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第一章 少女たちの願い(後編)

りゅうのかなしみ

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 むかしむかし、あるところに一匹のりゅうがいました。
 そのりゅうはこどくで、いつもひとりぼっちでした。
 だけど、りゅうは友だちをつくりたいと思っていました。

 ある日、りゅうは人間のまちに行くことを決め、つばさを広げました。
 そして、人間のまちに来たりゅうは、さっそく人間たちに声をかけようとしました。

 しかし、怖がられてばかりで、りゅうは友だちができませんでした。
 りゅうはかなしくて、ずっと泣きつづけました。

 それからりゅうは、ひっこしをくりかえしました。
 何度も何度も……

 友だちができる日を、夢みて……
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