183 / 1,646
洗礼攻略
しおりを挟む
スタートの合図と同時に、一声に船が動き出す。先手を行くのは機動力のある小型船や召喚によって呼び出された召喚獣達、そして生身で海を渡る者達だった。シン達の船は、小型船に分類されるようだが、出だしは後方の後続グループに位置しており、大型船よりもやや後方にいた。
「先頭グループはやはり機動力のある小型船や召喚獣達のようだな」
「ツバキ、もう少しスピードは出ないのか?前のグループからも離され始めたぞ」
練習の段階では確かに機動力のあったツバキの船だが、何故か彼は速度を抑えて進んでいるようだった。大型船からも遅れを取り出した現状に焦りを覚えたシンが彼に速度を上げられないのかと尋ねるが、これで良いと言うばかりで一行の船は次々に周りの船に追い越されていく。
「な・・・なぁ?本当に大丈夫なのか?どんどん差を広げられていく一方だぞ。いくら機動力があるとはいえ、それは他の奴らも一緒じゃないのか?これじゃ追いつけなくなるぞ・・・」
「いいんだよ、コレで・・・。今は我慢の時だ、今に分かる」
「さっきからそればかりじゃないか!話してくれなければ分からない。何故こんな後方にいるんだ?お前だって自分の船を世界に知らしめたいんじゃなかったのか?」
何も話してくれないツバキに、思わず声が大きくなる。だがシンの焦りや不安も最もなことだろう。何か理由があるのなら事前に知っておきたいと思うのは当然の事で、それはツクヨもミアも同じ気持ちだった。
だが、そんな状況においてミアがあることに気がつく。それはツバキからも事前に聞いていた情報であったが、話が違うのかまだその時ではないのか分からないが、明かに起こっていないことであるのは事実。
「待て・・・。何故戦闘が起こらない?何でもありの無法なレースの筈だろ?そんなレースで海賊やギャングの連中がこんなに大人しいのはおかしい・・・。それにアンタから聞いた話では、スタートしてすぐ“洗礼”と呼ばれる闘争が始まる筈だろ?」
ミアの言うように出だしがやけに静かではあった。それこそ正当なレースのように単純な乗り物の性能だけで勝負をしているようだった。だがそれは、このレースにおいて不気味に思えるほど静かな立ち上がりであり、“洗礼”が行われていないのも不自然だ。
すると突然、最早姿も見えなくなった前方の方で砲撃のような爆撃音が鳴り響いているのが聞こえてきた。その音を聞いたツバキが漸く、黙っていた理由を話し始める。
「・・・始まったようだな」
「何だ!?何で突然・・・」
「ここら一帯がまだ戦闘禁止領域だったからさ。スタートして直ぐ、他の参加者へ攻撃する事は禁止されているんだよ。この音が聞こえてきたってことは、先頭グループが戦闘禁止領域を出たってことだ。早速おっ始めやがったな?」
町周辺の海域には戦闘禁止領域が設けられており、その中での他者へ対する攻撃は禁止されている。レース開始と共に戦闘が行われれば、被害は参加者だけに留まらず、観にきた観客やスポンサー、投資家などの来賓の者達の命も危うくなってしまうからだ。
「初っ端から先頭を走るのは、逃げ切れる自信のある奴か余程戦闘に自信のあるチームだろうな。後はなにも知らねぇ素人共だろうよ」
「それなら先に言ってくれても良かったんじゃないか?別に隠すようなことじゃ・・・」
「状況が変わるかもしれないから断定出来なかったんだよ。他の奴らがどう動くかで戦術ってもんは変わってくるだろ?こうなるから準備しておけって言われて、全く別の状況に陥入れば混乱を招きかねないしな」
流石この町で、何度もレースを観てきているだけのことはある。その歳でよく考察して研究してきているであろうことが伺え、その小さな背中はこの海において頼もしく感じた一行。だが、戦闘が始まったとなればそれに乗じて加速すれば被害は抑えられるのではないだろうか。しかし、ツバキの船はまだ速度を保ったまま後方を進んでいる。
「なるほど、理由は分かった。だが抜けるなら今じゃないのか?何故速度を上げない?」
「それは、これから“洗礼”が始まるからさ・・・」
ツバキがそう言った途端、先程まで鳴っていた爆撃音がより一層激しさを増し、距離が近づいた事もあるだろうが、怒号のような悲鳴のような声が聞こえだし、見えずともその惨状が思い浮かぶかのようだ。
「大所帯の大船団が攻撃禁止領域を脱したんだ・・・。いくら先頭を走って最初の闘争を勝ち抜いても、疲弊したところに大型船からの攻撃を浴びるんだ」
「先頭を走る奴らの中には常連もいるんだろ?何故俺達みたいに後方にいなかったんだ?」
何度もレースに出ているような常連組の中にも、レース序盤から飛ばして逃げ切ろうとするチームはいる。だが、洗礼が来ると分かっていながら、何故彼らは先頭を走るのか。その理由は簡単だった。
「そうするしか勝ち目がねぇからだよ・・・。大船団の後ろにいちゃぁ追い抜くなんてこと、まずさせてもらえねぇだろうしな。だから攻撃禁止領域の間で差をつけて逃げ切ろうってんだろ。分かっていても前に出るしか勝機がねぇんだ・・・」
武装を整えた大船団の横を通ろうものなら、砲弾の雨を浴びるであろうことは明確。故に彼らよりも前にいなければ、そもそも勝負にならないという。しかし、それを聞いて尚更疑問な状況になっていることにツクヨが気付く。
「それなら私達は、もう勝ち目が無いってことにならないか?こんな後方にいては前に出ることは難しいんだろう?それに持久戦になれば、物資を多く積んでいる大型船に分がある・・・。上位入賞は諦めているのか?ツバキ」
この圧倒的不利な状況において、少年は静かに笑っていた。これまでのレースを観て研究してきた彼が、無策でこの戦場を乗り切ろうとする筈はなかった。
「まさかッ・・・。諦めるなんて初めから選択肢にはねぇよ。その為に俺は船を造って自分で操縦してんだからな!安心しな・・・、俺の船なら突破出来る。必ずな!」
自信に満ち溢れたツバキの表情は頼もしくもあったが、同時に簡単に抜けられるといった様子ではないことが伺えた。きっと彼は無理をしている。自分達を安心させようと、大袈裟に話しているに違いない。妻や娘の無理をしていた表情と似ていると感じたツクヨが、唯一彼の心境を読み取る。
「先頭グループはやはり機動力のある小型船や召喚獣達のようだな」
「ツバキ、もう少しスピードは出ないのか?前のグループからも離され始めたぞ」
練習の段階では確かに機動力のあったツバキの船だが、何故か彼は速度を抑えて進んでいるようだった。大型船からも遅れを取り出した現状に焦りを覚えたシンが彼に速度を上げられないのかと尋ねるが、これで良いと言うばかりで一行の船は次々に周りの船に追い越されていく。
「な・・・なぁ?本当に大丈夫なのか?どんどん差を広げられていく一方だぞ。いくら機動力があるとはいえ、それは他の奴らも一緒じゃないのか?これじゃ追いつけなくなるぞ・・・」
「いいんだよ、コレで・・・。今は我慢の時だ、今に分かる」
「さっきからそればかりじゃないか!話してくれなければ分からない。何故こんな後方にいるんだ?お前だって自分の船を世界に知らしめたいんじゃなかったのか?」
何も話してくれないツバキに、思わず声が大きくなる。だがシンの焦りや不安も最もなことだろう。何か理由があるのなら事前に知っておきたいと思うのは当然の事で、それはツクヨもミアも同じ気持ちだった。
だが、そんな状況においてミアがあることに気がつく。それはツバキからも事前に聞いていた情報であったが、話が違うのかまだその時ではないのか分からないが、明かに起こっていないことであるのは事実。
「待て・・・。何故戦闘が起こらない?何でもありの無法なレースの筈だろ?そんなレースで海賊やギャングの連中がこんなに大人しいのはおかしい・・・。それにアンタから聞いた話では、スタートしてすぐ“洗礼”と呼ばれる闘争が始まる筈だろ?」
ミアの言うように出だしがやけに静かではあった。それこそ正当なレースのように単純な乗り物の性能だけで勝負をしているようだった。だがそれは、このレースにおいて不気味に思えるほど静かな立ち上がりであり、“洗礼”が行われていないのも不自然だ。
すると突然、最早姿も見えなくなった前方の方で砲撃のような爆撃音が鳴り響いているのが聞こえてきた。その音を聞いたツバキが漸く、黙っていた理由を話し始める。
「・・・始まったようだな」
「何だ!?何で突然・・・」
「ここら一帯がまだ戦闘禁止領域だったからさ。スタートして直ぐ、他の参加者へ攻撃する事は禁止されているんだよ。この音が聞こえてきたってことは、先頭グループが戦闘禁止領域を出たってことだ。早速おっ始めやがったな?」
町周辺の海域には戦闘禁止領域が設けられており、その中での他者へ対する攻撃は禁止されている。レース開始と共に戦闘が行われれば、被害は参加者だけに留まらず、観にきた観客やスポンサー、投資家などの来賓の者達の命も危うくなってしまうからだ。
「初っ端から先頭を走るのは、逃げ切れる自信のある奴か余程戦闘に自信のあるチームだろうな。後はなにも知らねぇ素人共だろうよ」
「それなら先に言ってくれても良かったんじゃないか?別に隠すようなことじゃ・・・」
「状況が変わるかもしれないから断定出来なかったんだよ。他の奴らがどう動くかで戦術ってもんは変わってくるだろ?こうなるから準備しておけって言われて、全く別の状況に陥入れば混乱を招きかねないしな」
流石この町で、何度もレースを観てきているだけのことはある。その歳でよく考察して研究してきているであろうことが伺え、その小さな背中はこの海において頼もしく感じた一行。だが、戦闘が始まったとなればそれに乗じて加速すれば被害は抑えられるのではないだろうか。しかし、ツバキの船はまだ速度を保ったまま後方を進んでいる。
「なるほど、理由は分かった。だが抜けるなら今じゃないのか?何故速度を上げない?」
「それは、これから“洗礼”が始まるからさ・・・」
ツバキがそう言った途端、先程まで鳴っていた爆撃音がより一層激しさを増し、距離が近づいた事もあるだろうが、怒号のような悲鳴のような声が聞こえだし、見えずともその惨状が思い浮かぶかのようだ。
「大所帯の大船団が攻撃禁止領域を脱したんだ・・・。いくら先頭を走って最初の闘争を勝ち抜いても、疲弊したところに大型船からの攻撃を浴びるんだ」
「先頭を走る奴らの中には常連もいるんだろ?何故俺達みたいに後方にいなかったんだ?」
何度もレースに出ているような常連組の中にも、レース序盤から飛ばして逃げ切ろうとするチームはいる。だが、洗礼が来ると分かっていながら、何故彼らは先頭を走るのか。その理由は簡単だった。
「そうするしか勝ち目がねぇからだよ・・・。大船団の後ろにいちゃぁ追い抜くなんてこと、まずさせてもらえねぇだろうしな。だから攻撃禁止領域の間で差をつけて逃げ切ろうってんだろ。分かっていても前に出るしか勝機がねぇんだ・・・」
武装を整えた大船団の横を通ろうものなら、砲弾の雨を浴びるであろうことは明確。故に彼らよりも前にいなければ、そもそも勝負にならないという。しかし、それを聞いて尚更疑問な状況になっていることにツクヨが気付く。
「それなら私達は、もう勝ち目が無いってことにならないか?こんな後方にいては前に出ることは難しいんだろう?それに持久戦になれば、物資を多く積んでいる大型船に分がある・・・。上位入賞は諦めているのか?ツバキ」
この圧倒的不利な状況において、少年は静かに笑っていた。これまでのレースを観て研究してきた彼が、無策でこの戦場を乗り切ろうとする筈はなかった。
「まさかッ・・・。諦めるなんて初めから選択肢にはねぇよ。その為に俺は船を造って自分で操縦してんだからな!安心しな・・・、俺の船なら突破出来る。必ずな!」
自信に満ち溢れたツバキの表情は頼もしくもあったが、同時に簡単に抜けられるといった様子ではないことが伺えた。きっと彼は無理をしている。自分達を安心させようと、大袈裟に話しているに違いない。妻や娘の無理をしていた表情と似ていると感じたツクヨが、唯一彼の心境を読み取る。
0
お気に入りに追加
302
あなたにおすすめの小説

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる