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傷だらけのシンフォニー
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陽射しの眩しさに目を細める暑い夏の日に、涼しさを呼び込む為に撒く打水が如く、二人の戦いの闘志を冷ます、赤い飛沫が地に降り注ぎ、その身から滴らせる。
「どうして・・・」
男の口から発せられたその言葉は、何も知らぬ子供がその答えを母親に尋ねるかのように純粋で、無垢な心から放たれた裏表のない真っ直ぐなものだった。
先程まで激しい戦闘が行われていたのが嘘のように静まるこの場で、そんな言霊が音を静かに響かせるのも必然の道理だろう。
二人の男が掲げた手を振り下ろし、その真っ赤な鮮血で舞台に色を垂らし込んだのは・・・。
シュトラールの方だった。
彼は戦いを締めくくる最期の一撃であるつもりで、その手を振り下ろした筈だった為、予想だにしない物語の展開に思考が止まり、何も考えが及ばなくなっていた。
「影流・・・無刀取り・・・」
それはシンが道場での修行の中で、朝孝の“戦わずして勝つ”という無手勝流からヒントを得て、自分流に改良した新たな影の技、スキルだった。
朝孝の無刀取りは達人の域に達しており、教えてもらって直ぐ出来るような代物ではなかった為、シンは自分のアサシンとしての力である“影”を用いて、それに近しいもの、スキルと呼べるものにまで昇格させた。
しかし、そんな彼の影流・無刀取りは道場で朝孝やアーテムを相手、成功したことは一度もなかった。
シュトラールとの死闘の中で、強大な力に臆することなく、誰かの為にその命を賭ける極限の状態で、尚且つ生死の瀬戸際で多くの血を失ったことで、恐怖心を凌駕した研ぎ澄まされた冷静な精神の中で、漸く形となった技。
斬られた傷を銀のてで押さえ二、三歩後ろへ後退りするシュトラールは、その傷を水銀で塞ごうとするが、魔力が足らないのか上手くいかない。
「なッ・・・なんだとッ!? こんな事が・・・ッ!?」
自らが窮地に立たされているという信じられない事態に、驚愕と焦燥の表情で大粒の汗を垂らすシュトラールを、更に追い詰める光景が襲う。
何かの気配を察したシュトラールが背後を振り返ると、そこにはもう再起不能だと思われていたイデアールが、傷だらけの身体を起き上がらせ、凄惨ではあるがシンの倒れぬ姿に鼓舞されるように、強い意志を秘めた姿でそこに立っていたのだ。
「お、お前はッ・・・! 何故立っていられるッ!? イデアールッ!! ・・・ッ!? これも貴様の仕業かッ・・・、アサシンッ!!」
彼が驚いたのは、何故イデアールが自分の背後にいるのかということ。 最早歩くことすら困難なその状態で、彼にその気配を感知されずに背後にまで移動することなど不可能であり、そもそも彼が今の位置に立つことなど予想出来る筈もない。
それを瞬時に背後にまで回り込ませたということは、別の人間により移動させられたこと以外に説明がつかず、そしてそんなことが可能なのはこの場で、影に潜伏し奇襲を仕掛けることのできるアサシンの技を持つ、シン以外にいない。
シンは彼との死闘を繰り広げる中、瀕死の状態にまで追い詰められ、彼がこの一撃がトドメになると確信した時、イデアールを影に潜伏させ移動させる、シンが初めに手にしたスキル【潜影】により、彼の背後に移動させていた。
「この国の者ではない彼が、ここまで俺達の為にその命と魂を燃やして戦ってくれているんだ・・・。 俺達がそれをただ観ている訳にはいかないなッ・・・」
イデアールは手を伸ばすと、再び舞台の終盤にその足を運ぶ為の相棒の存在を思う。
そしてその相棒も、彼に全てを穿ち貫くその力に相応しい名で呼ばれることを待ち望んでいるいかのようだった。
「もう一度俺に・・・、理想を超えるための力を貸してくれ・・・。 来いッ! グングニルッ!!」
遠方で突き刺さったままの相棒は、彼の呼ぶ神槍の名に反応し、イデアールの元へと光の速さで戻ってきた。
「シン・・・」
「アンタがシュトラールの光から、新しい光を求め深淵の影に覆われた道を歩くというのなら、俺が深淵からアンタの道を支えてやる・・・。 行こう・・・イデアールッ!!」
グングニルを撃ち放つ為の姿勢をとるイデアールの周りから、今度は神々しい光と白い稲光が現れる。
そして何も持たないその手で、イデアールと同じ姿勢をとるシンからは、禍々しい黒いオーラが現れる。
対照的な光と影を放つ二人は、その心と呼吸を合わせ、同じ技名を叫ぶ。
「双槍の交響曲ッ!!」
イデアールから放たれた光を纏うグングニル、シンの何も持たない手からは、当然何も放たれはしないが、彼の地面に映し出された影は、その手に槍の影を映し出し、シンの影から黒い槍のシルエットが放たれ、地表を突き進む。
グングニルの光は外傷を与えるのではなく、リーベの光の矢のようにシュトラールの身体を突き抜けダメージを与えると、空気中で乱反射するようにあちこちで跳ね返りながらシュトラールの身体を何度も貫く。
シンの放った影の槍も同じく、地表に映ったシュトラールの影を、様々な角度から貫いていく。
しかし、影の槍がシュトラールを貫く度に、シンもダメージを負う。
これは彼に施された、陰陽師のスキルによる呪術で、彼の影に対するスキルやデバフ効果技は、その量や範囲、威力の何割かを相手の術者にダメージとして負担させるというものだった。
それでもシンは攻撃の手を緩めることなく受け続け、イデアールも彼の覚悟から目を背けることなく技を放ち続ける。
「ぉぉぉッ・・・、ぉぉぉおおおおおあああッ!!」
ダメージに耐えつつ、雄叫びをあげるシンとシュトラール。
槍は一度動きを止め、シュトラールに狙いを定めると、最後の一撃で彼の胸を貫き、地面に固定し、影の槍も彼に突き刺さり動きを止める。
「ぐッ・・・ がはッ・・・!!」
大量の吐血をするシュトラールは、グングニルによって辛うじて支えられ立っている状態だった。
「はぁッ・・・! はぁッ・・・!」
シンもまた激しく呼吸を乱し、大量の汗と、僅かに汗と混じり色褪せる血を垂れ流している。
「ま・・・、まだ・・・この程度では・・・」
それでも尚、戦う意志を折らず槍を引き抜こうとするシュトラールだったが、シンは霞む視界の中で、僅かに地表に映る影に、荒々しく息を吐き出す口角を、残された力で震わせながら上げる。
「どうやら・・・この国の運命は、アンタに味方しなかったようだな・・・」
シンの言う、何かまだ策があるのではないかと勘ぐらせる発言に、眉をひそめるシュトラールが、空からやってくる何かの気配に気付き、ゆっくりと顔を上げる。
するとそこには、彼の正義に意を唱え続け、対立し、仲間を集い、民達を彼の方舟から降ろそうと争い続けてきた、一匹の狼の姿があった。
「シュトラールぅぅぅうううッ!!!」
「きっ貴様はッ・・・ アーテムッ!!」
これまでに見せなかった程の、驚きの表情を見せるシュトラール。 彼の中に、アーテムが戦闘中に現れるというシナリオが無かったという証拠だ。
万が一アーテムが現れるとしても、朝孝や邪魔者を全て始末し終えた後になるだろうと考えていたシュトラールの計画は、様々な予定外の出来事と、その者達の予想外の健闘により大きく盤上を狂わされ、挙げ句の果てに、最後に追い討ちをかけられるなど思ってもみなかっただろう。
「遅いんだよ・・・バカ・・・」
アーテムの帰還を信じて待ち続けたシンは、彼の登場に漸く最後のバトンを渡せると、ホッと胸をなで下ろし、自分にできる最後の役割を果たさんとする。
「シンッ!!!」
「分かってるッ!! これだけ降下する勢いがついているんだ・・・。 覚悟して貰うぜ・・・シュトラールッ!」
アーテムが落下しながら短剣を構えると、シンは徐々に大きさと濃さを増す彼の影に、残された最後の力を全て集約させる。
「落雷ッ!!」
「昇雷ッ!!」
落ちる雷をアーテムが、昇る雷をシンが、それぞれ技名を叫ぶ。
上空から降下してきたアーテムが、落雷のように速く鋭い一撃でシュトラールの片腕を肩から切断すると、アーテムはシンの【潜影】により、そのまま自分の影に入ると、降下技と同じ速度と威力でシュトラールの影から飛び出し、もう片方の腕も斬り落としてみせた。
「どうして・・・」
男の口から発せられたその言葉は、何も知らぬ子供がその答えを母親に尋ねるかのように純粋で、無垢な心から放たれた裏表のない真っ直ぐなものだった。
先程まで激しい戦闘が行われていたのが嘘のように静まるこの場で、そんな言霊が音を静かに響かせるのも必然の道理だろう。
二人の男が掲げた手を振り下ろし、その真っ赤な鮮血で舞台に色を垂らし込んだのは・・・。
シュトラールの方だった。
彼は戦いを締めくくる最期の一撃であるつもりで、その手を振り下ろした筈だった為、予想だにしない物語の展開に思考が止まり、何も考えが及ばなくなっていた。
「影流・・・無刀取り・・・」
それはシンが道場での修行の中で、朝孝の“戦わずして勝つ”という無手勝流からヒントを得て、自分流に改良した新たな影の技、スキルだった。
朝孝の無刀取りは達人の域に達しており、教えてもらって直ぐ出来るような代物ではなかった為、シンは自分のアサシンとしての力である“影”を用いて、それに近しいもの、スキルと呼べるものにまで昇格させた。
しかし、そんな彼の影流・無刀取りは道場で朝孝やアーテムを相手、成功したことは一度もなかった。
シュトラールとの死闘の中で、強大な力に臆することなく、誰かの為にその命を賭ける極限の状態で、尚且つ生死の瀬戸際で多くの血を失ったことで、恐怖心を凌駕した研ぎ澄まされた冷静な精神の中で、漸く形となった技。
斬られた傷を銀のてで押さえ二、三歩後ろへ後退りするシュトラールは、その傷を水銀で塞ごうとするが、魔力が足らないのか上手くいかない。
「なッ・・・なんだとッ!? こんな事が・・・ッ!?」
自らが窮地に立たされているという信じられない事態に、驚愕と焦燥の表情で大粒の汗を垂らすシュトラールを、更に追い詰める光景が襲う。
何かの気配を察したシュトラールが背後を振り返ると、そこにはもう再起不能だと思われていたイデアールが、傷だらけの身体を起き上がらせ、凄惨ではあるがシンの倒れぬ姿に鼓舞されるように、強い意志を秘めた姿でそこに立っていたのだ。
「お、お前はッ・・・! 何故立っていられるッ!? イデアールッ!! ・・・ッ!? これも貴様の仕業かッ・・・、アサシンッ!!」
彼が驚いたのは、何故イデアールが自分の背後にいるのかということ。 最早歩くことすら困難なその状態で、彼にその気配を感知されずに背後にまで移動することなど不可能であり、そもそも彼が今の位置に立つことなど予想出来る筈もない。
それを瞬時に背後にまで回り込ませたということは、別の人間により移動させられたこと以外に説明がつかず、そしてそんなことが可能なのはこの場で、影に潜伏し奇襲を仕掛けることのできるアサシンの技を持つ、シン以外にいない。
シンは彼との死闘を繰り広げる中、瀕死の状態にまで追い詰められ、彼がこの一撃がトドメになると確信した時、イデアールを影に潜伏させ移動させる、シンが初めに手にしたスキル【潜影】により、彼の背後に移動させていた。
「この国の者ではない彼が、ここまで俺達の為にその命と魂を燃やして戦ってくれているんだ・・・。 俺達がそれをただ観ている訳にはいかないなッ・・・」
イデアールは手を伸ばすと、再び舞台の終盤にその足を運ぶ為の相棒の存在を思う。
そしてその相棒も、彼に全てを穿ち貫くその力に相応しい名で呼ばれることを待ち望んでいるいかのようだった。
「もう一度俺に・・・、理想を超えるための力を貸してくれ・・・。 来いッ! グングニルッ!!」
遠方で突き刺さったままの相棒は、彼の呼ぶ神槍の名に反応し、イデアールの元へと光の速さで戻ってきた。
「シン・・・」
「アンタがシュトラールの光から、新しい光を求め深淵の影に覆われた道を歩くというのなら、俺が深淵からアンタの道を支えてやる・・・。 行こう・・・イデアールッ!!」
グングニルを撃ち放つ為の姿勢をとるイデアールの周りから、今度は神々しい光と白い稲光が現れる。
そして何も持たないその手で、イデアールと同じ姿勢をとるシンからは、禍々しい黒いオーラが現れる。
対照的な光と影を放つ二人は、その心と呼吸を合わせ、同じ技名を叫ぶ。
「双槍の交響曲ッ!!」
イデアールから放たれた光を纏うグングニル、シンの何も持たない手からは、当然何も放たれはしないが、彼の地面に映し出された影は、その手に槍の影を映し出し、シンの影から黒い槍のシルエットが放たれ、地表を突き進む。
グングニルの光は外傷を与えるのではなく、リーベの光の矢のようにシュトラールの身体を突き抜けダメージを与えると、空気中で乱反射するようにあちこちで跳ね返りながらシュトラールの身体を何度も貫く。
シンの放った影の槍も同じく、地表に映ったシュトラールの影を、様々な角度から貫いていく。
しかし、影の槍がシュトラールを貫く度に、シンもダメージを負う。
これは彼に施された、陰陽師のスキルによる呪術で、彼の影に対するスキルやデバフ効果技は、その量や範囲、威力の何割かを相手の術者にダメージとして負担させるというものだった。
それでもシンは攻撃の手を緩めることなく受け続け、イデアールも彼の覚悟から目を背けることなく技を放ち続ける。
「ぉぉぉッ・・・、ぉぉぉおおおおおあああッ!!」
ダメージに耐えつつ、雄叫びをあげるシンとシュトラール。
槍は一度動きを止め、シュトラールに狙いを定めると、最後の一撃で彼の胸を貫き、地面に固定し、影の槍も彼に突き刺さり動きを止める。
「ぐッ・・・ がはッ・・・!!」
大量の吐血をするシュトラールは、グングニルによって辛うじて支えられ立っている状態だった。
「はぁッ・・・! はぁッ・・・!」
シンもまた激しく呼吸を乱し、大量の汗と、僅かに汗と混じり色褪せる血を垂れ流している。
「ま・・・、まだ・・・この程度では・・・」
それでも尚、戦う意志を折らず槍を引き抜こうとするシュトラールだったが、シンは霞む視界の中で、僅かに地表に映る影に、荒々しく息を吐き出す口角を、残された力で震わせながら上げる。
「どうやら・・・この国の運命は、アンタに味方しなかったようだな・・・」
シンの言う、何かまだ策があるのではないかと勘ぐらせる発言に、眉をひそめるシュトラールが、空からやってくる何かの気配に気付き、ゆっくりと顔を上げる。
するとそこには、彼の正義に意を唱え続け、対立し、仲間を集い、民達を彼の方舟から降ろそうと争い続けてきた、一匹の狼の姿があった。
「シュトラールぅぅぅうううッ!!!」
「きっ貴様はッ・・・ アーテムッ!!」
これまでに見せなかった程の、驚きの表情を見せるシュトラール。 彼の中に、アーテムが戦闘中に現れるというシナリオが無かったという証拠だ。
万が一アーテムが現れるとしても、朝孝や邪魔者を全て始末し終えた後になるだろうと考えていたシュトラールの計画は、様々な予定外の出来事と、その者達の予想外の健闘により大きく盤上を狂わされ、挙げ句の果てに、最後に追い討ちをかけられるなど思ってもみなかっただろう。
「遅いんだよ・・・バカ・・・」
アーテムの帰還を信じて待ち続けたシンは、彼の登場に漸く最後のバトンを渡せると、ホッと胸をなで下ろし、自分にできる最後の役割を果たさんとする。
「シンッ!!!」
「分かってるッ!! これだけ降下する勢いがついているんだ・・・。 覚悟して貰うぜ・・・シュトラールッ!」
アーテムが落下しながら短剣を構えると、シンは徐々に大きさと濃さを増す彼の影に、残された最後の力を全て集約させる。
「落雷ッ!!」
「昇雷ッ!!」
落ちる雷をアーテムが、昇る雷をシンが、それぞれ技名を叫ぶ。
上空から降下してきたアーテムが、落雷のように速く鋭い一撃でシュトラールの片腕を肩から切断すると、アーテムはシンの【潜影】により、そのまま自分の影に入ると、降下技と同じ速度と威力でシュトラールの影から飛び出し、もう片方の腕も斬り落としてみせた。
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