570 / 1,646
起死回生の策
しおりを挟む
巨大な砲身に集まる電力が、まるで水のように流れ込む。光が強くなるにつれ、甲板が夏の日差しに照らされるかのように暑くなる。ジリジリと肌を焼く熱に大粒の汗を流しながら、船員達が必死に作業をしている。
「レールガンッ!間も無く準備完了ですッ!」
甲板から船内へ連絡が入る。中から様子を伺っていた参謀のアルマンが、モニターを見ながらエイヴリーと話していた。戦況は彼らも分かっていた。このままレールガンに頼り切りの戦闘では、何れ外で戦う仲間達が力尽きてしまう。
「ん~・・・。戦況は思しくないようで・・・。ここらで致命打になる一撃をお見舞いして、士気も高めたいところでもある・・・」
「致命打か・・・。だが、ど頭に打ち込んでも死なん奴だ。一体どこを狙う?」
アルマンは手を顎へと持っていき、暫くの間考えると、マクシムやロイクらが飲み込まれた時の事を例に出し、リヴァイアサンに強烈な一撃を入れられる可能性がある箇所を、エイヴリーに提案する。
「あの怪物の外皮は、風穴を開けようとすぐに再生してしまう。頭部は更に守りが堅く、皆が必死の思いで装填している弾を無駄にするリスクを伴う。先ほども狙っては見たものの、当てることは出来なかった・・・。だが、やはり一発逆転を狙わなければならない今、狙うべきは頭部。しかも、口の内側を狙い、そのまま眉間あたりを貫く必要がある・・・」
彼の注文は、聞いているだけ絵空事のように聞こえる。レールガンで口の中を狙い、その上頭部を貫くような精密射撃など、出来るはずがないからだ。
エイヴリーが異国の知識で得たこのレールガンは、言わば高火力の一撃を噴き出すようなもの。スナイパーの一撃のように、的確に狙った箇所を撃ち抜くような真似は出来ない。
それに、何よりも射角が足りないのだ。高度な位置にあるリヴァイアサンの眉間を撃ち抜くなど、例え技術があろうと物理的に不可能なのだ。
ならば何故アルマンは、そんな無謀な事を言い出したのか。彼は決して夢幻のような空虚な策を提案するほど、笑いの取れる男ではない。つまり彼には、何かその絵空事のような計画を実行する為の策があるということだ。
「だが、どうやって狙う気だ?あれじゃぁ、奴のど頭なんて距離的に狙えたもんじゃぁねぇ。かと言って、射角の取れる位置にまで後退することも出来ねぇ。と、いうより時間がねぇ。そんなことをしていればアイツらがやられちまう・・・」
「安心してくれ、そんな真似はしないさ。この場にあの女・・・、シャーロットが来てくれたことが、何よりも運が良かった。レールガンの一撃を、あの怪物の口に打ち込むのには、シャーロットとリーズ。この二人の能力が必要不可欠・・・」
アルマンが口にした二人の名。シャーロットは氷の女王と呼ばれる、氷魔法に特化した魔導士で、スカルプターというクラスを併用している。彼女の能力があれば、魔法などを跳ね返す巨大な鏡を作り出すことも可能だろう。
ただ、それでリヴァイアサンのブレスを跳ね返すことは出来ないようだ。そもそも出来るなら初めからやっているだろう。それに氷はそこまで分厚く作れない。レールガンの一撃を別の角度へ反射させられる程の強度もない。
リーズはエイヴリーのところの幹部であり、特殊な二つのクラスを有している。今は前線でレールガンの準備が整うまで、マクシムやロイクらと共に時間稼ぎをしている最中だ。
とても万全の状態であるとは言えない。それどころか、どこまで余力を残しているのかさえ、アルマンもエイヴリーも知るところではない。そんな博打を計画に組み込もうというのだろうか。
アルマンがそのまま計画の内容を説明すると、エイヴリーは彼の策に船団の命運を賭け、すぐにシャーロットとリーズの戦力の確認をする。エイヴリーからの伝達を受けたリーズは、すぐに近くの船へと戻り、余力の報告と計画の手順について説明を受ける。
シャーロットはマクシムと共に船に戻ると、彼女だけをエイヴリーの船に下ろし、彼はすぐに戦線へと戻っていった。船員の者に案内され、リーズと同じくどれだけ魔力が残っているか、そして計画の説明を受ける。
初め彼女は、あまりにも無謀に思えるその計画に反対した。そもそも彼女は、エイヴリー海賊団の手の内を把握しておらず、無条件で信用できるほどの信頼関係もない。
何よりも、通信機越しに聞こえてくるシャーロットの声からは、疲労の色が伺えた。果たして、計画を実行できるほどの余力が残っているのだろうか。出来る限り万全の状態に近づけようと、アルマンはシャーロットを保護し、部下に彼女の回復に努めるよう指示を出す。
計画の為に着々と準備が進められていく一方、前線の負担はより一層過酷なものとなってしまった。特にシャーロットの抜けた穴は大きく、触手のように動く水の柱に苦戦を強いられるマクシムやロイクの竜騎士隊。
リヴァイアサンの咆哮に怯まされるドラゴン達。ブレスの脅威から仲間を守るため、マクシムの援護をする竜騎士隊は、次々に水の触手によって海へと引き摺り落とされていく。
いつ計画が実行されるかも分からぬまま、終わりの見えない攻防を繰り返す。しかし、ここで生き物としての格の違いが浮き彫りになる。どちらも消耗はしているものの、リヴァイアサンに比べ遥かに小さい生命体である人間やドラゴンの方が先に限界を迎え始める。
ブレスの準備に入ったリヴァイアサンの前で、バランスを崩したマクシムが海へと落下してしまう。辛うじて鋼糸のワイヤーをリヴァイアサンの身体に絡め、海へ叩きつけられることだけは免れた。
だがこれでは、リヴァイアサンのブレスを外らせることが出来ない。マクシムを助けようと竜騎士隊の者が接近を試みるも、水の触手に阻まれ近づくことすら許されない。
大口を開けたリヴァイアサンが、レールガンの積まれたエイヴリーの船に狙いを定める。
「マズイ!このままではッ・・・!」
「私が何とかする!」
「駄目だ!何の為にアンタを回復させてると思ってるんだ!?」
「この船を破壊されても同じことであろう!?別の方法を探るしかあるまいッ・・・!」
強力な光を集め、リヴァイアサンの大口からブレスが放たれようとしていた。
すると、遠くの空から何やら灯りが近づいてくるのが見えた。そしてそれは、気づいた時にはリヴァイアサンのすぐ側にまで近づくほどの速度で駆け抜け、大口を開ける怪物の頭部を跳ね上げるように激突した。
「何だあの光はッ・・・。炎の鳥か?」
頭をかちあげられたリヴァイアサンのブレスは、天空の雲を切り裂くように両断しながら放たれた。その喉元で燃え盛る炎は、海水に触れようとその勢いを失うことはなかった。
「レールガンッ!間も無く準備完了ですッ!」
甲板から船内へ連絡が入る。中から様子を伺っていた参謀のアルマンが、モニターを見ながらエイヴリーと話していた。戦況は彼らも分かっていた。このままレールガンに頼り切りの戦闘では、何れ外で戦う仲間達が力尽きてしまう。
「ん~・・・。戦況は思しくないようで・・・。ここらで致命打になる一撃をお見舞いして、士気も高めたいところでもある・・・」
「致命打か・・・。だが、ど頭に打ち込んでも死なん奴だ。一体どこを狙う?」
アルマンは手を顎へと持っていき、暫くの間考えると、マクシムやロイクらが飲み込まれた時の事を例に出し、リヴァイアサンに強烈な一撃を入れられる可能性がある箇所を、エイヴリーに提案する。
「あの怪物の外皮は、風穴を開けようとすぐに再生してしまう。頭部は更に守りが堅く、皆が必死の思いで装填している弾を無駄にするリスクを伴う。先ほども狙っては見たものの、当てることは出来なかった・・・。だが、やはり一発逆転を狙わなければならない今、狙うべきは頭部。しかも、口の内側を狙い、そのまま眉間あたりを貫く必要がある・・・」
彼の注文は、聞いているだけ絵空事のように聞こえる。レールガンで口の中を狙い、その上頭部を貫くような精密射撃など、出来るはずがないからだ。
エイヴリーが異国の知識で得たこのレールガンは、言わば高火力の一撃を噴き出すようなもの。スナイパーの一撃のように、的確に狙った箇所を撃ち抜くような真似は出来ない。
それに、何よりも射角が足りないのだ。高度な位置にあるリヴァイアサンの眉間を撃ち抜くなど、例え技術があろうと物理的に不可能なのだ。
ならば何故アルマンは、そんな無謀な事を言い出したのか。彼は決して夢幻のような空虚な策を提案するほど、笑いの取れる男ではない。つまり彼には、何かその絵空事のような計画を実行する為の策があるということだ。
「だが、どうやって狙う気だ?あれじゃぁ、奴のど頭なんて距離的に狙えたもんじゃぁねぇ。かと言って、射角の取れる位置にまで後退することも出来ねぇ。と、いうより時間がねぇ。そんなことをしていればアイツらがやられちまう・・・」
「安心してくれ、そんな真似はしないさ。この場にあの女・・・、シャーロットが来てくれたことが、何よりも運が良かった。レールガンの一撃を、あの怪物の口に打ち込むのには、シャーロットとリーズ。この二人の能力が必要不可欠・・・」
アルマンが口にした二人の名。シャーロットは氷の女王と呼ばれる、氷魔法に特化した魔導士で、スカルプターというクラスを併用している。彼女の能力があれば、魔法などを跳ね返す巨大な鏡を作り出すことも可能だろう。
ただ、それでリヴァイアサンのブレスを跳ね返すことは出来ないようだ。そもそも出来るなら初めからやっているだろう。それに氷はそこまで分厚く作れない。レールガンの一撃を別の角度へ反射させられる程の強度もない。
リーズはエイヴリーのところの幹部であり、特殊な二つのクラスを有している。今は前線でレールガンの準備が整うまで、マクシムやロイクらと共に時間稼ぎをしている最中だ。
とても万全の状態であるとは言えない。それどころか、どこまで余力を残しているのかさえ、アルマンもエイヴリーも知るところではない。そんな博打を計画に組み込もうというのだろうか。
アルマンがそのまま計画の内容を説明すると、エイヴリーは彼の策に船団の命運を賭け、すぐにシャーロットとリーズの戦力の確認をする。エイヴリーからの伝達を受けたリーズは、すぐに近くの船へと戻り、余力の報告と計画の手順について説明を受ける。
シャーロットはマクシムと共に船に戻ると、彼女だけをエイヴリーの船に下ろし、彼はすぐに戦線へと戻っていった。船員の者に案内され、リーズと同じくどれだけ魔力が残っているか、そして計画の説明を受ける。
初め彼女は、あまりにも無謀に思えるその計画に反対した。そもそも彼女は、エイヴリー海賊団の手の内を把握しておらず、無条件で信用できるほどの信頼関係もない。
何よりも、通信機越しに聞こえてくるシャーロットの声からは、疲労の色が伺えた。果たして、計画を実行できるほどの余力が残っているのだろうか。出来る限り万全の状態に近づけようと、アルマンはシャーロットを保護し、部下に彼女の回復に努めるよう指示を出す。
計画の為に着々と準備が進められていく一方、前線の負担はより一層過酷なものとなってしまった。特にシャーロットの抜けた穴は大きく、触手のように動く水の柱に苦戦を強いられるマクシムやロイクの竜騎士隊。
リヴァイアサンの咆哮に怯まされるドラゴン達。ブレスの脅威から仲間を守るため、マクシムの援護をする竜騎士隊は、次々に水の触手によって海へと引き摺り落とされていく。
いつ計画が実行されるかも分からぬまま、終わりの見えない攻防を繰り返す。しかし、ここで生き物としての格の違いが浮き彫りになる。どちらも消耗はしているものの、リヴァイアサンに比べ遥かに小さい生命体である人間やドラゴンの方が先に限界を迎え始める。
ブレスの準備に入ったリヴァイアサンの前で、バランスを崩したマクシムが海へと落下してしまう。辛うじて鋼糸のワイヤーをリヴァイアサンの身体に絡め、海へ叩きつけられることだけは免れた。
だがこれでは、リヴァイアサンのブレスを外らせることが出来ない。マクシムを助けようと竜騎士隊の者が接近を試みるも、水の触手に阻まれ近づくことすら許されない。
大口を開けたリヴァイアサンが、レールガンの積まれたエイヴリーの船に狙いを定める。
「マズイ!このままではッ・・・!」
「私が何とかする!」
「駄目だ!何の為にアンタを回復させてると思ってるんだ!?」
「この船を破壊されても同じことであろう!?別の方法を探るしかあるまいッ・・・!」
強力な光を集め、リヴァイアサンの大口からブレスが放たれようとしていた。
すると、遠くの空から何やら灯りが近づいてくるのが見えた。そしてそれは、気づいた時にはリヴァイアサンのすぐ側にまで近づくほどの速度で駆け抜け、大口を開ける怪物の頭部を跳ね上げるように激突した。
「何だあの光はッ・・・。炎の鳥か?」
頭をかちあげられたリヴァイアサンのブレスは、天空の雲を切り裂くように両断しながら放たれた。その喉元で燃え盛る炎は、海水に触れようとその勢いを失うことはなかった。
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる