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それぞれのルート

美桜(妹)ルート

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「はー……可愛い女の子が朝起こしてくれればいいのに」
「可愛い女の子がなんだって?」
「うおあっ!?」

 すぐ隣を見てみると、妹が仁王立ちして威圧感を出している。
 ラスボス感がすごい。

「な、なにかな……美桜」

 美桜――白髪桜目の美少女。
 肩まで伸びた白い髪と桜色に輝く瞳は、春を連想させる。

 だが今は――ニコニコ微笑んではいるが――顔がすごく怖い。
 底知れぬラスボスオーラを感じる。恐怖。

「『なにかな』じゃないよ! 朱美おねーちゃん、起こしても全然起きないんだもん!」

 ふくれっ面になり、魔王オーラが消えた。
 ずっと朱美を揺すっていたらしく、疲労感が現れている。
 そんなところも可愛いと思いながら、朱美は美桜の頭を撫でる。

「ありがと~。美桜がいてくれてよかった」
「……っ、朱美おねーちゃんのそういうとこ……ほんとずるい」

 不機嫌そうに言いつつ、されるがままだ。
 むしろ、頭を突き出して「もっと」とせがんでくる。
 美少女に弱い朱美は、家族だろうがなんだろうが手を出したくなってしまう。

「んー……ねぇ、ちょっとだけ襲わせ――」
「変なこと言ったらコロス☆」
「スミマセン」

 すごくいい笑顔で怒られた。
 ちなみに、声にはものすごく殺気が込められていた。
 あれ以上言っていたら本当に殺されていたかもしれない。

 仕方なく、朱美は学校に行く準備をする。
 顔を洗い、朝食を食べ、歯を磨いている間も、「可愛い女の子に囲まれたい」などと呟いていた。
 いや、実際には可愛い妹に毎朝起こされたいだけだが。

「じゃ、いこうか」
「あ、お姉ちゃん待って!? 教科書忘れてるよ!」

 今日も今日とて、学校生活が始まる。

 ☆ ☆ ☆

 教室のドアを開けると、朱美はいつも通りに挨拶する。

「おっはよー!」

 すると、男女問わずクラスのみんなから返事が帰ってくる。

「おはよー」
「よっすー」

 朱美は人気者だった。クラスメイトだけではなく、先輩や後輩からも好かれている。
 そんな完璧な姉に比べて。
 妹の美桜は、人気者とまではいかないが友達は多い。
 猫かぶりな優しい性格と可愛い見た目も伴って、クラスでは中心人物だった。

 ただ、人気者とはお世辞にも言えない。
 それでも朱美は可愛い妹を誇りに思っている。
 だって、彼女が人気者じゃないのにはちゃんとした理由があるから。

「……おはよう、朱美ちゃん。今日もたくさんの人に囲まれてるな」
「沙橙! もー大変だよぉ……」

 朱美に無気力そうに話しかけたのは、クラスメイトである沙橙。
 茶髪橙目の美少女だ。
 朱美と同じ、肩につくぐらいの長さの髪を持つ彼女の目は、どこか光が入っていない。

 朱美以外に親しい間柄の人がいないのもあってか、教室ではいつも本を読んで過ごしている。
 その時も、いつでも、ハイライトなし。
 朱美は密かに、その目に光を宿してみたいと考えている。

「……そういえば、今朝は蒼衣さんと一緒じゃないんだ?」
「あー、なんか忙しいみたいで先に行かれちゃったんだよねー」

 その言葉に沙橙はなにかを思ったようで、少しばかり残念そうな表情になった。

「……そうか、今回はそういう世界線なんだな」

 沙橙は意味深なことを呟いたが、朱美にはなんのことかさっぱりだ。
 そんな朱美の困惑を感じ取ったのか、沙橙はわざとらしく話題を変える。

「……ところでさ」
「んー?」
「……美桜ちゃんと付き合ってるってほんとなのかい?」
「…………は!?」

 朱美は面食らったような顔をする。

「そ、そんなわけないでしょ!?」
「……そうなのかい? いやなに、仲が良さそうだからちょっと気になっただけだ」
「そんなんじゃないって! 相手は妹だよ!?」

 沙橙がからかうように言うと、朱美は必死に弁明する。
 朱美が美桜を大事に思っていることは事実だが、それはあくまで妹だからに過ぎない。
 朱美にとっての美桜は家族だ。恋人などではない。

 ただ、沙橙にとってはその弁明が面白くなかったようだ。
 少ししょんぼりした様子で口を開く。

「……そうかい、つまんないな。まあなにかあったらボクに言ってくれよ」

 ……いや、別に落ち込んでいるわけではないらしい。抑揚のない声で言うからわかりにくいけど。
 ちなみに目は死んでいる。ハイライトなし。
 でも口は笑っているという、なんともいえない表情だった。

 沙橙は、なにを考えているのかわからない。
 ただ、なんとなく朱美は彼女から目を離すことができない。
 そんな朱美を見て、沙橙は不思議そうな顔をする。

「……どうしたの? ボクの顔になにかついてるかい?」
「う、ううん! なんでもありません!」

 朱美が取り繕うように言うと、沙橙は見切りをつけたように会話を切り上げた。
 そして本を読む作業に戻る。
 もう用はないといわんばかりに、こちらに目を向けることはない。

「……本当に、つまんない」

 そう呟く彼女の目は、どこか寂しそうだった。

 ☆ ☆ ☆

 昼休み、朱美は自分のクラスを出て美桜に声をかけていた。

「美桜ー、一緒にご飯食べよ?」
「うん! お姉ちゃんと食べる!」

 嬉しそうに席を立って朱美の方に駆け寄る美桜。
 すると、何故か沙橙がいつの間にか朱美の横にいて話しかけてきた。

「……朱美ちゃん、よかったらボクもご一緒していいかな?」
「えっ」

 ……なんだろう、この急展開は。
 沙橙からの思わぬ誘いに朱美は戸惑うが、せっかく誘われたのだ。無下にするわけにもいかないし――なにより彼女のことが気になっていたので――快く承諾する。
 断った方がいいのかなんて事を考えたこともあったが、すぐに杞憂に終わることとなる。

「……ボクはキミたちに興味が湧いたのさ」

 沙橙は、朱美と美桜に興味があるようだ。
 その興味とはなんなのか気になるが、聞くのも躊躇われるので触れなかった。
 沙橙がなにを考えているのか、朱美にはさっぱりわからない。
 だけど、いつも通り明るく元気に振る舞うことがいいと朱美は判断した。

「そっかぁ、じゃ一緒に食べよっか!」
「……お姉ちゃんがいいなら私もいいよ」

 朱美と対照的に、美桜は不満を全く隠そうとせずに沙橙と接している。
 こうして三人でお昼ご飯を食べることになったのだが、案の定というべきかなんと言うか……沙橙は寡黙だった。
 黙々と一人でご飯を食べている。時折箸が止まるのは美味しくないとかではなく、おそらくなにか考え事をしているからだろう。

 朱美と美桜は、沙橙から少し距離を置いたところでご飯を食べていた。
 沙橙が「……離れたところで二人を観察してもいいかな?」と言ってきたからこうなっているのだ。
 そういうこともあって朱美は心配になり、沙橙に声をかける。

「沙橙、なにか考え事?」
「……ん? いや別に」

 なんでもないように言って再びご飯に箸を伸ばすが、またすぐに動きが止まってしまう。

「……やっぱりボクにもよくわからないな」

 その呟きは誰に言ったのでもなく、独り言のようだったが――どこか寂しげだった。
 そんな光景を見ていると、朱美はなんだかいたたまれない気持ちになってしまう。
 どうにかしてあげたいと思うが、なにをすればいいのかはわからない。
 悩んでいると、美桜が「沙橙先輩」と声をかける。

「……どうしたんだい?」
「さっきはごめんなさい……私、ちょっと気が立ってたみたいで……」
「……ああ、いやいや。そんな気にしなくてもいいんだ」

 そう言って、沙橙は美桜に微笑みかける。

「そう……ですか?」
「……うん。ただね、ボクがキミたちに興味があるのは本当さ」
「興味?」
「……そう、興味」

 沙橙は意味深な笑みを浮かべると、朱美の方を見て言う。

「……だから朱美ちゃん、これからも仲良くしてくれ」
「え? あ、うん、もちろんだよ」

 突然話を振られて驚きつつも返事をすると、沙橙は嬉しそうに笑っていた。

「……よろしくね」
「う、うん」

 それからは特に会話もなく、食事を終わらせる。
 美桜と朱美は二人して先に教室に戻った。

 ☆ ☆ ☆

 その日の夜、朱美はベッドで考え事をしていた。

「沙橙って不思議な子だよなぁ……」

 沙橙のことがよくわからない、というのが正直な感想だった。
 でも悪い人ではないということはわかる。

「今度また話しかけてみようかな」

 沙橙のことがよくわからないのは事実だが、嫌な感じはしなかった。むしろ好感すら持っている。
 そんなことを考えていると、ドアがノックされて妹の美桜が入ってきた。

「お姉ちゃん入るよ~」
「うん? どした?」

 朱美はベッドに座りながら聞き返すと、美桜はどこか言いづらそうに口を開く。

「……その……一緒に寝たいなって……」

 そんな妹を見て朱美は微笑む。
 そして優しく言う。

「いいよ。おいで、美桜」
「うん!」

 嬉しそうにベッドに入ってくる美桜を、朱美はそっと抱きしめる。

「えへへ……」

 美桜は幸せそうに朱美の胸に顔を埋めた。
 まるで猫のように甘えてくる美桜に、朱美はついつい頭を撫でる。
 すると気持ちよさそうに目を細めていた。
 そんな様子が可愛くて、思わず笑みが溢れる。

「お姉ちゃん……」
「なに?」
「……なんでもない」

 そう言って、美桜は朱美にすり寄る。
 その仕草が可愛らしくて、朱美はまた頭を撫でた。
 そんな日が数日続いたある日のこと、珍しく沙橙の方から話しかけてきた。

「……ねぇ朱美ちゃん」
「ん? どしたの?」

 教室移動中に話しかけられた朱美は、いつもと変わらない様子で返事をする。
 すると沙橙はどことなく緊張した面持ちで口を開く。

「……放課後、空いてるかい?」
「放課後? うん、空いてるよ」

 朱美が答えると、沙橙は少しホッとした様子だった。
 そんな沙橙を見て不思議に思いながらも、朱美は続けた。

「なにか用事?」
「……実は相談したいことがあって」
「相談したいこと……? いいよ! じゃ放課後にね!」

 朱美は笑顔で了承し、その日の授業を受けた。
 そしてあっという間に放課後になる。
 帰りのホームルームが終わるとすぐに美桜が話しかけてきた。

「お姉ちゃん、一緒に帰ろ?」
「あ、ごめんね。今日は沙橙と帰る約束してて……」
「……沙橙先輩?」

 美桜が訝しげな表情になるが、朱美はそれに気づかずに続ける。

「うん、なんか相談があるんだって」
「……ふーん……そっか」

 美桜は少し不満げだったが、朱美が沙橙と放課後になにかするのは初めてなので、渋々了承した。

「じゃあ私は先に帰ってるね」
「うん! ごめんね!」

 そう言って、朱美は教室を出て沙橙のクラスに向かう。
 その道中で、美桜は朱美の背中を見つめていた。

 ☆ ☆ ☆

「おまたせー」
「……ん? ああ、大丈夫だよ」

 沙橙のクラスに着くとすぐに彼女は見つかった。
 どうやら教室で本を読んでいたようだ。

「それで相談って?」
「……ああ、そうだな」

 沙橙は本を鞄にしまい、朱美と一緒に帰路につく。
 学校を出てしばらくすると、沙橙が口を開いた。

「……相談っていうのは、ボクの昔の話なんだ」
「うん」

 朱美は相槌を打ちながら話を聞くことにした。
 すると沙橙は語り始める。

「……ボクはね、昔いじめられてたんだ」
「……え?」

 あまりにも意外な発言だったので驚いたが、沙橙は相変わらず淡々としていた。
 ただ目は寂しそうにしている。
 そんな彼女は続けた。

「……最初は軽い嫌がらせみたいな感じだったんだけれどね、どんどんエスカレートしていって……最終的には暴力沙汰になったよ」
「……そうなんだ」

 朱美はどう反応すればいいのかわからず、ただ相づちを打つことしかできなかった。
 そんな朱美を見て、沙橙は自嘲するように笑う。

「……まあ当然だよな。ボクみたいな根暗で気持ち悪い奴を好きになる人なんていないんだからさ……」
「そ、そんなこと……!」
「……ふふ、ありがとう」

 沙橙は優しく微笑むと、再び話し始める。

「……それでね、ボクはある日耐えきれなくなって自殺しようとしたんだ」
「え!?」

 朱美は驚きの声を上げるが、沙橙の表情は変わらない。
 ただ淡々と話を続ける。

「……でもね、ボクは死ぬことができなかった」
「どうして?」
「……ボクが自殺しようとした時、ある人が助けてくれたんだ」
「そうなんだ……」
「……その人はね、ボクにこう言ったんだ。
"君は悪くないよ"ってね。
"だからもう少しだけ生きてみようよ"って言ってくれたんだよ」
「優しい人だね」

 朱美がそう言うと、沙橙は嬉しそうに笑う。
 その笑顔はとても可愛らしく、普段の無機質な表情からは考えられないものだった。

 そんな彼女を見て、朱美は安堵する。
 どうやら彼女はもう大丈夫らしい。
 そんなことを思いながら歩いていると、沙橙が口を開く。
 その目は真剣だった。
 どこか不安げな声音で言う。

「……朱美ちゃんはボクのこと嫌いになったりしない?」
「当たり前じゃん! なんでそんなこと聞くの?」

 朱美は即答する。
 そんな朱美を見て、沙橙は安心したように笑った。
 その笑顔はとても綺麗で見惚れてしまうほどだったが、すぐにいつもの無表情に戻ってしまう。
 それが少し残念だったけれど、彼女が笑ってくれたことが嬉しかった。
 だから今はこれでいいと思うことにしたのだ。

「……そっか、ありがとう」

 沙橙はそれだけ言うと、また前を向いて歩き出す。
 朱美もそれに続いて歩き出した。

「……ねぇ、朱美ちゃん?」

 しばらく歩いていると、不意に沙橙が話しかけてきた。

「ん? なに?」
「……ボクね、実は君のこと好きなんだ」
「え?」

 そんな突然の告白に、朱美は固まってしまう。
 そんな朱美を見て沙橙はククッと笑う。
 その笑顔はとても妖艶だったけれど、どこか寂しそうだった。

「……ごめんな? 急にこんなこと言われても困るよな」
「あ、いや……その……」

 朱美が戸惑っていると、沙橙は優しく頭を撫でる。その手つきはとても優しかった。
 まるで壊れ物を扱うかのような手つきに、朱美はドキドキしてしまう。

「……返事は今じゃなくていいさ」
「う、うん……」
「なにしてるの?」
「ひゃいっ!?」

 突然後ろから声をかけられた朱美は驚いて変な声を出してしまう。
 振り返るとそこにいたのは美桜だった。

「お姉ちゃん、なにしてるの?」

 美桜は不機嫌そうな声音で言う。
 その表情は嫉妬に染まっていた。
 そんな美桜を見て朱美は困惑するが、沙橙は特に気にする様子もなく答える。

「……ちょっと世間話してただけだよ」
「そう……」

 美桜は小さく呟くと、そのまま黙ってしまう。
 その様子はとても不機嫌そうだったけれど、朱美にはなぜ彼女が不機嫌になったのかわからなかった。

「……じゃ、ボクはここで失礼するよ」

 そう言って沙橙は去っていく。
 その後ろ姿を美桜はじっと見つめていた。

「……お姉ちゃん」
「な、なに?」

 突然声をかけられて驚く朱美だったが、美桜は気にせずに続ける。

「……私ね、お姉ちゃんのこと好きだよ」
「え? あ、ありがとう……?」

 なんで今そんなことを言うのかわからなかったが、とりあえずお礼を言っておくことにした。
 そんな朱美を見て、美桜はため息をつく。

「……はぁ、お姉ちゃんは相変わらずだね」
「ど、どういうこと?」
「なんでもないよ。それよりも帰ろ?」
「あ、うん……」

 美桜はそれだけ言うと歩き出す。朱美は慌てて後を追いかけた。

「ねぇお姉ちゃん」
「ん? どしたの?」

 帰り道を歩いていると美桜が話しかけてきたので、朱美は聞き返す。
 そんな朱美を見て、美桜は少し躊躇うような素振りを見せたが意を決したように言った。

「あのさ……私の事嫌いになったりしないよね?」
「え? なんでそんなこと聞くの?」

 朱美が聞き返すと、美桜は俯いてしまう。
 そんな姿を見て、朱美は心配になり美桜の顔を覗き込んだ。
 すると彼女は今にも泣きそうな顔をしていることに気づく。

「ど、どうしたの!?」
「……私さ、お姉ちゃんに嫌われたら生きていけないよ……」

 そう言って美桜は泣き始めてしまった。
 そんな美桜を見て朱美は慌てるが、すぐに落ち着かせるために彼女を抱きしめる。
 そして優しく頭を撫でた。
 すると少し落ち着いたのか、美桜が顔を上げて言う。

「お姉ちゃん……お願いだからどこにも行かないで……」
「行かないよ。私はずっと美桜と一緒にいる」

 朱美は微笑みながら答えると、美桜は安心したように笑った。その笑顔はとても可愛らしいものだったが、どこか狂気も孕んでいた。

「お姉ちゃん大好き!」

 そう言って美桜は再び抱きついてくるので、朱美もそれを受け入れることにする。
 そんな二人を遠くから見つめる目があることに気づかずに……

「……あーあ、取られちゃったなぁ」

 沙橙は残念そうに呟いたあと、小さくため息をつく。
 その表情はどこか寂しげだったが……同時に満足そうでもあった。

「……このルートで朱美ちゃんのことを取れるなんて思ってないけど……ボクは何度だって諦めない」

 沙橙はそれだけ言うと歩き出す。
 その表情には決意が宿っていた。

「必ず朱美ちゃんを手に入れてみせる」

 そう言って、沙橙は不敵な笑みを浮かべるのであった。
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