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第一章 少女たちの願い(前編)
ステッキをぶん殴ろう
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「結衣様って――実はモテます!?」
「ほぇ!? いきなりなんの話!?」
魔法の扱い方について学んだ翌日。
気持ち良く目覚めたら――突如降って湧いたモテ疑惑。
結衣はそれについていけずに混乱していると――
「だって! ピンクのグラデーションがかかった雪のように白い髪! 全てを包み込む包容力ある翠の瞳! 短いスカートの中から覗く艶やかな太もも! そして、幼い少女とはとても思えぬわがままボデー!! ……モテずして何をすると!?」
ガーネットは結衣の身体を舐め回すように見ながら、演説をするように、力いっぱい声を上げる。
近所迷惑じゃないだろうか……と不安になりながらも、結衣は呟くように言う。
「あー……えっと、褒めてくれる? のは嬉しいんだけど……突然なに??」
まだ寝起きで頭が回ってないせいか、いつも以上にガーネットがうざく感じる。
ガーネットは結衣の問いを聞いて、目をぱちくりとさせたような様子になる。
そして、ガーネットは毅然と――いつものように言い放つ。
「いえ、魔法少女ってモテ要素も必要だと思いましてぇ」
「……どんどん魔法少女のイメージがおかしくなってくよ……」
結衣は大声でツッコむ気力もなく、独り言のように零す。
というか別段、それは大した問題ではなかった。もっと大きな問題が結衣にはあり――
「ていうか! 何この格好!」
そう、目覚めたら本来パジャマ姿であるはずの結衣の格好は――
魔法少女姿に、変身させられていたのだ。
「展開についていけないんだけど!?」
ようやく本調子を取り戻し、いつもの様なツッコミが出来たが、結衣は全く嬉しくない。
とりあえずこの状況を説明して欲しい。
そう“願う”結衣にガーネットは――
「特に理由はありませぇん!」
……と、ドヤ顔で語ったような気がしたので、結衣はガーネットをグーで殴った。
「ほぇ!? いきなりなんの話!?」
魔法の扱い方について学んだ翌日。
気持ち良く目覚めたら――突如降って湧いたモテ疑惑。
結衣はそれについていけずに混乱していると――
「だって! ピンクのグラデーションがかかった雪のように白い髪! 全てを包み込む包容力ある翠の瞳! 短いスカートの中から覗く艶やかな太もも! そして、幼い少女とはとても思えぬわがままボデー!! ……モテずして何をすると!?」
ガーネットは結衣の身体を舐め回すように見ながら、演説をするように、力いっぱい声を上げる。
近所迷惑じゃないだろうか……と不安になりながらも、結衣は呟くように言う。
「あー……えっと、褒めてくれる? のは嬉しいんだけど……突然なに??」
まだ寝起きで頭が回ってないせいか、いつも以上にガーネットがうざく感じる。
ガーネットは結衣の問いを聞いて、目をぱちくりとさせたような様子になる。
そして、ガーネットは毅然と――いつものように言い放つ。
「いえ、魔法少女ってモテ要素も必要だと思いましてぇ」
「……どんどん魔法少女のイメージがおかしくなってくよ……」
結衣は大声でツッコむ気力もなく、独り言のように零す。
というか別段、それは大した問題ではなかった。もっと大きな問題が結衣にはあり――
「ていうか! 何この格好!」
そう、目覚めたら本来パジャマ姿であるはずの結衣の格好は――
魔法少女姿に、変身させられていたのだ。
「展開についていけないんだけど!?」
ようやく本調子を取り戻し、いつもの様なツッコミが出来たが、結衣は全く嬉しくない。
とりあえずこの状況を説明して欲しい。
そう“願う”結衣にガーネットは――
「特に理由はありませぇん!」
……と、ドヤ顔で語ったような気がしたので、結衣はガーネットをグーで殴った。
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