から、部屋の様子が分かってしまうほどの距離感でもあった。
「なるほど・・・。これじゃぁあんまり窓も開けられないかもね」
「贅沢するつもりはないさ。街を楽しみたいのであれば、自分の足で街に出ればいいだけだしな」
ミアの言葉を聞いて、シンは街の散策を楽しみにしていたツバキとアカリを見るも、宿屋探しで長らく歩いたせいか酷く疲れ切った様子でぐったりしていた。この様子では、すぐに街を巡りたいとは言い出しそうにないだろう。
「食事は出ないから、また各自で済ませるか買ってくることになりそうだな」
「俺、もう歩きたくねぇ~よぉ~・・・」
「わっ私も少し休みたいです・・・」
「ミアは?お昼の時は私達で色々巡ったから、どこか行きたいところでもあれば優先するよ?まぁ、その時は夕食の工面もお願いしちゃうけど・・・」
ツクヨに勧められたミアは、意外にもその提案に乗っかった。それならツクヨとシンのどっちが一緒に行くかということになり、視線を合わせるツクヨとシンだったが、ツクヨが気を利かすようにシンとミアで街に出る事を勧めてきた。
「よろしく頼むぜシン。ミアだけじゃ酒とかその肴ばかりになりそうだからな」
「アンタはアタシにどんなイメージを持ってんだよ・・・。流石に無いって」
否定するミアだったが、他の者達は満場一致でツバキの言葉に同意しているといった様子の目をしていた。シンはミアを宥めながらも宿屋を後にすると、今度は一行の夕食の為に街中を散策することとなる。
「ったく!何だってんだ、アイツら!覚えてろよ、碌でもねぇモン買ってってやるッ!」
「まぁまぁ・・・。それより、その大司教っていう人が来る式典って、俺らは見ることもできないのかな?」
「どうだろうな。教会で行うんなら、関係者とか招待された人以外は入れねぇだろうけど、街を大名行列みたいに歩くんなら、どっかからその顔を拝めるかもしれないな」
興味が無い訳ではなかった。たまたま訪れた街でイベント事や行事や式典が開かれるのなら、寄ってみたり見学してみたいと思うのはごく自然なことだろう。シンの心境もそういったものだった。
お昼を過ぎたあたりからか、街中で見かける音の出る玉の数も増えてきたように感じる。シン達の他にもその玉に興味を示す者達は多い。正しくミアがマティアスから聞いていたように、日常の風景となっているそれは、二人にとっても最早気にならないくらい自然なものになりつつあった。
夕食を探しに出かけた二人も、疲れが無い訳ではなかった。ふらっと立ち寄ったカフェテリアで、休憩がてら喉を潤そうと言い出したミアに引かれ、二人はゆっくり街の雰囲気に浸りながら、何気ない時間を過ごす。
すると、如何にもジェントルマンといった風貌の男が、シン達の席の近くにやって来る。特に目立つ様子の無い感じの人物だったが、たまたま目に入ったその男は、彼らのテーブルの近くの席に座ると、手にしていた書類を幾つか並べ重石で風で飛ばぬよう固定する。
懐から取り出したパイプのボウルに火をつけ、煙を吹かしながら椅子に寄りかかり、一枚一枚丁寧に書類に目を通していた。
初めは男のそんな姿に、出来る大人の印象を受け、現実の世界の自分もこんな大人を想像していたと、嘗ての記憶に浸っていたシンだったが、ふと男のテーブルに展開された書類に視線を向けると、そこにはグーゲル教会の文字とそこの司祭であるマティアスの似顔絵が描かれていた。
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる