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最終章 全ての元凶
みんなの力はルリのもの?
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「どうしたどうした! そんなではわしに攻撃は届かんぞ!」
「くっ……! なら……!」
ルリに追随するように攻撃を繰り出す魔央だったが、一度も攻撃が届かない。
さすが本物の魔女といったところだろうか。
空間転移や瞬間移動を繰り返し、魔央の攻撃を難なく避けている。
結衣はその様子を見て、混ざるべきかどうか悩んだ。
ガーネットや魔央のことを考えるなら混ざった方がいいのだろうが、結衣はルリのことを考えていた。
(たしかにあの人はガーネットを好き勝手に使っている……でも、どうしても悪い人には見えない……!)
あの童話を語っていた時の、悲しい表情は今にも目に焼き付いている。
その悲しい表情がまるっきり嘘だなんて思えない。
ルリも、ガーネットと同じで何かを隠しているに違いないだろう。
「んー? みなは混ざらんのか? それともこやつだけで充分だと?」
魔央しか攻撃してこないことに疑問を抱いたのか、ルリが結衣たちの近くまで来て問う。
もはや結衣にはどうするのが正解かなどわからなかった。
みんなも、顔を伏せて俯いている。
「……わ、私……たちは……その……力が……弱まってる……から、役に……立たないと……思って」
そんな中、真菜がおそるおそる口を開いた。
すると、みんなが首を縦に振る。
「そうね。あたしもそんな感じよ。混ざっても魔央の邪魔になるだけだもの」
せーちゃんは歯がゆそうに言った。
みんなは、本当に自分の力が弱まっていることに不安を感じているのだ。
魔央もそんな空気を感じたのか、槍を消して話を聞いている。
するとルリは、まさに悪役そのものの笑みを浮かべて言う。
「まあ、そうじゃよな。わしが与えていただけの力じゃし。本当の持ち主はお主らではないからな」
「……え?」
ルリは面白そうに笑うが、結衣はついていけない。
みんなの力は元々はルリの力……? どういう事なのだろう……
全員がポカンとしていることに気づいたのか、ルリは一層愉しそうに笑う。
「また説明するかの? よーく聞くんじゃぞ」
結衣たちのいる場所の雲が、どんよりと厚くなる。
そしてもはや太陽の光は雲に隠されてしまった……
「くっ……! なら……!」
ルリに追随するように攻撃を繰り出す魔央だったが、一度も攻撃が届かない。
さすが本物の魔女といったところだろうか。
空間転移や瞬間移動を繰り返し、魔央の攻撃を難なく避けている。
結衣はその様子を見て、混ざるべきかどうか悩んだ。
ガーネットや魔央のことを考えるなら混ざった方がいいのだろうが、結衣はルリのことを考えていた。
(たしかにあの人はガーネットを好き勝手に使っている……でも、どうしても悪い人には見えない……!)
あの童話を語っていた時の、悲しい表情は今にも目に焼き付いている。
その悲しい表情がまるっきり嘘だなんて思えない。
ルリも、ガーネットと同じで何かを隠しているに違いないだろう。
「んー? みなは混ざらんのか? それともこやつだけで充分だと?」
魔央しか攻撃してこないことに疑問を抱いたのか、ルリが結衣たちの近くまで来て問う。
もはや結衣にはどうするのが正解かなどわからなかった。
みんなも、顔を伏せて俯いている。
「……わ、私……たちは……その……力が……弱まってる……から、役に……立たないと……思って」
そんな中、真菜がおそるおそる口を開いた。
すると、みんなが首を縦に振る。
「そうね。あたしもそんな感じよ。混ざっても魔央の邪魔になるだけだもの」
せーちゃんは歯がゆそうに言った。
みんなは、本当に自分の力が弱まっていることに不安を感じているのだ。
魔央もそんな空気を感じたのか、槍を消して話を聞いている。
するとルリは、まさに悪役そのものの笑みを浮かべて言う。
「まあ、そうじゃよな。わしが与えていただけの力じゃし。本当の持ち主はお主らではないからな」
「……え?」
ルリは面白そうに笑うが、結衣はついていけない。
みんなの力は元々はルリの力……? どういう事なのだろう……
全員がポカンとしていることに気づいたのか、ルリは一層愉しそうに笑う。
「また説明するかの? よーく聞くんじゃぞ」
結衣たちのいる場所の雲が、どんよりと厚くなる。
そしてもはや太陽の光は雲に隠されてしまった……
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