1,184 / 1,646
教会の司祭と寮
しおりを挟む
アルバには複数の作曲家がおり、催しものがあるとそれぞれの作曲家に新譜を依頼する事もあったりするようだ。今回、クリスの働いているという教会で行われるというコンサートでは、教会側ではなく外部に依頼した楽譜による演奏を行うのだろう。
人通りの多い大通りを進んでいくと、前方に大きく聳える立派な建造物が見えてくる。所謂、教会といったその外観と入り口に何者かの銅像のようなものも立っていた。
「見えて来ました!あそこが”グーゲル教会“です。先に楽譜を届けてきます。あと、寮に案内するに伴って、皆さんのことを司祭様にお話しておかなければならないのですが・・・」
教会の寮に泊めてもらう以上、教会の者に話を通しておかなければならないのは当然のことだろう。一行はクリスのお話を承諾すると、教会の中へと通された。
「司祭様、頼まれていた物をお届けにあがりました」
「ありがとう、クリス。おや?そちらの方々は?」
「旅の方々らしく、泊まるところに困っておられたので、お連れしました。司祭様、私達の寮には空きがございます。この方々にお貸しすることはできませんでしょうか?」
「えぇ、勿論構いませんよ。皆さんもお疲れでしょう、すぐに案内して差し上げなさい」
親身になって頼んでくれたクリスの働きもあり、シン達は何とか泊まれるっと頃を確保することができた。
クリスから荷物を受け取った司祭は、彼と一緒にシン達の方へと歩み寄る。
「ようこそアルバへ。私はこのグーゲル教会で司教をしております“マティアス“と申します。教会は助けを求める者や困っている者を拒みません。何かお困りならば、何なりとお話ください。きっと力になりますよ」
聖職者らしい暖かな表情と言葉で一行を受け入れたマティアス司祭。親切な対応に感謝しつつ、一行は用件を済ませたクリスに連れられ、彼らの寮へと案内された。
教会を出て少し歩いたところにその寮はあった。立派とは言えないがそれなりにしっかりした作りをしているようだ。それに彼らの想像していた寮というものよりも、随分と大きな外観をしていた。
「これが・・・寮?もっとその・・・古びた感じのものを想像してたけど」
「あぁ、こいつぁ意外だ。寮っていうよりも、しっかり宿屋みたいじゃないか」
寮と聞いて日本風の簡易的なものを想像していたツクヨとミアは、クリスら作曲家の卵達が暮らしているという寮の違いに困惑していた。
「有志の方々の寄付のおかげですよ。教会という事もあって、色々な方々に救いの手を差し伸べる活動をする一方で、それなりの資金も必要となってしまいます」
慈善事業もタダでは出来ない。当然の話だろう。ただこの街自体が観光客や移住民も多く、金の回りはすこぶる好調であるように見受けられた。その証拠といってはなんだが、街の外観や照明、人々の暮らしをサポートするインフラなどは、これまでにシン達が訪れた街よりも充実している。
「これも“音楽の力“ってやつか」
「そうです!音楽は僕達にとって“誇り“なんです」
誇らしげに語るクリスの表情は今までにないほど嬉しそうだった。余程音楽が好きで好きでたまらないのだろう。それ故に、うだつの上がらない作曲家としての実力に悩んでいるのかもしれない。
気分を良くしたクリスに、敢えてそういった話はせず、気持ちよさそうに話を続けさせる一行は、彼らの寮にある空き部屋の前までやって来た。
「空き部屋なので中は何もないですが、生活には不便はないと思います。皆さんの人数にしては少し狭いかもしれませんが、ご容赦ください」
「いやいや、十分過ぎるほどだよ。ありがとうクリス」
案内を終えたクリスは、寮の自分の部屋へと戻っていく。朝食の勧めを受けたが、そこまで世話になる事はできないと、一行はクリスの邪魔にならないように誘いを断った。
そもそも、アルバへやって来たのも噂に聞く限り、訪れた者を異様な魅力で虜にし移住までしてしまうほどに引きつける何かを確かめる為だった。
そこに黒いコートの者達による差金があるのではないか。もし何もなければ、そのままアークシティへの道中にあるアルバを通過してしまえばいい。
第一印象としては、なんの変哲もない賑やかな街だった。数件の宿屋を回った時も、断られはしたものの特におかしな点もなく、皆丁寧な対応をしてくれた。
嫌に感じる事もなく、ましてやこれまでに経験してきたような異変は何も感じられない。少し引っかかる事といえば、噂で聞いていたような“目に見える音“というものを目にすることがなかったくらいだろう。
「アルバ・・・いい街じゃないか。異変なんて見当たらないけどね?」
「まだ数時間しか経ってないんだ。何もないと決め付けるには早過ぎる」
「でもミアだって感じただろ?聞こえてきた音楽は、別に近所迷惑みたいなことにもなってないし、初めて聞く割には凄く気持ちが安らいだと私は思うけど?」
「音が溢れるっていうのは、音が日常に溶け込んでるっていう事なのか・・・?それ以上でも以下でもないと?」
確かにアルバの街には音楽が溢れていたように思う。だが、噂になるほどのことなのだろうか。ミアは噂になるほどの事には思えないといった様子だった。
他の街と比べれば音楽はよく耳にする。ゲームのシステムで言うと、一定の間隔で音楽が切り替わったり、或いは特定の建物に近づくとそちらの音楽が強調され始め、それまでの音楽が小さくなっていくような感覚だろうか。
「いいじゃねぇか、何でもよぉ。それより俺ぁこの街が気に入ったぜ!明日はもっといろんなところを回ってみたいな!」
「私も何だか身体が踊り出しそうでした!こんなに音楽が溢れているところは初めてです!」
ツバキとアカリはすっかりアルバの街が気に入ったようだ。実際のところ、シンもツクヨも街の居心地自体は良いところだと感じていた。聞こえてくる音楽に頭を揺らしたり、思わずリズムに誘われ足取りを変える事もあった。
音感の有無に関わらず、全ての生物に無自覚の内に音楽の素晴らしさを身をもって体験させる。それが音が溢れるという噂の由来なのだろうか。
人通りの多い大通りを進んでいくと、前方に大きく聳える立派な建造物が見えてくる。所謂、教会といったその外観と入り口に何者かの銅像のようなものも立っていた。
「見えて来ました!あそこが”グーゲル教会“です。先に楽譜を届けてきます。あと、寮に案内するに伴って、皆さんのことを司祭様にお話しておかなければならないのですが・・・」
教会の寮に泊めてもらう以上、教会の者に話を通しておかなければならないのは当然のことだろう。一行はクリスのお話を承諾すると、教会の中へと通された。
「司祭様、頼まれていた物をお届けにあがりました」
「ありがとう、クリス。おや?そちらの方々は?」
「旅の方々らしく、泊まるところに困っておられたので、お連れしました。司祭様、私達の寮には空きがございます。この方々にお貸しすることはできませんでしょうか?」
「えぇ、勿論構いませんよ。皆さんもお疲れでしょう、すぐに案内して差し上げなさい」
親身になって頼んでくれたクリスの働きもあり、シン達は何とか泊まれるっと頃を確保することができた。
クリスから荷物を受け取った司祭は、彼と一緒にシン達の方へと歩み寄る。
「ようこそアルバへ。私はこのグーゲル教会で司教をしております“マティアス“と申します。教会は助けを求める者や困っている者を拒みません。何かお困りならば、何なりとお話ください。きっと力になりますよ」
聖職者らしい暖かな表情と言葉で一行を受け入れたマティアス司祭。親切な対応に感謝しつつ、一行は用件を済ませたクリスに連れられ、彼らの寮へと案内された。
教会を出て少し歩いたところにその寮はあった。立派とは言えないがそれなりにしっかりした作りをしているようだ。それに彼らの想像していた寮というものよりも、随分と大きな外観をしていた。
「これが・・・寮?もっとその・・・古びた感じのものを想像してたけど」
「あぁ、こいつぁ意外だ。寮っていうよりも、しっかり宿屋みたいじゃないか」
寮と聞いて日本風の簡易的なものを想像していたツクヨとミアは、クリスら作曲家の卵達が暮らしているという寮の違いに困惑していた。
「有志の方々の寄付のおかげですよ。教会という事もあって、色々な方々に救いの手を差し伸べる活動をする一方で、それなりの資金も必要となってしまいます」
慈善事業もタダでは出来ない。当然の話だろう。ただこの街自体が観光客や移住民も多く、金の回りはすこぶる好調であるように見受けられた。その証拠といってはなんだが、街の外観や照明、人々の暮らしをサポートするインフラなどは、これまでにシン達が訪れた街よりも充実している。
「これも“音楽の力“ってやつか」
「そうです!音楽は僕達にとって“誇り“なんです」
誇らしげに語るクリスの表情は今までにないほど嬉しそうだった。余程音楽が好きで好きでたまらないのだろう。それ故に、うだつの上がらない作曲家としての実力に悩んでいるのかもしれない。
気分を良くしたクリスに、敢えてそういった話はせず、気持ちよさそうに話を続けさせる一行は、彼らの寮にある空き部屋の前までやって来た。
「空き部屋なので中は何もないですが、生活には不便はないと思います。皆さんの人数にしては少し狭いかもしれませんが、ご容赦ください」
「いやいや、十分過ぎるほどだよ。ありがとうクリス」
案内を終えたクリスは、寮の自分の部屋へと戻っていく。朝食の勧めを受けたが、そこまで世話になる事はできないと、一行はクリスの邪魔にならないように誘いを断った。
そもそも、アルバへやって来たのも噂に聞く限り、訪れた者を異様な魅力で虜にし移住までしてしまうほどに引きつける何かを確かめる為だった。
そこに黒いコートの者達による差金があるのではないか。もし何もなければ、そのままアークシティへの道中にあるアルバを通過してしまえばいい。
第一印象としては、なんの変哲もない賑やかな街だった。数件の宿屋を回った時も、断られはしたものの特におかしな点もなく、皆丁寧な対応をしてくれた。
嫌に感じる事もなく、ましてやこれまでに経験してきたような異変は何も感じられない。少し引っかかる事といえば、噂で聞いていたような“目に見える音“というものを目にすることがなかったくらいだろう。
「アルバ・・・いい街じゃないか。異変なんて見当たらないけどね?」
「まだ数時間しか経ってないんだ。何もないと決め付けるには早過ぎる」
「でもミアだって感じただろ?聞こえてきた音楽は、別に近所迷惑みたいなことにもなってないし、初めて聞く割には凄く気持ちが安らいだと私は思うけど?」
「音が溢れるっていうのは、音が日常に溶け込んでるっていう事なのか・・・?それ以上でも以下でもないと?」
確かにアルバの街には音楽が溢れていたように思う。だが、噂になるほどのことなのだろうか。ミアは噂になるほどの事には思えないといった様子だった。
他の街と比べれば音楽はよく耳にする。ゲームのシステムで言うと、一定の間隔で音楽が切り替わったり、或いは特定の建物に近づくとそちらの音楽が強調され始め、それまでの音楽が小さくなっていくような感覚だろうか。
「いいじゃねぇか、何でもよぉ。それより俺ぁこの街が気に入ったぜ!明日はもっといろんなところを回ってみたいな!」
「私も何だか身体が踊り出しそうでした!こんなに音楽が溢れているところは初めてです!」
ツバキとアカリはすっかりアルバの街が気に入ったようだ。実際のところ、シンもツクヨも街の居心地自体は良いところだと感じていた。聞こえてくる音楽に頭を揺らしたり、思わずリズムに誘われ足取りを変える事もあった。
音感の有無に関わらず、全ての生物に無自覚の内に音楽の素晴らしさを身をもって体験させる。それが音が溢れるという噂の由来なのだろうか。
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる