社会復帰日記

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19.03.27

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 他のnoteを読んだり、読まなかったりしている。文学フリマや美術の公募展を見たり、soundcloudを覗いたり、YouTuberを視聴している。表現したい人の数はとても多い。私もその仲間に入りたくて、文章を書いている。

 昨日からの続き。異動先の人々が嫌いだった。私の仕事の出来なさを彼らに押し付けたいわけではない。ただ嫌いだった、と言う話を誰にもしたことがなかったので、改めてここで書きたいと思った。

 既に書いたように、異動する前の私はそれなりに目立っていたこともあって、経営計画のメンバーと何度か話したことはあった。私からすれば、彼らは業績に忠実で、自分達が行うことを絶対に正しいと信じているように見え、殆どの人間を下に見ているように思えた。実際に見ていただろう。〇〇は仕事が出来ない。そんなフレーズが雑談の主なテーマだった。私はそんな彼らが嫌いだった。いや、違う。ここまで書いて、また違うような気がしてきた。私だって、異動する前は、同じ部署の誰それが駄目な奴だと思うことは多かったし、それを愚痴で言うことがあった。つまり、経営計画のメンバーと同じだった。似た性向だった。

 嫌いだったことは間違いない。では、何が駄目だったのだろう。これもプライドの問題かもしれない。それまで攻撃をする側だった私が、攻撃される側に回る恐怖。それはプライドの高すぎる私には受け入れがたいものだった。結果、今のように、攻撃してくる人を憎むことで、経営計画のメンバーが人として嫌な奴だ、駄目な奴だ、とみなすことで、自分を守ることにしたのか。

 新入社員研修の時、まだ出会って数日の先輩社員から「お前はプライドが高い」と言われたことがある。たった数日で嗅ぎつかれるほどの、態度。こうやって今文章を書いているのも、自分を下げるセルフハンディキャップか、指摘される前に先に自分で言っておくことで守るための手段かもしれない。同じく新入社員研修の時、異性の同期から「凄い自己分析が出来ているね」と言われた。何気ない一言だったが、とても心に残った。私は自虐を多用した。私を私自身がわかっているように見せ、傷つくことから身を守っていた。

 また本筋から話が逸れていく気がする。しかし、このプライドについての問題が、私について考えていく上で、大切なことのように思える。鬱病の診断を受けるまでの過程を辿りながら、こちらの話にも触れていきたい。

 細かい話は明日以降に続ける。
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