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心配性
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ローディングの景色の中、シンは白獅から貰ったアイテム、テュルプ・オーブを取り出した。黒い球体は依然、彼の手中に存在し異変も見られない。
彼が気になったのは、現実世界の物をWoFの世界に持ち込むということが出来るのかという事だったが、手元にあるオーブを見る限り、どうやら消える事なく持ち込めるようだった。一体どんな技術を用いているのか、シンには理解できなかったが今はそれでいい。
オーブを懐にしまい、シンはミアとツクヨのことを考えていた。白獅の用件が済んで直ぐにログインして来てしまったため、すっかり時間を確認するのを忘れてしまっていた。ギルドからは外の様子を伺う事はできなかった上、波のように押し寄せて来たいろいろな情報が彼の頭の中に雪崩れ込み、冷静に考えることも整理する時間もなかったのだから仕方がないと言えばそれまでのことだ。
それでも現実世界とWoFの世界で、どれだけ時間や日にちの感覚にズレがあるのかは把握しておきたかったところでもある。
「ツクヨは目を覚ましているだろうか・・・。あっちでは重症だと言われたが、俺達プレイヤーであれば治りは早い筈。グラテス村の時もそうだった。メアから受けた俺の傷は、現実であれば到底生きていられるような状態ではなかった。それでも時間の経過が俺を全快にまで回復させたんだ・・・。戦闘が終わった今、治るのも時間の問題だろう」
シンがメアとの戦いの中で負った傷は、戦闘終了後にグラテス村での休養によって全快にまで回復した。この事から、シン達のように転移してきたプレイヤーは戦闘中でなければ、外傷や身体に残るダメージは時間が解決してくれることが証明されている。
ただ気掛かりなのは、ツクヨの場合シュトラールから受けたダメージもあるが、それ以上に彼の身体に負荷をかけていたのは、彼の特殊なクラスによるものだということだ。
破壊者デストロイヤーというクラス。そもそもツクヨのステータスからはその存在は確認できなかった。剣士のクラスは通常通り表示されていたものの、ダブルクラスである筈の破壊者の欄がノイズやエラーメッセージで見ることが出来ずにいたが、そんなことはシンがWoFをゲームとしてプレイしていた頃から一度も見ることのなかったエラーであった。
「ツクヨの破壊者のクラス・・・、あれも俺達に起きたバグに関係あるのだろうか。もしかしたら おれの中にも異変があるかも知れない・・・ということか?」
だが、転移してから一通り自身のステータスやプレイヤー情報は確認したが、シンにはそんなエラーなど起こってはいなかった。それならシンとツクヨの違いとは何だったのか。彼自身がそもそもWoFをプレイしていなかったことにも関係していることなのだろうか。
考え出したらキリがない。シンはそこで我に帰り、分からない物事について深く考えると前に進めなくなることを思い出し、今はまだその問題は頭の片隅置いておく程度に留めることにした。それに今度は白獅から受け取った、このテュルプ・オーブがある。今後はこれがあれば、今以上に情報を得ることができるだろう。
「ミアは・・・シャルロットは大丈夫だろうか。あぁ見えて面倒見がいいからな。まさか聖都に残るなんて言わないだろうか?でも・・・彼女が望むのであれば、それも仕方のないことなのかも知れない。一緒に行こうなんて、俺には言えない・・・」
同じ境遇にある者であれば、互いに理解し合うことが出来る。アーテムの行方が知れずシャーフは生死を彷徨う程の重症、幼馴染みの二人が生きているのか死んでいるのか、生きるか死ぬかの瀬戸際にあり、彼らを育てた師はもう二度と帰ってくることはない。だが、それでもまだシャルロットは全てを失った訳ではない。イデアールや共に任務をこなしてきた聖騎士の仲間達がいるから、立ち直れる兆しは十分にある。
だが一方のリーベは、自分を助けてくれた存在に依存する傾向があり、その支えであったシュトラールを失った今、彼女の手を引いて導いてくれる者がいなくなってしまった。
これから彼女は、自分の足で歩いて行かなければならないだろう。しかし、彼女には自分で前へと進んで来た経験がほぼ皆無であり、幾度となく積み重ねてきたものが奪われ壊されたことが、心に深い傷を残してしまっていることだろう。
ミア自身も、現実世界では全てを失ってきている。自分を女手一つで育ててくれた母のためにと努力し、いい大学いい会社へと、人生を順調に歩んでいたが、人間の醜い部分を知り居場所を失い、そして最愛の母からは彼女が娘である事さえ忘れ去られてしまい、何のために生きているのか分からなくなってしまった。そこで知ったWoFの存在が、彼女を現世に引き止め、新たな世界へと導かれたことで、もう一度歩き始めることを決意させた。
そんな彼女だからこそ、リーベの気持ちが痛いほど分かってしまうことだろう。本当は優しい彼女だからこそ、リーベをどうにか助けてあげたいと感じているに違いない。だがその傷が深ければ深いほど、立ち直るのには時間がかかる。果たしてシンが現実世界に行っている間に、リーベを再起させることができているだろうか。
シンが二人の心配をしているうちにロードが終わり、真っ白な光に包めれていくと、彼は目を閉じてWoFの世界が瞼の向こう側に現れるのを待った。
瞼をゆっくり開けると、そこは彼がシュトラールと戦い気を失ってから初めて目覚めた、キャンプ内にあるテントの中だった。日の光がテントの屋根を照らしているおかげで、照明が必要ないくらい日差しを透かし、ほどよい光を灯しながら温もりを保っている。
辺りにあるベッドを見渡してみるが、最初に目覚めた時とは違い、もうほとんど人が見当たらない。入り口から射し込む強い日差しと、外から吹く風に揺られる布を手でそっと押し除けながら外に出て行くシン。
細める瞼が日の光に慣れてくると、外で焚いている焚火の周りに人が集まっているのが目に入ってくる。そしてそこには見慣れた姿の二人が、座って火に当たっていると歩いて近づくシンの姿を捉えて、立ち上がる。
「シン、戻ったか・・・」
それまでの彼の悩みが嘘のように晴れていく。ツクヨはすっかり良くなるとシンを見るや否や手を振り、ミアは立ち上がって声をかける。
「ただいま・・・良かった、二人とも無事で」
短い間であったが、出発前の二人の様子とは打って変わり、明るさを取り戻したミアとツクヨとの再会にシンは、ホッと胸を撫で下ろすのだった。
彼が気になったのは、現実世界の物をWoFの世界に持ち込むということが出来るのかという事だったが、手元にあるオーブを見る限り、どうやら消える事なく持ち込めるようだった。一体どんな技術を用いているのか、シンには理解できなかったが今はそれでいい。
オーブを懐にしまい、シンはミアとツクヨのことを考えていた。白獅の用件が済んで直ぐにログインして来てしまったため、すっかり時間を確認するのを忘れてしまっていた。ギルドからは外の様子を伺う事はできなかった上、波のように押し寄せて来たいろいろな情報が彼の頭の中に雪崩れ込み、冷静に考えることも整理する時間もなかったのだから仕方がないと言えばそれまでのことだ。
それでも現実世界とWoFの世界で、どれだけ時間や日にちの感覚にズレがあるのかは把握しておきたかったところでもある。
「ツクヨは目を覚ましているだろうか・・・。あっちでは重症だと言われたが、俺達プレイヤーであれば治りは早い筈。グラテス村の時もそうだった。メアから受けた俺の傷は、現実であれば到底生きていられるような状態ではなかった。それでも時間の経過が俺を全快にまで回復させたんだ・・・。戦闘が終わった今、治るのも時間の問題だろう」
シンがメアとの戦いの中で負った傷は、戦闘終了後にグラテス村での休養によって全快にまで回復した。この事から、シン達のように転移してきたプレイヤーは戦闘中でなければ、外傷や身体に残るダメージは時間が解決してくれることが証明されている。
ただ気掛かりなのは、ツクヨの場合シュトラールから受けたダメージもあるが、それ以上に彼の身体に負荷をかけていたのは、彼の特殊なクラスによるものだということだ。
破壊者デストロイヤーというクラス。そもそもツクヨのステータスからはその存在は確認できなかった。剣士のクラスは通常通り表示されていたものの、ダブルクラスである筈の破壊者の欄がノイズやエラーメッセージで見ることが出来ずにいたが、そんなことはシンがWoFをゲームとしてプレイしていた頃から一度も見ることのなかったエラーであった。
「ツクヨの破壊者のクラス・・・、あれも俺達に起きたバグに関係あるのだろうか。もしかしたら おれの中にも異変があるかも知れない・・・ということか?」
だが、転移してから一通り自身のステータスやプレイヤー情報は確認したが、シンにはそんなエラーなど起こってはいなかった。それならシンとツクヨの違いとは何だったのか。彼自身がそもそもWoFをプレイしていなかったことにも関係していることなのだろうか。
考え出したらキリがない。シンはそこで我に帰り、分からない物事について深く考えると前に進めなくなることを思い出し、今はまだその問題は頭の片隅置いておく程度に留めることにした。それに今度は白獅から受け取った、このテュルプ・オーブがある。今後はこれがあれば、今以上に情報を得ることができるだろう。
「ミアは・・・シャルロットは大丈夫だろうか。あぁ見えて面倒見がいいからな。まさか聖都に残るなんて言わないだろうか?でも・・・彼女が望むのであれば、それも仕方のないことなのかも知れない。一緒に行こうなんて、俺には言えない・・・」
同じ境遇にある者であれば、互いに理解し合うことが出来る。アーテムの行方が知れずシャーフは生死を彷徨う程の重症、幼馴染みの二人が生きているのか死んでいるのか、生きるか死ぬかの瀬戸際にあり、彼らを育てた師はもう二度と帰ってくることはない。だが、それでもまだシャルロットは全てを失った訳ではない。イデアールや共に任務をこなしてきた聖騎士の仲間達がいるから、立ち直れる兆しは十分にある。
だが一方のリーベは、自分を助けてくれた存在に依存する傾向があり、その支えであったシュトラールを失った今、彼女の手を引いて導いてくれる者がいなくなってしまった。
これから彼女は、自分の足で歩いて行かなければならないだろう。しかし、彼女には自分で前へと進んで来た経験がほぼ皆無であり、幾度となく積み重ねてきたものが奪われ壊されたことが、心に深い傷を残してしまっていることだろう。
ミア自身も、現実世界では全てを失ってきている。自分を女手一つで育ててくれた母のためにと努力し、いい大学いい会社へと、人生を順調に歩んでいたが、人間の醜い部分を知り居場所を失い、そして最愛の母からは彼女が娘である事さえ忘れ去られてしまい、何のために生きているのか分からなくなってしまった。そこで知ったWoFの存在が、彼女を現世に引き止め、新たな世界へと導かれたことで、もう一度歩き始めることを決意させた。
そんな彼女だからこそ、リーベの気持ちが痛いほど分かってしまうことだろう。本当は優しい彼女だからこそ、リーベをどうにか助けてあげたいと感じているに違いない。だがその傷が深ければ深いほど、立ち直るのには時間がかかる。果たしてシンが現実世界に行っている間に、リーベを再起させることができているだろうか。
シンが二人の心配をしているうちにロードが終わり、真っ白な光に包めれていくと、彼は目を閉じてWoFの世界が瞼の向こう側に現れるのを待った。
瞼をゆっくり開けると、そこは彼がシュトラールと戦い気を失ってから初めて目覚めた、キャンプ内にあるテントの中だった。日の光がテントの屋根を照らしているおかげで、照明が必要ないくらい日差しを透かし、ほどよい光を灯しながら温もりを保っている。
辺りにあるベッドを見渡してみるが、最初に目覚めた時とは違い、もうほとんど人が見当たらない。入り口から射し込む強い日差しと、外から吹く風に揺られる布を手でそっと押し除けながら外に出て行くシン。
細める瞼が日の光に慣れてくると、外で焚いている焚火の周りに人が集まっているのが目に入ってくる。そしてそこには見慣れた姿の二人が、座って火に当たっていると歩いて近づくシンの姿を捉えて、立ち上がる。
「シン、戻ったか・・・」
それまでの彼の悩みが嘘のように晴れていく。ツクヨはすっかり良くなるとシンを見るや否や手を振り、ミアは立ち上がって声をかける。
「ただいま・・・良かった、二人とも無事で」
短い間であったが、出発前の二人の様子とは打って変わり、明るさを取り戻したミアとツクヨとの再会にシンは、ホッと胸を撫で下ろすのだった。
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