鈍感王子の背徳なる性事情

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第一話

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 桃色の髪が汗ばんだ顔の肌に張り付いていた。
 人形のように美しく幼い少女が緋色の瞳に俺の存在を映し、仰向けになっている。

 少女は平民だった。そして数年前までお忍びで城下へ訪れていた俺と遊び、花のように笑う娘だった。
 それが数奇なことに、こうして俺のメイドとなって、抗えぬ使命のために身を捧げている。
 はじめは恥ずかしがって小さな抵抗を見せていたが、今となってはただその青い果実を貪られるだけ。

 俺はただただ夢中になって腰を動かす。
 少女はその体を俺に差し出し、俺はそれを征服するため奥へ奥へ目指して、体をぎゅっと抱き寄せてその柔肌を全身で味わった。

「……んっ、ぁ……ぁっ」

「ティアっ、またナカに……ぅっ!」

「あ♡ あ♡ ぁあああ♡♡♡♡」

 全部、この孔に。
 少女は……ティアは俺だけの、俺のためのものだ。
 それを刻みつけるように、腰を強く落として尻を引き締め体温より熱く濡れそぼった蕾の奥へ精を吐く。

 びくんびくんと身体を快楽に震わせ、頬は赤く、トロンと蕩けるような目、大きく開いて塞がらなくなった口。
 今まで見たこともないティアの貌に、雄としての満足感を初めて知る。

 これがセックス。これが雌の味。

 つい先日、精通を迎えたばかりだというのに、もう俺は性の虜になってしまった。
 脱力感と合わせて雌を征服した達成感が身を支配する。

 まだ足りない。だが、ティアはもう疲れ切ってこれ以上無理をさせられないのは見てわかる。
 名残惜しく思い、息継ぎのたび上下する小さく膨らんだ胸を揉みしだく。

「あっ♡ んぅ……っ♡ もぅ、許して、ください……」

 目尻に涙を浮かべて、ティアが哀願してくる。
 それだけで可愛い。嗜虐心がくすぐられて虐めたくなってしまうのは雄の性か、それとも個人の性か。
 少なくとも、ティアにも責任の一端があるのは確かだった。そんなこと言われたら元気になるに決まっている。

 ティアのナカに埋まっていた性器がみるみると力を取り戻していくのが分かった。血が痛いほど送られて、ただそこにあるだけでティアの小さな蕾の最奥をぎゅうっと押し出す感触を得る。

「……ぁ」

「……怯えるな。もう動かないし、出さない。約束する」

 そう言えばティアも幾分か安心したようで、締め付けていた膣圧が少し緩み、また別の雌の味になった。
 本音を言えば、もっと俺という雄を刻みつけたいところだが、メイドではなく友人だったティアと、そしてもう一人の相手を思い出して自制する事ができた。

 俺が遊んでいたティアとはまた別の友のことだ。
 彼も俺と同じくお忍びで遊んでいた人間で、むしろ俺よりもティアと遊んでいた時間はよっぽど長いだろう。

「レイモンドがこのことを知ればどんな反応をするだろうな」

「そ、れは……」

 雄の象徴をティアに埋めたまま体重を乗せて密着し耳元で囁く。ちょっとした悪戯でレイモンドを驚かせてみたいと思っての提案だったが、ティアは歯切れ悪く、そして悲しそうに続く言葉を失わせた。

 どうやら不評のようだ。あまり知られたくないのだろうか。ならばわざわざ教える理由があるわけでもないので「冗談だ」と言って頭を撫でる。

 だが、機嫌は治らないようで、悲しげな顔は変わらなかった。
 俺はどうするのが正解かも分からず、ティアのアゴを持って正面に向かせた。
 そして宝石よりも美しいだろう緋色の瞳に俺の顔だけを映した。改めて人形のように精緻で美しさを極めたような容姿に惚れ惚れして、薄く小さな唇を指でなぞった。
 そう言えば、まだしていない事があったと思い出す。

「……?」

 処女を喰われる前の時のように無防備な顔でいるティアの両腕を掴んで、抵抗される前に唇を奪った。

「……んんぅ!?」

 初めは何をされたかよく分かっていなかったが、次第にキスされていることを理解して目を見開き、思っていたように抵抗を見せた。
 だが体力を使い切って果てた少女なんて簡単に抑え込めてしまって、それがまた興奮を与えて股間が燃えるように熱くなる。

 思わず身じろぎしてしまったが、それがティアの膣の奥を抉ることになったようで、びくんと腰を浮かせて、何度目かもわからない絶頂に上り詰めてしまった。

「ぅぉ!?」

 急な強い締め付けに、思わず耐えていた精を搾り取られるように吐き出してしまう。

「悪いティア。耐えきれなかった」

 謝るのはキスにしても、射精にしてもだ。
 だが、謝るのは形だけで、俺が本当に欲しかったのは許しではなくティアの心だった。

 初めてのキスは心の準備が出来ていないと断られたが、それが本心ではないとなんとなく分かっていた。

 キスだけは守ろうと、そんな意思すら見せていたのだ。
 セックスを始める前ティアのお願いに首を縦に振ったが、その時から奪うことは決めていた。
 ティアの悉くを貰うつもりで俺は彼女を抱いたのだ。

「今抜くからな」
「…………ぁ、んっ、ま、待って…っ♡ ゆ、ゆっくりしてっ、くださ、いぃッ!?♡」

 ぢゅぽんっと最後まで吸い付いてきた蜜壺から抜き出し、ようやく俺とティアは二つに分かれた。

 ティアは抜いただけでイってしまったようで、疲れ果ててベッドの上でだらんと身体を放り投げたようになっていた。
 恥丘はまだ繋がっていた時のことを忘れられないのかひくひくと動いて、今まで注ぎ込んできた俺の種をダラダラと零している。
 少女を犯したという光景のこの背徳感に、俺は「もっと」を求めてしまった。

 思わずティアにもう一度馬乗りにしようとしたが、その時、部屋の端でガタンと音がした。

「はぁっ♡ はぁっ♡ はぁ♡♡」

 そこには初性交のお目付役としていた弟たちの乳兄弟でもあるという伯爵家の娘が太ももを擦り合わせて、息を荒く俺を見つめていた。

 黄金色の長い髪に、澄んだ海のように碧色の瞳。吊り鉢状に膨らむ形の良い胸と、肌に張り付くようなオフショルダーのドレスから伸びるしなやかな四肢が、ティアと同じようにまだ幼いながらに女を匂わせる。

 確か名前は、エリノーラ。

「ーー……股を開け」
「ッ……はぁっ、はぁっ♡♡♡

 俺はティアを休ませるという名目に飛びつき、新しい雌に照準を定める。
 エリノーラは俺の命令に従い、ピッタリと閉じていた股を開いて、裸で正面まで近寄ってきた俺をじっと見つめて、息をより一層荒くした。

 上を向く雄棒の先端がエリノーラの顔へ向かっている。
 いま射精すればこの綺麗な顔を穢せるという優越感を持ちながら、ひとつ年の上の少女の肌着の中に手を差し込んだ。

 ぐちゅぐちゅと音を立てていじりながら、俺とエリノーラは互いの目をひたすらに見つめあった。
 にゅるんと割れ目に指を入り込ませると一層息が上がり、ついに俺も耐えきれず、腕を掴んで立ち上がらせ、蹲るように眠るティアの横に転がした。

 白と赤を基調にしたドレスを剥き、背後から胸と尻に手を伸ばしていじりながら唇を奪った。

「んっ♡ んちゅ♡ んっ♡♡♡」

 胸を柔らかく包み込むように揉みしだき、時折先端の桜色の突起を虐めると膣がキュンというように割れ目に入った指を締め付ける。

「エリノーラだったか? 今からお前は俺のものだ」

「はーっ♡ ぁっーーはぃ♡♡」

「いい返事だ」

 多分8割方思考停止した脳死の返事だが、それを理由に辞めるつもりは全くなかった。

 俺は仰向けにさせたエリノーラの前に、ギンギンに溜まっている性器を鼻先へ近づけて匂わせた。
 ごくりと喉を鳴らした少女は両手を差し出して包むと、ちゅっと雄の象徴に向けて唇を押し当てた。

「……くッ!?」

 全く予想だにしなかった行動に、俺は驚きより先に、込み上げてくる征服感にゾクゾクと快楽を覚えて、溜まっていた精を耐える間も無く吐き出してしまう。

 美しく整った顔を白濁に染め上げられたエリノーラの姿は淫靡な芸術のように、俺の瞳に映った。
 何度か弟たちと楽しそうに談笑する姿を遠目から見た事があったが、いまはその時の楚楚とした雰囲気からかけ離れて、目の前の雄に屈服したがるただの雌だ。
 俺はそういえばと思い出して、穢されたエリノーラの顔に向けて手を当てた。

「確か、《清潔/クリーン》だったか?」

 思い出しながら、魔法を行使する。
 するとみるみるうちに、汚れと判断された白濁の精子が消えて、綺麗な顔に戻る。一度習ったっきり、それも数年前のことなので忘却の間際にあった魔法だが、無事使えたようで安心する。
 自らで汚したことに喜びはあったが、それよりも俺はこの綺麗な顔を快楽によってぐちゃぐちゃにしたかった。

「エリノーラは処女か? 婚約者はいないのか?」
「はぁっ♡ はぁ♡♡♡ しょ、処女です。婚約者はまだ決まっておりません……♡♡」
「なら今夜は俺とティアとエリノーラの3人の初体験記念日だな」
「っ♡♡♡」

 エリノーラは俺が口元へ雄棒を持っていくと、何も言わずともぱくっと小さく柔らかな口のなかに含んだ。

「んっ、んちゅっ、ん”ん”っ♡」

 ぴちゃぴちゃと唾液で音を鳴らし、浅ましく性を貪る姿はもはや獣のそれだった。淑女とはかけ離れた少女の姿に俺は満足感を覚えて頭を優しく撫でてやる。
 すると、さらに口内の吸引を強めて、刺激を加えてきた。

「くっ、いいぞッ、エリノーラ……出すぞっ、お前の口の中に出すからなっ!?」
「ふぁい♡」
「……でるっ、くぅぅッ」
「ん”ぐッ♡」

 どぴゅっと勢いよく、衰えを感じない射精で少女の口の奥を支配する。

「これが、おひんひん……♡ 頭がくらってして、精液がのどに絡みついて……不思議な味がします……ぅ♡」

 ゴキュっと喉を鳴らし精飲する姿は、俺と同じく性に溺れた雌そのものだった。
 これも、ティアのように俺しか知らない、エリノーラの女の顔だ。
 普段弟たちとどんなことを話しているのか分からないが、俺だけに見せる女の顔だと思えば俺の心が満たされていく。

 ちゅぱちゅぱと肉棒に残った精液を舐めとるエリノーラから腰を離し、馬乗りから解放すると、不思議そうに俺を見てくる。そして、俺がエリノーラの腰のそばで身をかがめると、息を呑んで期待に瞳を輝かせた。

 ティアは今後の交わりで抵抗を弱めようと思っていたが、エリノーラについてはそんな遠回りは必要がなさそうだ。

「挿れるぞ?」
「あ……♡ はい♡」

 エリノーラに舐め取られた雄の象徴を、まだ誰も使っていない場所へ目掛けて押し当てる。
 ぷにっとした感触があったが、反発する抵抗はなく、つぷっという音とともに先端が飲み込まれた。

「ッ!!」
「ぁッ♡ ッ♡♡♡♡」

 そして、一気に奥まで串刺しにする。
 膜を破る感触は二度目だったが、ティアよりも簡単に押し入れたのは、濡れの具合の違いだろうか。
 ティアも教本通りにひたすら濡らしてから繋がったが、エリノーラは特にほぐす手間もなく、ティアよりもずっと濡れていた。

 目の前でティアが犯されている姿を、自己投影していたのか、期待していたんだろうということは予想がつく。
 そして俺はその期待に応えるべく、処女を喪失した余韻に浸っているエリノーラを無視して、大きく打ちつけるように腰を振り始める。

「くっ、ティアよりもエリノーラの穴が吸い付いてくるーーッ!」
「イ”ッ、う”ぅ”」
「痛いのか? 悪い、エリノーラ。でも我慢できない!!」
「ーーーーッ」

 ティアの時はすぐに痛がるのも止んだが、どうやらエリノーラは痛みが続いているようだった。
 歯を食いしばりながら肉棒の抽送を受け止める姿が目に映るが、一緒になって揺れる乳房が目を楽しませ、俺の中の獣性が抑えきれなくなってしまう。

 ズン、ズン、とキツく締め上げる膣内を掘るように腰を振ると、エリノーラが頭をのけぞらせて、声にならない叫びを上げるように口をパクパクと動かした。
 やがて快楽を得るようになったのか、身体をガクガク言わせて目と口を大きく開けて未知の快楽に驚くように表情を作っていた。

 すでに痛みよりも快楽が上回ったことを悟り、投げ出されていたエリノーラの両腕を馬の手綱を握るように取る。
 すると、まだ未成熟の膨らんだ胸が強調されて、弾み方が変化する。

「ッあ……ッ♡ はッ、はッ、はぁッ♡♡」
「もっと乱れろッ! ほらッ、ほらッ、ほらッーーーくぅッ!!」
「~~~~ッ♡ ん”ん”ッ♡ イ、イくっ!?♡ イ”、イ”く”ぅ”ぅ……ッ♡♡♡♡」
「出すぞ!!」

 ぱちゅん、ぱちゅんと水音を立てる交尾に昂った俺はエリノーラの奥へ雄棒を突き立て、びゅッ、と今までで一番強い射精をした。

「はーーっ、はーーっ! まだ出るぞ!」
「ん”ーーーッ♡♡♡」

 俺はエリノーラを力強く抱きしめて、今度は長く、全てを吐き出すような射精で俺の証を子宮に刻み込んだ。

 そして、最後まで出し切ったことを理解して、エリノーラを抱擁から解くと、脱力したのかティアの横に倒れ、俺も簡単に肉棒を抜く事ができた。

 そして、俺はベッドから降りて、二人の少女を見下ろした。

 方や、これからも俺の性処理を仕事にするメイドで、方や、手を出し俺の女にした令嬢だ。
 俺にはまだ婚約者がいないしどちらも国母たる正妻にはなり得ないが、二度と手放す気のない俺のものだ。

 男としては少し遅い精通だったが、こうして女を満足させる事ができる事が証明できたのは間違いなく朗報だった。
 事前に避妊の魔法をかけていたことから子を作る能力に関しては未知だが、これだけ元気な精を作れるのだから間違いなく問題ないだろう。

 子を成すにはまだ早いがいつかはティアも、そしてエリノーラも孕ませてやる。

 そんな決意をしてまた立ち上がってしまった愚息を、眠っているティアの膣に潜り込ませて、俺も明日に備えて寝ることにした。

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