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人生の必要な事
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夜の間に聖都ユスティーチを出発したシン達一行は、道中いくつかの町や村に立ち寄りながら、港町グラン・ヴァーグへと向かった。聖都の街並みと周辺エリアの光景しか知らないツクヨにとって、そんな取るに足らない道草がとても新鮮に感じていた。
彼らをグラン・ヴァーグへ送り届けてくれると名乗り出てくれた、馬車の主人でもあるアランとも親しくなり、子供がいると言っていた彼の為にお土産を買ったり酒を酌み交わしたりと、その旅は明るく楽しいものとなっていた。
「まるで別の世界に来たかのようだな!」
立ち寄った町で一夜を明かすことにした一行は、情報集めを兼ねて酒場で酒を呷っていた。そんな酔いの回っていい気分になっていたツクヨが、シンとミアにWoFの世界観の感想を述べていた。
「実際、別の世界だけどな。どうだ?最近のゲームは、中々良いものだろ?」
グラテスの村で彼女の意外な一面を目にしていたシンは、酒豪のミアが次々にツクヨの空いたグラスに酒を注ぎ酔わせ、彼の未だに少し距離を感じる堅さを解していくと、彼の内心の思いについて探りを入れて行く。
「そうだな、やってみるまではゲームなんて子供時代を忘れられない、大人の現実逃避みたいに考えていたけど・・・。いやぁ、全くそんなことはなかった!寧ろ何故今まで遠ざけていたのか分からないくらいだよ。これは妻や娘がハマるのも理解できる」
そう言うと、手にしたグラスに並々と注がれた酒を一気に飲み干し、卓に勢い良く下ろしながら気持ち良さそうに息を吐く。すると先程の息とは違った、胸に秘めたものを外に溢れ出させるかのように溜めた息を吐き、頭を項垂れさせたまま話を続ける。
「もっと早くに気づいていれば・・・。また違った家族の形を築けただろうにな。馬鹿だな・・・俺は、勝手な先入観で距離を作り、ただ面倒だと理解しようとしなかった。疲れて帰って来てるのに・・・折角の休日なのにと・・・、休ませてくれという思いが先行して優先され、二人との時間を作れなかった。いや、作らなかった・・・」
彼の言うことは、シンやミアにも理解できた。他人と何かを共有しようとしても、それに対する熱量というものは人それぞれであり、一人が熱心に取り組んでいてももう一人も同じとはいかないものだ。
あまり乗り気じゃない、今は気分じゃないと、口にせずとも何処か態度や言動に現れてしまうものなのかもしれない。だが人と関わっていけば、必ず誰しもが相手の気持ちを忖度し、配慮し、自分を抑えなければ上手くいかないものだろう。それが自分の興味のない事柄を遠ざけ、理解する意思を邪魔し、物事だけではなく人との距離をも開けていく。
「俺が・・・自分のくだらない事情を優先したばっかりに、こんなに楽しい時間を共にできなかった・・・。同じ話題を共有出来ず、肩身の狭い思いをさせてしまっていたのかもしれないな・・・」
酒気を帯び、明るく陽気だった最初の彼が嘘のように大人しく、しんみりとしてしまう。そんな彼の後悔を始めは黙って聞いていたミアだったが、重くなる空気に耐えかねたのか、豪快に項垂れるツクヨの背中を引っ叩き始めた。
「痛ッ!!何するのッ!?君ッ!」
「あぁしてれば、こうしてればなんて考えても仕方がないだろッ!?折角の酒が不味くなる!」
ツクヨは叩かれたところを摩りながらミアの方を向くと、モヤモヤしていた思いがリセットされ、しんみりしていた自分を客観的に見て、先の見えない事に悩んでも前に進めないことを悟り、笑みを溢す。
「アンタは二人を探しに来たんだろ!?今はそれでいいじゃねぇか!考えたり後悔すんのは、その後ですりゃぁいいのさ」
「そう・・・だな、そうだよな!二人に会って言いたいことがいっぱいあるんだ!一緒にしたいことも山ほどある!俺のせいで止まっていた時間を、俺の手で取り戻すんだ!」
元気を取り戻したツクヨのグラスに、更にミアが酒を注ぐ。シンは二人の止まらない様子を見て、頭を抱えながら溜息を吐き、首を横に振ると一人で酒を嗜む。だが、その後にミアが口にした言葉に、彼もふと自分の過去を振り返る。
「人生ってぇのは、なるようにしかならないって良く言うだろ?アタシらも過去にいろいろあったけどさ、きっと人生に変化があった時ってぇのは、その時のアタシらに必要なことだから起こるんじゃぁねぇのかなって、最近思うようになってさ・・・。こっちの世界に来たのも、アタシらには必要な事だったのかもしれねぇな」
「必要なこと・・・?」
ミアの話に、思わず答えを聞こうと声が漏れるシン。それまで黙っていたシンが突然話に入ってきたことに、ミアとツクヨの視線がシンへと突き刺さり、慌ててグラスの酒を飲み干したシン。
「・・・あぁ・・・、アタシらはもう一度人生をやり直すために、これから必要な事を経験していくのかもな・・・」
彼女の言葉は、ミアも含め三人の酔いを冷ますほど重たい言葉となり、心にのしかかった。
WoFのバグに巻き込まれたことも、ミアに出逢いこちらの世界で前に進むことを決意したことも、サラやメアに出逢い人から感謝される喜びを知ったことも。聖都でアーテムや朝孝、シャルロットにイデアール、そしてツクヨと出逢い、正しい道を歩くことよりも大事な想いを貫く決意をし、それが招いた結果を受け入れる覚悟をしたこと。
その全てが、彼らが現実で生きていたのならば経験し得なかったことだとするのなら、それは彼らにとって欠けていたもの、そしてこれから必要となることなのかも知れない。
彼らをグラン・ヴァーグへ送り届けてくれると名乗り出てくれた、馬車の主人でもあるアランとも親しくなり、子供がいると言っていた彼の為にお土産を買ったり酒を酌み交わしたりと、その旅は明るく楽しいものとなっていた。
「まるで別の世界に来たかのようだな!」
立ち寄った町で一夜を明かすことにした一行は、情報集めを兼ねて酒場で酒を呷っていた。そんな酔いの回っていい気分になっていたツクヨが、シンとミアにWoFの世界観の感想を述べていた。
「実際、別の世界だけどな。どうだ?最近のゲームは、中々良いものだろ?」
グラテスの村で彼女の意外な一面を目にしていたシンは、酒豪のミアが次々にツクヨの空いたグラスに酒を注ぎ酔わせ、彼の未だに少し距離を感じる堅さを解していくと、彼の内心の思いについて探りを入れて行く。
「そうだな、やってみるまではゲームなんて子供時代を忘れられない、大人の現実逃避みたいに考えていたけど・・・。いやぁ、全くそんなことはなかった!寧ろ何故今まで遠ざけていたのか分からないくらいだよ。これは妻や娘がハマるのも理解できる」
そう言うと、手にしたグラスに並々と注がれた酒を一気に飲み干し、卓に勢い良く下ろしながら気持ち良さそうに息を吐く。すると先程の息とは違った、胸に秘めたものを外に溢れ出させるかのように溜めた息を吐き、頭を項垂れさせたまま話を続ける。
「もっと早くに気づいていれば・・・。また違った家族の形を築けただろうにな。馬鹿だな・・・俺は、勝手な先入観で距離を作り、ただ面倒だと理解しようとしなかった。疲れて帰って来てるのに・・・折角の休日なのにと・・・、休ませてくれという思いが先行して優先され、二人との時間を作れなかった。いや、作らなかった・・・」
彼の言うことは、シンやミアにも理解できた。他人と何かを共有しようとしても、それに対する熱量というものは人それぞれであり、一人が熱心に取り組んでいてももう一人も同じとはいかないものだ。
あまり乗り気じゃない、今は気分じゃないと、口にせずとも何処か態度や言動に現れてしまうものなのかもしれない。だが人と関わっていけば、必ず誰しもが相手の気持ちを忖度し、配慮し、自分を抑えなければ上手くいかないものだろう。それが自分の興味のない事柄を遠ざけ、理解する意思を邪魔し、物事だけではなく人との距離をも開けていく。
「俺が・・・自分のくだらない事情を優先したばっかりに、こんなに楽しい時間を共にできなかった・・・。同じ話題を共有出来ず、肩身の狭い思いをさせてしまっていたのかもしれないな・・・」
酒気を帯び、明るく陽気だった最初の彼が嘘のように大人しく、しんみりとしてしまう。そんな彼の後悔を始めは黙って聞いていたミアだったが、重くなる空気に耐えかねたのか、豪快に項垂れるツクヨの背中を引っ叩き始めた。
「痛ッ!!何するのッ!?君ッ!」
「あぁしてれば、こうしてればなんて考えても仕方がないだろッ!?折角の酒が不味くなる!」
ツクヨは叩かれたところを摩りながらミアの方を向くと、モヤモヤしていた思いがリセットされ、しんみりしていた自分を客観的に見て、先の見えない事に悩んでも前に進めないことを悟り、笑みを溢す。
「アンタは二人を探しに来たんだろ!?今はそれでいいじゃねぇか!考えたり後悔すんのは、その後ですりゃぁいいのさ」
「そう・・・だな、そうだよな!二人に会って言いたいことがいっぱいあるんだ!一緒にしたいことも山ほどある!俺のせいで止まっていた時間を、俺の手で取り戻すんだ!」
元気を取り戻したツクヨのグラスに、更にミアが酒を注ぐ。シンは二人の止まらない様子を見て、頭を抱えながら溜息を吐き、首を横に振ると一人で酒を嗜む。だが、その後にミアが口にした言葉に、彼もふと自分の過去を振り返る。
「人生ってぇのは、なるようにしかならないって良く言うだろ?アタシらも過去にいろいろあったけどさ、きっと人生に変化があった時ってぇのは、その時のアタシらに必要なことだから起こるんじゃぁねぇのかなって、最近思うようになってさ・・・。こっちの世界に来たのも、アタシらには必要な事だったのかもしれねぇな」
「必要なこと・・・?」
ミアの話に、思わず答えを聞こうと声が漏れるシン。それまで黙っていたシンが突然話に入ってきたことに、ミアとツクヨの視線がシンへと突き刺さり、慌ててグラスの酒を飲み干したシン。
「・・・あぁ・・・、アタシらはもう一度人生をやり直すために、これから必要な事を経験していくのかもな・・・」
彼女の言葉は、ミアも含め三人の酔いを冷ますほど重たい言葉となり、心にのしかかった。
WoFのバグに巻き込まれたことも、ミアに出逢いこちらの世界で前に進むことを決意したことも、サラやメアに出逢い人から感謝される喜びを知ったことも。聖都でアーテムや朝孝、シャルロットにイデアール、そしてツクヨと出逢い、正しい道を歩くことよりも大事な想いを貫く決意をし、それが招いた結果を受け入れる覚悟をしたこと。
その全てが、彼らが現実で生きていたのならば経験し得なかったことだとするのなら、それは彼らにとって欠けていたもの、そしてこれから必要となることなのかも知れない。
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