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夏帆の勇気
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かつて、これほど衝撃を受けたことはない。
2015年――小学生高学年の頃に親に連れられて行った先は、とある乗馬クラブ。
そこで見た光景が、目に焼き付いて離れなかった。
「すごい……」
自分と同い年ぐらいの女の子が、大きな馬をいとも容易く扱っているのだ。
馬はとてつもなく速いスピードを生み出す。
それを難なく乗りこなし、彼女たちの目の前に置かれた障害物を跳んでいく。
馬の力強さと女の子の真剣さに、胸を打たれた。
――自分もこんな風になりたい。
そう思った瞬間だった。
☆ ☆ ☆
「あはは。お前まだあの時のこと覚えてんのか?」
「う、うるさい……っ! だって仕方ないじゃん!」
馬に乗る準備をしている最中、その女の子に笑われた。
あれから数年経ち、東雲夏帆《しののめかほ》は高校生になっていた。
「かほっちは過去に囚われるタイプってことだな」
「そんなことない! あとそのあだ名やめてって言ったよね!? ――千夏!」
夏帆のことを“かほっち”と呼んだ少女は、松橋千夏《まつはしちなつ》。
男勝りな性格とショートヘアで、一瞬男の子に見えるが、ほどよく育った胸が女の子だということを強調している。
夏帆は発展途上のため、千夏の豊満な胸が心底羨ましくて仕方ない。
「いいじゃないか、かほっち。俺とお前の中だろ~?」
「……その一人称やめた方がいいんじゃない? ますます男っぽく見えるよ」
「あはは。俺は『男だから』『女だから』ってのにはうんざりでね。誰にも迷惑かけてないし別にいいだろ」
千夏は昔から暗黙の了解として続いている、『女(男)はこうあるべき』という枠組みを嫌っているらしい。
気持ちはわからなくもないが、千夏が男っぽく見えるのがなんとなく嫌なのだ。
……理由はよくわからないが。
「とりあえず乗れよ。準備出来ただろ?」
「……あ、うん。ちょっと待って」
馬に巻き付けた腹帯《はらおび》を力いっぱい締め、鞍《くら》を不安定な状態にさせないようにする。
そうしないと、落馬する危険が高くなってしまうから。
昔は握力がなかった夏帆だが、馬の世話などをしているうちに握力どころか体力もついてきた。
「終わったよー」
「よっし、そんじゃあ行くか」
どこからかビールケースを取り出し、千夏が馬に乗る。
それに倣い、夏帆も同じように乗る。
馬は背が高いため、一人では普通に乗ることが出来ないから、ビールケースを台のように使っているのだ。
「今日はどうするよ? 80cm跳んでみるか?」
「え!? 無理無理! 私怖くて60cmも跳べないもん!」
馬に乗ってみればわかると思うが、いつも見ている視線よりも遥かに高いのだ。
そして、馬が歩いているだけでも座っている場所が不安定で、落ちるのではないかという不安に駆られてしまう。
それなのに、走るだけでなく、バーを跳ぶとなると……
「ガチで無理! 30cmぐらいが限界!」
恐怖心が全面に出てきてしまうのだった。
そんな恐怖心は、馬にも伝わってしまうもの。
夏帆のパートナーは足元がおぼつかなくなり、急にウロウロし出す。
その様子を見た千夏が、馬に手を伸ばして諌める。
「あ、ごめん……ありがとう……」
「ったく、気をつけろよ? 言うこと聞かなくなって暴れだしたりすることもあるんだぞ?」
馬は、人をよく観察している。
そして頭が良く、優しく、そして……臆病である。
臆病であるがゆえに、不安を感じるとそこから逃げようとして急に駆け出してしまうことも。
そうなると、落馬一直線だ。
「ほんとにごめん……君も、つらかったよね」
千夏に謝った後、夏帆はパートナーにも首を優しく叩いて謝る。
首の辺りを撫でたり優しく叩くと、馬が落ち着くのだ。
荒かった鼻息が、少し収まったような気がする。
――それにしても。
こうして馬場を歩き回っているのは、夏帆と千夏だけ。
今年流行ったウイルスの影響が、夏にまで及んでいるようだ。
いつも千夏に会いに来ている夏帆は、嫌でも現状が目に入ってしまう。
千夏はどう思っているのか。
そこがどうも気になって仕方ない。
気にしていないように振舞っているが、内心ではどうなのかわからない。
「おっし、じゃあちょっくら行ってくるわ!」
「……え? 行くってどこ――へ!?」
急に大声を出したかと思えば、千夏はパートナーに鞭《むち》を打って駆け出した。
常歩《なみあし》から駈歩《かけあし》になった馬は、本当にとてつもないスピードを生み出す。
そのとてつもないスピードを自慢するように、地を力強く蹴っている。
「すごい……」
夏帆はあの頃のように、ただ魅入っていた。
千夏の真剣さ、馬の力強さ、二人の――コンビネーションに。
「行くぜ相棒!」
千夏が合図を出すと、馬は高い位置に置かれたバーを軽やかに飛び越える。
タイミングが合わなければ、馬がバーを跳ばなかったり、バーを落としたり。
……騎手が落馬してしまったりする。
――小さい頃から乗馬を習っていたからなのだろうか。
夏帆の知っている中で、千夏が落馬した姿を見たことがない。
千夏の視線の先には、いつだってバーがあった。
その様子に、なぜか少しばかりの嫉妬を覚える夏帆。
「あー、楽しかった……」
全てのバーを跳び終え、千夏が帰ってくる。
すごく満足そうなその顔が、夏帆には眩しく映った。
「……私も跳ぶ」
「――え?」
「私も跳ぶ! 跳びたい! 跳んでみせる!」
夏帆は目を輝かせながら興奮する。
「だって、跳べたらかっこいいし! 千夏がすごく輝いて見えたし! 頑張る! この子と一緒に!」
「ちょ、ちょっと落ち着け……! どうどう」
夏帆が早口で饒舌に想いを吐き出すと、千夏は馬を落ち着かせる時のような反応をし出した。
千夏は夏帆が我を忘れていることに戸惑っているようだ。
「はっ! ご、ごめん……! つい……」
「いや、いいよ。それほど俺とこいつがかっこよかったってことだろ?」
「ち、違っ……くもないけど……」
千夏が笑いながら言った言葉に反論しようとしたが、夏帆は本当のことを伝える。
本当にかっこよくて、二人が輝いて見えたから。
否定されると思っていた千夏は、夏帆の素直な態度に面食らっている。
遠回しにでも「かっこいい」と言われたことがなかったため、どう反応していいのかわからないようだ。
「そ、そっか……う、嬉しいなぁ! じゃあ跳んでみろよ。俺が見ててやるから」
「う、うん……じゃあ行ってくるね……!」
若干気まづい空気になりながらも、なんとか受け答えする夏帆。
初めての挑戦に、不安と期待が入り乱れていた。
――落馬したらどうしよう。
――跳べなかったらどうしよう。
――もし、自分やパートナーが怪我をしてしまったら……
だけど、千夏の方を一瞥すると不思議と心が軽くなっている。
それはきっと、千夏が夏帆を見ているからなのだろう。
「今ならきっと、君と一緒に跳べるはず……!」
夏帆はパートナーを見つめた後。
鞭と脚《きゃく》を使い、パートナーに「走れ」の合図を送る。
そして、馬はどんどん加速していく。
そのスピードに必死でついていき、そしてついに。
「ぅわ……っ!」
夏帆はパートナーと共に、80cmの高さに設置されたバーを跳んだ。
その時、夏帆の視界が煌びやかに光る。
それは初めての経験で、夏帆はその後どうなったのか記憶が途切れた。
☆ ☆ ☆
「よ、おかえり。すごかったぞ」
「――へ?」
いつの間にか千夏の傍に帰ってきていた夏帆。
そして、千夏に拍手されている。
自分が“あれ”を跳んだという実感がなく、夏帆はなぜ拍手されているのかわからなかった。
「ん、どうしたんだ? もっと自慢しろよ。お前らしくないな」
「――え、ええええ!? わ、私っ! あれ! 跳んだ!? マ!?」
「うぉぉい、落ち着け……! どうどう」
馬上で叫び出した夏帆に、千夏と馬が驚く。
少しばかりカオスな状況になってしまったが、夏帆にとっては忘れられない夏となった。
――その後。
夏帆は障害馬術の大会に出場し、優勝したとか、しなかったとか……
2015年――小学生高学年の頃に親に連れられて行った先は、とある乗馬クラブ。
そこで見た光景が、目に焼き付いて離れなかった。
「すごい……」
自分と同い年ぐらいの女の子が、大きな馬をいとも容易く扱っているのだ。
馬はとてつもなく速いスピードを生み出す。
それを難なく乗りこなし、彼女たちの目の前に置かれた障害物を跳んでいく。
馬の力強さと女の子の真剣さに、胸を打たれた。
――自分もこんな風になりたい。
そう思った瞬間だった。
☆ ☆ ☆
「あはは。お前まだあの時のこと覚えてんのか?」
「う、うるさい……っ! だって仕方ないじゃん!」
馬に乗る準備をしている最中、その女の子に笑われた。
あれから数年経ち、東雲夏帆《しののめかほ》は高校生になっていた。
「かほっちは過去に囚われるタイプってことだな」
「そんなことない! あとそのあだ名やめてって言ったよね!? ――千夏!」
夏帆のことを“かほっち”と呼んだ少女は、松橋千夏《まつはしちなつ》。
男勝りな性格とショートヘアで、一瞬男の子に見えるが、ほどよく育った胸が女の子だということを強調している。
夏帆は発展途上のため、千夏の豊満な胸が心底羨ましくて仕方ない。
「いいじゃないか、かほっち。俺とお前の中だろ~?」
「……その一人称やめた方がいいんじゃない? ますます男っぽく見えるよ」
「あはは。俺は『男だから』『女だから』ってのにはうんざりでね。誰にも迷惑かけてないし別にいいだろ」
千夏は昔から暗黙の了解として続いている、『女(男)はこうあるべき』という枠組みを嫌っているらしい。
気持ちはわからなくもないが、千夏が男っぽく見えるのがなんとなく嫌なのだ。
……理由はよくわからないが。
「とりあえず乗れよ。準備出来ただろ?」
「……あ、うん。ちょっと待って」
馬に巻き付けた腹帯《はらおび》を力いっぱい締め、鞍《くら》を不安定な状態にさせないようにする。
そうしないと、落馬する危険が高くなってしまうから。
昔は握力がなかった夏帆だが、馬の世話などをしているうちに握力どころか体力もついてきた。
「終わったよー」
「よっし、そんじゃあ行くか」
どこからかビールケースを取り出し、千夏が馬に乗る。
それに倣い、夏帆も同じように乗る。
馬は背が高いため、一人では普通に乗ることが出来ないから、ビールケースを台のように使っているのだ。
「今日はどうするよ? 80cm跳んでみるか?」
「え!? 無理無理! 私怖くて60cmも跳べないもん!」
馬に乗ってみればわかると思うが、いつも見ている視線よりも遥かに高いのだ。
そして、馬が歩いているだけでも座っている場所が不安定で、落ちるのではないかという不安に駆られてしまう。
それなのに、走るだけでなく、バーを跳ぶとなると……
「ガチで無理! 30cmぐらいが限界!」
恐怖心が全面に出てきてしまうのだった。
そんな恐怖心は、馬にも伝わってしまうもの。
夏帆のパートナーは足元がおぼつかなくなり、急にウロウロし出す。
その様子を見た千夏が、馬に手を伸ばして諌める。
「あ、ごめん……ありがとう……」
「ったく、気をつけろよ? 言うこと聞かなくなって暴れだしたりすることもあるんだぞ?」
馬は、人をよく観察している。
そして頭が良く、優しく、そして……臆病である。
臆病であるがゆえに、不安を感じるとそこから逃げようとして急に駆け出してしまうことも。
そうなると、落馬一直線だ。
「ほんとにごめん……君も、つらかったよね」
千夏に謝った後、夏帆はパートナーにも首を優しく叩いて謝る。
首の辺りを撫でたり優しく叩くと、馬が落ち着くのだ。
荒かった鼻息が、少し収まったような気がする。
――それにしても。
こうして馬場を歩き回っているのは、夏帆と千夏だけ。
今年流行ったウイルスの影響が、夏にまで及んでいるようだ。
いつも千夏に会いに来ている夏帆は、嫌でも現状が目に入ってしまう。
千夏はどう思っているのか。
そこがどうも気になって仕方ない。
気にしていないように振舞っているが、内心ではどうなのかわからない。
「おっし、じゃあちょっくら行ってくるわ!」
「……え? 行くってどこ――へ!?」
急に大声を出したかと思えば、千夏はパートナーに鞭《むち》を打って駆け出した。
常歩《なみあし》から駈歩《かけあし》になった馬は、本当にとてつもないスピードを生み出す。
そのとてつもないスピードを自慢するように、地を力強く蹴っている。
「すごい……」
夏帆はあの頃のように、ただ魅入っていた。
千夏の真剣さ、馬の力強さ、二人の――コンビネーションに。
「行くぜ相棒!」
千夏が合図を出すと、馬は高い位置に置かれたバーを軽やかに飛び越える。
タイミングが合わなければ、馬がバーを跳ばなかったり、バーを落としたり。
……騎手が落馬してしまったりする。
――小さい頃から乗馬を習っていたからなのだろうか。
夏帆の知っている中で、千夏が落馬した姿を見たことがない。
千夏の視線の先には、いつだってバーがあった。
その様子に、なぜか少しばかりの嫉妬を覚える夏帆。
「あー、楽しかった……」
全てのバーを跳び終え、千夏が帰ってくる。
すごく満足そうなその顔が、夏帆には眩しく映った。
「……私も跳ぶ」
「――え?」
「私も跳ぶ! 跳びたい! 跳んでみせる!」
夏帆は目を輝かせながら興奮する。
「だって、跳べたらかっこいいし! 千夏がすごく輝いて見えたし! 頑張る! この子と一緒に!」
「ちょ、ちょっと落ち着け……! どうどう」
夏帆が早口で饒舌に想いを吐き出すと、千夏は馬を落ち着かせる時のような反応をし出した。
千夏は夏帆が我を忘れていることに戸惑っているようだ。
「はっ! ご、ごめん……! つい……」
「いや、いいよ。それほど俺とこいつがかっこよかったってことだろ?」
「ち、違っ……くもないけど……」
千夏が笑いながら言った言葉に反論しようとしたが、夏帆は本当のことを伝える。
本当にかっこよくて、二人が輝いて見えたから。
否定されると思っていた千夏は、夏帆の素直な態度に面食らっている。
遠回しにでも「かっこいい」と言われたことがなかったため、どう反応していいのかわからないようだ。
「そ、そっか……う、嬉しいなぁ! じゃあ跳んでみろよ。俺が見ててやるから」
「う、うん……じゃあ行ってくるね……!」
若干気まづい空気になりながらも、なんとか受け答えする夏帆。
初めての挑戦に、不安と期待が入り乱れていた。
――落馬したらどうしよう。
――跳べなかったらどうしよう。
――もし、自分やパートナーが怪我をしてしまったら……
だけど、千夏の方を一瞥すると不思議と心が軽くなっている。
それはきっと、千夏が夏帆を見ているからなのだろう。
「今ならきっと、君と一緒に跳べるはず……!」
夏帆はパートナーを見つめた後。
鞭と脚《きゃく》を使い、パートナーに「走れ」の合図を送る。
そして、馬はどんどん加速していく。
そのスピードに必死でついていき、そしてついに。
「ぅわ……っ!」
夏帆はパートナーと共に、80cmの高さに設置されたバーを跳んだ。
その時、夏帆の視界が煌びやかに光る。
それは初めての経験で、夏帆はその後どうなったのか記憶が途切れた。
☆ ☆ ☆
「よ、おかえり。すごかったぞ」
「――へ?」
いつの間にか千夏の傍に帰ってきていた夏帆。
そして、千夏に拍手されている。
自分が“あれ”を跳んだという実感がなく、夏帆はなぜ拍手されているのかわからなかった。
「ん、どうしたんだ? もっと自慢しろよ。お前らしくないな」
「――え、ええええ!? わ、私っ! あれ! 跳んだ!? マ!?」
「うぉぉい、落ち着け……! どうどう」
馬上で叫び出した夏帆に、千夏と馬が驚く。
少しばかりカオスな状況になってしまったが、夏帆にとっては忘れられない夏となった。
――その後。
夏帆は障害馬術の大会に出場し、優勝したとか、しなかったとか……
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