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第二章 似すぎている敵
少女の望みやいかに
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「実はですね、結衣様の願いにはあなた様が必要なんですよ」
「……は?」
変な感じの空気が漂っていたのに、一瞬で元に戻された。
ガーネットの一言で、状況が変わっていく。
「だからあなた様にお力添えいただこうと思いまして」
――ああ、そうか。
この二人は、結衣とガーネットは、思っていたより強い信頼関係で結ばれているようだ。
まるで、昔からの友人のように。
「……ああ、わかったよ。だが――タダでは協力できねぇな」
「まあ、そうなりますよねぇ~。もちろん、タダでとは言いません! 何がお望みです?」
ガーネットの察しの良さは主である結衣に似たのか。
それとも、ガーネットが元々だったのか。
それはよくわからないが、どうでもいいことだ。
「話が早くて助かる。じゃあ、俺の望みを言おう」
「はい、どうぞ?」
「結衣を、結衣の母親を、ここに連れてきてくれ――!」
☆ ☆ ☆
「まさか結衣が魔法少女になってるだなんてね……」
「あ、あはは……私もなった時は信じられなかったよ……」
結衣はお母さんに全てを打ち明けた。
ガーネットという不思議なステッキに出会ったこと。
そいつのせいで自分が魔法少女にされてしまったこと。
たくさんの敵と戦ってきて仲間が増えたこと。
そして今、何が起きているのかを。
「……あの子の正体については、心当たりがあるわ」
「……え?」
「いつか、話しておかなきゃと思っていたのだけど、どうにも言い出せなくてね……」
お母さんは不安そうに、自分の罪を懺悔するように語り出す。
結衣はゴクリと唾を飲み込み、覚悟しながら聞く姿勢を取った。
……だが。
「ゆ・い・さ・まー!!」
「え? ちょっ……! ――いったーい!!」
ガーネットが勢いよく結衣のおでこに直撃し、二人は悶えた。
一部始終を見ていたお母さんが、心配そうに駆け寄る。
「結衣? ガーネットちゃん? 大丈夫??」
「だ、大丈夫だよ……お母さん」
「ええ、私も平気ですよぉ。お母様」
二人はおでこをさすりながら、ゆっくり立ち上がる。
その様子を見て、お母さんは「本当に大丈夫そうね……」と呟いた。
「はっ! そう言えば、お二人に伝えなければならないことが……!」
ガーネットが思い出したように言うと、結衣とお母さんはお互いの顔を見合わせた。
「……は?」
変な感じの空気が漂っていたのに、一瞬で元に戻された。
ガーネットの一言で、状況が変わっていく。
「だからあなた様にお力添えいただこうと思いまして」
――ああ、そうか。
この二人は、結衣とガーネットは、思っていたより強い信頼関係で結ばれているようだ。
まるで、昔からの友人のように。
「……ああ、わかったよ。だが――タダでは協力できねぇな」
「まあ、そうなりますよねぇ~。もちろん、タダでとは言いません! 何がお望みです?」
ガーネットの察しの良さは主である結衣に似たのか。
それとも、ガーネットが元々だったのか。
それはよくわからないが、どうでもいいことだ。
「話が早くて助かる。じゃあ、俺の望みを言おう」
「はい、どうぞ?」
「結衣を、結衣の母親を、ここに連れてきてくれ――!」
☆ ☆ ☆
「まさか結衣が魔法少女になってるだなんてね……」
「あ、あはは……私もなった時は信じられなかったよ……」
結衣はお母さんに全てを打ち明けた。
ガーネットという不思議なステッキに出会ったこと。
そいつのせいで自分が魔法少女にされてしまったこと。
たくさんの敵と戦ってきて仲間が増えたこと。
そして今、何が起きているのかを。
「……あの子の正体については、心当たりがあるわ」
「……え?」
「いつか、話しておかなきゃと思っていたのだけど、どうにも言い出せなくてね……」
お母さんは不安そうに、自分の罪を懺悔するように語り出す。
結衣はゴクリと唾を飲み込み、覚悟しながら聞く姿勢を取った。
……だが。
「ゆ・い・さ・まー!!」
「え? ちょっ……! ――いったーい!!」
ガーネットが勢いよく結衣のおでこに直撃し、二人は悶えた。
一部始終を見ていたお母さんが、心配そうに駆け寄る。
「結衣? ガーネットちゃん? 大丈夫??」
「だ、大丈夫だよ……お母さん」
「ええ、私も平気ですよぉ。お母様」
二人はおでこをさすりながら、ゆっくり立ち上がる。
その様子を見て、お母さんは「本当に大丈夫そうね……」と呟いた。
「はっ! そう言えば、お二人に伝えなければならないことが……!」
ガーネットが思い出したように言うと、結衣とお母さんはお互いの顔を見合わせた。
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