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穏やかに進む旅路
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訪れた村はどこにでもあるような、なんの変哲もないのどかな村のようだった。商人達とギルドの者達が村長らと話し合い、一晩だけ滞在させてもらう許諾を得る。
馬車は村の一角に集められ、馬の手入れをするスペースや食べ物まで分けて貰えた。ただそれは商人達の計らいによるもので、一部の荷物と取引して互いにとってメリットのある交渉がなされていた。
「皆さんには申し訳ないですが、宿屋のような休息は出来ません。あくまで一晩を明かすだけですので、あしからず・・・」
「問題ねぇ!その辺で野宿させられるより全然マシだしな」
ギルドの男が言う通り、野宿よりはマシだろう。村には井戸があり、身体を拭く水の確保やモンスターに襲われるといった心配もない。馬車の旅に慣れていない者は、睡眠の質が悪くなったり寝相によって身体を痛めたりもしてしまう。
休息の取り方も、長旅では重要な事であるとシン達は学んだ。ギルドからのメンバーの中には女性の傭兵もおり、男女で旅をする中での不便な事や障害に対しても、対策や準備が万全だった。
彼女らのアドバイスにより、ミアとアカリは簡易的ではあるがギルドの女傭兵らと共にシャワーを浴びに向かった。男達は井戸から組み上げた水を使い、布を濡らしそれで身体を拭いた。
「何だよ!俺達にはシャワーは無しだってのかぁ!?」
「まぁしょうがないさ。男だから女だからっていう問題はいつの時代もどんな所でも付き纏うものだから。さぁツバキもどうだい?何なら背中、拭いてあげようか?」
「いいよ別に、一人で出来るから」
浮かない表情でその場を離れるツバキは、誰も乗っていない馬車に乗り込んだ。ツクヨはそんな彼を心配していたが、あまり構うと嫌われてしまうと思い、自分の作業に専念した。
村から提供された食事は、エレジアほど種類も量も豪華とはいかなかったが、疲れた身体には十分すぎる程栄養のある食事だった。しかし、ギルドの傭兵達はその食事に手をつける事なく、配当された分を他の冒険者や商人に分け与えた。
「アンタ達は食べないのか?」
シンは同じ馬車に乗り合わせていたナイトのクラスの男に尋ねる。
「俺達は基本的に自給自足さ。ギルドから手配されてる支給品もある。それにギルドの方針として、依頼主や派遣先であまり物を受け取らないように言われているんだ」
依頼されて手助けに向かった者達が、依頼主やその土地の者達から依頼料以上の金銭や物資を貰うことは、基本的に良しとされていないのだと男は語る。その代わり彼らは、自分達で狩ったモンスターの肉や皮、依頼先の現場で調達した植物や果物を使って、ギルド流の料理術を披露した。
「ふふふ、美味そうだろ?お前達も食べてみるか?」
「いいのか?」
「勿論だとも!俺達の作る料理は、戦闘で傷ついた身体に効くものから戦う前に準備を整えるものまで、様々な効能をもたらす。きっと気に入ってもらえるはずさ!」
モンスターの血肉を使っていると言うこともあり、匂いや見た目は一般的な料理と比べて独特な癖を持っていた。だが不思議と、口へと運ぶ手は決して重くない。興味に誘われるままに、シンとツクヨは差し出された料理を口にする。
「ッ!?」
「美味いッ!」
一口目のインパクトにやられ、シンとツクヨの手は止まらなくなる。美味しそうに料理を頬張る二人を見て、ギルドの男は嬉しそうな表情を浮かべる。
ギルドの料理を堪能していると、馬車から降りてきたツバキが独特な匂いに誘われてシン達の元へとやって来る。美味しそうに料理を頬張る二人に興味を惹かれたツバキにも、ギルドの男は料理を取り分ける。
その見た目と匂いに、何の躊躇いもなく口へ運ぶシンとツクヨに疑いの目を向けながらも、ツバキは一口目を恐る恐る口へと運ぶ。その後の反応は言うまでもなかった。
シン達と同様に手が止まらなくなるツバキ。そこへシャワーを浴びていたミア達が戻ってくると、賑やかな晩食が繰り広げられる。
食事を終えた一行は、長閑な村で夜を明かす。ギルドの傭兵達は、例え安全な村であろうと警戒は怠らず、交代で休息を取りながら商人や他の冒険者を守ってくれていた。
何事もなく翌朝を迎えた旅の一行は、早朝に準備を整えると村に世話になった例として、荷物の一部を商人は渡した。村に滞在している間、ギルドの傭兵達は時間が許す限り村のクエストをいくつかこなしていたようだ。
眠りについていた冒険者が目を覚ました頃、そんな彼らが仕入れてきた肉や果物を使った簡単な朝食を済ませ、旅の一行は村を後に再び歩みを前へと進める。
「こんな落ち着いた旅も久しぶりだねぇ」
「あぁ、何だかんだ色々とトラブルに巻き込まれてきたからな」
久々にゆっくりとした旅を楽しんでいるツクヨは、これまでの旅路を振り返り今までの旅の方が異様であったことを実感する。シン達はWoFのユーザーという存在からか、様々なイベントに遭遇してきた。
それはゲームなどでいうところにストーリー進行に必要なイベントがやって来るのと同じなのだろう。故に急展開の多かったこれまでと比べ、戦闘こそあるものの穏やかな数日を過ごせている今が、不思議でならなかった。
「そんなに大変な旅をしてきたのか?」
「そりゃぁもう・・・。国のゴタゴタに巻き込まれたり海でレースしたり色々とねぇ~。でも退屈よりかは良かったのかも。時間が有り余ってると、色々と嫌な事を考えちゃうから・・・」
「まぁ、それは分からなくもねぇな。忙しい方が余計なことを考えることも無い、か・・・」
センチメンタルになるツクヨの言葉に、何か思い当たることがあるのだろうか、ギルドの男の口調もいつもより穏やかで勢いを失っているように感じた。
戦えない者の代わりに様々な依頼をこなして働く彼らは、それこそ不意な別れや不慮の事故などに遭いやすい。苦楽を共にした仲間を失ったり、危険なクエストで命を失いかける場面にも、何度も遭遇してきたのだろう。
「なぁ~・・・。それよりこんなのが後何日も続くのかぁ?
早くも飽き始めてしまったのか、ツバキがギルドの男に旅の道程について尋ねる。
「予定よりは早く進んでる筈だぜ?本来はもっとモンスターに襲われて、時間を食われるんだが、昨日の調子なら撃退も簡単そうだしな。今日の進み具合にもよるが、この調子なら明日にはアルバに着くかもな」
「明日ぁ!?・・・それって早い方なのかよ?」
「十分早い方さ」
「へぇ~そうかい、早い方なのかい・・・」
ギルドの男が言っていた通り、村を出発した一行は昨日とほぼ変わらぬ弛緩を過ごした。二日目は朝のうちから出発できたこともあり、想定よりも早いペースで進めているようだ。
一行の能力を考慮し、少し先の街を本日の宿泊地と定め、その日の夜に予定していた街に到着する。村の時とは違い、各々の判断でお金は掛かるものの宿屋を取ることもできた。
シン達はレースで貰った賞金を使い、空きのある宿で一泊することにした。
翌日、商人から旅の日程を聞くと、どうやらその日の内に目的地であるアルバに到着できる予定のようだ。見込みが立った事により、一行の気持ちも少しばかり高揚し、準備にも力が入った。
馬車は村の一角に集められ、馬の手入れをするスペースや食べ物まで分けて貰えた。ただそれは商人達の計らいによるもので、一部の荷物と取引して互いにとってメリットのある交渉がなされていた。
「皆さんには申し訳ないですが、宿屋のような休息は出来ません。あくまで一晩を明かすだけですので、あしからず・・・」
「問題ねぇ!その辺で野宿させられるより全然マシだしな」
ギルドの男が言う通り、野宿よりはマシだろう。村には井戸があり、身体を拭く水の確保やモンスターに襲われるといった心配もない。馬車の旅に慣れていない者は、睡眠の質が悪くなったり寝相によって身体を痛めたりもしてしまう。
休息の取り方も、長旅では重要な事であるとシン達は学んだ。ギルドからのメンバーの中には女性の傭兵もおり、男女で旅をする中での不便な事や障害に対しても、対策や準備が万全だった。
彼女らのアドバイスにより、ミアとアカリは簡易的ではあるがギルドの女傭兵らと共にシャワーを浴びに向かった。男達は井戸から組み上げた水を使い、布を濡らしそれで身体を拭いた。
「何だよ!俺達にはシャワーは無しだってのかぁ!?」
「まぁしょうがないさ。男だから女だからっていう問題はいつの時代もどんな所でも付き纏うものだから。さぁツバキもどうだい?何なら背中、拭いてあげようか?」
「いいよ別に、一人で出来るから」
浮かない表情でその場を離れるツバキは、誰も乗っていない馬車に乗り込んだ。ツクヨはそんな彼を心配していたが、あまり構うと嫌われてしまうと思い、自分の作業に専念した。
村から提供された食事は、エレジアほど種類も量も豪華とはいかなかったが、疲れた身体には十分すぎる程栄養のある食事だった。しかし、ギルドの傭兵達はその食事に手をつける事なく、配当された分を他の冒険者や商人に分け与えた。
「アンタ達は食べないのか?」
シンは同じ馬車に乗り合わせていたナイトのクラスの男に尋ねる。
「俺達は基本的に自給自足さ。ギルドから手配されてる支給品もある。それにギルドの方針として、依頼主や派遣先であまり物を受け取らないように言われているんだ」
依頼されて手助けに向かった者達が、依頼主やその土地の者達から依頼料以上の金銭や物資を貰うことは、基本的に良しとされていないのだと男は語る。その代わり彼らは、自分達で狩ったモンスターの肉や皮、依頼先の現場で調達した植物や果物を使って、ギルド流の料理術を披露した。
「ふふふ、美味そうだろ?お前達も食べてみるか?」
「いいのか?」
「勿論だとも!俺達の作る料理は、戦闘で傷ついた身体に効くものから戦う前に準備を整えるものまで、様々な効能をもたらす。きっと気に入ってもらえるはずさ!」
モンスターの血肉を使っていると言うこともあり、匂いや見た目は一般的な料理と比べて独特な癖を持っていた。だが不思議と、口へと運ぶ手は決して重くない。興味に誘われるままに、シンとツクヨは差し出された料理を口にする。
「ッ!?」
「美味いッ!」
一口目のインパクトにやられ、シンとツクヨの手は止まらなくなる。美味しそうに料理を頬張る二人を見て、ギルドの男は嬉しそうな表情を浮かべる。
ギルドの料理を堪能していると、馬車から降りてきたツバキが独特な匂いに誘われてシン達の元へとやって来る。美味しそうに料理を頬張る二人に興味を惹かれたツバキにも、ギルドの男は料理を取り分ける。
その見た目と匂いに、何の躊躇いもなく口へ運ぶシンとツクヨに疑いの目を向けながらも、ツバキは一口目を恐る恐る口へと運ぶ。その後の反応は言うまでもなかった。
シン達と同様に手が止まらなくなるツバキ。そこへシャワーを浴びていたミア達が戻ってくると、賑やかな晩食が繰り広げられる。
食事を終えた一行は、長閑な村で夜を明かす。ギルドの傭兵達は、例え安全な村であろうと警戒は怠らず、交代で休息を取りながら商人や他の冒険者を守ってくれていた。
何事もなく翌朝を迎えた旅の一行は、早朝に準備を整えると村に世話になった例として、荷物の一部を商人は渡した。村に滞在している間、ギルドの傭兵達は時間が許す限り村のクエストをいくつかこなしていたようだ。
眠りについていた冒険者が目を覚ました頃、そんな彼らが仕入れてきた肉や果物を使った簡単な朝食を済ませ、旅の一行は村を後に再び歩みを前へと進める。
「こんな落ち着いた旅も久しぶりだねぇ」
「あぁ、何だかんだ色々とトラブルに巻き込まれてきたからな」
久々にゆっくりとした旅を楽しんでいるツクヨは、これまでの旅路を振り返り今までの旅の方が異様であったことを実感する。シン達はWoFのユーザーという存在からか、様々なイベントに遭遇してきた。
それはゲームなどでいうところにストーリー進行に必要なイベントがやって来るのと同じなのだろう。故に急展開の多かったこれまでと比べ、戦闘こそあるものの穏やかな数日を過ごせている今が、不思議でならなかった。
「そんなに大変な旅をしてきたのか?」
「そりゃぁもう・・・。国のゴタゴタに巻き込まれたり海でレースしたり色々とねぇ~。でも退屈よりかは良かったのかも。時間が有り余ってると、色々と嫌な事を考えちゃうから・・・」
「まぁ、それは分からなくもねぇな。忙しい方が余計なことを考えることも無い、か・・・」
センチメンタルになるツクヨの言葉に、何か思い当たることがあるのだろうか、ギルドの男の口調もいつもより穏やかで勢いを失っているように感じた。
戦えない者の代わりに様々な依頼をこなして働く彼らは、それこそ不意な別れや不慮の事故などに遭いやすい。苦楽を共にした仲間を失ったり、危険なクエストで命を失いかける場面にも、何度も遭遇してきたのだろう。
「なぁ~・・・。それよりこんなのが後何日も続くのかぁ?
早くも飽き始めてしまったのか、ツバキがギルドの男に旅の道程について尋ねる。
「予定よりは早く進んでる筈だぜ?本来はもっとモンスターに襲われて、時間を食われるんだが、昨日の調子なら撃退も簡単そうだしな。今日の進み具合にもよるが、この調子なら明日にはアルバに着くかもな」
「明日ぁ!?・・・それって早い方なのかよ?」
「十分早い方さ」
「へぇ~そうかい、早い方なのかい・・・」
ギルドの男が言っていた通り、村を出発した一行は昨日とほぼ変わらぬ弛緩を過ごした。二日目は朝のうちから出発できたこともあり、想定よりも早いペースで進めているようだ。
一行の能力を考慮し、少し先の街を本日の宿泊地と定め、その日の夜に予定していた街に到着する。村の時とは違い、各々の判断でお金は掛かるものの宿屋を取ることもできた。
シン達はレースで貰った賞金を使い、空きのある宿で一泊することにした。
翌日、商人から旅の日程を聞くと、どうやらその日の内に目的地であるアルバに到着できる予定のようだ。見込みが立った事により、一行の気持ちも少しばかり高揚し、準備にも力が入った。
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