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与えられた猶予
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船室でシンと共に戦った男によく似た風貌をしている。次第に、まるで身体がなんともない様に軽くなるのを感じたデイヴィス。ゆっくりと手をつき、身体を起こしてみる。
すると、時の止まった世界で彼の身体は驚くほど軽く動いた。歴戦の傷跡はなく、生まれたばかりの身体のように清く美しかった。
「これは・・・一体・・・?」
世界は突然暗転し、周囲数メートルすら見えない。まるで夢でも見ているかのような世界で、黒いコートを身に纏いフードを深く被った男が語りかける。
「すまなかったな・・・。俺の介入でお前の運命の歯車が少し狂っちまったようだ・・・」
「運命・・・?何のことだ。ここはどこだ?俺はどうなった・・・?」
デイヴィスの口からは、当然の疑問が飛び出す。突然苦痛から解き放たれ、ありえない景色を見せられれば、どれほど強靭な精神力を持つ者でも困惑するだろう。
「詳しいことは言えない・・・。だが、お前は再び己の運命と向き合うことになるだろう。それはお前だけじゃない、誰しもがそうだ。一部を除いてな・・・」
とても信じられない現象を前に冷静でなかったデイヴィスは、口を回し耳を傾けることで落ち着きを取り戻し、その男の声がキングの船室で戦った男の声であることに、漸く気がついた。
「アンタは何者なんだ?一体何が目的でこんなことを・・・」
「それも言えない・・・」
「言えないことばかりだな。これでは俺の質問が増えていく一方だぞ?その度にアンタは頭を痛めることになる。違うか?」
「言っても無駄なんだよ・・・」
「何・・・?」
刃を交えていた時の男は、今のような表情や口調ではなかった。もっと獰猛で威勢が良く、余裕に満ち溢れていた。それがどうだろう。その声には活気がなく、言葉は影に覆われているように何かを秘密にしていた。
馬鹿にするような口調ではない。だが、男の“言ってむ無駄“という言葉に引っかかったデイヴィスは、誘われるようにその理由を問う。
「それは、“俺“だからか?」
「違う。さっきも言ったが皆が同じだ。一部の者達以外はな・・・」
男の言い分からすると、デイヴィスはその殆どの人間の内の一人なのだろう。しかし、こんな現象を引き起こし語りかけてくる男は彼とは違い、その“一部の者“なのである可能性が高い。
デイヴィス自身、このような能力やスキルに遭遇したことはなかった。幻術や妖術の類とは明らかに違う。それにこの世界では、先ほどウォルターによって受けた筈の傷やダメージが一切ない。
わざわざ敵を万全の状態、或いはそれ以上にしてまで術中にハメる理由が思いつかない。単純にこの男はデイヴィスとの会話を目的としている。
「・・・その口ぶりだと、アンタはその“一部の者“何だろうな・・・」
彼の言葉に男は返事をすることはなかった。代わりに男は、話せる範囲でデイヴィスが知りたがっていたことを口にし始める。だがそれは、とても正気とは思えない話で、この男が何かを盲信し幻の中で生きているのではないかと思う程だった。
「人生にはいくつかの結末が存在する。だがそれは、あまりにかけ離れたものにはならない。ちょっとした違いでしかないんだ。大まかな結末は変わらない」
「それは俺が、死ぬ定めにあるってことなのか・・・?」
男は静かに頷く。死の間際、人は神の声を聞いたり川を渡ったりすると言う者がいる。デイヴィスは咄嗟に、その言葉を思い出した。今まさに自分は、その間際の時間を過ごしているのだろう。男の話が一体何を示唆しているのか、開幕検討もつかなかったデイヴィスにとって、そう思う方が男の話の内容が入ってきやすかったからだ。
「俺がお前に接触したせいで、今回のお前の結末に僅かながら影響を与えちまったようなんだ。まぁ正確にはお前に接触しようとした訳じゃないがな・・・」
「・・・シンか?彼は俺とは違う・・・と?」
あの場にいて、デイヴィス以外に接触を試みるような人物がいるとすれば、それは間違いなくシンしかいない。そしてこの男が接触しに来たということは、シンはデイヴィス達とは違う、“一部の者“なのだろうか。
「分からない・・・。だが疑いはあった。だから確かめに来たという訳だ」
「結果はどうだったんだ?」
「結果を決めるのは俺じゃぁねぇ。それは本人が決めることだ。さっき言った“言っても無駄“っていうのも、何も言葉通りの意味じゃない。今までお前が見て聞いて経験したものは、次の世界には持っていけねぇって意味さ。みんな綺麗さっぱり忘れちまう・・・。だから無意味なんだ」
まるで死を経験してきたとでも言わんばかりの物言いに、デイヴィスは疑問を感じずにはいられなかった。何故、自分のような者達には知り得ないことを知っているのか。デイヴィスとこの男の違いは何なのか。
「何故アンタはそれを知っている?俺とアンタでは何が違うと言うんだ?それとも・・・それも“言えない“か?」
男は話の分かる奴だと、僅かに聞こえるように鼻で笑い、何処か声色も明るくなったようにデイヴィスには聞こえた。
「分かってきたじゃねぇか。ただ一つ、お前にアドバイスしてやれるとしたら・・・。“目を覚ませ“だ。お前が本物のお前であると目覚めた時、お前の魂は輪廻の輪から解き放たれる」
言葉を失ったデイヴィス。だが何故だか、男の言葉はデイヴィスを本当に気遣っているかのように感じた。まるで眠りから覚めない者を、夢の世界から救い出すかのように。
「そろそろ時間だ・・・」
男がそう口にすると、デイヴィスの身体は現実世界での元の状態へと、ゆっくり戻っていく。身体は麻痺し、痛みすら感じない。皮膚には爆発によって焼け爛れた痕が広がり、手足が重く動かなくなっていく。
視界が霞み、一瞬だけ景色がぼやけると、彼は再びキングの船の上に横たわっていた。周りにはウォルターとキング。そして、漸く再会を果たしたはずのレイチェルが、生気なく倒れている現実へと引き戻される。
しかし、依然時が止まったように視界に映る景色は、何一つ動こうとしない。そして同じく、黒いコートを纏った男だけがその景色の中を歩いている。
すると男は何かを拾い上げる。それはデイヴィスがロバーツ達へ合図を送るために用意した信号弾だった。
「こんな残酷な結末に連れて来ちまった詫びだ・・・」
そう言うと男は上空へ腕を伸ばし、高らかに信号弾を撃ち放った。煙を上げて空へと向かっていく信号弾は、ある程度まで昇っていくと周りの景色と同様にピタリと動きを止める。
「まだ猶予がある。旅立つ前に、伝えるべきこと伝えるんだな」
男は黒い煙へと姿を変え、景色に溶け込むように消えていく。そして彼の周りの景色も、何事もなかったかのように、再び時計の針を動かし始めた。
すると、時の止まった世界で彼の身体は驚くほど軽く動いた。歴戦の傷跡はなく、生まれたばかりの身体のように清く美しかった。
「これは・・・一体・・・?」
世界は突然暗転し、周囲数メートルすら見えない。まるで夢でも見ているかのような世界で、黒いコートを身に纏いフードを深く被った男が語りかける。
「すまなかったな・・・。俺の介入でお前の運命の歯車が少し狂っちまったようだ・・・」
「運命・・・?何のことだ。ここはどこだ?俺はどうなった・・・?」
デイヴィスの口からは、当然の疑問が飛び出す。突然苦痛から解き放たれ、ありえない景色を見せられれば、どれほど強靭な精神力を持つ者でも困惑するだろう。
「詳しいことは言えない・・・。だが、お前は再び己の運命と向き合うことになるだろう。それはお前だけじゃない、誰しもがそうだ。一部を除いてな・・・」
とても信じられない現象を前に冷静でなかったデイヴィスは、口を回し耳を傾けることで落ち着きを取り戻し、その男の声がキングの船室で戦った男の声であることに、漸く気がついた。
「アンタは何者なんだ?一体何が目的でこんなことを・・・」
「それも言えない・・・」
「言えないことばかりだな。これでは俺の質問が増えていく一方だぞ?その度にアンタは頭を痛めることになる。違うか?」
「言っても無駄なんだよ・・・」
「何・・・?」
刃を交えていた時の男は、今のような表情や口調ではなかった。もっと獰猛で威勢が良く、余裕に満ち溢れていた。それがどうだろう。その声には活気がなく、言葉は影に覆われているように何かを秘密にしていた。
馬鹿にするような口調ではない。だが、男の“言ってむ無駄“という言葉に引っかかったデイヴィスは、誘われるようにその理由を問う。
「それは、“俺“だからか?」
「違う。さっきも言ったが皆が同じだ。一部の者達以外はな・・・」
男の言い分からすると、デイヴィスはその殆どの人間の内の一人なのだろう。しかし、こんな現象を引き起こし語りかけてくる男は彼とは違い、その“一部の者“なのである可能性が高い。
デイヴィス自身、このような能力やスキルに遭遇したことはなかった。幻術や妖術の類とは明らかに違う。それにこの世界では、先ほどウォルターによって受けた筈の傷やダメージが一切ない。
わざわざ敵を万全の状態、或いはそれ以上にしてまで術中にハメる理由が思いつかない。単純にこの男はデイヴィスとの会話を目的としている。
「・・・その口ぶりだと、アンタはその“一部の者“何だろうな・・・」
彼の言葉に男は返事をすることはなかった。代わりに男は、話せる範囲でデイヴィスが知りたがっていたことを口にし始める。だがそれは、とても正気とは思えない話で、この男が何かを盲信し幻の中で生きているのではないかと思う程だった。
「人生にはいくつかの結末が存在する。だがそれは、あまりにかけ離れたものにはならない。ちょっとした違いでしかないんだ。大まかな結末は変わらない」
「それは俺が、死ぬ定めにあるってことなのか・・・?」
男は静かに頷く。死の間際、人は神の声を聞いたり川を渡ったりすると言う者がいる。デイヴィスは咄嗟に、その言葉を思い出した。今まさに自分は、その間際の時間を過ごしているのだろう。男の話が一体何を示唆しているのか、開幕検討もつかなかったデイヴィスにとって、そう思う方が男の話の内容が入ってきやすかったからだ。
「俺がお前に接触したせいで、今回のお前の結末に僅かながら影響を与えちまったようなんだ。まぁ正確にはお前に接触しようとした訳じゃないがな・・・」
「・・・シンか?彼は俺とは違う・・・と?」
あの場にいて、デイヴィス以外に接触を試みるような人物がいるとすれば、それは間違いなくシンしかいない。そしてこの男が接触しに来たということは、シンはデイヴィス達とは違う、“一部の者“なのだろうか。
「分からない・・・。だが疑いはあった。だから確かめに来たという訳だ」
「結果はどうだったんだ?」
「結果を決めるのは俺じゃぁねぇ。それは本人が決めることだ。さっき言った“言っても無駄“っていうのも、何も言葉通りの意味じゃない。今までお前が見て聞いて経験したものは、次の世界には持っていけねぇって意味さ。みんな綺麗さっぱり忘れちまう・・・。だから無意味なんだ」
まるで死を経験してきたとでも言わんばかりの物言いに、デイヴィスは疑問を感じずにはいられなかった。何故、自分のような者達には知り得ないことを知っているのか。デイヴィスとこの男の違いは何なのか。
「何故アンタはそれを知っている?俺とアンタでは何が違うと言うんだ?それとも・・・それも“言えない“か?」
男は話の分かる奴だと、僅かに聞こえるように鼻で笑い、何処か声色も明るくなったようにデイヴィスには聞こえた。
「分かってきたじゃねぇか。ただ一つ、お前にアドバイスしてやれるとしたら・・・。“目を覚ませ“だ。お前が本物のお前であると目覚めた時、お前の魂は輪廻の輪から解き放たれる」
言葉を失ったデイヴィス。だが何故だか、男の言葉はデイヴィスを本当に気遣っているかのように感じた。まるで眠りから覚めない者を、夢の世界から救い出すかのように。
「そろそろ時間だ・・・」
男がそう口にすると、デイヴィスの身体は現実世界での元の状態へと、ゆっくり戻っていく。身体は麻痺し、痛みすら感じない。皮膚には爆発によって焼け爛れた痕が広がり、手足が重く動かなくなっていく。
視界が霞み、一瞬だけ景色がぼやけると、彼は再びキングの船の上に横たわっていた。周りにはウォルターとキング。そして、漸く再会を果たしたはずのレイチェルが、生気なく倒れている現実へと引き戻される。
しかし、依然時が止まったように視界に映る景色は、何一つ動こうとしない。そして同じく、黒いコートを纏った男だけがその景色の中を歩いている。
すると男は何かを拾い上げる。それはデイヴィスがロバーツ達へ合図を送るために用意した信号弾だった。
「こんな残酷な結末に連れて来ちまった詫びだ・・・」
そう言うと男は上空へ腕を伸ばし、高らかに信号弾を撃ち放った。煙を上げて空へと向かっていく信号弾は、ある程度まで昇っていくと周りの景色と同様にピタリと動きを止める。
「まだ猶予がある。旅立つ前に、伝えるべきこと伝えるんだな」
男は黒い煙へと姿を変え、景色に溶け込むように消えていく。そして彼の周りの景色も、何事もなかったかのように、再び時計の針を動かし始めた。
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