1,130 / 1,646
嘗ての友にさようなら
しおりを挟む
先陣を切って踏み出した獣人が、迎え撃つ獣へと殴り掛かる。それを獣は研ぎ澄まされた反射神経で見事に躱すと、上半身の捻りを加えた鋭い拳を獣人へと放つ。
しかしそれを横からやって来た別の獣人が、最初に殴りかかった獣人を横へと押しやり代わりに受け止める。肉体強化という獣人の能力を身につけている獣の一撃は凄まじく、攻撃を受け止める意志を持って受け止めた獣人の身体を浮かせる程のパワーを持っていた。
「ぐッ・・・!!なんて馬鹿力だッ・・・!」
周囲の草木が、獣の放つ拳から生まれた風圧によってまるで突風が吹いたかのように揺れる。ビリビリと突き抜けるような衝撃波が、後方にいるガルムや木の上のミアの元まで広がる。
だが、その様子を瞬きすることもなく集中して見つめる二人。先陣隊の三人が危なくなればいつでもサポートに回れるよう神経を研ぎ澄ませる。
先陣隊の初動のトリを務めたのは、エイリルと同じ人間と近い体格をしたエルフの戦士だった。その手に携えた刀剣を、地を滑らせるように振るい、地面を切り裂きながら獣の腕を両断せんと上空目掛けて振り上げる。
三人目の動きを察した獣が拳を引っ込めようとするも、受け止めた獣人がそれを許さない。衝撃を受け止めたまま、一切怯むことなく獣の拳を全身を使って引き止める獣人。
「逃すかよッ!!」
引き抜けぬ拳に焦りの様子を見せた獣は、豪雷のような雄叫びと共に掴まれた拳ごと獣人を自分の方へと引っ張った。同じ獣人の身体能力。何なら獣人の方がオリジナルということもあり、純粋な力比べなら優りそうなものだが、命の危機に瀕した生き物の底力は計り知れないことを証明するかのように、獣人の身体は獣の方へと引っ張られる。
このままではエルフの振り上げる剣の軌道上に晒されてしまう。しかしそこは流石ガルムが選抜してきた精鋭達。エルフの戦士は手首を捻り剣の向きを変えると、獣の腕を斬り飛ばすのを諦め、その強靭な力を振うための土台である足を負傷させようと標的を切り替える。
拳を押さえ込む獣人を身代わりにするかのように引き寄せた獣だったが、エルフの機転によりそれは無駄な行為として終わった。地面を抉っていたエルフの剣は地上を離れると斜め横へと軌道を変え、獣の脹脛辺りを斬りつける。
振り抜かれたエルフの剣には獣の血液が付着していた。振った勢いを急停止させた事により、獣の血が周囲に飛び散る。
足元を切り付けられた事により僅かにバランスを崩した獣に、拳ごと引き寄せられた獣人は飛び上がり、その腕に両足を絡ませ格闘技の絞め技のように巻き付き地面に倒す。
そのまま腕をへし折りそうな勢いで締め上げる獣人と、必死に抵抗する獣。そこへ、最初に攻撃を仕掛けた獣人が一気に間合いを詰め、仰向けで倒れる獣の顔面に狙いを定め、全身全霊を込めた拳を振り下ろす。
「これで・・・終わりだッ!!」
「ガァァァッ!!」
必死に抵抗する獣だったが、絡みついた獣人の足は獣の喉元にまで及び、首を持ち上げることさえ許さない。瓦割りでもするかのように容赦なく振り下ろされた拳は、獣人の肉体強化によって最大限にまで威力が引き上げられ、そのまま獣の頭部を吹き飛ばさんとする勢いだった。
「ガルム、殺すのか?」
「心配ない。みんなちゃんと任務の事は頭に入っている。このまま彼らに任せる」
一行に与えられた同じ獣人族やリナムルに集まった者達にすら秘密にしている任務。それは森の中でアズールが獣と対峙した時に感じた違和感を確かめる為のものだった。
彼だけではない。他にも獣と対峙する中で嘗ての同胞の面影や気配を感じた者達はいた。果たしてそれがダマスクのように他者の意識の中へ入り込み幻覚を見せる能力によるものだったのか、或いは本当に獣人族を元に作られた化物なのかというものに白黒つける為。
仰向けに倒れる獣の頭部目掛けて振り下ろされた獣人の拳は、額に命中する寸前でピタリと止まり、その衝撃波と風が周囲のものを吹き飛ばすように吹き荒ぶ。
脳を震わすその衝撃は、獣の意識を吹き飛ばし脳震盪にもにた症状を引き起こす。獣の身体からは力が抜け、その生命反応は限りなく死に近い状態へと陥った。
拘束していた獣人が手首と喉にある動脈から脈を測る。そして手足による拘束を獣から解くと、今度はエルフが獣から感じる魔力の波長を読み取る。
「暫くは動けまい・・・」
「どうする?拘束しておくか?」
獣の周りに集まった一行は、その後の処置について直接アズールから指示を受けていたガルムに尋ねる。しかし彼はそっと目を閉じて首を横に振る。
「いや、このままでいい。こいつが嘗ての同胞であろうとなかろうと、このような状態になってしまった以上、街に連れ帰る事はできない。アズールも調査結果がどうであれ、調べ終わり次第その場で始末するよう言っていた・・・。さぁ、今度はお前達の出番だ」
「あぁ・・・分かっているとも」
そう言って後ろから獣へと近づいてきたのは、彼らの部隊に同行させていた研究所の者だった。生物実験の研究に携わっていたというその研究員は、持ち込んだ特殊な道具と機材を使い、獣の素性を調べる。
「君達が勘づいていた通り、この個体は獣人族をベースに作られたモンスターだ。意識の操作により、意図的に命令を下せるように脳内からの神経伝達を弄られた形跡がある」
「そうか・・・。だが、こうなってしまっては最早誰だったかも我々にはわかるまい。嘗ての同胞であった事が分かればそれで十分だ」
落ち込んだ様子にも見えるガルムの姿を見て、ミアは何か手立てはないのかと研究員に問う。
「元に戻せる方法とかはないのか?記憶やその・・本人の意識とかが別にあるとか・・・」
「意識自体を研究所に保存していた可能性はあるが、もう研究所は無いだろ?それに彼の意識を見つけたとしても、今の肉体に戻したところで元に戻る保証はない。私は直接そう言った実験に関与した事はないが、取り出した意識や精神を元の身体に戻す実験も行われたそうだが、元通りになった事例は殆どないらしい・・・」
「らしいって・・・。まるで他人事みたいに言いやがってッ・・・!」
研究員の言葉が癇に障ったのか、嘗ての獣人族だった獣と戦った獣人が怒りを露わに食ってかかる。それを静止するガルムは、同族をまるで物のように扱われた事に対し、感情を押し殺しているのか全く動揺した様子もなかった。
「よせ。済んだ事だ。それに俺達にもこいつらを責められない理由はある」
「実際そうだろ?私達だって好きでそんな事をしていた訳ではない。そうしなければ殺されるからそうしたまでだ」
「何・・・!?」
「争う力もない私のような弱者は、ただ力と権力に屈するしか生きる道はなかった・・・。私だって君達のように戦える力があればッ・・・」
拳を握りしめ、震えながら心の声をこぼす研究員の姿に、同じく何も出来ず何も知らなかった獣人は、それまで自分達が行っていた人間に対する行いに、湧き上がった怒りを収め今度は後悔の感情が押し寄せていた。
何かのせいにしなければ、彼らもやっていられなかったのだろう。行き場のない感情をどうすることもできない。それは種族など関係なく、意志を持つ生き物なら誰しもがそうなってもおかしくない状態だったといえる。
だからと言ってそれが許される行いではないのは確か。研究を行っていた人間も、犯人を探し手当たり次第に横暴な取り調べまがいのことをしていた獣人族も、自分自身や嘗ての同胞達が犯した罪を背負っていかなければならない。
その為にも今は、昔の因縁に目を瞑り協力し合う事で街の復興を進めなければならない。またいつか、嘗ての因縁が引き金となって衝突が起こるかもしれない。だがここで、どちらかを滅ぼすという未来の結論に至らぬ為にも、今を生きる者達が矛を納め耐え忍ばなければならないのだ。
しかしそれを横からやって来た別の獣人が、最初に殴りかかった獣人を横へと押しやり代わりに受け止める。肉体強化という獣人の能力を身につけている獣の一撃は凄まじく、攻撃を受け止める意志を持って受け止めた獣人の身体を浮かせる程のパワーを持っていた。
「ぐッ・・・!!なんて馬鹿力だッ・・・!」
周囲の草木が、獣の放つ拳から生まれた風圧によってまるで突風が吹いたかのように揺れる。ビリビリと突き抜けるような衝撃波が、後方にいるガルムや木の上のミアの元まで広がる。
だが、その様子を瞬きすることもなく集中して見つめる二人。先陣隊の三人が危なくなればいつでもサポートに回れるよう神経を研ぎ澄ませる。
先陣隊の初動のトリを務めたのは、エイリルと同じ人間と近い体格をしたエルフの戦士だった。その手に携えた刀剣を、地を滑らせるように振るい、地面を切り裂きながら獣の腕を両断せんと上空目掛けて振り上げる。
三人目の動きを察した獣が拳を引っ込めようとするも、受け止めた獣人がそれを許さない。衝撃を受け止めたまま、一切怯むことなく獣の拳を全身を使って引き止める獣人。
「逃すかよッ!!」
引き抜けぬ拳に焦りの様子を見せた獣は、豪雷のような雄叫びと共に掴まれた拳ごと獣人を自分の方へと引っ張った。同じ獣人の身体能力。何なら獣人の方がオリジナルということもあり、純粋な力比べなら優りそうなものだが、命の危機に瀕した生き物の底力は計り知れないことを証明するかのように、獣人の身体は獣の方へと引っ張られる。
このままではエルフの振り上げる剣の軌道上に晒されてしまう。しかしそこは流石ガルムが選抜してきた精鋭達。エルフの戦士は手首を捻り剣の向きを変えると、獣の腕を斬り飛ばすのを諦め、その強靭な力を振うための土台である足を負傷させようと標的を切り替える。
拳を押さえ込む獣人を身代わりにするかのように引き寄せた獣だったが、エルフの機転によりそれは無駄な行為として終わった。地面を抉っていたエルフの剣は地上を離れると斜め横へと軌道を変え、獣の脹脛辺りを斬りつける。
振り抜かれたエルフの剣には獣の血液が付着していた。振った勢いを急停止させた事により、獣の血が周囲に飛び散る。
足元を切り付けられた事により僅かにバランスを崩した獣に、拳ごと引き寄せられた獣人は飛び上がり、その腕に両足を絡ませ格闘技の絞め技のように巻き付き地面に倒す。
そのまま腕をへし折りそうな勢いで締め上げる獣人と、必死に抵抗する獣。そこへ、最初に攻撃を仕掛けた獣人が一気に間合いを詰め、仰向けで倒れる獣の顔面に狙いを定め、全身全霊を込めた拳を振り下ろす。
「これで・・・終わりだッ!!」
「ガァァァッ!!」
必死に抵抗する獣だったが、絡みついた獣人の足は獣の喉元にまで及び、首を持ち上げることさえ許さない。瓦割りでもするかのように容赦なく振り下ろされた拳は、獣人の肉体強化によって最大限にまで威力が引き上げられ、そのまま獣の頭部を吹き飛ばさんとする勢いだった。
「ガルム、殺すのか?」
「心配ない。みんなちゃんと任務の事は頭に入っている。このまま彼らに任せる」
一行に与えられた同じ獣人族やリナムルに集まった者達にすら秘密にしている任務。それは森の中でアズールが獣と対峙した時に感じた違和感を確かめる為のものだった。
彼だけではない。他にも獣と対峙する中で嘗ての同胞の面影や気配を感じた者達はいた。果たしてそれがダマスクのように他者の意識の中へ入り込み幻覚を見せる能力によるものだったのか、或いは本当に獣人族を元に作られた化物なのかというものに白黒つける為。
仰向けに倒れる獣の頭部目掛けて振り下ろされた獣人の拳は、額に命中する寸前でピタリと止まり、その衝撃波と風が周囲のものを吹き飛ばすように吹き荒ぶ。
脳を震わすその衝撃は、獣の意識を吹き飛ばし脳震盪にもにた症状を引き起こす。獣の身体からは力が抜け、その生命反応は限りなく死に近い状態へと陥った。
拘束していた獣人が手首と喉にある動脈から脈を測る。そして手足による拘束を獣から解くと、今度はエルフが獣から感じる魔力の波長を読み取る。
「暫くは動けまい・・・」
「どうする?拘束しておくか?」
獣の周りに集まった一行は、その後の処置について直接アズールから指示を受けていたガルムに尋ねる。しかし彼はそっと目を閉じて首を横に振る。
「いや、このままでいい。こいつが嘗ての同胞であろうとなかろうと、このような状態になってしまった以上、街に連れ帰る事はできない。アズールも調査結果がどうであれ、調べ終わり次第その場で始末するよう言っていた・・・。さぁ、今度はお前達の出番だ」
「あぁ・・・分かっているとも」
そう言って後ろから獣へと近づいてきたのは、彼らの部隊に同行させていた研究所の者だった。生物実験の研究に携わっていたというその研究員は、持ち込んだ特殊な道具と機材を使い、獣の素性を調べる。
「君達が勘づいていた通り、この個体は獣人族をベースに作られたモンスターだ。意識の操作により、意図的に命令を下せるように脳内からの神経伝達を弄られた形跡がある」
「そうか・・・。だが、こうなってしまっては最早誰だったかも我々にはわかるまい。嘗ての同胞であった事が分かればそれで十分だ」
落ち込んだ様子にも見えるガルムの姿を見て、ミアは何か手立てはないのかと研究員に問う。
「元に戻せる方法とかはないのか?記憶やその・・本人の意識とかが別にあるとか・・・」
「意識自体を研究所に保存していた可能性はあるが、もう研究所は無いだろ?それに彼の意識を見つけたとしても、今の肉体に戻したところで元に戻る保証はない。私は直接そう言った実験に関与した事はないが、取り出した意識や精神を元の身体に戻す実験も行われたそうだが、元通りになった事例は殆どないらしい・・・」
「らしいって・・・。まるで他人事みたいに言いやがってッ・・・!」
研究員の言葉が癇に障ったのか、嘗ての獣人族だった獣と戦った獣人が怒りを露わに食ってかかる。それを静止するガルムは、同族をまるで物のように扱われた事に対し、感情を押し殺しているのか全く動揺した様子もなかった。
「よせ。済んだ事だ。それに俺達にもこいつらを責められない理由はある」
「実際そうだろ?私達だって好きでそんな事をしていた訳ではない。そうしなければ殺されるからそうしたまでだ」
「何・・・!?」
「争う力もない私のような弱者は、ただ力と権力に屈するしか生きる道はなかった・・・。私だって君達のように戦える力があればッ・・・」
拳を握りしめ、震えながら心の声をこぼす研究員の姿に、同じく何も出来ず何も知らなかった獣人は、それまで自分達が行っていた人間に対する行いに、湧き上がった怒りを収め今度は後悔の感情が押し寄せていた。
何かのせいにしなければ、彼らもやっていられなかったのだろう。行き場のない感情をどうすることもできない。それは種族など関係なく、意志を持つ生き物なら誰しもがそうなってもおかしくない状態だったといえる。
だからと言ってそれが許される行いではないのは確か。研究を行っていた人間も、犯人を探し手当たり次第に横暴な取り調べまがいのことをしていた獣人族も、自分自身や嘗ての同胞達が犯した罪を背負っていかなければならない。
その為にも今は、昔の因縁に目を瞑り協力し合う事で街の復興を進めなければならない。またいつか、嘗ての因縁が引き金となって衝突が起こるかもしれない。だがここで、どちらかを滅ぼすという未来の結論に至らぬ為にも、今を生きる者達が矛を納め耐え忍ばなければならないのだ。
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる