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舟出と二人の決別
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「どういう事だッ!? 中身がッ・・・」
彼は今までにない衝撃を受けていた。
それもその筈。
聖騎士とは、仕事を共に戦いでは共に命を預け合い、そして日々を共に過ごしていた、同僚の彼ら。
それが、中身のない空の鎧だったのだ。
その時の彼は深く考察を巡らせるほどの余裕はなかった。
今まで共に過ごして来た聖騎士達が、昔からずっと空っぽの傀儡だったのか、それとも今目の前にいる聖騎士達だけが空っぽの傀儡なのか。
「くッ・・・!!」
それでもイデアールは、自分に剣を向ける彼らを冷静に敵であると判断し、考えるよりも先に身体が動いた。
自らも着用する鎧が故に、イデアールはその弱点も良く把握しているようで、すぐ様関節部位への攻撃を仕掛け、鎧を破壊する。
「・・・全身・・・。 本当に空なんだな・・・」
立ち上がれないように、両膝の金具を破壊し胴体と腕だけにすると、それでもイデアールへ向かってこようと這いずる聖騎士達の姿を見て、彼は介錯することを決断する。
「そんな姿になってまで・・・、お前達は俺の知る奴らなのか? 一緒に任務を共にし修行を重ねた・・・。 今・・・楽にしてやるッ」
手にした槍を縦に回転させながら、その矛先をピタッと止め、狙いを空っぽの鎧の胸の位置に定めると、槍は光を放ちながら胴体の鎧部分を破壊した。
腕は少しだけもがくと、その動きを止めて、やがて動かなくなる。
もう一体の鎧にも同じ介錯を施すイデアール。
「これも・・・シュトラール様の仕業なのか・・・。 俺は一体いつから・・・」
少しの余韻を経て、彼の顔つきは意を決したような表情に変わり、コソコソすることを止め、堂々と道場の戸を開け、中へと入る。
中庭で行われていたで在ろう戦いの跡の光景には、薄っすらと立ち込める煙の中には二つの人影が見えた。
一つは、片腕をダラリと下げ、疲弊した様子で武器を片手に立ち尽くす姿。
そしてもう一つは、その立ち尽くす影の前に倒れた人の影があった。
イデアールは直ぐに、その二つの影が誰なのか判断がついていた。
「朝孝殿・・・」
イデアールは、先に倒れていた影の方に目がいった。
「イデアールか・・・。 何故ここへ来た・・・? 君に任せた門の守備はどうした」
シュトラールは振り返ることなく、ややこちらに顔を傾け、彼に問う。
「・・・貴方に任せられた任務は完了しました・・・。 もう、あの門を潜る者は、今のユスティーチにはいないでしょう・・・」
「それなら、何故ここへ来た・・・?」
「貴方なら・・・全てご存知なのではないですか? ・・・シュトラール殿・・・」
彼の言葉に、シュトラールは背を向けたまま一度空を見上げて一呼吸すると、ゆっくりとイデアールの方へと振り向いた。
「やはり君は・・・、我々と共に歩むには優し過ぎたようだ・・・」
イデアールはシュトラールの敬称を変えることで、彼との関係性を変える意志を示す。それは、彼とは別の大志、別の理想、別の道を歩むのだというイデアールの強い決意の表れでもあった。
「私の授けた聖騎士の鎧は・・・? それに、その槍は確か君が母国で使っていた・・・」
「誠に勝手ながら・・・、門の守備をもって俺の“聖騎士”としての人生にピリオドを打たせていただいた・・。 貴方とは別の大志、理想を求めると決めた以上、貴方から授かり受けた物で、貴方に刃向かうことなど出来ません・・・」
彼はシンとの戦いの後、聖騎士として纏っていた鎧を脱ぎ捨て、武器も彼がシュトラールに会う以前に使っていた母国の槍を手にしていた。
「魔槍グングニル・・・。 かつて神であるオーディンが使用していたとされる最強の槍の一つ・・・」
北欧神話に登場する主神オーディンと魔槍グングニルの話は、あまりに有名なもので、その存在は様々な創作物で用いられ、無類なき強さを誇ったため、そのインパクトは絶大で、多くの人の記憶の中に残った名前。
オーディンがその槍を放てば、決して的を射損なうことはなく万物を貫き、敵を貫いた後は持ち主であるオーディンの手元へと戻ってくるという。
「私のこれは、その実物ではありません・・・。その製作者であるドワーフ達の子孫だと称される鍛冶屋に手掛けてもらった代物・・・」
「・・・その槍を魔槍にも神槍にも変えるのは、それを使う者次第だ。 さぁ、イデアールッ! 君がここに来たのなら、私は君を見過ごすことは出来ない・・・。 それを承知で来たのかな?」
シュトラールの構える剣が、裏切り者への“裁き”執行せんと、光り輝く。
「勿論、そのつもりです。 俺の掲げた大志が間違っているのなら、貴方の手で終わらせて欲しい! ・・・だが、願わくば俺の“理想の大志”が正しかったのだと・・・、この一戦で証明したいッ!!」
槍を威勢良く回し、矛先をシュトラールへと向ける。
シュトラールは彼の目線の先に、動かなくなった自分の腕があることを察すると、この期に及んで気遣いを働く彼に、つくづく善人であることを改めて思い知る。
「怪我人であろうと気にすることはない。 全力で向かって来なければ、私への侮辱と受け取るぞッ! イデアールッ!」
そう言われ、彼の目へと視線を戻し、槍を握る手に力を込める。
「・・・行きますッ!!」
彼らの黄金郷へ至る舟出の日が、奇しくもシュトラールとイデアールの決別の日となる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
聖都と市街地を隔てる門が再び閉じられる。
彼らの勇姿を見送り、ミア達は朝孝の道場へと向かおうとしていた。
「ここでも・・・誰かが戦っていたのか・・・?」
飛び散る血痕に、崩壊した瓦礫の山、水分を失った大地のようにひび割れ損壊した地面と、散乱した騎士の鎧。
そして、そこに突き刺された一本の槍が、そこにはあった。
「この槍は・・・、もしやイデアールのものかッ・・・?」
ツクヨは突き立てられた槍に触れると、それの持ち主に心当たりがあった。
それというのも、彼が世話になっていたシャルロットの聖騎士隊、そこの隊長がイデアールだからであったため、何度か姿を見たことがあったのだ。
「イデアール・・・? そいつは聖騎士なのか?」
「あぁ、シャルロットが所属する部隊の隊長で、槍の名手だそうだ・・・」
「なら・・・、戦っていたのはモンスター・・・或いは、ルーフェン・ヴォルフの連中ってところか・・・」
ツクヨが大きな血溜まりの痕から伸びる、這いずったような痕を辿り、階段の方へと向かう。
「ッ・・・!? ミアッ!! 階段で誰か倒れてるッ! 騎士でもルーフェン・ヴォルフの人達でもないッ・・・」
彼女の脳裏で、ツクヨが挙げた二つの勢力の者でないとすると、誰だと考えた時に一人の名が浮かんだ。
それは・・・。
「ッ・・・!? シンッ!!」
ミアは急ぎ階段を駆け下りると、血のついた階段にうつ伏せで倒れるシンの元へと向かう。
血溜まりの位置から、這いずって階段まで辿り着いたシンは、そのまま階段を降りようとしたのだろうか、転げ落ちた彼は階段の中腹辺りにいた。
「シンッ! 何があったッ!? しっかりしろッ!!」
彼の身体を起こし仰向けにすると、見た目の血の跡ほど、大きな外傷は見当たらなかった。
「・・・ミ・・・ア、 よか・・・った・・・無事だった・・・のか」
彼女の必死の呼びかけに、目を覚ましたシン。
「バカッ・・・! お前の方こそッ・・・! 大丈夫なのか・・・?」
「あ・・・あぁ、奴が・・・イデ・・・アールが・・・回復・・・薬を、置いていってくれたんだ・・・。 怪我は治ったんだが・・・、まだダメージが残っていて・・・」
ミアは彼の腕を首の後ろに回し肩を貸すと、ゆっくりと身体を起き上がらせる。
「一先ず階段を下りようッ! ツクヨッ!! アンタはシャルロットを頼むッ!」
「わかったッ!」
二人はそれぞれの怪我人を抱えながら階段を下りると、一先ず落ち着ける場所まで彼らを運んで行く。
ミアは、門の前で戦っていたのは、シンと聖騎士のイデアールだと悟った。
彼は今までにない衝撃を受けていた。
それもその筈。
聖騎士とは、仕事を共に戦いでは共に命を預け合い、そして日々を共に過ごしていた、同僚の彼ら。
それが、中身のない空の鎧だったのだ。
その時の彼は深く考察を巡らせるほどの余裕はなかった。
今まで共に過ごして来た聖騎士達が、昔からずっと空っぽの傀儡だったのか、それとも今目の前にいる聖騎士達だけが空っぽの傀儡なのか。
「くッ・・・!!」
それでもイデアールは、自分に剣を向ける彼らを冷静に敵であると判断し、考えるよりも先に身体が動いた。
自らも着用する鎧が故に、イデアールはその弱点も良く把握しているようで、すぐ様関節部位への攻撃を仕掛け、鎧を破壊する。
「・・・全身・・・。 本当に空なんだな・・・」
立ち上がれないように、両膝の金具を破壊し胴体と腕だけにすると、それでもイデアールへ向かってこようと這いずる聖騎士達の姿を見て、彼は介錯することを決断する。
「そんな姿になってまで・・・、お前達は俺の知る奴らなのか? 一緒に任務を共にし修行を重ねた・・・。 今・・・楽にしてやるッ」
手にした槍を縦に回転させながら、その矛先をピタッと止め、狙いを空っぽの鎧の胸の位置に定めると、槍は光を放ちながら胴体の鎧部分を破壊した。
腕は少しだけもがくと、その動きを止めて、やがて動かなくなる。
もう一体の鎧にも同じ介錯を施すイデアール。
「これも・・・シュトラール様の仕業なのか・・・。 俺は一体いつから・・・」
少しの余韻を経て、彼の顔つきは意を決したような表情に変わり、コソコソすることを止め、堂々と道場の戸を開け、中へと入る。
中庭で行われていたで在ろう戦いの跡の光景には、薄っすらと立ち込める煙の中には二つの人影が見えた。
一つは、片腕をダラリと下げ、疲弊した様子で武器を片手に立ち尽くす姿。
そしてもう一つは、その立ち尽くす影の前に倒れた人の影があった。
イデアールは直ぐに、その二つの影が誰なのか判断がついていた。
「朝孝殿・・・」
イデアールは、先に倒れていた影の方に目がいった。
「イデアールか・・・。 何故ここへ来た・・・? 君に任せた門の守備はどうした」
シュトラールは振り返ることなく、ややこちらに顔を傾け、彼に問う。
「・・・貴方に任せられた任務は完了しました・・・。 もう、あの門を潜る者は、今のユスティーチにはいないでしょう・・・」
「それなら、何故ここへ来た・・・?」
「貴方なら・・・全てご存知なのではないですか? ・・・シュトラール殿・・・」
彼の言葉に、シュトラールは背を向けたまま一度空を見上げて一呼吸すると、ゆっくりとイデアールの方へと振り向いた。
「やはり君は・・・、我々と共に歩むには優し過ぎたようだ・・・」
イデアールはシュトラールの敬称を変えることで、彼との関係性を変える意志を示す。それは、彼とは別の大志、別の理想、別の道を歩むのだというイデアールの強い決意の表れでもあった。
「私の授けた聖騎士の鎧は・・・? それに、その槍は確か君が母国で使っていた・・・」
「誠に勝手ながら・・・、門の守備をもって俺の“聖騎士”としての人生にピリオドを打たせていただいた・・。 貴方とは別の大志、理想を求めると決めた以上、貴方から授かり受けた物で、貴方に刃向かうことなど出来ません・・・」
彼はシンとの戦いの後、聖騎士として纏っていた鎧を脱ぎ捨て、武器も彼がシュトラールに会う以前に使っていた母国の槍を手にしていた。
「魔槍グングニル・・・。 かつて神であるオーディンが使用していたとされる最強の槍の一つ・・・」
北欧神話に登場する主神オーディンと魔槍グングニルの話は、あまりに有名なもので、その存在は様々な創作物で用いられ、無類なき強さを誇ったため、そのインパクトは絶大で、多くの人の記憶の中に残った名前。
オーディンがその槍を放てば、決して的を射損なうことはなく万物を貫き、敵を貫いた後は持ち主であるオーディンの手元へと戻ってくるという。
「私のこれは、その実物ではありません・・・。その製作者であるドワーフ達の子孫だと称される鍛冶屋に手掛けてもらった代物・・・」
「・・・その槍を魔槍にも神槍にも変えるのは、それを使う者次第だ。 さぁ、イデアールッ! 君がここに来たのなら、私は君を見過ごすことは出来ない・・・。 それを承知で来たのかな?」
シュトラールの構える剣が、裏切り者への“裁き”執行せんと、光り輝く。
「勿論、そのつもりです。 俺の掲げた大志が間違っているのなら、貴方の手で終わらせて欲しい! ・・・だが、願わくば俺の“理想の大志”が正しかったのだと・・・、この一戦で証明したいッ!!」
槍を威勢良く回し、矛先をシュトラールへと向ける。
シュトラールは彼の目線の先に、動かなくなった自分の腕があることを察すると、この期に及んで気遣いを働く彼に、つくづく善人であることを改めて思い知る。
「怪我人であろうと気にすることはない。 全力で向かって来なければ、私への侮辱と受け取るぞッ! イデアールッ!」
そう言われ、彼の目へと視線を戻し、槍を握る手に力を込める。
「・・・行きますッ!!」
彼らの黄金郷へ至る舟出の日が、奇しくもシュトラールとイデアールの決別の日となる。
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聖都と市街地を隔てる門が再び閉じられる。
彼らの勇姿を見送り、ミア達は朝孝の道場へと向かおうとしていた。
「ここでも・・・誰かが戦っていたのか・・・?」
飛び散る血痕に、崩壊した瓦礫の山、水分を失った大地のようにひび割れ損壊した地面と、散乱した騎士の鎧。
そして、そこに突き刺された一本の槍が、そこにはあった。
「この槍は・・・、もしやイデアールのものかッ・・・?」
ツクヨは突き立てられた槍に触れると、それの持ち主に心当たりがあった。
それというのも、彼が世話になっていたシャルロットの聖騎士隊、そこの隊長がイデアールだからであったため、何度か姿を見たことがあったのだ。
「イデアール・・・? そいつは聖騎士なのか?」
「あぁ、シャルロットが所属する部隊の隊長で、槍の名手だそうだ・・・」
「なら・・・、戦っていたのはモンスター・・・或いは、ルーフェン・ヴォルフの連中ってところか・・・」
ツクヨが大きな血溜まりの痕から伸びる、這いずったような痕を辿り、階段の方へと向かう。
「ッ・・・!? ミアッ!! 階段で誰か倒れてるッ! 騎士でもルーフェン・ヴォルフの人達でもないッ・・・」
彼女の脳裏で、ツクヨが挙げた二つの勢力の者でないとすると、誰だと考えた時に一人の名が浮かんだ。
それは・・・。
「ッ・・・!? シンッ!!」
ミアは急ぎ階段を駆け下りると、血のついた階段にうつ伏せで倒れるシンの元へと向かう。
血溜まりの位置から、這いずって階段まで辿り着いたシンは、そのまま階段を降りようとしたのだろうか、転げ落ちた彼は階段の中腹辺りにいた。
「シンッ! 何があったッ!? しっかりしろッ!!」
彼の身体を起こし仰向けにすると、見た目の血の跡ほど、大きな外傷は見当たらなかった。
「・・・ミ・・・ア、 よか・・・った・・・無事だった・・・のか」
彼女の必死の呼びかけに、目を覚ましたシン。
「バカッ・・・! お前の方こそッ・・・! 大丈夫なのか・・・?」
「あ・・・あぁ、奴が・・・イデ・・・アールが・・・回復・・・薬を、置いていってくれたんだ・・・。 怪我は治ったんだが・・・、まだダメージが残っていて・・・」
ミアは彼の腕を首の後ろに回し肩を貸すと、ゆっくりと身体を起き上がらせる。
「一先ず階段を下りようッ! ツクヨッ!! アンタはシャルロットを頼むッ!」
「わかったッ!」
二人はそれぞれの怪我人を抱えながら階段を下りると、一先ず落ち着ける場所まで彼らを運んで行く。
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