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僕の運を管理する世界運管理協会の方がやっと来てくれました
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僕はもう全ての運を使い果してしまった。
この世界は、生まれた時に三つの運を使える事が出来る。
この運を使えるのは15才からだ。
28才の僕はもうすでに全ての運を使ってしまった。
18才の時に初めて一つ目の運を使った、それは大学受験だ。
しかし見事に目指す大学に落ちた。
なぜ落ちたかって?
答えは簡単。
自分のレベルを遥かに超えた大学を受験したからだった。
大学受験の2ケ月前にやっと決心をして申請書を書いた。
そして世界運管理協会に書類を提出しに渋谷にある巨大な日本世界管理協会の本社ビルに行った。
難しいと思っていた所定の書類は意外に簡単ですぐに終わった。
受付の若くて美しい二人の女性が、まるでロボットみたいな口調で同時にハモりながら最後にこう言った
「はい、確かに受付させて頂きました、幸運をお祈りしております。頑張って下さい」
これで完全に受かったと僕は確信をした。
次の週に、黒い背広を着たこれぞインテリっていう顔の初老の男が僕の家を訪ねてきた。
彼は丁寧に世界運管理協会からだと両親に告げ、二人だけにして下さいと言った。
僕は自分の部屋に彼を入れた。
彼は机の横に立ち僕が申請人である事を確認した後にこう言った。
「いいですか、よく聞いて下さいね。この大学の数学の問題の一つは三角関数の問題です」
と言って彼が持ってきたメモにサラサラと問題を書いた。
え、これがあの大学の入試問題なのか。
それを僕はノート書き写した。
そして彼はこう言った。
「これがそのまま100%出るとは限りません、が、多分、いやきっと、この種の問題が必ず出題されると思われます。以上です」
彼は僕が書き写した問題と答えを再確認してウンと小さく一声あげて帰って行った。
え、え、まさかこれでお終りですか。
受験日に僕は納得した、確かに数学の問題にはあの紳士が教えてくれた問題にとても良く似た問題が一つそこにあった。
つまり自分の運を使うとは
ほんの少し誰かが僕を助けてくれるシステムだったのだ。
二つ目の運は今の妻との感動的な出会いだった。
それは信じられない事を見知らぬ人がセッテイングをしてくれた。
とても好きになった後輩の女の子になんとか接近をしたかっのだがそのきっかけが無かった。
星を見るのが好きだとの情報を後輩の男から聞き出した。
そして有楽町にあるプラネタリウムに今度彼女がいく日時を聞き出した。
そこで運命の出会いが僕達を待っていた。
なんと、コンピューターが間違って僕のチケット番号を彼女とカップル席にしたのだった。
最新のコンピューターでこんな事は有りえない。
でも彼女は僕を見てこう言った
『私は構わないです』
お互いが知っている星座について小声で僕達は教えあった。
40分の上映が終わる頃には二人はとても親しい関係になっていた。
出口で係員の男性が僕に親指を立てて微笑んでくれた。
素晴らしい運を有り難うございます!
その後、僕達は無事に結婚をした。
それから大きな問題もなく一人娘を持ち幸せに暮らしていた。
が、ある日突如僕は満員電車の中で痴漢に間違われ警察に連れて行かれた。
僕は100%無実だ!
この時最後の一つは使いたくは無かった、今後のもしもの為にとっておきたかった。
しかしこの状況を打破するには、そう最後の運を使うしかなかったのだ。
裁判所ではなんとその電車に乗っていた全員が、そう全員が私を無罪だと証言してくれた。
その日の証言者数はこの裁判所で過去最高記録の248名が証言台に立ってくれた。
なんという幸運だ。
僕は無実になった。
そして数年が経って、僕は大きな疑問が湧いてきた。
世界運管理協会ってなんだろう?
どんなシステムで運営されているのだろう?
その答えを知るために色々な方法を試みてみたが、全く不明だった。
インターネットで検索しても、その世界運管理協会という文字自体が打ち込めないのだ。
そして最後の手段、そう運を使うしかないのだが僕にはもう残された運はない。
仕方なく誰か僕に運をゆずってください、
と掲示版に書き込んだ。
するとある老女からメールが届いた。
彼女の運を譲ってもいいと。
ただしそれは彼女がその理由を気にいれば、だと。
有名な大きな私立病院に行き、豪華な個室に横たわるその老女に会って僕は話をした。
彼女はとても興味を持ってくれて、その結果を教えるという条件で運の委任状をくれた、
そして、ついにこの質問を提出したのだ。
世界運管理協会とはなんですか?
待つ事、約一ケ月。
するとある日、僕の家の前に大きな黒の高級車が止まり中から背の低い初老の男性が出てきて世界運管理協会の者だと。そして車の中に入ってくださいと言われた。
ドキドキしながら入り、ついに彼の話を聞いた。
「この話は国家機密の超極秘です、もしあなたが漏らした場合はあなたの家族共に抹殺されます。
いいですね
また、あなたから運を譲り受けた女性には当協会からすでに連絡をしていますので、あなたは何もしなくて結構です
では世界運管理協会についてお話致します、これは最新AIが考えたプログムです
この運については多くの人が大きな勘違いをしています
実は運を貰う人が主体ではありません
このプログムの主体は運を差し出す人々なんです
つまり、人の心の中にある、誰かを助けたいという本能を活性化する為にあるのです
それが人が生きている中で一番の幸せを感じられる事なんです
人は全て善人であるという思想がこの根幹です、以上です
ご理解頂けたでしょうか」
あ、そうか受験の時のあの男性も、初めてのデートを成功させてくれた人達も、満員電車で乗り合わせた人達も。
皆、善意の行動を自分から望んでいたのか。
人を助けられるチャンスを持つという事が本当の意味での幸運なんだ、
人って素晴らしいな。
すると、僕の携帯にこんなメールが。
あなたの娘さんのお友達がいじめを受けています。
その娘さんのお母さんからのお願いがきています。
あなたは何か出来ますか?
来たーーー!
僕にも誰かを助けるられるチャンスが来たんだ。
どうすればいいんだろうか?
考えよう、考えよう、考えよう。
な、なんだこの幸せ、喜び、高揚感、さらに充実感が体全体を満たしている。
僕は今、100%生きている。
この世界は、生まれた時に三つの運を使える事が出来る。
この運を使えるのは15才からだ。
28才の僕はもうすでに全ての運を使ってしまった。
18才の時に初めて一つ目の運を使った、それは大学受験だ。
しかし見事に目指す大学に落ちた。
なぜ落ちたかって?
答えは簡単。
自分のレベルを遥かに超えた大学を受験したからだった。
大学受験の2ケ月前にやっと決心をして申請書を書いた。
そして世界運管理協会に書類を提出しに渋谷にある巨大な日本世界管理協会の本社ビルに行った。
難しいと思っていた所定の書類は意外に簡単ですぐに終わった。
受付の若くて美しい二人の女性が、まるでロボットみたいな口調で同時にハモりながら最後にこう言った
「はい、確かに受付させて頂きました、幸運をお祈りしております。頑張って下さい」
これで完全に受かったと僕は確信をした。
次の週に、黒い背広を着たこれぞインテリっていう顔の初老の男が僕の家を訪ねてきた。
彼は丁寧に世界運管理協会からだと両親に告げ、二人だけにして下さいと言った。
僕は自分の部屋に彼を入れた。
彼は机の横に立ち僕が申請人である事を確認した後にこう言った。
「いいですか、よく聞いて下さいね。この大学の数学の問題の一つは三角関数の問題です」
と言って彼が持ってきたメモにサラサラと問題を書いた。
え、これがあの大学の入試問題なのか。
それを僕はノート書き写した。
そして彼はこう言った。
「これがそのまま100%出るとは限りません、が、多分、いやきっと、この種の問題が必ず出題されると思われます。以上です」
彼は僕が書き写した問題と答えを再確認してウンと小さく一声あげて帰って行った。
え、え、まさかこれでお終りですか。
受験日に僕は納得した、確かに数学の問題にはあの紳士が教えてくれた問題にとても良く似た問題が一つそこにあった。
つまり自分の運を使うとは
ほんの少し誰かが僕を助けてくれるシステムだったのだ。
二つ目の運は今の妻との感動的な出会いだった。
それは信じられない事を見知らぬ人がセッテイングをしてくれた。
とても好きになった後輩の女の子になんとか接近をしたかっのだがそのきっかけが無かった。
星を見るのが好きだとの情報を後輩の男から聞き出した。
そして有楽町にあるプラネタリウムに今度彼女がいく日時を聞き出した。
そこで運命の出会いが僕達を待っていた。
なんと、コンピューターが間違って僕のチケット番号を彼女とカップル席にしたのだった。
最新のコンピューターでこんな事は有りえない。
でも彼女は僕を見てこう言った
『私は構わないです』
お互いが知っている星座について小声で僕達は教えあった。
40分の上映が終わる頃には二人はとても親しい関係になっていた。
出口で係員の男性が僕に親指を立てて微笑んでくれた。
素晴らしい運を有り難うございます!
その後、僕達は無事に結婚をした。
それから大きな問題もなく一人娘を持ち幸せに暮らしていた。
が、ある日突如僕は満員電車の中で痴漢に間違われ警察に連れて行かれた。
僕は100%無実だ!
この時最後の一つは使いたくは無かった、今後のもしもの為にとっておきたかった。
しかしこの状況を打破するには、そう最後の運を使うしかなかったのだ。
裁判所ではなんとその電車に乗っていた全員が、そう全員が私を無罪だと証言してくれた。
その日の証言者数はこの裁判所で過去最高記録の248名が証言台に立ってくれた。
なんという幸運だ。
僕は無実になった。
そして数年が経って、僕は大きな疑問が湧いてきた。
世界運管理協会ってなんだろう?
どんなシステムで運営されているのだろう?
その答えを知るために色々な方法を試みてみたが、全く不明だった。
インターネットで検索しても、その世界運管理協会という文字自体が打ち込めないのだ。
そして最後の手段、そう運を使うしかないのだが僕にはもう残された運はない。
仕方なく誰か僕に運をゆずってください、
と掲示版に書き込んだ。
するとある老女からメールが届いた。
彼女の運を譲ってもいいと。
ただしそれは彼女がその理由を気にいれば、だと。
有名な大きな私立病院に行き、豪華な個室に横たわるその老女に会って僕は話をした。
彼女はとても興味を持ってくれて、その結果を教えるという条件で運の委任状をくれた、
そして、ついにこの質問を提出したのだ。
世界運管理協会とはなんですか?
待つ事、約一ケ月。
するとある日、僕の家の前に大きな黒の高級車が止まり中から背の低い初老の男性が出てきて世界運管理協会の者だと。そして車の中に入ってくださいと言われた。
ドキドキしながら入り、ついに彼の話を聞いた。
「この話は国家機密の超極秘です、もしあなたが漏らした場合はあなたの家族共に抹殺されます。
いいですね
また、あなたから運を譲り受けた女性には当協会からすでに連絡をしていますので、あなたは何もしなくて結構です
では世界運管理協会についてお話致します、これは最新AIが考えたプログムです
この運については多くの人が大きな勘違いをしています
実は運を貰う人が主体ではありません
このプログムの主体は運を差し出す人々なんです
つまり、人の心の中にある、誰かを助けたいという本能を活性化する為にあるのです
それが人が生きている中で一番の幸せを感じられる事なんです
人は全て善人であるという思想がこの根幹です、以上です
ご理解頂けたでしょうか」
あ、そうか受験の時のあの男性も、初めてのデートを成功させてくれた人達も、満員電車で乗り合わせた人達も。
皆、善意の行動を自分から望んでいたのか。
人を助けられるチャンスを持つという事が本当の意味での幸運なんだ、
人って素晴らしいな。
すると、僕の携帯にこんなメールが。
あなたの娘さんのお友達がいじめを受けています。
その娘さんのお母さんからのお願いがきています。
あなたは何か出来ますか?
来たーーー!
僕にも誰かを助けるられるチャンスが来たんだ。
どうすればいいんだろうか?
考えよう、考えよう、考えよう。
な、なんだこの幸せ、喜び、高揚感、さらに充実感が体全体を満たしている。
僕は今、100%生きている。
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