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疑心暗鬼
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場面は轟音を轟かせ大きな波を立てた発生源を確かめに来ていたミアとハオランへと移る。如何やら音の原因は、突如転移して来た船団による着水音と、その衝撃で発生した波が大元であったことが分かった。
そしてその船団は、自らに向けて放たれた砲弾を同じ砲弾で打ち砕いて見せる狙撃を披露し、彼らを狙う何者かを探しにミア達が来た方向とは逆側へと、島を回るように迂回していった。
「船が離れていく・・・。今のうちに」
「そうですね、移動を開始しましょう」
こちらを意に介せず、船団が移動を開始したのを見送ると二人は物陰から出て、来た道を戻っていく。だが、万全を期し船団の目に付かないように動き、その姿が島の陰に隠れ見えなくなるまで、身を低くしながら物陰を渡っていく。
暫くすると船団は見えなくなり、こちらの存在を悟られる心配もなくなる。それを確認した二人は顔を見合わせると頷き、体勢を戻して走り出すとシンとツバキの待つ船へと急ぐ。
やがて船の姿が見えてくると、何事もなくそこにある船を見てホッと胸をなでおろすミアの目に、新たな脅威を予感させるモノが姿を現した。それは彼らの行く陸上にではなく、海を渡る船の姿で、先程の船団の船とは違い、燃えるような紅蓮の色で彩られた一隻の海賊船だった。
「ッ!?待てッ!隠れろッ!」
後続のハオランの前で行手を阻むように腕を広げ、再び物陰に隠れるよう指を刺すと、ミア自身も直ぐに身を隠した。何事かと尋ねるハオランに彼女は、自ら目にしたものの特徴を述べる。
「別の敵か!?マズイぞッ・・・!このままではシン達の存在がバレてしまう・・・。倒すか?幸い、あの一隻だけで数はいないようだ」
ミアの話す内容に、ハオランは瞳孔を広げて驚いた。それが彼にとってどういった意味での驚きだったのかは分からない。だが唯一ハオランの反応から分かったのは、あの紅蓮の海賊船もやはり彼の待ち合わせの相手ではないことだった。
「赤い・・・船?それが反対側から一隻で?」
「あぁ、そうだ。申し訳ないが考えている時間は無い!こうしている間にも船がシン達の元へ迫っている。さっきの奴らが気付かない内にやるしかない・・・」
銃を取り出し、息を飲むミア。ここで船に砲撃でもされたら、今度こそシン達の乗る船は大破し、その音を聞きつけ先程の船団が戻って来るかも知れない。いや、まだ目標を見つけていないのであれば間違いなく音のした方へやってくるだろう。退路を絶たれ挟み撃ちにされれば敵を二人で殲滅するか、ここで死ぬか二つに一つ。
ミアの脳裏に浮かぶのは最悪の事態ばかり、最早冷静な判断など出来る筈もなく躊躇っている余裕もない。そんな最中、後ろで隠れていた筈のハオランが彼女の視界に入ってくる。
「なッ!?おい!何を・・・」
咄嗟に彼の腕を掴み静止させるが、ハオランはミアの手を掴みゆっくりそれを剥がした。彼が何をしようとしているのか理解出来ない。それとも彼ならば全ての敵を殲滅出来るとでもいうのだろうか。
「ミアさん、大丈夫・・・あれは敵ではありません。いえ、正確には“今は”でしょうか?とにかく今は船へ急ぎますよ!」
そう言うとハオランは、赤い船が迫る前方へと走って向かっていった。彼の言う敵ではないとはどういう事だろうか。だが動き出してしまった以上、もうシン達のいる船に向かうしかない。銃を構え先を走るハオランの後を追う。
先に船に到着したのはミア達の方だった。急ぎ乗り込んだミアは甲板の物陰に隠れ、近く赤い船に銃を構える。狙いを定めながらスコープの付いた銃に持ち変える。レンズ越しに写した赤い船の甲板には、見覚えのある顔が大きく手を振って何かを言っているのが見えた。
「ぁ・・・あぁ?何でツクヨが乗ってんだ・・・?」
思わずスコープから目を離し、肉眼でもう一度彼の乗る赤い船を確かめる。やはりそこにはツクヨがおり、船内からもう一人の人影が現れるのが見えた。再びスコープを覗き、現れた人物を見てミアの思考は更に混乱することになる。
「あれは、グレイスッ!?何で彼女がここに?それに何故ツクヨと一緒に居るんだ・・・」
「だから言ったでしょ?敵ではないって。私も予想外でしたが、彼女の海賊船は特徴的ですからね。良かったですよ、話の通じる相手で・・・」
ミアの横に立ったハオランが落ち着いた様子で話し始める。彼にとってもグレイスの登場は予期せぬことだった様だ。
しかし、こちら側からグレイスが現れたということは、最初に砲撃を放ったのは彼女ということになる。先程ミア達が見かけた船団と比べると、彼女らの方が好戦的に感じる。相手が誰か分かって撃ったのか、分からないが手当たり次第に攻撃したのか、これはグレイスの戦い方を知らないミア達にとっては大事なことだ。
如何に共同作戦を行ったとはいえ、レースともなれば全員がライバル。もし本来の彼女の戦い方がこの様な好戦的な戦い方だとすれば、ツクヨは人質に取られている可能性もある。こちらの攻撃を封じ、近くづいたところで相手の船に乗り込む。
グレイスに対し疑心暗鬼になるミアを尻目に、ハオランはミア達の船を降り彼女の船に近づいて行った。
「お・・・おい!」
「私が行ってきましょう。ツクヨさんが戻ったら島を離れて下さい。如何やら戦闘の気配がします・・・事が起こる前に離れるのが先決でしょう」
「アンタは・・・アンタはどうするんだ?ハオラン」
「私は・・・彼女に聞かなければならない事があります。事態は少し私の想像していたのとは違ってきているようなので、何が起きているのか確認する必要があります。後のことはそれから決めます」
彼女の質問に少し黙った後、彼はこの島で起きていること、グレイスが何をしようとしているのか確認する必要があると言ってその場を後にした。
そしてその船団は、自らに向けて放たれた砲弾を同じ砲弾で打ち砕いて見せる狙撃を披露し、彼らを狙う何者かを探しにミア達が来た方向とは逆側へと、島を回るように迂回していった。
「船が離れていく・・・。今のうちに」
「そうですね、移動を開始しましょう」
こちらを意に介せず、船団が移動を開始したのを見送ると二人は物陰から出て、来た道を戻っていく。だが、万全を期し船団の目に付かないように動き、その姿が島の陰に隠れ見えなくなるまで、身を低くしながら物陰を渡っていく。
暫くすると船団は見えなくなり、こちらの存在を悟られる心配もなくなる。それを確認した二人は顔を見合わせると頷き、体勢を戻して走り出すとシンとツバキの待つ船へと急ぐ。
やがて船の姿が見えてくると、何事もなくそこにある船を見てホッと胸をなでおろすミアの目に、新たな脅威を予感させるモノが姿を現した。それは彼らの行く陸上にではなく、海を渡る船の姿で、先程の船団の船とは違い、燃えるような紅蓮の色で彩られた一隻の海賊船だった。
「ッ!?待てッ!隠れろッ!」
後続のハオランの前で行手を阻むように腕を広げ、再び物陰に隠れるよう指を刺すと、ミア自身も直ぐに身を隠した。何事かと尋ねるハオランに彼女は、自ら目にしたものの特徴を述べる。
「別の敵か!?マズイぞッ・・・!このままではシン達の存在がバレてしまう・・・。倒すか?幸い、あの一隻だけで数はいないようだ」
ミアの話す内容に、ハオランは瞳孔を広げて驚いた。それが彼にとってどういった意味での驚きだったのかは分からない。だが唯一ハオランの反応から分かったのは、あの紅蓮の海賊船もやはり彼の待ち合わせの相手ではないことだった。
「赤い・・・船?それが反対側から一隻で?」
「あぁ、そうだ。申し訳ないが考えている時間は無い!こうしている間にも船がシン達の元へ迫っている。さっきの奴らが気付かない内にやるしかない・・・」
銃を取り出し、息を飲むミア。ここで船に砲撃でもされたら、今度こそシン達の乗る船は大破し、その音を聞きつけ先程の船団が戻って来るかも知れない。いや、まだ目標を見つけていないのであれば間違いなく音のした方へやってくるだろう。退路を絶たれ挟み撃ちにされれば敵を二人で殲滅するか、ここで死ぬか二つに一つ。
ミアの脳裏に浮かぶのは最悪の事態ばかり、最早冷静な判断など出来る筈もなく躊躇っている余裕もない。そんな最中、後ろで隠れていた筈のハオランが彼女の視界に入ってくる。
「なッ!?おい!何を・・・」
咄嗟に彼の腕を掴み静止させるが、ハオランはミアの手を掴みゆっくりそれを剥がした。彼が何をしようとしているのか理解出来ない。それとも彼ならば全ての敵を殲滅出来るとでもいうのだろうか。
「ミアさん、大丈夫・・・あれは敵ではありません。いえ、正確には“今は”でしょうか?とにかく今は船へ急ぎますよ!」
そう言うとハオランは、赤い船が迫る前方へと走って向かっていった。彼の言う敵ではないとはどういう事だろうか。だが動き出してしまった以上、もうシン達のいる船に向かうしかない。銃を構え先を走るハオランの後を追う。
先に船に到着したのはミア達の方だった。急ぎ乗り込んだミアは甲板の物陰に隠れ、近く赤い船に銃を構える。狙いを定めながらスコープの付いた銃に持ち変える。レンズ越しに写した赤い船の甲板には、見覚えのある顔が大きく手を振って何かを言っているのが見えた。
「ぁ・・・あぁ?何でツクヨが乗ってんだ・・・?」
思わずスコープから目を離し、肉眼でもう一度彼の乗る赤い船を確かめる。やはりそこにはツクヨがおり、船内からもう一人の人影が現れるのが見えた。再びスコープを覗き、現れた人物を見てミアの思考は更に混乱することになる。
「あれは、グレイスッ!?何で彼女がここに?それに何故ツクヨと一緒に居るんだ・・・」
「だから言ったでしょ?敵ではないって。私も予想外でしたが、彼女の海賊船は特徴的ですからね。良かったですよ、話の通じる相手で・・・」
ミアの横に立ったハオランが落ち着いた様子で話し始める。彼にとってもグレイスの登場は予期せぬことだった様だ。
しかし、こちら側からグレイスが現れたということは、最初に砲撃を放ったのは彼女ということになる。先程ミア達が見かけた船団と比べると、彼女らの方が好戦的に感じる。相手が誰か分かって撃ったのか、分からないが手当たり次第に攻撃したのか、これはグレイスの戦い方を知らないミア達にとっては大事なことだ。
如何に共同作戦を行ったとはいえ、レースともなれば全員がライバル。もし本来の彼女の戦い方がこの様な好戦的な戦い方だとすれば、ツクヨは人質に取られている可能性もある。こちらの攻撃を封じ、近くづいたところで相手の船に乗り込む。
グレイスに対し疑心暗鬼になるミアを尻目に、ハオランはミア達の船を降り彼女の船に近づいて行った。
「お・・・おい!」
「私が行ってきましょう。ツクヨさんが戻ったら島を離れて下さい。如何やら戦闘の気配がします・・・事が起こる前に離れるのが先決でしょう」
「アンタは・・・アンタはどうするんだ?ハオラン」
「私は・・・彼女に聞かなければならない事があります。事態は少し私の想像していたのとは違ってきているようなので、何が起きているのか確認する必要があります。後のことはそれから決めます」
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