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最終章 全ての元凶

人外たちの出会い

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 その魔女と出会ったのは、魔法学校の高等部での始業式。
 ガーネットは人間ではないため、身体の成長はなく、見た目が幼いまま高校へ進学した。
 だが、ガーネットの他にもう一人、幼い見た目の者がいたのだ。

(異常なほどの魔力……もしや、同じ人外……!?)

 初めて本物の魔女を見た時、ガーネットは戦慄した。
 普通に魔力を感知できるガーネットは、人間が風を感じるように魔力を感じることができる。

 ずっと当たり前のように魔力を感知してきたガーネットでも、その魔女ほどの魔力を感知したことはない。
 今までは、魔法を研究する人間や魔法を扱うことのできる人間としか関わってこなかった。
 そう、魔法学校に通う者の大半は、根本が人間なのだ。

(それなのに……本物は滅びたと思っていたのに……魔女を見ることができるなんて……)

 魔女は、厳密には人間ではない。
 人の形をしているが、それはあくまで形だけ。

「……何を見ておるんじゃ?」
「へっ!? あ、えっと、その……」
「ん? この気配……この魔力……もしやお主も人ではないのか?」

 魔女の突然の問いかけに、ガーネットは慌てふためく。
 その次の言葉にも、ガーネットは答えることができなかった。
 出会ったばかりの他人に、そんな重大な秘密を話すわけにはいかないから。

「ふむ……沈黙は肯定と同義じゃぞ? まあ、見え透いた嘘をつかれるよりかはましじゃがな」
「…………やっぱり、バレますよねぇ……」
「……え? 隠せていると思っておったのか?」

 ガーネットのがっかりした様子に、ルリは呆れる。
 だがその後、ルリはぷっと吹き出した。

「あはは。面白いやつじゃな。わしはラピスラズリ――ルリと呼んでくれ」
「あ、えっと……私に名前はないので……好きに呼んでください」

 ルリは一瞬驚いた顔をしていたが、すぐに戻り――

「うむ。これからよろしくな」

 と、言って笑った。
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