578 / 1,646
獰猛な小さき者達
しおりを挟む
リヴァイアサンの後頭部に向けて伸びる水の道は、チン・シー海賊団の目にも映っていた。そして、そこにいる人影にも気付いていた。
チン・シーの能力があれば、シンがあの場所で何をしようとしているのか分かるが、距離が離れすぎている。ハオランの精神の中で、彼女とシンは共に戦った。つまり、チン・シー海賊団の者でなくても、シンとはリンクが可能な条件が整っている。
このまま援護射撃を行なっていれば、リヴァイアサンの再生は遅らせることが出来る。だが、シンの目的を邪魔してしまうことに繋がる。目的が分からない今、下手にシンの行動を待っているのも、手遅れになりかねない。
それならばと、彼女は攻勢の手を緩めることなく、リヴァイアサンの傷口を燃やし続けることを選択した。
「チン・シー様、あそこに居るのは・・・!」
「構わん。この程度で死ぬような男ではない。お前も分かっているだろ?シュユー」
海水の水飛沫や、リヴァイアサンの水の魔力でも鎮火しない炎。巨大な怪物の血肉を燃やす程の熱量を持った炎に近づいても大丈夫だろうかと、シンの身を心配していたシュユー。
しかし、主人であるチン・シーが攻撃を続行と言えば、彼はそれに従うのみ。それに彼女は、決して受けた恩を蔑ろにするような人物でないことは、部下である彼らが一番よく知っている。
シュユーやフーファン達は、疑うことなくその手を動かす。次々に飛んでいく炎の鳥は、絶えずリヴァイアサンの傷口を燃やし続ける。
水の道をボードで駆け上がっていくシンとウンディーネ。渦を巻くように、道はリヴァイアサンの首の周りをぐるぐる回るように上がっていくように作られていた。
ボードを乗りこなすシンも大したものだが、道自体が目的地であるリヴァイアサンの後頭部へ運ぶように、水の流れができていた。相乗効果を受け、シンは水飛沫を上げながら軽快に登っていく。
後頭部が近づくに連れ、空気が歪む熱が身体に伝わって来る。そして道は、燃え盛る炎の中を突き抜ける位置にまでやって来た。下で言っていた通り、ウンディーネはシンに水の魔力を纏わせると、そのまま道なりに突っ込むよう伝える。
「大丈夫なんだな!?本当にッ!?」
「少しは信用して!大丈夫、少し熱く感じる程度だから」
分かっていても、怖いものは怖いものだ。宙に浮けるから大丈夫と言われ、高層ビルの屋上から一歩を踏み出すようなもの。燃えるほど熱いと分かっていながら、シンはその炎の中へ飛び込むことを強いられている。
無論、彼に選択肢は無いし、待っていてもボードと水の流れがシンの身体を炎の中へ運んでいってしまう。時は待たずして彼の身体を、燃え盛る炎の中へ突っ込ませる。
「おぃおぃおぃッ・・・!」
思わず腕で顔を覆うシン。ゆっくり目を開けると、シンの身体に引火した炎が徐々に鎮火していた。熱はそれほど感じない。精々熱めの風呂にでも入っているくらいのものだった。
驚きに目を丸くしている間にも、リヴァイアサンの周りを一周し、再び炎の中へと道が通じていた。しかし、最初に抱いていた恐れは、最早無かった。正確には、考える猶予がないほど早く、次の場面がやって来ていたからだ。
シンが炎の中を通るたび、リヴァイアサンの頭へ向かう水の道は、水色からオレンジに変わる美しい光景を見せた。青い体表に周りの景色が映し出されんばかりに艶やかなリヴァイアサンの鱗に、その光景が反射され、首回りを夕陽のように照らし出す。
「炎が奴の身体の周りを覆い始めたッ・・・!何という光景・・・」
「ロイクさん!アレッ!!」
見事な光景に呆気に取られていた竜騎士隊のロイク。だが、その炎の煌めき誘われ、海上で荒ぶっていた小型のモンスター達が、まるで飛び魚のように海面から飛び上がり、シンの走った水の道を利用し、彼を追いかけ始めていた。
「あのままでは、いずれ追い付かれる。おいッ!何人か俺について来い!あの者が何をしようとしているのかは分からんが、コイツらの始末は俺らの十八番だ。小隊を組み、討伐に向かうぞ!」
ロイクの周りにいた数人の竜騎士隊員と共に、水の道を駆け上がるモンスターを排除せんと動き出す。リーズやシャーロットは、先程の大規模スキルのせいで、身の回りの戦闘しかこなせない。
船の中にいたエイヴリーも、レールガンのことをアルマンに任せ甲板へと赴く。そして後を追うように、疲労していたヘラルトも最後の時に何か力になれないかと、スケッチブックを掴み、急いで船の外へと向かっていった。
「ッ!?私の作った水の道に、何か入り込んだッ・・・!」
「何!?だッ大丈夫なのか?」
「毒や腐敗に汚染されない限り道は消えないわ。でも、凄い速さで登ってくるッ!」
水流を利用しているのは、何もシンだけではなかった。モンスターの群れも、その流れを利用し、シンの乗るボード以上の速度で追って来ていたのだ。リヴァイアサンの後頭部までもう少し。だが、それよりも先にシンは、モンスターの追手を相手にしなければならなかった。
武器を取り出し、身構えたシンは前方に集中しながらも、後ろから迫る何かが高速で泳いで来ている音に耳を傾ける。今か今かと、何ども視線を送り確認する中で、遂にその姿を現した。
小さな龍のようなフォルムをした小型モンスターが、大口を開けてシンに噛みつこうとする。シンはボードを傾け反転すると、すれ違いざまにその口を切り裂く。
しかし、一撃では仕留めきれなかった。大型モンスターの取り巻きとはいえ、その体力はそこらの雑魚モンスターよりもあり、そう簡単には排除出来ないようになっていた。
エイヴリー海賊団の幹部の一部隊が、この小型モンスターの討伐に専念している理由がよく分かった。確かにこれでは手間を取るわけだと納得する。
次から次へと飛び掛かるモンスターを、器用なボード捌きと武器による受け流しで、前進しながらも辛うじてやり過ごしていたシンだったが、その数が増えるにつれ、遂に捌き切れなくなってしまう。
だが、彼の稼いだその数秒が、手を貸す者の到着を間に合わせた。何処からか飛んで来た槍が、シンに飛び掛かろうとする小型モンスターを貫き、水の道の外へと吹き飛ばしていく。
「これは一体・・・?」
「誰かは知らぬが、手を貸そう!あの怪物に自ら向かっていくのだ。何か考えがあるのだろう?このモノ達は、我々が引き受けよう!」
「あっありがとう、助かる!」
シンの元へ到着したロイクの言う通り、彼らは見事にモンスターの猛攻を堰き止めた。これで水の道を追ってシンを追う者はいなくなった。
チン・シーの能力があれば、シンがあの場所で何をしようとしているのか分かるが、距離が離れすぎている。ハオランの精神の中で、彼女とシンは共に戦った。つまり、チン・シー海賊団の者でなくても、シンとはリンクが可能な条件が整っている。
このまま援護射撃を行なっていれば、リヴァイアサンの再生は遅らせることが出来る。だが、シンの目的を邪魔してしまうことに繋がる。目的が分からない今、下手にシンの行動を待っているのも、手遅れになりかねない。
それならばと、彼女は攻勢の手を緩めることなく、リヴァイアサンの傷口を燃やし続けることを選択した。
「チン・シー様、あそこに居るのは・・・!」
「構わん。この程度で死ぬような男ではない。お前も分かっているだろ?シュユー」
海水の水飛沫や、リヴァイアサンの水の魔力でも鎮火しない炎。巨大な怪物の血肉を燃やす程の熱量を持った炎に近づいても大丈夫だろうかと、シンの身を心配していたシュユー。
しかし、主人であるチン・シーが攻撃を続行と言えば、彼はそれに従うのみ。それに彼女は、決して受けた恩を蔑ろにするような人物でないことは、部下である彼らが一番よく知っている。
シュユーやフーファン達は、疑うことなくその手を動かす。次々に飛んでいく炎の鳥は、絶えずリヴァイアサンの傷口を燃やし続ける。
水の道をボードで駆け上がっていくシンとウンディーネ。渦を巻くように、道はリヴァイアサンの首の周りをぐるぐる回るように上がっていくように作られていた。
ボードを乗りこなすシンも大したものだが、道自体が目的地であるリヴァイアサンの後頭部へ運ぶように、水の流れができていた。相乗効果を受け、シンは水飛沫を上げながら軽快に登っていく。
後頭部が近づくに連れ、空気が歪む熱が身体に伝わって来る。そして道は、燃え盛る炎の中を突き抜ける位置にまでやって来た。下で言っていた通り、ウンディーネはシンに水の魔力を纏わせると、そのまま道なりに突っ込むよう伝える。
「大丈夫なんだな!?本当にッ!?」
「少しは信用して!大丈夫、少し熱く感じる程度だから」
分かっていても、怖いものは怖いものだ。宙に浮けるから大丈夫と言われ、高層ビルの屋上から一歩を踏み出すようなもの。燃えるほど熱いと分かっていながら、シンはその炎の中へ飛び込むことを強いられている。
無論、彼に選択肢は無いし、待っていてもボードと水の流れがシンの身体を炎の中へ運んでいってしまう。時は待たずして彼の身体を、燃え盛る炎の中へ突っ込ませる。
「おぃおぃおぃッ・・・!」
思わず腕で顔を覆うシン。ゆっくり目を開けると、シンの身体に引火した炎が徐々に鎮火していた。熱はそれほど感じない。精々熱めの風呂にでも入っているくらいのものだった。
驚きに目を丸くしている間にも、リヴァイアサンの周りを一周し、再び炎の中へと道が通じていた。しかし、最初に抱いていた恐れは、最早無かった。正確には、考える猶予がないほど早く、次の場面がやって来ていたからだ。
シンが炎の中を通るたび、リヴァイアサンの頭へ向かう水の道は、水色からオレンジに変わる美しい光景を見せた。青い体表に周りの景色が映し出されんばかりに艶やかなリヴァイアサンの鱗に、その光景が反射され、首回りを夕陽のように照らし出す。
「炎が奴の身体の周りを覆い始めたッ・・・!何という光景・・・」
「ロイクさん!アレッ!!」
見事な光景に呆気に取られていた竜騎士隊のロイク。だが、その炎の煌めき誘われ、海上で荒ぶっていた小型のモンスター達が、まるで飛び魚のように海面から飛び上がり、シンの走った水の道を利用し、彼を追いかけ始めていた。
「あのままでは、いずれ追い付かれる。おいッ!何人か俺について来い!あの者が何をしようとしているのかは分からんが、コイツらの始末は俺らの十八番だ。小隊を組み、討伐に向かうぞ!」
ロイクの周りにいた数人の竜騎士隊員と共に、水の道を駆け上がるモンスターを排除せんと動き出す。リーズやシャーロットは、先程の大規模スキルのせいで、身の回りの戦闘しかこなせない。
船の中にいたエイヴリーも、レールガンのことをアルマンに任せ甲板へと赴く。そして後を追うように、疲労していたヘラルトも最後の時に何か力になれないかと、スケッチブックを掴み、急いで船の外へと向かっていった。
「ッ!?私の作った水の道に、何か入り込んだッ・・・!」
「何!?だッ大丈夫なのか?」
「毒や腐敗に汚染されない限り道は消えないわ。でも、凄い速さで登ってくるッ!」
水流を利用しているのは、何もシンだけではなかった。モンスターの群れも、その流れを利用し、シンの乗るボード以上の速度で追って来ていたのだ。リヴァイアサンの後頭部までもう少し。だが、それよりも先にシンは、モンスターの追手を相手にしなければならなかった。
武器を取り出し、身構えたシンは前方に集中しながらも、後ろから迫る何かが高速で泳いで来ている音に耳を傾ける。今か今かと、何ども視線を送り確認する中で、遂にその姿を現した。
小さな龍のようなフォルムをした小型モンスターが、大口を開けてシンに噛みつこうとする。シンはボードを傾け反転すると、すれ違いざまにその口を切り裂く。
しかし、一撃では仕留めきれなかった。大型モンスターの取り巻きとはいえ、その体力はそこらの雑魚モンスターよりもあり、そう簡単には排除出来ないようになっていた。
エイヴリー海賊団の幹部の一部隊が、この小型モンスターの討伐に専念している理由がよく分かった。確かにこれでは手間を取るわけだと納得する。
次から次へと飛び掛かるモンスターを、器用なボード捌きと武器による受け流しで、前進しながらも辛うじてやり過ごしていたシンだったが、その数が増えるにつれ、遂に捌き切れなくなってしまう。
だが、彼の稼いだその数秒が、手を貸す者の到着を間に合わせた。何処からか飛んで来た槍が、シンに飛び掛かろうとする小型モンスターを貫き、水の道の外へと吹き飛ばしていく。
「これは一体・・・?」
「誰かは知らぬが、手を貸そう!あの怪物に自ら向かっていくのだ。何か考えがあるのだろう?このモノ達は、我々が引き受けよう!」
「あっありがとう、助かる!」
シンの元へ到着したロイクの言う通り、彼らは見事にモンスターの猛攻を堰き止めた。これで水の道を追ってシンを追う者はいなくなった。
0
お気に入りに追加
305
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…


【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

微妙なバフなどもういらないと追放された補助魔法使い、バフ3000倍で敵の肉体を内部から破壊して無双する
こげ丸
ファンタジー
「微妙なバフなどもういらないんだよ!」
そう言われて冒険者パーティーを追放されたフォーレスト。
だが、仲間だと思っていたパーティーメンバーからの仕打ちは、それだけに留まらなかった。
「もうちょっと抵抗頑張んないと……妹を酷い目にあわせちゃうわよ?」
窮地に追い込まれたフォーレスト。
だが、バフの新たな可能性に気付いたその時、復讐はなされた。
こいつら……壊しちゃえば良いだけじゃないか。
これは、絶望の淵からバフの新たな可能性を見いだし、高みを目指すに至った補助魔法使いフォーレストが最強に至るまでの物語。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる