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創造する者達
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キングの視界に映る、巨大なモンスターに乗る男。足元に着きそうなほどに長い、白く豪勢な装飾とファーのついたマントを靡かせ、腕を組んで蟒蛇の起こす圧倒的な大波を迎え撃たんと立ちはだかる。
端正な顔立ちに、女性のように長く美しい直毛を揺らす男は、キングやエイヴリー達と同じく、優勝候補に名は上がらないものの、その実力は彼らの目を引く実力者。レイドの戦地へ遅れたのは、彼の移動方法に要因があったからだろう。
チャールズ・ヴェイン。
大召喚士のクラスに就き、メルディアと名付けた巨大な魚人の姿をした召喚獣に乗り、レースへ臨む。どうやってその召喚獣に乗り移動してきたのかは不明だが、他の海賊達の追随を許さぬ進撃は、移動するだけでも船を沈没させてしまう程。
海から上がって来たことと、レース開始直後の会場に見当たらなかったことから、海中を進んで来たことは確かだろう。レイドの戦地へ遅れたのは、彼が船ではなく召喚獣に乗り、移動をしていたからだ。
様々な装置を積み、移動能力を向上させている船達とは違い、召喚獣の生身での移動では速度に限度がある。メルディアが本気の泳ぎを披露すれば、或いはもっと早く到着できたのかもしれないが、ヴェイン自身もそれを望んでいない。
この巨体でヴェインのことを考えずに海を渡れば、振り落とされかねない。仮に耐えることが出来たとしても、ヴェインにも振り落とされない為の努力が必要となるだろう。彼がそんな、汗を浮かべるような努力をする人間には到底思えない。
それに彼はその自身の能力故、船も部下も連れていない単独の海賊で、自分の気が赴くままに海を渡り、召喚獣の巨体を活かした略奪をする。レースの途中でも、目的の代物があれば先に入手した海賊をいとも簡単に船ごと沈め、海に漂う物品をゆっくり吟味するのがヴェインのやり方。
「やっぱデカブツの相手はデカブツなんよねぇ~。まぁ最初に追いついたのがヴェインってのが意外だったけどぉ」
「お前達にだけ甘い蜜を吸わせるほど、今回の俺は大人しくはないぞ?キング」
ヴェインの召喚獣、メルディアはその大きな腕を後ろへ回し助走をつけると、前方に迫る大波を薙ぎ払うように、力強く腕を振るう。波の一部がメルディアの腕に吹き飛ばされ、雲を飛び越えていく程に巨大な水飛沫を上げる。
近くにいるキングの船や、後方にいるシー・ギャングの幹部達、それにエイヴリーの船団のことなどお構いなしに暴れるヴェインとメルディア。だが、直接大波に抵抗するよりは遥かにマシだった。
巨大な壁の一部が崩落したように、大波に穴が開く。その余波が大波の両サイドにも影響を及ぼし、越えられぬと思っていた勢いは、徐々に弱められていた。この調子であれば、キングとエイヴリーの船団が合流しなくても、各々で対処することが可能になるかもしれない。
しかし、海賊達の快進撃を悠々と見つめるだけの蟒蛇ではなかった。どこまで続いているのか分からないほど長いその身体で、大波を打ち破るメルディアの身体に巻き付き、自由を奪う。
更には尾ビレを使い、巨大な大波とはいかなくとも船を座礁させるには十分過ぎるほどの波を立て、海域全体を荒れさせる。それに加え、蟒蛇に身体を締め上げられているヴェインのメルディアが抵抗し、大いに暴れ回ることで更に海面は荒れた。
「あんな戦い方をされたのでは、とても友軍であるとは言えんな・・・。氷塊による攻撃は去った!次は大波に備えろ!アルマン、何かいい案はあるか?」
目前に迫る荒れ狂う波を前に、氷塊や光弾による流星群のような攻撃の余韻に浸る間も無く、エイヴリー海賊団は次の準備に入る。エイヴリーのクラフト能力で再び乗り切ることは可能だが、このままでは防戦一方で魔力を消費させられるだけになってしまい、攻勢に出ることが出来なくなってしまう。
ロイクの召喚するドラゴンでは、船を運ぶほどの力はなく、リーズは負傷により未だその能力とスキルで援護することは不可能な状態にある。そんな中でエイヴリーの魔力を温存し、この状況を乗り切る案を考えるアルマン。
「目標は現在、ヴェインの召喚したモンスターと交戦中であり、意識がそちらに向いている・・・。奴らの向きを考えると、あのレイドモンスターの正面方向にいたのでは、防戦一方の戦闘を強いられることでしょう。どうにか側面へ回り込むか、後方へ移動することが出来れば、状況は大きく変わると思うのですが・・・」
「だが、回り込もうにも前からは波が押し寄せている。移動するだけでも一苦労な中で、アイツらの向こう側へ回り込むなんてマネが出来るとは思えねぇが・・・。リーズの奴の巨大化はまだ使えねぇだろうし、運べたとしても全ての船を連れていくことは出来ねぇだろうな」
アルマンの言うとおり、このまま蟒蛇の正面で戦い続けるのは得策ではない。大きさやその広範囲の攻撃で圧倒する蟒蛇に対し、唯一勝る部分である数を活かした戦い方が出来れば、攻撃が分散しある程度は緩和されることだろう。
だが、蟒蛇の起こした巨大な大波により、それが今阻まれてしまっている。回り込むことはおろか、大きく動き回る蟒蛇の尾ビレとヴェインの召喚獣により、戦場となっている海域はまともに船が動かせないほど荒れ狂っている。
それこそ、空でも飛べない限り今いる場所から移動することが出来なくなってしまっているのが、キングやエイヴリー達の状況だった。
「大波を越えられるだけの高さまで飛び上がれればいかがでしょうか・・・?」
厳しい状況に頭を悩ませる中、口を開いたのは光弾の脅威から彼らを救った少年、ヘラルトだった。如何にも無垢な子供が思いつきそうな、現実的ではない夢幻のようなことを言い出す彼に、二人の思考は一瞬止められてしまった。
「・・・何を言っているのです?そんな方法があれば・・・」
「待て、アルマン。お前は先程、空想上の生き物を生み出して見せたな。出来るのか?その能力で・・・」
エイヴリーに尋ねられたヘラルトは、先程の時とは違い、少し難しそうな表情を浮かべて答える。彼のスケッチブックを使った能力も、当然ながら他のクラススキルと同様に魔力を消費する。ヘラルトにどれだけの魔力が残っているのかは本人にしか分からないが、その表情からは大波を乗り越えるだけの魔力はあるように思える。
「ですが・・・僕のスキルで出来るのは、あの大波を乗り越える高さまで上昇することだけなんです。それ以上のことは申し訳ないのですが、僕の力不足で出来ません。つまり、あの大波を乗り越えるだけで、移動は出来ないに等しいと言うことです。・・・そして、上がるだけで安全に着水できる保証はありません・・・」
ヘラルトの能力で大波を乗り越えられても、移動も出来ずその後は彼の魔力切れにより海面へ落下するだけ。あれ程大きな波を乗り越えるだけの高さから落下すれば、船などひとたまりも無くバラバラに散ることだろう。それでは大波に飲まれるのと、然程変わりはしない。
しかし、ヘラルトの案を聞いたエイヴリーは口角を上げる。大波を越えられるだけの上昇が出来れば、それで十分だった。何もヘラルトだけの能力でどうにかしようなどとは、初めから考えてなどいなかった。それだけのことが出来れば、エイヴリーの魔力温存も成され、最小のクラフトでアルマンの提案を可能にすることができる。
「・・・それで十分だ。本当にいい拾い物をしたものだ。ヘラルトよ、すぐに準備へ取り掛かれ。後のことは俺に任せろ」
「りょッ・・・了解ですッ!」
慌てて準備へ取り掛かるヘラルト。彼がその場から離れるのを見送り、アルマンがエイヴリーに尋ねる。
「大丈夫なので・・・?またクラフトを行うつもりなのでしょう。全ての船に行うクラフトは負担も大きい筈ですが・・・」
「心配ない。もう一度空を飛び、俺達はあの怪物の背後へ回る」
眉を潜ませていた表情は一変し、希望への光で照らされているかのように明るくなる。例え魔法のある世界であっても、とても現実的ではない二人の作戦。だがそれは、凡ゆる物を作り出す能力を持つエイヴリーと、存在しないものさえ生み出すことの出来るヘラルトの能力があってこそのものと言えるだろう。
端正な顔立ちに、女性のように長く美しい直毛を揺らす男は、キングやエイヴリー達と同じく、優勝候補に名は上がらないものの、その実力は彼らの目を引く実力者。レイドの戦地へ遅れたのは、彼の移動方法に要因があったからだろう。
チャールズ・ヴェイン。
大召喚士のクラスに就き、メルディアと名付けた巨大な魚人の姿をした召喚獣に乗り、レースへ臨む。どうやってその召喚獣に乗り移動してきたのかは不明だが、他の海賊達の追随を許さぬ進撃は、移動するだけでも船を沈没させてしまう程。
海から上がって来たことと、レース開始直後の会場に見当たらなかったことから、海中を進んで来たことは確かだろう。レイドの戦地へ遅れたのは、彼が船ではなく召喚獣に乗り、移動をしていたからだ。
様々な装置を積み、移動能力を向上させている船達とは違い、召喚獣の生身での移動では速度に限度がある。メルディアが本気の泳ぎを披露すれば、或いはもっと早く到着できたのかもしれないが、ヴェイン自身もそれを望んでいない。
この巨体でヴェインのことを考えずに海を渡れば、振り落とされかねない。仮に耐えることが出来たとしても、ヴェインにも振り落とされない為の努力が必要となるだろう。彼がそんな、汗を浮かべるような努力をする人間には到底思えない。
それに彼はその自身の能力故、船も部下も連れていない単独の海賊で、自分の気が赴くままに海を渡り、召喚獣の巨体を活かした略奪をする。レースの途中でも、目的の代物があれば先に入手した海賊をいとも簡単に船ごと沈め、海に漂う物品をゆっくり吟味するのがヴェインのやり方。
「やっぱデカブツの相手はデカブツなんよねぇ~。まぁ最初に追いついたのがヴェインってのが意外だったけどぉ」
「お前達にだけ甘い蜜を吸わせるほど、今回の俺は大人しくはないぞ?キング」
ヴェインの召喚獣、メルディアはその大きな腕を後ろへ回し助走をつけると、前方に迫る大波を薙ぎ払うように、力強く腕を振るう。波の一部がメルディアの腕に吹き飛ばされ、雲を飛び越えていく程に巨大な水飛沫を上げる。
近くにいるキングの船や、後方にいるシー・ギャングの幹部達、それにエイヴリーの船団のことなどお構いなしに暴れるヴェインとメルディア。だが、直接大波に抵抗するよりは遥かにマシだった。
巨大な壁の一部が崩落したように、大波に穴が開く。その余波が大波の両サイドにも影響を及ぼし、越えられぬと思っていた勢いは、徐々に弱められていた。この調子であれば、キングとエイヴリーの船団が合流しなくても、各々で対処することが可能になるかもしれない。
しかし、海賊達の快進撃を悠々と見つめるだけの蟒蛇ではなかった。どこまで続いているのか分からないほど長いその身体で、大波を打ち破るメルディアの身体に巻き付き、自由を奪う。
更には尾ビレを使い、巨大な大波とはいかなくとも船を座礁させるには十分過ぎるほどの波を立て、海域全体を荒れさせる。それに加え、蟒蛇に身体を締め上げられているヴェインのメルディアが抵抗し、大いに暴れ回ることで更に海面は荒れた。
「あんな戦い方をされたのでは、とても友軍であるとは言えんな・・・。氷塊による攻撃は去った!次は大波に備えろ!アルマン、何かいい案はあるか?」
目前に迫る荒れ狂う波を前に、氷塊や光弾による流星群のような攻撃の余韻に浸る間も無く、エイヴリー海賊団は次の準備に入る。エイヴリーのクラフト能力で再び乗り切ることは可能だが、このままでは防戦一方で魔力を消費させられるだけになってしまい、攻勢に出ることが出来なくなってしまう。
ロイクの召喚するドラゴンでは、船を運ぶほどの力はなく、リーズは負傷により未だその能力とスキルで援護することは不可能な状態にある。そんな中でエイヴリーの魔力を温存し、この状況を乗り切る案を考えるアルマン。
「目標は現在、ヴェインの召喚したモンスターと交戦中であり、意識がそちらに向いている・・・。奴らの向きを考えると、あのレイドモンスターの正面方向にいたのでは、防戦一方の戦闘を強いられることでしょう。どうにか側面へ回り込むか、後方へ移動することが出来れば、状況は大きく変わると思うのですが・・・」
「だが、回り込もうにも前からは波が押し寄せている。移動するだけでも一苦労な中で、アイツらの向こう側へ回り込むなんてマネが出来るとは思えねぇが・・・。リーズの奴の巨大化はまだ使えねぇだろうし、運べたとしても全ての船を連れていくことは出来ねぇだろうな」
アルマンの言うとおり、このまま蟒蛇の正面で戦い続けるのは得策ではない。大きさやその広範囲の攻撃で圧倒する蟒蛇に対し、唯一勝る部分である数を活かした戦い方が出来れば、攻撃が分散しある程度は緩和されることだろう。
だが、蟒蛇の起こした巨大な大波により、それが今阻まれてしまっている。回り込むことはおろか、大きく動き回る蟒蛇の尾ビレとヴェインの召喚獣により、戦場となっている海域はまともに船が動かせないほど荒れ狂っている。
それこそ、空でも飛べない限り今いる場所から移動することが出来なくなってしまっているのが、キングやエイヴリー達の状況だった。
「大波を越えられるだけの高さまで飛び上がれればいかがでしょうか・・・?」
厳しい状況に頭を悩ませる中、口を開いたのは光弾の脅威から彼らを救った少年、ヘラルトだった。如何にも無垢な子供が思いつきそうな、現実的ではない夢幻のようなことを言い出す彼に、二人の思考は一瞬止められてしまった。
「・・・何を言っているのです?そんな方法があれば・・・」
「待て、アルマン。お前は先程、空想上の生き物を生み出して見せたな。出来るのか?その能力で・・・」
エイヴリーに尋ねられたヘラルトは、先程の時とは違い、少し難しそうな表情を浮かべて答える。彼のスケッチブックを使った能力も、当然ながら他のクラススキルと同様に魔力を消費する。ヘラルトにどれだけの魔力が残っているのかは本人にしか分からないが、その表情からは大波を乗り越えるだけの魔力はあるように思える。
「ですが・・・僕のスキルで出来るのは、あの大波を乗り越える高さまで上昇することだけなんです。それ以上のことは申し訳ないのですが、僕の力不足で出来ません。つまり、あの大波を乗り越えるだけで、移動は出来ないに等しいと言うことです。・・・そして、上がるだけで安全に着水できる保証はありません・・・」
ヘラルトの能力で大波を乗り越えられても、移動も出来ずその後は彼の魔力切れにより海面へ落下するだけ。あれ程大きな波を乗り越えるだけの高さから落下すれば、船などひとたまりも無くバラバラに散ることだろう。それでは大波に飲まれるのと、然程変わりはしない。
しかし、ヘラルトの案を聞いたエイヴリーは口角を上げる。大波を越えられるだけの上昇が出来れば、それで十分だった。何もヘラルトだけの能力でどうにかしようなどとは、初めから考えてなどいなかった。それだけのことが出来れば、エイヴリーの魔力温存も成され、最小のクラフトでアルマンの提案を可能にすることができる。
「・・・それで十分だ。本当にいい拾い物をしたものだ。ヘラルトよ、すぐに準備へ取り掛かれ。後のことは俺に任せろ」
「りょッ・・・了解ですッ!」
慌てて準備へ取り掛かるヘラルト。彼がその場から離れるのを見送り、アルマンがエイヴリーに尋ねる。
「大丈夫なので・・・?またクラフトを行うつもりなのでしょう。全ての船に行うクラフトは負担も大きい筈ですが・・・」
「心配ない。もう一度空を飛び、俺達はあの怪物の背後へ回る」
眉を潜ませていた表情は一変し、希望への光で照らされているかのように明るくなる。例え魔法のある世界であっても、とても現実的ではない二人の作戦。だがそれは、凡ゆる物を作り出す能力を持つエイヴリーと、存在しないものさえ生み出すことの出来るヘラルトの能力があってこそのものと言えるだろう。
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