4 / 1,646
始まり
しおりを挟む
死に対しての恐怖というより、死に至る痛みに対しての恐怖だろう。
死ぬ時のことを想像する時、大半の人は苦しみの中の死を想像する者はいないだろう。
例えいても、死に至る痛みなど経験のしようもないのだから、そこまでは想定出来ない。
大きな怪我や、絶対絶命の危機に陥った時、死が頭を過るという人もいる。
まさに今、彼の中にはその事が過っていただろう。
足に矢を受けた痛みや、気の動転でパニック状態になってしまった。
「ぅぁぁぁああああああああぁぁぁっ!!」
痛い部分を手で押さえたいが、刺さった矢に触れる事が出来ない。
触れば更なる痛みが、抜けば出血が、無意識に身体が行動を制限する。
「落ち着け! 実際の様な痛みじゃないんだ、
とにかく息を整えろ!」
周りのモンスターを片付け、彼女は彼の腕を首の裏から反対の肩へかけると、少し離れたところまで避難してくれた。
「ハァ ハァ ハァ・・・・・?」
落ち着いてきたお陰か痛みが和らいできた。
「いいか? よく聞くんだ」
ゆっくりと床に彼を降ろすと、話を続けた。
「確かにゲームの時にはなかった痛みがここにはあるが、実際のソレとは痛さが違う。
ある程度緩和されて感じる。 これは、あたしらの“防御力”なんだろうさ」
ゲームには定番のステータスの防御力。
主に敵からのダメージを軽減するステータスであるが、彼らにはそれ以外にも痛覚に関係があるようだ。
「あたしだって最初は驚いたさ。パニック状態は本来の痛みを、もっと痛いものだと錯覚させてしまう。」
「ぁ・・・ありがとう、少し落ち着いた」
彼が落ち着いたのを確認すると、彼女は少し微笑み頷いた。
そして、アイテム欄から何かを取り出した。
「これをやる。 回復薬と鎮静剤だ。
鎮静剤は痛みを和らげる効果もある様だから、いくつか分けておこう」
彼は上体を起こし、床に置かれた回復薬を使う。すると、刺さっていた矢は消滅し痛みも消えた。
「動ける様になったら、残りも片付けるぞ」
彼女は一足先に前線へと向かった。
傷の消えた足を動かしてみる。
攻撃を受ける以前の様にしっかりと動く。
鎮静剤を使い、ゆっくりとその足で立ち上がると数回、床を蹴るように足の完治を確かめた。
「残りも少ない、これなら何とかなる」
複数いたモンスターも数えられるくらいに減った。
前線で戦い始めている彼女の元へ向う。
「・・・? これは!?」
痛みによる恐怖心を乗り越えた。彼の心が成長したように彼自身にも変化があった。
「投擲スキルだ・・・、使えるようになったら!」
投擲スキルはアイテムを投げて攻撃するスキル。
勿論、投擲用のアイテムや投げれる武器などが必要になる。
使用された物は消滅するので弓矢のように回収は出来ない。
彼は手にした短剣を持ち替え、モンスターのいる方へと投げた。
誰のものかわからない彼女は、少し驚いたが直ぐに状況を理解した。
「スキルが戻ったんだな」と言うと、彼女は勇ましい笑顔を浮かべた。
彼は前線へ向け、走りながらモンスターが落とした武器を拾っていく。
そして1発、2発と、鋭く放たれた武器が次々にモンスターを倒していく。
「こ・れ・で! ラストッ!!」
最後のモンスターの額に短剣が勢い良く刺さる。
首は跳ね飛び、構成されていたエリアが消えていった。
見知らぬ草原へ変わった景色。
ようやく安心出来る風を浴びる事ができ、身体の力が抜け、地面に寝そべった。
全力を出し切り、息を切らす彼に足音が近づく。
「まだ、名前を聞いてなかったな」と尋ねられると、寝そべる彼に手を差し伸べる。
息を整え、彼は応えた。
「俺はシン。 クラスはアサシンだ」
上体を起こすと、彼女の手を借り起き上がる。
「あたしはミアだ。クラスは・・・見ての通り、ガンスリンガーだ」
突然の出来事の連続で、意識して見てはいなかったが、部屋で襲われた時とは全く見た目が変わっていた。
そしてコートの内側や身体に銃が仕舞われている。
一言で言い表すのなら、中二病が憧れるカッコいい女性という印象だった。
「そういえばログアウトは・・・」と言いかけたが、彼女の言葉が割って入る。
「まだやめた方がいい」
疑問の顔を浮かべる彼に、彼女は助言する。
「ログアウトは出来るが、またさっきみたいな事になる。そうなった時、あんたのレベルが低いままだと痛い目を見るぞ」
1度言葉を切ると、少し脅すかのような口調に変わる。
「今度はさっきの比じゃない。現実で受ける攻撃は現実と同様の痛みだ。防御力なんてものはないからな」
あの痛みよりももっと痛い・・・。
想像するだけでゾッとする。
シンは、ふとした疑問を彼女に投げかける。
「あんなのが他にも現実世界にいるのか? 他の人間は襲わないのか?」
あんなモンスターに普通の人間が襲われればひとたまりもない。1体だけでも大事件になりそうだ。
「あたしに聞くな。 だが現実でモンスターに会ったのは初めてじゃない」
彼女はこんな経験を何度もしているのだろうか?
「それに奴らは、無差別に人間を襲っている訳でもなさそうだった」
それを聞いて(何故、俺なんだ)と思ったが、一つ心あたりがあった。
それは、WoFを遊んでいた時に起きた頭痛。
それにあのコートの人物は一体・・・。
「まぁ、何にしてもまずレベルを上げることだ。ゲームの時からレベルは下がったが、何故かクラスはそのままだしな」
またしても忘れていた当然の疑問。
シンのクラスであるアサシンも、彼女のクラスであるガンスリンガーも上位クラスなのだ。
誰しも始めは、冒険者で始まる。
その後、一定のレベルに達する事で、様々なクラスにつくことが出来る。
更にそのクラスで一定のレベルに達することで、より強力なクラスへとグレードアップすることが出来る。
それが上位クラス。
それまでの過程があるため、低レベルで上位クラスについていること自体、おかしなことなのだ。
「そういえば、アンタもゲーム中のバグでこんな事に?」
「あぁ、そうだ。 きっと私らのような連中は皆、あの現象に遭遇してるんだろうよ」
さぁ行くぞと言わんばかりに、彼女は歩き出した。
そんな彼女に、何処へ?っと尋ねると、はじまりの街【パルディア】と言った。
勿論、彼自身WoFをやってきた身であるので、最初の街やある程度の地名は覚えているつもりでいたが、パルディアという名前に心当たりがない。
本当に自分の知っているWoFの世界なのだろうか。
冒険の始まりはワクワクするものだろうが、彼にとってのこの始まりは、外見は同じでも中見の違う何かのようで、とてもワクワク出来るものではなかった。
死ぬ時のことを想像する時、大半の人は苦しみの中の死を想像する者はいないだろう。
例えいても、死に至る痛みなど経験のしようもないのだから、そこまでは想定出来ない。
大きな怪我や、絶対絶命の危機に陥った時、死が頭を過るという人もいる。
まさに今、彼の中にはその事が過っていただろう。
足に矢を受けた痛みや、気の動転でパニック状態になってしまった。
「ぅぁぁぁああああああああぁぁぁっ!!」
痛い部分を手で押さえたいが、刺さった矢に触れる事が出来ない。
触れば更なる痛みが、抜けば出血が、無意識に身体が行動を制限する。
「落ち着け! 実際の様な痛みじゃないんだ、
とにかく息を整えろ!」
周りのモンスターを片付け、彼女は彼の腕を首の裏から反対の肩へかけると、少し離れたところまで避難してくれた。
「ハァ ハァ ハァ・・・・・?」
落ち着いてきたお陰か痛みが和らいできた。
「いいか? よく聞くんだ」
ゆっくりと床に彼を降ろすと、話を続けた。
「確かにゲームの時にはなかった痛みがここにはあるが、実際のソレとは痛さが違う。
ある程度緩和されて感じる。 これは、あたしらの“防御力”なんだろうさ」
ゲームには定番のステータスの防御力。
主に敵からのダメージを軽減するステータスであるが、彼らにはそれ以外にも痛覚に関係があるようだ。
「あたしだって最初は驚いたさ。パニック状態は本来の痛みを、もっと痛いものだと錯覚させてしまう。」
「ぁ・・・ありがとう、少し落ち着いた」
彼が落ち着いたのを確認すると、彼女は少し微笑み頷いた。
そして、アイテム欄から何かを取り出した。
「これをやる。 回復薬と鎮静剤だ。
鎮静剤は痛みを和らげる効果もある様だから、いくつか分けておこう」
彼は上体を起こし、床に置かれた回復薬を使う。すると、刺さっていた矢は消滅し痛みも消えた。
「動ける様になったら、残りも片付けるぞ」
彼女は一足先に前線へと向かった。
傷の消えた足を動かしてみる。
攻撃を受ける以前の様にしっかりと動く。
鎮静剤を使い、ゆっくりとその足で立ち上がると数回、床を蹴るように足の完治を確かめた。
「残りも少ない、これなら何とかなる」
複数いたモンスターも数えられるくらいに減った。
前線で戦い始めている彼女の元へ向う。
「・・・? これは!?」
痛みによる恐怖心を乗り越えた。彼の心が成長したように彼自身にも変化があった。
「投擲スキルだ・・・、使えるようになったら!」
投擲スキルはアイテムを投げて攻撃するスキル。
勿論、投擲用のアイテムや投げれる武器などが必要になる。
使用された物は消滅するので弓矢のように回収は出来ない。
彼は手にした短剣を持ち替え、モンスターのいる方へと投げた。
誰のものかわからない彼女は、少し驚いたが直ぐに状況を理解した。
「スキルが戻ったんだな」と言うと、彼女は勇ましい笑顔を浮かべた。
彼は前線へ向け、走りながらモンスターが落とした武器を拾っていく。
そして1発、2発と、鋭く放たれた武器が次々にモンスターを倒していく。
「こ・れ・で! ラストッ!!」
最後のモンスターの額に短剣が勢い良く刺さる。
首は跳ね飛び、構成されていたエリアが消えていった。
見知らぬ草原へ変わった景色。
ようやく安心出来る風を浴びる事ができ、身体の力が抜け、地面に寝そべった。
全力を出し切り、息を切らす彼に足音が近づく。
「まだ、名前を聞いてなかったな」と尋ねられると、寝そべる彼に手を差し伸べる。
息を整え、彼は応えた。
「俺はシン。 クラスはアサシンだ」
上体を起こすと、彼女の手を借り起き上がる。
「あたしはミアだ。クラスは・・・見ての通り、ガンスリンガーだ」
突然の出来事の連続で、意識して見てはいなかったが、部屋で襲われた時とは全く見た目が変わっていた。
そしてコートの内側や身体に銃が仕舞われている。
一言で言い表すのなら、中二病が憧れるカッコいい女性という印象だった。
「そういえばログアウトは・・・」と言いかけたが、彼女の言葉が割って入る。
「まだやめた方がいい」
疑問の顔を浮かべる彼に、彼女は助言する。
「ログアウトは出来るが、またさっきみたいな事になる。そうなった時、あんたのレベルが低いままだと痛い目を見るぞ」
1度言葉を切ると、少し脅すかのような口調に変わる。
「今度はさっきの比じゃない。現実で受ける攻撃は現実と同様の痛みだ。防御力なんてものはないからな」
あの痛みよりももっと痛い・・・。
想像するだけでゾッとする。
シンは、ふとした疑問を彼女に投げかける。
「あんなのが他にも現実世界にいるのか? 他の人間は襲わないのか?」
あんなモンスターに普通の人間が襲われればひとたまりもない。1体だけでも大事件になりそうだ。
「あたしに聞くな。 だが現実でモンスターに会ったのは初めてじゃない」
彼女はこんな経験を何度もしているのだろうか?
「それに奴らは、無差別に人間を襲っている訳でもなさそうだった」
それを聞いて(何故、俺なんだ)と思ったが、一つ心あたりがあった。
それは、WoFを遊んでいた時に起きた頭痛。
それにあのコートの人物は一体・・・。
「まぁ、何にしてもまずレベルを上げることだ。ゲームの時からレベルは下がったが、何故かクラスはそのままだしな」
またしても忘れていた当然の疑問。
シンのクラスであるアサシンも、彼女のクラスであるガンスリンガーも上位クラスなのだ。
誰しも始めは、冒険者で始まる。
その後、一定のレベルに達する事で、様々なクラスにつくことが出来る。
更にそのクラスで一定のレベルに達することで、より強力なクラスへとグレードアップすることが出来る。
それが上位クラス。
それまでの過程があるため、低レベルで上位クラスについていること自体、おかしなことなのだ。
「そういえば、アンタもゲーム中のバグでこんな事に?」
「あぁ、そうだ。 きっと私らのような連中は皆、あの現象に遭遇してるんだろうよ」
さぁ行くぞと言わんばかりに、彼女は歩き出した。
そんな彼女に、何処へ?っと尋ねると、はじまりの街【パルディア】と言った。
勿論、彼自身WoFをやってきた身であるので、最初の街やある程度の地名は覚えているつもりでいたが、パルディアという名前に心当たりがない。
本当に自分の知っているWoFの世界なのだろうか。
冒険の始まりはワクワクするものだろうが、彼にとってのこの始まりは、外見は同じでも中見の違う何かのようで、とてもワクワク出来るものではなかった。
0
お気に入りに追加
310
あなたにおすすめの小説

ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。

転生貴族の異世界無双生活
guju
ファンタジー
神の手違いで死んでしまったと、突如知らされる主人公。
彼は、神から貰った力で生きていくものの、そうそう幸せは続かない。
その世界でできる色々な出来事が、主人公をどう変えて行くのか!
ハーレム弱めです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】憧れの異世界転移が現実になったのでやりたいことリストを消化したいと思います~異世界でやってみたい50のこと
Debby
ファンタジー
【完結まで投稿済みです】
山下星良(せいら)はファンタジー系の小説を読むのが大好きなお姉さん。
好きが高じて真剣に考えて作ったのが『異世界でやってみたい50のこと』のリスト。
やっぱり人生はじめからやり直す転生より、転移。
転移先の条件としては『★剣と魔法の世界に転移してみたい』は絶対に外せない。
そして今の身体じゃ体力的に異世界攻略は難しいのでちょっと若返りもお願いしたい。
更にもうひとつの条件が『★出来れば日本の乙女ゲームか物語の世界に転移してみたい(モブで)』だ。
これにはちゃんとした理由がある。必要なのは乙女ゲームの世界観のみで攻略対象とかヒロインは必要ない。
もちろんゲームに巻き込まれると面倒くさいので、ちゃんと「(モブで)」と注釈を入れることも忘れていない。
──そして本当に転移してしまった星良は、頼もしい仲間(レアアイテムとモフモフと細マッチョ?)と共に、自身の作ったやりたいことリストを消化していくことになる。
いい年の大人が本気で考え、万全を期したハズの『異世界でやりたいことリスト』。
理想通りだったり思っていたのとちょっと違ったりするけれど、折角の異世界を楽しみたいと思います。
あなたが異世界転移するなら、リストに何を書きますか?
----------
覗いて下さり、ありがとうございます!
10時19時投稿、全話予約投稿済みです。
5話くらいから話が動き出します?
✳(お読み下されば何のマークかはすぐに分かると思いますが)5話から出てくる話のタイトルの★は気にしないでください

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載

ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!
べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる