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第一章 高校一年生(三学期)
どうじんし(葉奈)
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遊びに来ていた紫乃の部屋で、やばいものを見つけてしまった。
どれぐらいやばいかと言うと、黒歴史を唐突に思い出すことと同じぐらいではないだろうか。
面白そうな本がないかと思い、本棚を見ていたのだが。
一部だけ妙に薄い本があったから、まさかとは思っていたのだが……
「……よりによって、昔うちが出してた同人誌っすか……」
それは、葉奈が昔売っていた同人誌。
しかも、覚えている限り、内容は少しアダルティーな部分が含まれている。
紫乃がこれを買っていたことを、葉奈は知らなかった。
何しろ、客の相手はほぼ売り子に任せ切りだったのだから。
「どういう内容だったか……うろ覚えなんすよね……」
そこで、葉奈はその禁断の本を開いてしまった……
☆ ☆ ☆
「……俺、結衣のことが好きなんだ」
「へ、へぇ……そうなん――って、え!?」
「だから……いいよな?」
魔央は頬を赤く染めて、結衣に迫る。
その上、呼吸も荒くなっているため、傍から見ればただの変態でしかない。
まあ、普通に変態ではあるのだが。
「え、あ、あの、いいって何が――ひゃう!」
「結衣の翼……めっちゃ触り心地いいな……ほんとにどうなってんだ……」
魔央は、結衣の翼を触っているだけだ。
それなのに、結衣は敏感なところを触られているかのような反応を示す。
だからか、魔央の嗜虐心が目を覚ました。
「うぁんっ! あぁ……っ! や、やめ……ひぅんっ!」
魔央の手つきが完全に一変し、弱いところを探し出したのだ。
その度に、結衣の翼も身体もビクンと跳ねる。
「んんっ……! や、だ……これ、変な……感じがする……ふぁっ!」
「それは、“気持ちいい”って言うんだぜ」
「そ、そんなこと……うあぁっ! も、もう限界だよぉ……」
「結衣ならまだまだいけるだろ? ――あむっ」
「ひゃあああ!」
魔央に羽を咥えられたことで、結衣は一層気持ちよさそうな嬌声をあげた。
その反応を、魔央は見過ごさなかった。
「……へぇ? これがいいんだ。じゃあもっとやってあげるからな。――あむあむっ」
「……ふぇ? ――あっ。だ、だめぇ……くせになっちゃう……」
――魔央の攻めに、完全に堕ちた結衣。
そんな結衣は、もう抑えられなかったのか、膝から崩れ落ちて地面に突っ伏す。
「もうへばったのか? 根性ねぇなぁ……」
「……えへへ、ごめんね。でも……ちょっと、良すぎて……」
「へ~え? こういうのが良いのか~。へぇ~」
魔央は結衣の弱点を知って、満足そうに笑う。
――二人は迷子になったことも忘れ、幸せな時間を過ごした。
☆ ☆ ☆
本をバタリと閉じ、葉奈は目を瞑る。
そして本を元に位置に戻し、動揺を隠しきれるように深く息を吸い込んだ。
「……見なかったことにするっす」
ハイライトのない瞳で、葉奈はスルーを決め込んだ。
どれぐらいやばいかと言うと、黒歴史を唐突に思い出すことと同じぐらいではないだろうか。
面白そうな本がないかと思い、本棚を見ていたのだが。
一部だけ妙に薄い本があったから、まさかとは思っていたのだが……
「……よりによって、昔うちが出してた同人誌っすか……」
それは、葉奈が昔売っていた同人誌。
しかも、覚えている限り、内容は少しアダルティーな部分が含まれている。
紫乃がこれを買っていたことを、葉奈は知らなかった。
何しろ、客の相手はほぼ売り子に任せ切りだったのだから。
「どういう内容だったか……うろ覚えなんすよね……」
そこで、葉奈はその禁断の本を開いてしまった……
☆ ☆ ☆
「……俺、結衣のことが好きなんだ」
「へ、へぇ……そうなん――って、え!?」
「だから……いいよな?」
魔央は頬を赤く染めて、結衣に迫る。
その上、呼吸も荒くなっているため、傍から見ればただの変態でしかない。
まあ、普通に変態ではあるのだが。
「え、あ、あの、いいって何が――ひゃう!」
「結衣の翼……めっちゃ触り心地いいな……ほんとにどうなってんだ……」
魔央は、結衣の翼を触っているだけだ。
それなのに、結衣は敏感なところを触られているかのような反応を示す。
だからか、魔央の嗜虐心が目を覚ました。
「うぁんっ! あぁ……っ! や、やめ……ひぅんっ!」
魔央の手つきが完全に一変し、弱いところを探し出したのだ。
その度に、結衣の翼も身体もビクンと跳ねる。
「んんっ……! や、だ……これ、変な……感じがする……ふぁっ!」
「それは、“気持ちいい”って言うんだぜ」
「そ、そんなこと……うあぁっ! も、もう限界だよぉ……」
「結衣ならまだまだいけるだろ? ――あむっ」
「ひゃあああ!」
魔央に羽を咥えられたことで、結衣は一層気持ちよさそうな嬌声をあげた。
その反応を、魔央は見過ごさなかった。
「……へぇ? これがいいんだ。じゃあもっとやってあげるからな。――あむあむっ」
「……ふぇ? ――あっ。だ、だめぇ……くせになっちゃう……」
――魔央の攻めに、完全に堕ちた結衣。
そんな結衣は、もう抑えられなかったのか、膝から崩れ落ちて地面に突っ伏す。
「もうへばったのか? 根性ねぇなぁ……」
「……えへへ、ごめんね。でも……ちょっと、良すぎて……」
「へ~え? こういうのが良いのか~。へぇ~」
魔央は結衣の弱点を知って、満足そうに笑う。
――二人は迷子になったことも忘れ、幸せな時間を過ごした。
☆ ☆ ☆
本をバタリと閉じ、葉奈は目を瞑る。
そして本を元に位置に戻し、動揺を隠しきれるように深く息を吸い込んだ。
「……見なかったことにするっす」
ハイライトのない瞳で、葉奈はスルーを決め込んだ。
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