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自然の摂理
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大粒の汗をかきながら、感知能力に長けた者が気配が向かって来るという方角に注目する一行。その先頭には、迫り来る気配がアズールのものだと主張するミアとシンが双璧のように構える。
シンもミアと同様に、捕らえられた際に口にしたケツァルの薬入りの食べ物により、獣人の気配感知能力を得ていた。摂取した量が彼女よりも少なかったせいか、迫り来る気配がアズールのものと断言できるレベルではないが、彼にも慣れ親しんだ気配のように感じる。
そしていよいよ彼らの元へと接近してきたその気配は、暗闇の森を直進し戦闘準備を整える彼らの眼前に姿を現した。一瞬の間に飛び込んできたその気配に圧倒され、何人かの冒険者は思わず後退りをしてしまう。
風を巻き上げながらミアとシンの前に、膝を折って低い姿勢を取り着地していたのは、ミアの言っていた通り獣人族の長のアズールで間違いなかった。
「アズール!?どこにいたんだ、探したんだぞ?」
「だがこうして現れたってことは、何か用事があったんだろ?」
気配の正体がアズールと分かるや否や、質問攻めにするかのように幕仕立てるシンとミアに、先ずは別れの挨拶が遅れたことを謝罪するアズール。そして周りで武器を構えていた冒険者達へも、驚かせてしまったことを謝ると、冒険者達は安心して馬車へと戻っていった。
「急ぐのだろう?事情は道すがら話す。お前らの馬車はどれだ?」
商人達の進行の邪魔をしないようにと、詳しい話は移動しながら話すと説明するアズールは、シンとミアに連れられ馬車の前で備えていたツクヨと合流する。
「あっあれぇ?アズールじゃないか!一体今まで何処に・・・」
「あぁ~・・・それは馬車の中で話すんだとよ」
予想はしていたが、シンと全く同じ質問を投げかけるツクヨに、ミアが面倒そうに事情を説明する。馬車に乗り込んだ一行は、中で再びツバキとアカリらによる同じリアクションを受ける。
これは最早避けられぬ事だと諦めたミアは、後は自分で何とかしてくれとアズールにジェスチャーで伝える。このような事態になったのは自分に原因があると素直に受け入れていたアズールは二人を宥めると、再び動き出す馬車と共に遅れて来た理由と彼らを追って来た理由について説明する。
「お前らに会うのが遅れてしまったのは、ケツァルが俺にも隠していた隠れ家を持っていたという情報を得たからだ」
「長であるアズールにも?」
「お前らも知っての通り、以前の獣人族は二つの派閥に分かれていた。一族の存続を何よりも最優先にする派閥と、他種族との協力関係を結び直面している危機に備えるべきだとする派閥だ」
一族の存続を考え、他の種族との関わりに警戒し要らぬ問題の種を摘み取ろうとしていたのは、ガレウス派の派閥だった。シン達がリナムルへやって来た時には、既に獣人族の半数以上がそう言った思想に染まっており、彼らも馬車を襲撃され捕らえられていた。
だがそれも、獣人族の存続と危険を招かぬようにしようと思ってのこと。武闘派のガレウスらは、彼らなりに一族を守ろうとしていたのだ。
そしてもう一つの派閥こそ、当時のリナムルを襲っていた誘拐事件に対応すべく、森の全ての者達と協力し来るべき時に備えようとするケツァル派の者達だった。
彼らの派閥があったからこそ、シン達は捕まっても尚、その場で拷問を受け処刑されるという道を辿らずに済んだと言えるだろう。
ガレウスの派閥に靡いていたアズールに、ケツァルはこのままではマズイと信頼できる仲間達と共に、同じ獣人族である彼らの目を盗み、密かに動きていたのだ。それを裏切り行為と勘違いされ、派閥の溝は更に大きくなっていってしまった。
その際に拠点となっていた場所が今になって見つかったのだと、アズールは語る。ではそこで何をしていたのか。それこそがシン達を追って来た理由に繋がっていたのだ。
「後者の派閥であったケツァルは、いつの間にかお前らに飲ませていた薬を完成させ、誰にでも伝授できるように改良しスクロールにしていたんだ」
「俺達に飲ませた薬って・・・獣の感知能力ってやつか?」
「そうだ。元よりケツァルには獣人族としての能力が目覚めることがなく、それによって随分と苦しい思いをしてきた・・・。このスクロールはそんなアイツが、自分と同じ思いを他の奴らにさせない為に作り上げた努力の結晶なんだ」
そう言って取り出したのは、羊皮紙に記された獣人族の力を授けるという、謂わばWoFというゲームでいうところの、スキルスクロールというアイテムだった。
「これを使えば、種族や体質などに関係なく、その者が行える範囲で獣人族の能力を使用することが出来る。感知能力だけでなく、肉体強化までもだ」
「肉体強化までも!?私達も君達のように肉弾戦ができるようになるのか?」
「ケツァルの記録によれば、人体に影響が及ばない範囲での強化になるようだ。限界を超えての肉体強化は起こらない。さっきも言ったように、使用者の限度に見合った能力を授ける。それがこのスクロールの効果なのだろう」
つまり、使用者によって獣人族の能力を何処まで引き継げるかは違うということだ。効果が得られるということに関して違いはないが、効果には個人差があるという、薬や薬品などによくある説明文と一緒だろう。
「けど、なんでわざわざそんな大事な物を俺達の元へ・・・?ケツァルの意志を継いで、同じ獣人族に悲しい思いをさせないように使うべきなんじゃないか?」
「スクロールの完成品は幾つもあった。これは俺達を・・・リナムルを取り巻く恐怖から解放してくれたお前達に送る選別だ。受け取ってくれ、ケツァルもきっとそれを望んでいる筈だ」
アズールは一族が苦しんできた一族同士の歪み合いと、リナムルを取り巻く行方不明事件、そして元凶であった研究所の崩壊を果たした立役者であるシン達に、獣人族の長として、そしてリナムルを代表して感謝の言葉と強力なスキルスクロールを彼らに手渡した。
「俺達は何も、そんなつもりで手を貸した訳じゃ・・・」
「これは謝罪の意もある。当時の俺達はお前達を殺そうともしていた・・・。それ程追い詰められた状況下にあったんだ。現に何の罪もない者達を手に掛けたこともあった・・・。そんな見境のない、まさに“獣“だった我々が今もこうして生きながらえているのは、ガレウスやケツァルらの活躍とお前達の助力があってこそだ。これからどんな罰が俺に待っていようと、その全てを受け入れるつもりだ。犯した罪は、いつか償うべき時が来るだろう・・・。それを全うするまで、俺に出来ることは何でもするつもりだ」
弱肉強食。彼らが行っていたのは、その生物としての摂理に準じていた行いだろう。だが、アズールは意思を持つ生き物にその摂理は通用しないと考えているようだった。
意思を持って生まれた者には、それ相応の生き方が求められる。森に暮らす野生の生き物のように、強いものが弱いものを食らうという自然の摂理は、あくまで意思を持たぬ者が行う行為であり、意思を持った生き物は何でもかんでもそういった思想に結びつけてはならないと主張する。
それは地下研究所で目にした、意思を持った生物達と対峙してアズールが学んだことだった。奴らと同じになってはならない。燃え上がる研究所を前に、彼の中で一度だけ微笑んだ嘗ての恋人が見えたのも、彼を正しく導く為に現れた幻だったのかもしれない。
シンもミアと同様に、捕らえられた際に口にしたケツァルの薬入りの食べ物により、獣人の気配感知能力を得ていた。摂取した量が彼女よりも少なかったせいか、迫り来る気配がアズールのものと断言できるレベルではないが、彼にも慣れ親しんだ気配のように感じる。
そしていよいよ彼らの元へと接近してきたその気配は、暗闇の森を直進し戦闘準備を整える彼らの眼前に姿を現した。一瞬の間に飛び込んできたその気配に圧倒され、何人かの冒険者は思わず後退りをしてしまう。
風を巻き上げながらミアとシンの前に、膝を折って低い姿勢を取り着地していたのは、ミアの言っていた通り獣人族の長のアズールで間違いなかった。
「アズール!?どこにいたんだ、探したんだぞ?」
「だがこうして現れたってことは、何か用事があったんだろ?」
気配の正体がアズールと分かるや否や、質問攻めにするかのように幕仕立てるシンとミアに、先ずは別れの挨拶が遅れたことを謝罪するアズール。そして周りで武器を構えていた冒険者達へも、驚かせてしまったことを謝ると、冒険者達は安心して馬車へと戻っていった。
「急ぐのだろう?事情は道すがら話す。お前らの馬車はどれだ?」
商人達の進行の邪魔をしないようにと、詳しい話は移動しながら話すと説明するアズールは、シンとミアに連れられ馬車の前で備えていたツクヨと合流する。
「あっあれぇ?アズールじゃないか!一体今まで何処に・・・」
「あぁ~・・・それは馬車の中で話すんだとよ」
予想はしていたが、シンと全く同じ質問を投げかけるツクヨに、ミアが面倒そうに事情を説明する。馬車に乗り込んだ一行は、中で再びツバキとアカリらによる同じリアクションを受ける。
これは最早避けられぬ事だと諦めたミアは、後は自分で何とかしてくれとアズールにジェスチャーで伝える。このような事態になったのは自分に原因があると素直に受け入れていたアズールは二人を宥めると、再び動き出す馬車と共に遅れて来た理由と彼らを追って来た理由について説明する。
「お前らに会うのが遅れてしまったのは、ケツァルが俺にも隠していた隠れ家を持っていたという情報を得たからだ」
「長であるアズールにも?」
「お前らも知っての通り、以前の獣人族は二つの派閥に分かれていた。一族の存続を何よりも最優先にする派閥と、他種族との協力関係を結び直面している危機に備えるべきだとする派閥だ」
一族の存続を考え、他の種族との関わりに警戒し要らぬ問題の種を摘み取ろうとしていたのは、ガレウス派の派閥だった。シン達がリナムルへやって来た時には、既に獣人族の半数以上がそう言った思想に染まっており、彼らも馬車を襲撃され捕らえられていた。
だがそれも、獣人族の存続と危険を招かぬようにしようと思ってのこと。武闘派のガレウスらは、彼らなりに一族を守ろうとしていたのだ。
そしてもう一つの派閥こそ、当時のリナムルを襲っていた誘拐事件に対応すべく、森の全ての者達と協力し来るべき時に備えようとするケツァル派の者達だった。
彼らの派閥があったからこそ、シン達は捕まっても尚、その場で拷問を受け処刑されるという道を辿らずに済んだと言えるだろう。
ガレウスの派閥に靡いていたアズールに、ケツァルはこのままではマズイと信頼できる仲間達と共に、同じ獣人族である彼らの目を盗み、密かに動きていたのだ。それを裏切り行為と勘違いされ、派閥の溝は更に大きくなっていってしまった。
その際に拠点となっていた場所が今になって見つかったのだと、アズールは語る。ではそこで何をしていたのか。それこそがシン達を追って来た理由に繋がっていたのだ。
「後者の派閥であったケツァルは、いつの間にかお前らに飲ませていた薬を完成させ、誰にでも伝授できるように改良しスクロールにしていたんだ」
「俺達に飲ませた薬って・・・獣の感知能力ってやつか?」
「そうだ。元よりケツァルには獣人族としての能力が目覚めることがなく、それによって随分と苦しい思いをしてきた・・・。このスクロールはそんなアイツが、自分と同じ思いを他の奴らにさせない為に作り上げた努力の結晶なんだ」
そう言って取り出したのは、羊皮紙に記された獣人族の力を授けるという、謂わばWoFというゲームでいうところの、スキルスクロールというアイテムだった。
「これを使えば、種族や体質などに関係なく、その者が行える範囲で獣人族の能力を使用することが出来る。感知能力だけでなく、肉体強化までもだ」
「肉体強化までも!?私達も君達のように肉弾戦ができるようになるのか?」
「ケツァルの記録によれば、人体に影響が及ばない範囲での強化になるようだ。限界を超えての肉体強化は起こらない。さっきも言ったように、使用者の限度に見合った能力を授ける。それがこのスクロールの効果なのだろう」
つまり、使用者によって獣人族の能力を何処まで引き継げるかは違うということだ。効果が得られるということに関して違いはないが、効果には個人差があるという、薬や薬品などによくある説明文と一緒だろう。
「けど、なんでわざわざそんな大事な物を俺達の元へ・・・?ケツァルの意志を継いで、同じ獣人族に悲しい思いをさせないように使うべきなんじゃないか?」
「スクロールの完成品は幾つもあった。これは俺達を・・・リナムルを取り巻く恐怖から解放してくれたお前達に送る選別だ。受け取ってくれ、ケツァルもきっとそれを望んでいる筈だ」
アズールは一族が苦しんできた一族同士の歪み合いと、リナムルを取り巻く行方不明事件、そして元凶であった研究所の崩壊を果たした立役者であるシン達に、獣人族の長として、そしてリナムルを代表して感謝の言葉と強力なスキルスクロールを彼らに手渡した。
「俺達は何も、そんなつもりで手を貸した訳じゃ・・・」
「これは謝罪の意もある。当時の俺達はお前達を殺そうともしていた・・・。それ程追い詰められた状況下にあったんだ。現に何の罪もない者達を手に掛けたこともあった・・・。そんな見境のない、まさに“獣“だった我々が今もこうして生きながらえているのは、ガレウスやケツァルらの活躍とお前達の助力があってこそだ。これからどんな罰が俺に待っていようと、その全てを受け入れるつもりだ。犯した罪は、いつか償うべき時が来るだろう・・・。それを全うするまで、俺に出来ることは何でもするつもりだ」
弱肉強食。彼らが行っていたのは、その生物としての摂理に準じていた行いだろう。だが、アズールは意思を持つ生き物にその摂理は通用しないと考えているようだった。
意思を持って生まれた者には、それ相応の生き方が求められる。森に暮らす野生の生き物のように、強いものが弱いものを食らうという自然の摂理は、あくまで意思を持たぬ者が行う行為であり、意思を持った生き物は何でもかんでもそういった思想に結びつけてはならないと主張する。
それは地下研究所で目にした、意思を持った生物達と対峙してアズールが学んだことだった。奴らと同じになってはならない。燃え上がる研究所を前に、彼の中で一度だけ微笑んだ嘗ての恋人が見えたのも、彼を正しく導く為に現れた幻だったのかもしれない。
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