569 / 1,646
勝敗を分ける前線へ
しおりを挟む
キング襲撃の裏側では依然、他の海賊達によるリヴァイアサン討伐は続いていた。エイヴリー海賊団の戦力を主軸に、マクシムやロイクらと行動を共にすることにしたシャーロット。
頭部の相手を請け負っている彼らは、ダメージを最も稼いでいる反面、各所で戦いが行われる海域の中でも、特に危険な戦場と化していた。
頭部以外の戦場では、主に体当たりや巨体が動く度に起こる大波、そして戦場を泳ぎ回る小型のモンスターの相手をしているようだ。狙うべき的は大きいが、それを邪魔する波とモンスターのせいで、思い通りにことが運んでいないようだった。
「おい、どうする?点数を稼ぐなら、頭部と戦っているエイヴリーに合流するのがいいと思うが・・・」
ツバキはシン達に提案した。実際に戦うのは彼らだ。ツバキには戦闘ではなく船の操縦をしてもらわなければならない。ツクヨも操縦には慣れてきたが、流石にツバキ程の操縦技術は身に付いていない。
視線の先には、明らかに他のところとは違う風景が広がっている。けたたましい咆哮をあげる大口と、まるで周囲の海水が生き物のように動き、エイヴリーの船団を襲っていた。
とてもこの小さな船で、凌ぎ切れるとは思えない戦場だ。ツバキが提案をしたのは良いものの、後に続く言葉を渋った理由は、恐らくそこにある。シンやミアも、前方に広がる光景を見れば一目瞭然だった。
「だがあれでは・・・。点数稼ぎも大事だろうが、生き残るのが最優先だと思うがな・・・?」
ミアがツバキの心配事を代弁し、口に出した。すると意外なことに、ツバキは笑みを浮かべた。ツバキへの負担を心配する彼らを尻目に、操縦桿を握る少年は、逆に彼らを煽るように言葉を返した。
「船の心配してんのか?それなら問題ねぇよ。それよりも・・・俺はアンタらの方が心配だぜぇ・・・。船から振り落とされちまうんじゃねぇかってなぁ~」
「端から突っ込むき満々って訳か・・・。アタシは構わねぇが・・・。二人はどうだ?」
どうにもミアとツバキは、血の気の多いところがそっくりだ。元よりツバキは、少しでもこのレースで活躍しなければならない。その為にも純粋にポイントを稼ぎ順位を上げたいと思うのは、自然なことだろう。
そしてミアが強気に出ているのは、何か自信に繋がるものがあるのだろうか。レースに参加して以来ごたごたが続き、まともに共闘する機会がなかったシン達。
連携を取るにしても、ある程度互いに手の内の割れているシンとツクヨしか出来ない。そして何より、二人とも遠距離攻撃には乏しい近接のクラスであることが、シンとツクヨの不安を煽る。
「振り落とされないことに関しては大丈夫だが・・・。しかし、俺達にはあんな大型モンスターと戦う手段がないぞ!?」
シンとツクヨが顔を見合わせ、互いに同じ考えであることを確認する。すると、今度はミアが鼻で笑い、船内に積まれたツバキの作品を指差し、二人の
戦い方を示す。
「何言ってんだ。アタシに銃があるように、お前達にはアタシに無い“技術“があるだろう?」
彼女が指差す先にあったのは、ツクヨが戻った外から戻った際に積み込んだ、ツバキのボードだった。思い返せば、ミアがそのボードに乗ったところを二人とも見たことがない。
だが、あの荒れ狂う海上でアレに乗れと言うのだろうか。確かにロッシュやロロネーとの戦いの中で、操作技術は上達したが、あそこまで酷い環境下で乗るのは二人とも初めてだった。
「おいおい!正気かい!?君もあの光景を見たろ?あんなに荒れてる中で乗れると思う!?」
「そう・・・。じゃぁ船の中でゆっくり睡眠でも取ってると良い。目が覚めた時には、事態が変わってるだろうからさ」
怖気ずくような言葉を吐き出すツクヨに、ミアは突っぱねるように冷たい言葉をかける。しかし、ミアには分かっていた。皆が命懸けで戦っている中、呑気にしていられるというのなら初めから共に行動を共にしていない事を。
助けを求めるようにツクヨがシンの方を振り返る。だが、シンは諦めるしかないと言った様子で、両手を上げながら首を振っている。
「分かってるくせに・・・。意地悪だな、ホント」
彼らの決意が固まると、一行は最前線で戦うエイヴリー海賊団の元へと向かって行った。
そしてその最前線では、レールガンの再装填を図るエイヴリーと、それを阻止せんとするリヴァイアサンの攻防が繰り広げられていた。最も効果的と思われるレールガンによる攻撃を、何としても成功させようと、ロイクの竜騎士隊が群がる小型モンスターを相手にする。
リヴァイアサンの周りに、触手のように巻き上がる水の柱を、ロイクのドラゴンに乗ったマクシムとシャーロットが食い止める。最も警戒すべきは、リヴァイアサンのその大口から放たれる、水圧カッターのようなブレスだった。
如何にシャーロットの凍結させる能力を持ってしても、水圧の勢いと高密度の魔力によって、瞬間冷凍は勿論のこと、軌道すら変えることも出来ない。
ならば一体、これまでどうやって防いできていたのか。それはマクシムによる鋼糸のワイヤーで、リヴァイアサンの頭部を傾けることによって、レールガンの積まれた船だけには当てさせないようにしていたからだった。
黒コートの男により、大幅な弱体化を受けたリヴァイアサンには、かつての超再生能力は無くなったが、それでも体表を打ち破るのは一苦労する。そして戦闘が長引けば長引くほど、人間達は魔力や体力を消耗し、初めの時のような勢いは失われていった。
「マズイな・・・。攻撃が喰らっているのは、目に見えて分かってきたが・・・。討伐が先か、こっちがへばるのが先か・・・。シャーロット、アンタはどうだ?」
後ろに乗せたシャーロットへ、残りの力はどのくらい残っているのか尋ねるマクシム。彼女のサポートは、攻める時にも守る時にも重要な役割を担っている。それが途絶えてしまえば、戦況は一気に傾くこととなるだろう。
攻め時を見誤らぬよう、シャーロットの残り戦力を把握しておきたかったのだ。だが、彼女から帰ってくる言葉に、これまでの力強さはなくなっていた。
「誰にものを言っている・・・。まだ、こんなところでは終わらぬぞ・・・」
言葉とは裏腹に、かなり息の上がった様子のシャーロット。このままではジリ貧になりかねない。チャンスを見つけて一気に畳み掛けるしかない。しかし、そのきっかけが中々訪れぬまま、次のレールガンによる砲撃の準備が完了しようとしていた。
頭部の相手を請け負っている彼らは、ダメージを最も稼いでいる反面、各所で戦いが行われる海域の中でも、特に危険な戦場と化していた。
頭部以外の戦場では、主に体当たりや巨体が動く度に起こる大波、そして戦場を泳ぎ回る小型のモンスターの相手をしているようだ。狙うべき的は大きいが、それを邪魔する波とモンスターのせいで、思い通りにことが運んでいないようだった。
「おい、どうする?点数を稼ぐなら、頭部と戦っているエイヴリーに合流するのがいいと思うが・・・」
ツバキはシン達に提案した。実際に戦うのは彼らだ。ツバキには戦闘ではなく船の操縦をしてもらわなければならない。ツクヨも操縦には慣れてきたが、流石にツバキ程の操縦技術は身に付いていない。
視線の先には、明らかに他のところとは違う風景が広がっている。けたたましい咆哮をあげる大口と、まるで周囲の海水が生き物のように動き、エイヴリーの船団を襲っていた。
とてもこの小さな船で、凌ぎ切れるとは思えない戦場だ。ツバキが提案をしたのは良いものの、後に続く言葉を渋った理由は、恐らくそこにある。シンやミアも、前方に広がる光景を見れば一目瞭然だった。
「だがあれでは・・・。点数稼ぎも大事だろうが、生き残るのが最優先だと思うがな・・・?」
ミアがツバキの心配事を代弁し、口に出した。すると意外なことに、ツバキは笑みを浮かべた。ツバキへの負担を心配する彼らを尻目に、操縦桿を握る少年は、逆に彼らを煽るように言葉を返した。
「船の心配してんのか?それなら問題ねぇよ。それよりも・・・俺はアンタらの方が心配だぜぇ・・・。船から振り落とされちまうんじゃねぇかってなぁ~」
「端から突っ込むき満々って訳か・・・。アタシは構わねぇが・・・。二人はどうだ?」
どうにもミアとツバキは、血の気の多いところがそっくりだ。元よりツバキは、少しでもこのレースで活躍しなければならない。その為にも純粋にポイントを稼ぎ順位を上げたいと思うのは、自然なことだろう。
そしてミアが強気に出ているのは、何か自信に繋がるものがあるのだろうか。レースに参加して以来ごたごたが続き、まともに共闘する機会がなかったシン達。
連携を取るにしても、ある程度互いに手の内の割れているシンとツクヨしか出来ない。そして何より、二人とも遠距離攻撃には乏しい近接のクラスであることが、シンとツクヨの不安を煽る。
「振り落とされないことに関しては大丈夫だが・・・。しかし、俺達にはあんな大型モンスターと戦う手段がないぞ!?」
シンとツクヨが顔を見合わせ、互いに同じ考えであることを確認する。すると、今度はミアが鼻で笑い、船内に積まれたツバキの作品を指差し、二人の
戦い方を示す。
「何言ってんだ。アタシに銃があるように、お前達にはアタシに無い“技術“があるだろう?」
彼女が指差す先にあったのは、ツクヨが戻った外から戻った際に積み込んだ、ツバキのボードだった。思い返せば、ミアがそのボードに乗ったところを二人とも見たことがない。
だが、あの荒れ狂う海上でアレに乗れと言うのだろうか。確かにロッシュやロロネーとの戦いの中で、操作技術は上達したが、あそこまで酷い環境下で乗るのは二人とも初めてだった。
「おいおい!正気かい!?君もあの光景を見たろ?あんなに荒れてる中で乗れると思う!?」
「そう・・・。じゃぁ船の中でゆっくり睡眠でも取ってると良い。目が覚めた時には、事態が変わってるだろうからさ」
怖気ずくような言葉を吐き出すツクヨに、ミアは突っぱねるように冷たい言葉をかける。しかし、ミアには分かっていた。皆が命懸けで戦っている中、呑気にしていられるというのなら初めから共に行動を共にしていない事を。
助けを求めるようにツクヨがシンの方を振り返る。だが、シンは諦めるしかないと言った様子で、両手を上げながら首を振っている。
「分かってるくせに・・・。意地悪だな、ホント」
彼らの決意が固まると、一行は最前線で戦うエイヴリー海賊団の元へと向かって行った。
そしてその最前線では、レールガンの再装填を図るエイヴリーと、それを阻止せんとするリヴァイアサンの攻防が繰り広げられていた。最も効果的と思われるレールガンによる攻撃を、何としても成功させようと、ロイクの竜騎士隊が群がる小型モンスターを相手にする。
リヴァイアサンの周りに、触手のように巻き上がる水の柱を、ロイクのドラゴンに乗ったマクシムとシャーロットが食い止める。最も警戒すべきは、リヴァイアサンのその大口から放たれる、水圧カッターのようなブレスだった。
如何にシャーロットの凍結させる能力を持ってしても、水圧の勢いと高密度の魔力によって、瞬間冷凍は勿論のこと、軌道すら変えることも出来ない。
ならば一体、これまでどうやって防いできていたのか。それはマクシムによる鋼糸のワイヤーで、リヴァイアサンの頭部を傾けることによって、レールガンの積まれた船だけには当てさせないようにしていたからだった。
黒コートの男により、大幅な弱体化を受けたリヴァイアサンには、かつての超再生能力は無くなったが、それでも体表を打ち破るのは一苦労する。そして戦闘が長引けば長引くほど、人間達は魔力や体力を消耗し、初めの時のような勢いは失われていった。
「マズイな・・・。攻撃が喰らっているのは、目に見えて分かってきたが・・・。討伐が先か、こっちがへばるのが先か・・・。シャーロット、アンタはどうだ?」
後ろに乗せたシャーロットへ、残りの力はどのくらい残っているのか尋ねるマクシム。彼女のサポートは、攻める時にも守る時にも重要な役割を担っている。それが途絶えてしまえば、戦況は一気に傾くこととなるだろう。
攻め時を見誤らぬよう、シャーロットの残り戦力を把握しておきたかったのだ。だが、彼女から帰ってくる言葉に、これまでの力強さはなくなっていた。
「誰にものを言っている・・・。まだ、こんなところでは終わらぬぞ・・・」
言葉とは裏腹に、かなり息の上がった様子のシャーロット。このままではジリ貧になりかねない。チャンスを見つけて一気に畳み掛けるしかない。しかし、そのきっかけが中々訪れぬまま、次のレールガンによる砲撃の準備が完了しようとしていた。
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる