853 / 1,646
敗走と変異
しおりを挟む
蒼空がイルの最後の一撃を貰ってしまい、辛うじて彼の身体を支えていた足が折れてしまう。地面に倒れた蒼空の身体からは、黒刀の刺さった部位から絶えず血が溢れ出してくる。
その様子から、彼の状態はかなり絶望的だった。しかしそれでも、散々彼らを苦しめた靄を操る男、イルも同時に戦闘不能の状態へと持っていった。
「死に損ないの分際で・・・!この程度で俺が止まるとでも・・・思ってんのかぁ?」
地面をうつ伏せの状態で這いつくばるイル。虚勢の言葉は、誰に届くでもなく細々と語られ、その様子を天臣とケイルが見ていた。
「大した男だったが、どうやらここまでだろう・・・。流石にあんな状態では、私達にまともに攻撃することすら叶わん・・・」
「蒼空さん・・・。何でもいい!何か復活できるアイテムはないのか!?何だよッ・・・あっちじゃいくらでも手に入るだろ!?」
ケイルが言うあっちとは、WoFの世界の事だろう。ゲームの中の仮想世界では、彼の言う通り戦闘不能から復活するアイテムも、やや高価だが街で取引されるくらいには流通している代物。
しかし、現実の世界では回復するアイテムすら中々手に入らない物。RPGの序盤で手に入るような回復アイテムでさえ、こちらの世界では貴重な物なのだ。
戦闘不能から復活させるような効果を持つ物なら、尚更手に入る機会も少ないだろう。
WoFの世界と現実世界を繋ぐ生き物であるモンスターが、向こう側の世界からアイテムと共にこちらへとやって来ているのは、現実世界のモンスターを狩っていれば分かること。しかしその中身はランダムなようであり、その殆どは回復効果の薄いアイテムばかり。
故に、にぃなのようなヒーラーはかなり重宝されるクラスだった。
「無理だ・・・。私は持っていない。せめて彼の残してくれた功績を無駄にしないことが、私達の成すべき事だ・・・!」
刀を握り、瀕死の状態のイルの元へ、ゆっくりと歩き出す天臣。
だが、この後に及んでも尚、その醜悪な男は不気味に笑っていた。
「これで終わる訳・・・ねぇだろッ!?言っただろ・・・この日の為に準備をしてきたんだ・・・。最悪の事態も、想定していたさ・・・」
イルは地に伏したまま力を貯めると、周囲の僅かに残る靄を掻き集める。
不気味な雰囲気を漂わせながら、集まった靄の中から何やら“門“のような扉が現れる。
すると、重々しい音と共に門が開き、イルのものと同じ黒い靄が溢れ出す。何処へ続いているのかも分からぬ、真っ暗な門の先からは何かの呻き声や叫び声のようなものが聞こえてくる。
「何だ・・・何をしようとしている!?」
「借りは返さねぇとな・・・。アンタらには敵わなかったが、何れ俺は強くなって帰ってくる。そん時に笑うのは・・・俺だッ・・・!」
自身の能力で作り出した門を使って、この絶望的な状況から逃げ出そうと言うのか。しかし、最早自力で門の中に避難するのも不可能な身体で一体何ができると言うのだろう。
それをみすみすと見逃してやる程、天臣は甘くはなかった。再び友紀の障害となって現れると分かっているのなら尚更のこと。確実にこの男を、ここで始末しておかねばと、その足を早める。
「逃すと、思うのか・・・?この状況で」
「どうだかな・・・。だが、俺に出来る抵抗はこれが“最後“だ。・・・後はアンタら次第だが・・・」
必死に上体を起こそうとしていたイルは、門に近づくでもなくその場で仰向きになり、全身から力が抜けたように倒れ込んでしまった。男の言う抵抗とは、何を意味するのか。
それは大きな波のように、彼らを飲み込もうと押し寄せる。
門の奥から聞こえていた声が、次第に大きくなり、心なしか数も増えてきている。まるで何かがこちらへ迫ってきているかのように。
視覚では何も変わらないように見えるが、聴覚やピリピリとした異様な空気感を察知する触覚が、門の奥に広がる闇の中が危険であると訴えかけてきている。
まるで見惚れてしまうかのように、視線が門へと吸われて動かない。
聞こえてくる音は、いよいよ声だけでなく足音のようなものや、何かがぶつかり合うような音までしだす。
間違いない。門の奥の闇からやって来ているのは、人ではない何かの生き物だ。
そして、次第に近づく様々な音の正体を表すかのように飛び出して来たのは、どこか普通ではない四足獣のモンスターだった。
「なッ・・・!?」
「モンスターだッ!野郎、モンスターを呼びやがった!だが何だあれは?俺の知ってるモンスターとは様子が違うぞ・・・!」
友紀のライブやイベントへ、様々なモンスターを送り込んでいたイル。今回送り込んできた巨獣は、イルの手懐けたモンスターの集大成だった。
そして今、イルの作り出した門から溢れ出さんとばかりに押し寄せるモンスターの数々は、彼がストックしていた友紀襲撃の為に用意したモンスターだったのだ。
「こいつらはよぉ・・・共食いさせることで、異なる個体へパワーアップするんだ・・・。試しに群れの何体かを半殺しにして分かった・・・。そして、次第に興味は次の段階へ向かった・・・」
門から飛び出して来たモンスターの動きは、全く予想も出来ないほど様々だった。一直線に天臣達に向かってくるものや、周囲の彼らを無視して何処かへ走り去って行ってしまうものなど、とても制御出来ているとは思えなかった。
傷だらけの身体で、辛うじて迫り来るモンスターの群れを退ける天臣とケイル。防御力を上げるスキルを、自身と天臣に使ったケイルのおかげで、多少の攻撃ではもろともしない。
万全であれば苦も無く退けられようが、彼らの身体に蓄積された疲労や、異様に進化したモンスターの身体能力に悪戦苦闘する二人。
そんな中、一体のモンスターがイルに向かって走り出し、男を咥えて何処かへ運ぼうとしていた。
「天臣さんッ!アイツ逃げる気だ!!」
「ッ・・・駄目だ、数が多すぎる。とても捌ききれないッ・・・!」
イルの行った実験は、フィアーズが行っていた実験と同じところへ行き着いた。モンスターに覚醒した人間を食わせたらどうなるのか。
すぐに結果は出なかったが、何度か繰り返す内に何体かの個体に変化が表れ始めた。それは人語を話すモンスターや、中には人間の心にも似た感情を持つというものだった。
その様子から、彼の状態はかなり絶望的だった。しかしそれでも、散々彼らを苦しめた靄を操る男、イルも同時に戦闘不能の状態へと持っていった。
「死に損ないの分際で・・・!この程度で俺が止まるとでも・・・思ってんのかぁ?」
地面をうつ伏せの状態で這いつくばるイル。虚勢の言葉は、誰に届くでもなく細々と語られ、その様子を天臣とケイルが見ていた。
「大した男だったが、どうやらここまでだろう・・・。流石にあんな状態では、私達にまともに攻撃することすら叶わん・・・」
「蒼空さん・・・。何でもいい!何か復活できるアイテムはないのか!?何だよッ・・・あっちじゃいくらでも手に入るだろ!?」
ケイルが言うあっちとは、WoFの世界の事だろう。ゲームの中の仮想世界では、彼の言う通り戦闘不能から復活するアイテムも、やや高価だが街で取引されるくらいには流通している代物。
しかし、現実の世界では回復するアイテムすら中々手に入らない物。RPGの序盤で手に入るような回復アイテムでさえ、こちらの世界では貴重な物なのだ。
戦闘不能から復活させるような効果を持つ物なら、尚更手に入る機会も少ないだろう。
WoFの世界と現実世界を繋ぐ生き物であるモンスターが、向こう側の世界からアイテムと共にこちらへとやって来ているのは、現実世界のモンスターを狩っていれば分かること。しかしその中身はランダムなようであり、その殆どは回復効果の薄いアイテムばかり。
故に、にぃなのようなヒーラーはかなり重宝されるクラスだった。
「無理だ・・・。私は持っていない。せめて彼の残してくれた功績を無駄にしないことが、私達の成すべき事だ・・・!」
刀を握り、瀕死の状態のイルの元へ、ゆっくりと歩き出す天臣。
だが、この後に及んでも尚、その醜悪な男は不気味に笑っていた。
「これで終わる訳・・・ねぇだろッ!?言っただろ・・・この日の為に準備をしてきたんだ・・・。最悪の事態も、想定していたさ・・・」
イルは地に伏したまま力を貯めると、周囲の僅かに残る靄を掻き集める。
不気味な雰囲気を漂わせながら、集まった靄の中から何やら“門“のような扉が現れる。
すると、重々しい音と共に門が開き、イルのものと同じ黒い靄が溢れ出す。何処へ続いているのかも分からぬ、真っ暗な門の先からは何かの呻き声や叫び声のようなものが聞こえてくる。
「何だ・・・何をしようとしている!?」
「借りは返さねぇとな・・・。アンタらには敵わなかったが、何れ俺は強くなって帰ってくる。そん時に笑うのは・・・俺だッ・・・!」
自身の能力で作り出した門を使って、この絶望的な状況から逃げ出そうと言うのか。しかし、最早自力で門の中に避難するのも不可能な身体で一体何ができると言うのだろう。
それをみすみすと見逃してやる程、天臣は甘くはなかった。再び友紀の障害となって現れると分かっているのなら尚更のこと。確実にこの男を、ここで始末しておかねばと、その足を早める。
「逃すと、思うのか・・・?この状況で」
「どうだかな・・・。だが、俺に出来る抵抗はこれが“最後“だ。・・・後はアンタら次第だが・・・」
必死に上体を起こそうとしていたイルは、門に近づくでもなくその場で仰向きになり、全身から力が抜けたように倒れ込んでしまった。男の言う抵抗とは、何を意味するのか。
それは大きな波のように、彼らを飲み込もうと押し寄せる。
門の奥から聞こえていた声が、次第に大きくなり、心なしか数も増えてきている。まるで何かがこちらへ迫ってきているかのように。
視覚では何も変わらないように見えるが、聴覚やピリピリとした異様な空気感を察知する触覚が、門の奥に広がる闇の中が危険であると訴えかけてきている。
まるで見惚れてしまうかのように、視線が門へと吸われて動かない。
聞こえてくる音は、いよいよ声だけでなく足音のようなものや、何かがぶつかり合うような音までしだす。
間違いない。門の奥の闇からやって来ているのは、人ではない何かの生き物だ。
そして、次第に近づく様々な音の正体を表すかのように飛び出して来たのは、どこか普通ではない四足獣のモンスターだった。
「なッ・・・!?」
「モンスターだッ!野郎、モンスターを呼びやがった!だが何だあれは?俺の知ってるモンスターとは様子が違うぞ・・・!」
友紀のライブやイベントへ、様々なモンスターを送り込んでいたイル。今回送り込んできた巨獣は、イルの手懐けたモンスターの集大成だった。
そして今、イルの作り出した門から溢れ出さんとばかりに押し寄せるモンスターの数々は、彼がストックしていた友紀襲撃の為に用意したモンスターだったのだ。
「こいつらはよぉ・・・共食いさせることで、異なる個体へパワーアップするんだ・・・。試しに群れの何体かを半殺しにして分かった・・・。そして、次第に興味は次の段階へ向かった・・・」
門から飛び出して来たモンスターの動きは、全く予想も出来ないほど様々だった。一直線に天臣達に向かってくるものや、周囲の彼らを無視して何処かへ走り去って行ってしまうものなど、とても制御出来ているとは思えなかった。
傷だらけの身体で、辛うじて迫り来るモンスターの群れを退ける天臣とケイル。防御力を上げるスキルを、自身と天臣に使ったケイルのおかげで、多少の攻撃ではもろともしない。
万全であれば苦も無く退けられようが、彼らの身体に蓄積された疲労や、異様に進化したモンスターの身体能力に悪戦苦闘する二人。
そんな中、一体のモンスターがイルに向かって走り出し、男を咥えて何処かへ運ぼうとしていた。
「天臣さんッ!アイツ逃げる気だ!!」
「ッ・・・駄目だ、数が多すぎる。とても捌ききれないッ・・・!」
イルの行った実験は、フィアーズが行っていた実験と同じところへ行き着いた。モンスターに覚醒した人間を食わせたらどうなるのか。
すぐに結果は出なかったが、何度か繰り返す内に何体かの個体に変化が表れ始めた。それは人語を話すモンスターや、中には人間の心にも似た感情を持つというものだった。
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる